2012年1月18日 (水)

インスタントのタイ料理

最近はあちこちでタイ料理の素材を売っている。
肉、魚、野菜を加えれば簡単にタイ料理ができるという奴だ。
ヌチャナートの気に入らないとわかっていたが、そんなものを
買って来た。パッケージを開けると小さなタブロイド版の日本
語の新聞が折り畳んで入っていた。
そこに鮭を使った料理がでていた。
鮭の切身が並んでいる写真を見てヌチャナートが言った。
「なーに、これ?タイに鮭なんてないわよ」
デパートの食品売り場にいけば鮭はあるが、輸入食品なの
で庶民の手の届かない高級食材だ。
庶民が買物をする市場には鮭なんてない。
それなのにタイ料理、タイ食品の新聞に鮭をつかった料理
があること自体がおかしなものとヌチャナートは感じている。
料理研究家とかフードクリエイターと言った人が鮭を使った
タイ風料理を作っていた。
日本人の感覚だと充分にタイの雰囲気、異国情緒のある
料理なのだ。そんな料理の写真を見て、ヌチャナートは呆
れたように言った。
「こんなのタイ料理じゃないわよ!」
なるほどね、これはタイ人から見るとタイ料理には見えない
のだ。

俺達がタイで日本の料理というのを見ると、なんとなく間が
抜けているのを感じる。例えばたこ焼きにカニボコが入って
いるなんてものが和食として堂々とまかり通っている。
それと同じなんだ。
タイ人から見ればこんなたこ焼きも充分に和食なんだ。
むしろタイ人の味覚にあわせて日本のたこ焼きよりも、もっと
美味しいたこ焼きを創造したと感じているはずだ。

俺はおかしなタイ料理だかタイ風料理を作った日本の料理
研究家を批判する積りはない。日本人の感覚を脱しきれな
いからタイ人からみるとおかしなタイ料理になっている。
料理は新しい土地に入ってそこで変遷するものだ。
日本人から見ておかしな和食、タイ人から見ておかしなタイ
料理、そんなものがあっていいのだ。
そこから新しい味や食文化が生まれてくる。

2012/1/18

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2012年1月17日 (火)

食べ物と健康広告1162

気のせいかな?最近は何を食ったら体によいという類の広告
が少なくなった気がする。
世の中の景気の動向で広告も変化するのかもしれない。

「ゆほびか」誌 2012年03月号 マキノ出版

先月に続いて今月も食い物と健康に関連する記事の広告は
なかった。
糖尿病専門医も推奨!「食べ順革命」ダイエットという記事が
面白そうだ。興味がある人は本を買ってください。

「壮快」誌 2012年03月号 マイヘルス社・マキノ出版

テレビで話題沸騰!
エノキ氷で10Kg7Kg楽やせた シミも解消!
血糖値、血圧が大降下 花粉症アトピーも改善すると大注目

エノキってあの茸のエノキだと思って取り上げている。
もしかすると間違っているから、本で確認してください。

美腸カリスマの究極の便出しドリンク!
甘酒豆乳で20kgやせた!
ポッコリ下腹がペッタンコ 肌ツルツル

「わかさ」誌 2012年03月号 わかさ出版

ショウガ・炭酸浴で狭窄症がよくなるという広告がある。
でもこれはショウガを食べろと言う内容ではないので外すこと
とする。

「健康365」誌 2012年03月号 ㈱エイチアンドアイ

「魚鱗食品」が骨粗鬆症によいという広告があった。
まさか魚の鱗だけを食えというのではないだろうな?
詳しく知りたい人は本を買って読んでください。

ビルベリーエキスが緑内障などによいと言うが、これは八百屋
で買える食い物ではないから外す。

「ハナビラタケ」がガンに効くという広告があるが、これも八百
屋で買えるようなものではないので外そう。

「シルク微粉末」が白髪などによいとかいてあるが、これも八
百屋で買えるようなものではないので外そう。

「朝鮮ニンジンの果実」が頻尿・尿漏れによいと言うが、八百
屋で買えるようなものではないので外そう。

2012/01/16

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2012年1月10日 (火)

