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2006年7月 5日 (水)

食品包材

食べ物にとって包装は色々な意味で重要だ。
包装することにより乾燥を防いだり、長持ちさせたり、
見栄えがよくなり商品価値が高まる等々の意味がある。
最近の日本の食品包装はプラスチックが多く使われている。
昔の日本では天然の素材を使って食品を包装していた。
例えば「藁づと納豆」である。今でも水戸周辺の土産物屋に
ある。藁を編んで納豆の容器にしたものだ。
藁についた納豆菌が大豆を醗酵させて納豆になるから、納豆の場合は
藁づとは容器でもあり、加工工程の一部にもなっている。

鰯の目刺しも目の部分を藁や竹串で突き刺していた。
今のシシャモを見るとプラスチックのストローのようなもので
突き刺している。これは機械で突き刺すので藁や竹串では
機械化できないのだと推定する。
肉屋で買い物をすると竹の皮に肉を包んでくれた。
和菓子屋などでは木材をかんなで紙の様に薄く削った経木を使っていた。

タイでも今ではプラスチックが食品包材として多く使われている。
それでもタイには伝統的な食品包材がまだまだ沢山残っている。
一番多く使われるのはバナナの葉であろう。
これはタイではなかったかもしれない、多分シンガポールだったと思う。
安いレストランに入ったらバナナの葉を皿代わりにしていた。
客が去ったら葉を捨てる。洗剤で洗うこともないので環境に優しい。
タイでは竹筒も使われている。竹筒の中にもち米を入れて炊き上げるのだ。
インドネシアでも同じ事をやっている。
バナナの葉で包んだ菓子もタイには沢山ある。

包装用にバナナの葉を集めるのも大変なので、包材としてバナナの葉を
タイの市場で売っている。
蒸饅頭などを作る蒸し器の底にバナナの葉を敷いている。
こうすることで彩りも綺麗になり、熱や蒸気の通りを良くしているのだろう。
ちょっと前まではこのような資材を使うことは後進国、時代遅れ、貧乏人とバカに
されたものだ。現在はこのような天然の資材を使うことは環境に良いと評価され
羨ましがられるようになった。
タイで使われている天然の食品包材を見るときっと面白いものがある。

2006/7/4

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