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2006年3月27日 (月)

苦瓜のトムチュート

一人でビルマ国境まで出かけて行った。汽車で行くつもりだった。
長距離列車は予約が必要だと聞いていたが、駅に行けば
なんとかなると思っていた。
一等車や寝台車でなくともいい、三等の堅い椅子に座って行く
つもりなら何とかなるだろうとタカをくくっていた。
ところが駅員が英語を余り話さない。話が通じないのでバスで
行くことにした。こっちの様子を窺っていた「旅行案内人」と書いた
写真入の札を持った女がやってきた。英語が通じるので話を聞くと
どうも話が胡散臭い。
こういう連中に引っ掛かると、バスや汽車の中で睡眠薬の入った
飲み物を飲まされ目が覚めると裸で放り出されていたなんて話が
よくある。
市内バスでバスターミナルに行き、長距離バスを乗り継ぎ、最後は
トラックに乗ってビルマ国境に着いた。
山の上の寺に行き国境の状態を見渡した。ここからは町の様子も
よく分かる。

山を下り食堂に入った。何を食おうかと迷うことも無かった。
日本に居たらラーメンにしようか、カレーにしようかと迷う。
何を食ったらいいのか分からないので、迷いたくとも迷えないのだ。
ビルマからタイ領に入り込んできた露天商は英語を話すのに、
タイ領内の商店主、食堂主は英語を話さない。
どうやって食事を注文したのか覚えていない。
出されたタイ語のメニュウに指を置いて、出てきたものを食べる
ことにしたのかもしれない。
出てきたものが苦瓜の料理だった。
苦瓜ってこんな食べ方があるのだ!驚き感激した。
スープはよく出汁がきいている。苦瓜は柔らかだ。苦瓜の中に
詰めた肉もいい味だった。
拾い物をしたようでなんだか得をした気分で嬉しくなった。
名前を知らない料理だったが、印象に残った料理だ。
その後すぐタイ人の家庭に招待されてこれを出された時は
「これって大好きなんだ」と言って大喜びで食った。
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「ねえ、サミイ!何を食べる?トムチュート?」
俺は他の事をやっているので飯のことなんて考えない。
返事をするのも億劫なのだ。いまやっていることに集中したい。
「うん、トムチュート」といい加減な生返事をした。

一区切りがついてヌーを見ると、ヌーは苦瓜を取り出していた。
俺が予想していたトムチュートとは違う。
苦瓜を輪切りにして、スプーンで中心部分をえぐり出していた。
そこに肉を詰めてスープで煮込んでいる。
後は煮えるのを待つだけだから、ヌーは片付け物をしている。
片付け物が終わる頃には調理も終わっていた。
俺が好きな苦瓜のトムチュートが出来ていた。ほろ苦い苦瓜が旨い。
そういえば、タイ人は苦味のある野菜などが好きなようだ。
ヌーはよく「苦い料理が好きよ」と言っている。

2006/3/27

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