ニンニク入りタバスコソース

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米国製唐辛子ソースで日本人に一番知られているのはタバス
コソースだろう。タバスコソースにニンニク入りのものが発売さ
れた。ニンニクと唐辛子の相性はいい。お互いに両者の特徴
を引き立たせる。美味しそうなソースだと感じたのでニンニク
入りタバスコソースを買った。

ウチの料理はタイ料理なので唐辛子とニンニクを大量に使う。
ナンプラに唐辛子とニンニクを加えたナムプリックを常用して
いる。ナムプリックがなければ飯が食えないと言っても大袈裟
ではない。

ある種の期待感をもってニンニク入りタバスコソースを味見
をした。
「なんじゃこれっ?!」
その味はウチでいつも作っているナムプリックに似た味だ。
俺はもっと西欧的香味を想像していた。
それがタイのナムプリックと大差ない。
もちろんタバスコソースの特徴的香りは残っている。
タイのナムプリックを知らない人には衝撃的旨さだと思う。
俺には新鮮な唐辛子とニンニクで作るナムプリックの方が旨い
と思う。

ここまで書いてきてふと思い出した。
味の好みは保守的で、新しい味を排除する傾向がある。
慣れ親しんだ味は安全な印だが、新しい味は危険かもしれない
という信号なのだ。いつも食べているナムプリックの味に似て非
なる
ニンニク入りタバスコソースの味を無意識のうちに排除しよ
うとしている。
それで気に入らない味と評価しているのかもしれない。

商売の邪魔をする気は毛頭ないし、誤解されるのも嫌だから断
っておくが、俺はニンニク入りタバスコソースが不味いと言ってい
るの
ではない。
俺の好みに合っていないだけの話だ。

2012/1/10

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2012年1月 5日 (木)

熱帯果実ジャックフルーツ

俺達が良く見かける蜜柑や柿は枝の先に実っている。
ところがジャックフルーツという果物は太い幹からニューッと西瓜
を枕型にした大きな果物が出てくる。
果物は枝になるものだという固定観念が出来ている俺達には
ジャックフルーツは異様な姿に見える。
俺も初めて幹から飛出しているジャックフルーツを見た時、奇妙
な気がしたのを覚えている。

インパール作戦で生き残った日本兵の戦記を読んでいたら
ビルマで見た珍しい果実の話が出ていた。
彼はその果物の現地名を忘れたが、幹から直接出ている果物
に驚いていた。
大きな果物で割ると中から黄色い実がでてくると書いてある。
この実が美味で、大きな種も煮ると馬鈴薯のようで美味かった
と記述している。

これは間違いなくジャックフルーツだ。
黄色い実は甘くてよい香りがする。煮た種も淡白な味で美味い。
日本兵はどうしてこの種が食えるとわかったのだろうか?
ビルマ人が食べているのを見て、種も食えるとわかったのかも
しれない。

彼は完熟したジャックフルーツのことを書いていたが、未熟の
ジャックフルーツも食べられることを知っていただろうか?
おそらく未熟果も食べられる事は知らなかっただろう。
もし知っているなら、書き残しているはずだ。
未熟のジャックフルーツは野菜と同じでシチュウにして食べる
と美味い。味噌汁の具にしてもうまいと思う。

食糧、弾薬の補給もなく飢餓と闘っていた日本兵がジャックフ
ルーツの未熟果も野菜として食べられることを知っていたなら、
多くの
日本兵が助かったのではないだろうかとふと思った。

2012/1/5

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2012年1月 4日 (水)

椰子糖

駅の傍にわけあり商品を売る店がある。
賞味期限間近の商品、思惑がはずれて売れない商品?などが
並んでいる。この店に最近マレーシアの食品がよく並んでいる。
マレーシアもタイも気候が似たようなものだから、マレーシアの
食品もタイの食品と同じような食品だ。
ここで買えるマレーシアの素材でタイ料理を作ることに違和感
はない。商品を見ていると砂糖椰子の樹液を濃縮した椰子糖
があった。

