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2006年6月14日 (水)

タイ人が嫌いな料理

日本に来たタイ人に食わせた日本の料理で評判が悪いのはお好み焼きだ。
多分、お好み焼きの上に乗せる、細かいイカだかおかかが気に入らないようだ。
ヌチャナートは納豆の臭いが嫌いだ。
タイにはこれ以上に臭いものが沢山ある。
例えば魚醤油なんて日本人には臭すぎる。これ以外にも熟れ寿司や塩辛の類が沢山ある。タイの市場でそれら醗酵製品を見ていると、昔の日本の生活を思い浮かべることができる。日本でも昔は水産物を醗酵させて保存していた。いつしか、醗酵水産物を作る習慣がなくなった。
マンション住まいが多くなり、強い臭いが出る食品を作れなくなったのも一因だ。
これら発酵食品は臭いは悪いが、どれをとっても味は濃厚で美味い。
タイ人はそんな臭い食品を毎日食べているのに、納豆の臭みは嫌だというのだ。

来客に菜食主義者のインド人が来た。毎日、いろいろな野菜を食わせていたが、いたずら心が起きた。
こいつに納豆を食わせてみよう。納豆をとって、
「これは大豆だよ。醤油をかけて食うんだ。」と食べ方を教えた。その後、別の仕事にかかった。

昼食後、インド人に納豆の感想を聞いた。
「あの豆は臭くて不味い」と評判が悪かった。
納豆はタイ人だけでなくインド人も嫌いな食品だということを確認した。
このような醗酵食品は嫌いな人は嫌いだが、好きな人はとてつもなく好きになる。世界の何処かに、納豆を食って「これは美味い、こんな美味いもの初めて食った」と感激する人がいるはずだ。

東京の人は納豆を食うが大阪の人は食わない。
食べ物の好みには地域性がある。

タイにプラーと言う調味料がある。魚を醗酵させてドロドロにするのか、あるいは魚の身がどろどろに溶けてしまうのかもしれない。魚の醗酵食品だから臭いが旨味は凝縮されている。
この調味料はイタリアの食品で言えばアンチョビイペーストに似ている。ヌチャナートはアンチョビイペーストを美味いと言い、これでタイ料理を作った。
タイ東北部の人はプラーを食べるが、バンコック周辺の人は食べない。タイにも食の地域性があるのだ。
これを知った時、思わずニヤリと笑ってしまった。

2006/6/14

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