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2006年4月12日 (水)

市場で蛙

朝の食品市場で蛙を売っているのを初めて見た時、驚いた。
蛙は食べられることは知っているが、売り物になっているとは
考えなかった。田圃や川に行って、蛙を捕まえて自家消費する
のだと思っていた。タイでは蛙も立派な商品なのだ。
けだるそうに無気力に座り込んでおばちゃんが蛙を売っている。
おばちゃんは日焼けして顔も手足も真っ黒だ。
こういうおばちゃんがタイには多い。
日本だったなら「ラッシャイ、ラッシャイ」と生き生きとした活気の
ある掛け声で客の注意を引き寄せる。おばちゃんは座り込んだ
ままだ。時々思い出したように蝿を追い払っている。
おばちゃんに冗談半分で聞いてみた。
「これを食べるの?」そうだと言うので驚いた。
蛙売りのおばちゃんの写真を探したが見つからない。
おじさんが蛙を売っている写真があった。Rimg11206pct60




デパートなどにはフードセンターがある。日本で言えばホテルの
宴会で出る模擬店のような小さな店が広い場所に幾つもある。
テーブルは全店共有だ。常設の屋台がデパートの食堂にあると
思ってもいい。
この屋台では焼き飯、こちらはラーメン、あっちには回教徒の食事
など専門店になっている。こういう場所では自分の目で食べたい
ものを確かめるので、自分が何を食べているのかわかる。

レストランに行くとメニュウを出される。
俺がメニュウを求めると英語のメニュウをだされる。
同じ料理でも英語のメニュウの値段は外人用価格で高くなって
いることが多い。タイの二重価格、これが癪の種なんだ。
また英語のメニュウを見てもどんな料理がでるのか分からない
からメニュウを見る意味があまりない。
何故、メニュウを見ても料理がわからないか?
和食を例に説明しよう。
「鶏の竜田揚げ」をそのまま英語にして「Tatsuta-age Chicken」と
書いてあるようなものだ。
Fried chicken with batterなんて書いてあれば想像がつく。
これじゃあ、鶏料理だとは分かってもTatsuta-ageがなんだか
わからないから、こんなメニュウを見ても意味がない。
どんな料理か想像がつかないメニュウなんて見てもしょうが
ないでしょ。注文はヌチャナートにお任せだ。
ヌチャナートは蛙が好きだから、蛙を注文しているかもしれ
ないのだ。何も知らない俺は「美味しい、美味しい」と言いながら
蛙を食べていた可能性は高い。

ヌチャナートが市場で蛙を買った。
何匹かの蛙の足の一本ずつを一まとめにして輪ゴムで縛る。
これで蛙は逃げられない。ヌチャナートが蛙を調理して
「美味しいから食べなさい」と無理矢理食べさせようとしたことがある。
俺は遠慮したが、翌朝、分からないようにして食べさせられた。
変な肉が入っていた。よく見ると蛙だった。

一般的に日本人は東南アジア人を蔑視している。タイ人が蛙を
食べると知ると更に蔑視が深まる。
英語で「蛙 frog」と言うと、フランス人を意味する。
フランス人も蛙を食べるからだ。
フランス人が蛙を食べてもそれはフランス料理だから軽蔑されない。
同じ蛙をタイ人が調理するとタイ料理なので軽蔑される。
へーんなの!

蛙で思い出した。100円ショップに洗濯用の網袋がある。
それを手にしたら、ヌチャナートが「これいいわね」と言う。
「こんな物、何にするんだい?」
「蛙を捕まえたら、この袋にいれるのよ。蛙は死なないし、逃げ
られないでしょ。」
こんな使い方があるなんてダイソーの社長さんも知らないだろう。

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2006/3/28

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