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売っている椰子糖は砂糖椰子の樹液をシロップ状になるまで
濃縮したものだ。北米のメープルシラップと同じようにどろどろ
した粘液状の品だ。
ウチではいつも普通の砂糖を使っている。
タイの食材屋で椰子糖を見かけたことがない。
あったかもしれないが、余り気にしたことがないので気づかな
かっただけかもしれない。
椰子糖の方がサトウキビからとる砂糖よりも美味しいと言って
椰子糖を愛用するタイ人がいる。
ヌチャナートはなにも言わないが、たまには椰子糖を求めてい
るのではないかと思った。
きっとヌチャナートが喜ぶと思って椰子糖を求めた。
ところが全く喜んでくれない。
それだけでない。
「もう買わないでね」と宣言された。
喜んで貰えると思って買ったのに、残念でした。

2012/1/4

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2012年1月 3日 (火)

タイ人のお雑煮

元日は俺が雑煮を作ることになっている。
俺の雑煮は澄まし汁に餅と蒲鉾を入れて三つ葉を散らす簡単
な奴だ。ヌチャナートは正月の雑煮は地方によりいろいろある
なんてもちろん知らない。
タイには正月だからと言って雑煮とかお節料理のような特別な
料理はない。正月以外に雑煮を作らないので、雑煮は特別なも
ので、縁起がいい食べ物とヌチャナートも理解している様子だ。

俺が寝ている間にヌチャナートは雑煮を作っていた。
雑煮が出来てから俺を起こした。
俺が作るものとほぼ同じ雑煮が出来上がっていた。
香りのよい三つ葉を浮かせてある。
ヌチャナートは三つ葉は日本のパクチーだと思っている。
「パクチーの香りがいいわね」
三つ葉もパクチーも同じ仲間だけど、雑煮にパクチーと言われ
ると違和感がある。

体調が悪いから餅で喉を詰まらせないように注意しながら雑煮
を食うのが情けない。
お屠蘇も杯に一杯でやめておいた。

2012/1/1

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2012年1月 2日 (月)

タイ料理で元気に

体調が悪くてまともな食事をとっていない。
記事にもならない病人食みたいものを食っている。
それはヌチャナートが気を使っているからだ。
俺が食事をしないのはタイ料理が嫌だからと勘違いしている。
「こんな時は和食がいいのよ。タイ料理じゃ無理なのかもしれない」
なんて考えているようだ。
和食、洋食、タイ食、全て駄目なんだ。
食事をする気にならない。腹もすかないのだ。

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今日は久し振りにタイ料理が出てきた。
タイ料理を食って元気になれというのだろう。
普段なら、これをパクパク食うのだが、全然その気にならない。
辛さに釣られて少々飯を食う。
やはりほんの少しだけ食べるともうそれ以上は駄目だ。

2011/12/30

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2011年12月28日 (水)

食べ物と健康広告z281

今日も食い物と健康の関係をうたった広告が目に入った。
最近はショウガがいいと言う広告が多い気がする。
いくら健康によいと言っても高価なものだと困るが、ショウガの
ような安価なものだと歓迎する。
蜂の子がよいと言うが、これも地域によっては簡単に手に入
るが、入手しにくい地域が多いのではないかな。
そのようなものはネットで購入できるのかもしれない。

「健康」誌 2012年02月号 主婦の友インフォス情報社
20数キロやせた人もいる
しょうが脂肪燃焼スープダイエット

りんご一個
心臓病・脳梗塞のリスクを下げ、コレステロールを低下、歯周病
まで改善する常備薬

驚異のキクイモパワー
表題だけでキクイモの驚異の効果については記述がなかった。

「安心」誌 2012年02月号 マキノ出版
再発見
イボ ポリープ 痔
体の異物を取る「ハトムギ」
20Kgやせた、肌ツヤツヤ!便秘、むくみ解決

やせた!性生活まで豊になる「ショウガ紅茶」
昼ドラの主演女優も愛飲!
肩こりも解消!

