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2006年6月 2日 (金)

ゲンヤムンセン

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鶏肉と春雨を煮込んだものだ。普通のタイ料理はスプーンで食べる
が、スプーンでは春雨を取ることができない。どうしても箸を使うこと
になる。
「どう、辛い?」
「ちょうどいいんじゃない」
「これには三本しか唐辛子をいれなかったの」
和食では一本でも多すぎる。それなのに、三本もはいっているのだ。
毎日毎食、タイ飯を食べているうちに辛味に鈍感になったらしい。
三本も唐辛子が入った飯を食って辛味を感じないのだ。
「普通は何本くらい唐辛子をいれるの?」
「そうね、十本かしら。」
この料理に五本の唐辛子が入ったならどうなるだろう。
その位なら「辛いなあ」と言いながら食べるだろう。
十本になるともうお手上げだろう。これは辛い料理に入らないのだ。
俺に合わせて辛味を調整した料理だったのだ。

タイ北部の屋台に入って飯を食べた。
珍しく英語を話す女がいた。タイ北部では英語が通じない。
看板もタイ文字だけでローマ字は殆どない。
言葉が通じる人に出会えてほっとした。女に料理を注文した。
「Spicyにしますか?」と女は聞く。その当時、俺はspicyというのは
香り高いという意味で、いろいろなスパイスを混ぜて「香りの交響楽」
を作るのだと思っていた。少なくとも西洋料理では、そのような意味
合いでspicyと言う言葉を使っている。
タイ料理でspicyと言うのは「辛い」と同意語だということをその時
知ったのだ。出された料理を一生懸命に食べたが、辛くて降参した。

そうそう、この料理の話だ。唐辛子が三本程度が日本人には丁度
良いのかもしれない。タイの子供が食べる量と同じだ。日本で言えば、
サビ抜きの寿司と同じだ。
スプーンで肉や野菜を食べていた。そのうちに底にある春雨が出て
きた。春雨を箸で摘む。春雨はスープの旨味を吸い込んで美味しく
なっている。

タイ人にとって、この料理は「お子様ランチ」みたいなものだろうが、
俺には美味い料理なのだ。

2006/6/1

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