« 蓮の実 | トップページ | ソーセイジ売り »

2006年8月26日 (土)

インドカレー

ビエンチャンでヌチャナートをインド料理の店につれて行った。ヌチャナートはインド料理を食べなかった。インド料理というのは日本人からみると、どの料理を注文してもカレー味なのだ。
インド料理は香辛料の香りが強すぎると彼女は言うのだ。
「おいおい、タイ料理だって香りが強いぜ。あのパクチーの香りは酷いもんだぜ」と言いたくなる。
タイ料理とは異なる香りなのでヌチャナートには強い香りと感じるのだ。
日本で生活している間にヌチャナートは日本のインドカレーを食べるようになった。ヌチャナートにとってカレーとの出会いは日本である。
インドカレーのことをヌチャナートは日本のカレーと言っている。日本のカレーはインドのカレーとは違った味になっている。インドの宗主国だった英国がカレーを英国に持ち帰った。
外国航路の日本郵船が英国からカレー文化を日本に伝えた。そして日本で独自にカレー文化が発達した。日本にカレーが入ってきたのは、お金持ちのハイカラな家からだ。女中がご主人の食事をみてトイレを連想した。
「うちの主人は汚らしいものを食べる」と驚いた。
だからヌチャナートが日本のカレーと言うのも間違いではない。

「日本のカレーをタイに持っていき、近所の人に食べさせましょうよ」とヌーが提案した。
面白い、やってみよう。

市場で玉ねぎと人参を買った。じゃが芋を買い忘れた。タイ料理ではこれらの野菜をあまり使わない。ヌチャナートが日本のカレーを作った。
顔見知りの行商人がやってきた時、この話を思い出した。
「何を作っているの?」
「味見してごらん」
行商人は鍋の蓋をとって不思議そうにカレーを見ている。
「ウンチだよ」
「違うわよ」行商人は笑っている。

出来上がったカレーを近所の人に試食させると、お世辞で美味いと言う人ももちろんいる。気に入ってもりもりご飯を食べる人もいる。
初めてカレーを見た子供は「なあーに、これ?」と食べ物の様子をうかがっている。誰でも初めて見る食品を警戒するのだ。それが動物の本能だ。
幾ら子供に食べろと言っても食べない。

カレーをタイの米で食べた。カレーの汁を米が吸い取ってうまい。
飯が口の中で粘らないのだ。日本の米でカレーを食うより、タイ米で食ったほうがうまい。
これは新しい発見だった。
「コシヒカリを使っている」ことを売り物にしている日本のカレー屋がある。
タイ米はインドの米と同じインディカ種だ。元々はインドの料理にインドの米に似たタイ米で食べれば美味しいのは当然だ。
「タイ米を使っている」ことを売り物にするカレー屋が日本に出てきてもいいと思う。

2006・8・16

クチコミblogランキング TREview

|

« 蓮の実 | トップページ | ソーセイジ売り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/68615/3213565

この記事へのトラックバック一覧です: インドカレー:

« 蓮の実 | トップページ | ソーセイジ売り »