耳鳴りの不快な音が見事に解消!
「ハチの子の粉末」
めまい軽減!
悩みのメニエール病も改善

「はつらつ元気」誌 2012年02月号 芸文社

高血圧 不整脈が1週間で改善!!
胸の圧迫、動悸の連続が軽減!
血圧も安定した
ショウガ紅茶

ペポカボチャ種子エキスがひん尿他によいというがこれは食い
物ではなくて薬みたいなものだから外そう。
アカシアポリフェノールが糖尿病に効くというのも食い物では
ないので外そう。
杏仁オイルが付録についているが、これも食い物というより
薬に近いと思うので外す。

「夢21」誌 2012年02月号 わかさ出版

女性に急増する心臓病は高コレステロールよりも女性ホルモ
ン不足が原因で
妙薬は豆乳

2011/12/28

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2011年12月25日 (日)

食べないラープ

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朝から俎板の上の牛肉を叩いている。近所迷惑な音だ。
ウチの料理は臼で素材を叩いてから調理することが多い。
牛肉をナイフで叩く音も素材を臼で叩く音もご近所さんには同じ
ような音だろう。

こちらはあの騒音を気にしているのに、優しいご近所さんは
「あれは生活に必要な音でしょ」とこの迷惑な音を許してくれる。
実際、許してもらわないと食事が出来なくなる。
生の牛肉を叩いて細かくして、唐辛子、ニンニクなどをあわせる
とラープになる。俺はラープが大好きだった。
それなのに突然、ラープを食べなくなった。
生肉だから危険という恐れからではない。
理由は分からない。あんなに感激して食べていたラープを今は
食べない。

ラープを餅米と一緒に食べると実に美味い。
餅米の甘さとラープの辛さが絶妙なバランスを作ってくれる。
その美味さを知っている、覚えているのにラープを食べない。

ヌチャナートは俺がラープを食べなくなっているのを知っている
ので一人で食べている。

2011/12/23

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2011年12月23日 (金)

海老を焼く

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海老を焼いてくれた。美味しそうに焼けている。
体調が悪いと食欲が沸かない。
もともと俺はあの海老や蟹のにおいが気に入らない。
海老の殻を剥いてタイの辛いソースにつけて食べるのだが、
ソースのにおいも気になってしまう。
体調がいい時は何を食っても美味いもんだが、体調が悪いと
どんな美食を出されても美味いとは感じない。
俺が手を出さないのでヌチャナートは愛猫サダムと二人で食
べている。サダムは海老が大好きだ。
海老をもらうとサダムは首を傾けながら食べている。

2011/12/22

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2011年12月22日 (木)

トムヤム鍋

ローソン100に入ったら、こんな商品が目に入った。
トムヤムクンあるいはトムヤムガイをこれで簡単に作れる。
税込みで105円の商品だ。なんだかずいぶん安くなった気が
する。今までにも類似商品があったが、輸入量が少なくて価格
を高く設定しないと採算が合わなかったのかな?
今回は大量に販売できるので、価格を低くできるのか?

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トムヤム鍋の作り方を見た。この袋を開けて、鶏肉あるいは
海老を加える。白菜、ネギ、椎茸などを加える。
好みでパクチーを加える。ここまでは違和感はない。
豆腐を加えると書いてあった。日本の鍋物には豆腐が付き物
だ。トムヤムクンに豆腐が入っていたかな?
ヌチャナートに確認する。
「豆腐なんて入れないわよ」
そうだよね、豆腐入りのトムヤムクンなんてタイで食ったこと
がない。
食べ物は新しい場所で微妙に変化する。
タイの鍋物のトムヤムクンが日本に来ると和風のトムヤムクン
に変化する。日本人には鍋物には豆腐という固定概念がある
ので、トムヤムクンにも豆腐を入れたくなる。また豆腐が入ら
ないと鍋物という気にならならい。
それでトムヤムクンにも豆腐が入るのだ。

「こんな物があったよ!」
俺はトムヤム鍋の素を見せた。
ヌチャナートは馬鹿にしたような一瞥を投げ、それ以上に興味
を示さない。
「そんなものは美味しくないわよ。」
「あたしが作る物の方がおいしいわよ」と言いたいようだ。
ヌチャナートはこのようなインスタント物は嫌いなのだ。

2011/12/22

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2011年12月21日 (水)

とうとう爆発した

ヌチャナートが目玉焼きを作ってくれるのだが、それはタイ風の
目玉焼だ。目玉焼きなんてみんな同じだと思うだろうが、タイの
目玉焼は日本の目玉焼とちょっと違う。
フライパンに多めの油を入れて卵を落とすのがタイの目玉焼だ。
言ってみれば卵の唐揚のような作り方だ。
白身の周囲が揚げられて茶色になりカリカリとなる。
そのカリカリの部分が美味いのだが、日本の目玉焼を期待して
いると違和感を感じる。
小さな違和感が溜まりたまって不満となり、とうとう爆発した。
和風の目玉焼を食いたい!
とうとう自分で目玉焼を作った。

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黄色い目玉があって周囲が全て白い。
これでいいのだ。こういう目玉焼を食いたかったのだ。
この気持ちってわかるかなー?わからないだろうな。

2011/12/21

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2011年12月20日 (火)

ジャングル野菜

野菜だか草だかわからない乾物をヌチャナートは水に漬けて戻
している。これを二、三回お湯で煮てアク抜きしてから調理する
と美味しく食べられるらしい。
タイにはこのような物が多い。
その辺の原っぱで草摘みをして乾燥させておいて、必要な時に
食べる。田舎住まいに憧れている人にはぴったりな生活がタイ
ではできる。

ビルマ・インパール戦線で負けて、タイへ逃げ込んだ日本兵の
話が多い。そんな戦記物を読んでいたら「ジャングル野菜」とい
う言葉が出てきた。これはジャングルの中で見つけた食べられ
る草、毒にならない草のことだ。
そのような野草はビルマ人かタイ人に教わった、あるいは空腹
に耐えかねて食べた草だろう。
英・インド軍に追われて命からがら逃げ込んだジャングルの中
だ。乾燥させて後で食べるなんて余裕はなかったと思う。

今、ヌチャナートが食べようとしている野菜だか草は日本兵が
言った「ジャングル野菜」かもしれない。

2011/12/17

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2011年12月19日 (月)

ベーコンと卵焼き

ヌチャナートは俺が体調を崩しているので、俺がタイ料理を食べ
ないと思っているらしい。誰でも病気になったり、体が不調になる
と子供の頃に食べた味、お袋の味、故郷の味なんてものを求め
る。俺が和食を求めているとヌチャナートは考えてこんな卵焼き
を作ってくれた。
どうみても和食に見えないが、ヌチャナートには和食に見えるの
だろう。せっかくのベーコンだ。
ベーコンはカリカリに焼き、卵は目玉焼きにというように英米風
の料理にすれば良いのにと俺は思ってしまう。
アメリカ・ヨーロッパの料理なんてヌチャナートは知らないから、
そんな料理を期待する方が間違っている。
ヌチャナートには和風料理だろうが、俺から見るとちゃんと唐辛
子が入ったタイ風卵焼きになっている。
心をこめて作ってくれた料理だ。ありがたく戴くことにした。

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ちょっと話が飛ぶが、米について考えてみた。
日本人の主食は米だ。日本人は米には特別な思い入れがある。
米を神聖視して米には特別な力があると信じている。
タイ人も主食は米だ。タイでは一年に二度も三度も米を収穫でき
る。日本のように年に一度の収穫なら米を大切にするが、タイの
ように年に二度も三度も収穫できると米を雑に扱い、米を神聖視
ないのではないかと感じてしまう。タイの庶民を観察していると、
米は大切な食べ物だからやはりタイ人も米を粗末に扱うことはな
い。米粒を入れた竹筒を振って、米の音を聞かせると病気が治る
なんて日本人は信じていた。
神秘な治癒力が米にはあると日本人は信じている。

俺がベーコン入り卵焼きだけを食い、一緒に出された飯を食わ
ないのを見てヌチャナートが言った。
「ご飯も食べなくちゃ駄目よ!」
「・・・・」食欲が沸かない。
「ご飯を食べると元気になるのよ!」
日本語は生の米は米と言い、炊いた米は飯と言う。
タイ語の場合、生米も飯も同じ言葉でどちらもカオと言う。
ヌチャナートの口振りから判断すると、どうもタイ人も米には病
気を治す力があると考えているらしいことがわかった。

2011/12/16

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2011年12月18日 (日)

ココナッツサブレ

菓子屋に懐かしい菓子があった。ココナッツサブレだ。
Since 1965と書いてある。
たしかあの頃は一世を風靡した菓子だった。
欧米風の表示や包装を好む時代に障子紙のような和風の包装
が新鮮だった。
懐かしさでこの菓子を買ってきた。
そして少し食べては残りをテーブルに乗せたまま忘れていた。

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ヌチャナートがココナッツサブレを一つ摘んで味見した。
ココナッツを使った菓子類はタイには沢山ある。
この味はタイの菓子の味に近いともいえる。
「あら、このお菓子美味しいわね」
「タイのお菓子に似ているかい?」
「そうね、似ているわ」
普段は甘い菓子を食べないヌチャナートが嬉しそうにココナッツ
サブレを食べていた。

2011/12/16

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2011年12月16日 (金)

食べ物と健康広告Z161

何を食ったら健康になる、肝臓によいという類の広告を探してい
る。広告を見ていると、ある時期は盛んに宣伝するが、ある時か
ら宣伝が止まる。
そしてまた宣伝が再開するというのがある。
同じ記事ばかりでは雑誌が売れないから当然と言えば当然だ。
どんな食い物が何に効くのか広告の中から探ってみよう。

「ゆほびか」誌 2012年02月号 マキノ出版

この号では食い物と健康に関連する記事の広告ははなかった。
面白いと思ったのは「神様が喜ぶ神社参拝法」という記事があ
ることだ。神様もおだてると願いをかなえてくれるようだな。

「壮快」誌 2012年02月号 マイヘルス社・マキノ出版

阿藤快さんも大絶賛!
黒みつ豆腐で10Kgやせた
大根足がほっそり
むだ毛も薄くなった!

美女医も実践
63Kg 13Kg 12Kgスルスルやせた!
糖尿病、無呼吸症が改善!
メタボから脱出!
昼そばダイエット

「わかさ」誌 2012年02月号 わかさ出版

野菜スープで血圧を正常化させ、メタボ、便秘も改善するとある
けど、具体的な野菜の名前がない。
詳しい内容は本を買って読んでください。

冬の寒さで縮む血管を広げ高血圧をスッと下げるレモン ニン
ニク ソバなど身近な降圧食5

高血圧に高血糖・高脂血が併発すると突然死の危険が大幅に
高まり見事に防ぐ特効食は1/4タマネギ

「健康365」誌 2012年02月号 ㈱エイチアンドアイ

今月号もこれを食ったら何によいという記事はないな。
ビルベリーエキスが緑内障などによいと言うが、これは八百屋
で買える食い物ではないから外す。

ニチニチ草が耳鳴り難聴によいという。ニチニチ草はあちこち
にあるけど通常の食い物ではないから外す。
暫くニチニチ草の広告はでていなかったな。

「ハナビラタケ」がガンに効くという広告があるが、これも八百
屋で買えるようなものではないので外そう。

2011/12/16

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2011年12月14日 (水)

炒飯とスープ

今日の昼は何を食おうか?
炒飯の看板が目に入ったので炒飯を食うことにした。
日本の炒飯はタイで言うカオパットだ。
出された炒飯はカオパットとは違う味付けだ。
いつもカオパットを食っているので、久し振りに食う炒飯の味
に違和感を感じた。
カオパットにはレモンの汁をかけるが、この店にはそんな物
はない。
「レモンをください」なんて言っても相手にされないはずだから
黙って酢をかけた。
そして一味唐辛子をかけて食った。
炒飯の食い方もタイ風になってしまった。

カオパットをタイの屋台で注文すると焼き飯だけがでてくる。
炒飯を日本で注文すると焼き飯の他にスープがついてくる。
スープをスプーンで掬って食っていたが面倒になり、器を手に
取り、器に口をつけてスープをすすってしまった。
日本ではそれは普通なことなので問題がないが、タイじゃそん
な食べ方は下品な食べ方となる。
「あっ、いけねぇー!日本の癖がでてしまった!」
と思い周囲の目を気にした。
食べ方のマナーまでタイ式になっているので自分でも笑って
しまった。

2011/12/13

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2011年12月12日 (月)

おでんの季節

寒さが本格的になってきた。あちこちから雪便りが聞こえる。
おでんは寒い季節の典型的な料理と言ってもいい。
ウチでもおでんが続いている。
どうしてタイ料理でなくておでんなのか?
俺は風邪気味で飯をあまり食わない。
それをヌチャナートは
「体調が悪い時はタイ料理を食べたくないのだ。
やはり日本人には和食をたべさせなくてはいけない。」
と考えてくれた。愛情こめて作ってくれた和食がおでんだ。
大根も煮込んである。
この大根は直ぐに食べるより、もういちど温め直してから食べる
方が美味しい。

2011/12/10

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2011年12月11日 (日)

チキンカレーとナン

最近、タイ料理店が減ってインド・ネパール料理店が増えてい
る。違法滞在外人の手入れが厳しくなったため、違法に滞在し
ているタイ人・ラオス人が少なくなったためタイ料理店の経営が
厳しくな
ったのか?
それともタイ料理は日本人の嗜好に合わないのか?
一度は変わった味を求めてタイ料理店に行ったが、辛過ぎて
食べられないので二度とタイ料理店に足を運ばないのか?
なぜタイ料理店が減ってインド料理店と言ってもカレー屋が
増えているのか理由がわからない。

なんとなくインド料理店でチキンカレーとナンを求めた。
いつも食べているタイカレーとは違うが、この味は日本人が
考えるカレーの味だ。日本のインドカレーはどろっとしている
が、本場インドのカレーは水っぽい。
この店のチキンカレーはインド南部のものか北部のものか俺
にはわからない。
「いつもウチで食っているカレーとは違うな。これが日本のイン
ドカレーの原型の味だ。」なんて思いながら食っていた。
うっすら額に汗をかいた。そういえばこのカレーは大辛とメニュ
ーに書いてあったのを思い出した。
「日本人にはこの辛さは大辛なんだ」
額に汗を感じなければ俺は辛さを意識しなかった。
俺にはこの辛さは辛味がないかあるかの境目なのかもしれな
いと感じた。

毎日タイ料理を食っていたら、辛味のない料理が食えなくなった。

2011/12/11

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2011年12月 9日 (金)

パパイヤの木

近所にパパイヤに似た木がある。
ウチの近所にパパイヤがあるわけがないと分かっているのだが、
いつもその木を見るとパパイヤと思ってしまう。
そして青い実がなっていないか探してしまう。
実がなっていれば、それを戴いてソムタムにする。
そんな想像までしまう。
この木をパパイヤに似ていると感じるのは近所でも俺だけだろう。
名の知らない木だが、もしかするとこの木は本当にパパイヤの
仲間なのかな?

2011/12/9

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