先日、テレビでアルツハイマーのことをやっていた。
あれも恐ろしい病気だね。
脳の機能が衰えるが他の器官が衰えないので元気に歩き回れる。
本人は何かの目的を持って歩いているつもりだろうが、周囲からみ
れば徘徊だな。こんな病人を持つと周りの人が大変だよね。
アルツハイマーに対する薬はないけど、魚を食べると病状を遅らせ
ることができるなんてテレビは言っていた。
俺は余り魚を好まないが、このテレビを見て「少しは魚を食べなくちゃいけないな」と思っていた。
「ねえ、サミイ!今日は魚を食べる?」
「魚か?・・・?魚はなあに?」
「鮭よ。鮭を揚げるのよ。食べるでしょ?」
「うん、食べる」
これでアルツハイマーの進行を抑えられる。
そんなことしても俺の頭の衰えは止められないだろう。
若い頃から俺の記憶力は抜群に悪いんだぞ。
今更、魚を食ってどうなるのだ!否定的考えも浮かぶ。
俺の頭の優れた点で自慢できるのは「忘れる速度が他の人より速い」のだ。
ヌチャナートと話をするためにタイ語を覚えるが、どんどん忘れていく。
それでも諦めずにタイ語の勉強を続けているので、しまいには忘れることも忘れてしまうタイ語がある。
俺の頭に入っているタイ語は記憶したのではない。
忘れ物の残骸みたいなものだ。
忘れられて頭の中に残ってしまった幾つかのタイ語だけで「食いたい飯」を作ってもらうのだ。
100円ショップ ダイソーに小さな中華鍋があった。
「これ、買おうか?」玩具みたいな小さな鍋だ。
一人分の焼きソバ、野菜炒め、ラーメンの具などを作るのに便利かな?
これで本格的な料理なんか作れないと思っていた。
多分、ヌチャナートはこんな鍋なんか馬鹿にして買わないと思っていた。
ヌチャナートはその小さな中華鍋を手にして言った。
「あら、良いわね。買いましょうよ」
意外なことを言う。どうせ直ぐに捨てることになるだろう。
ヌチャナートはこの小さな中華鍋であらゆる揚げ物、炒め物を作る。
5-6人の客ならこれで素早く料理を作って出してしまう。
猫のサダムが大好きなイカもこれで茹でる。
「ヌチャナートは揚げ物が上手だね」女は時々おだてないと機嫌が悪くなる。
「この鍋は油を沢山使わないからいいのよ」
小さな鍋だから油はほんの少ししか入らない。これもこの鍋の効用だ。
料理の本では揚げ物は大量の油でさっとあげるのがコツと書いてある。
少量の油でも、こんなにも上手に揚げ物ができるのだと知り驚いた。
薄っぺらなブリキのような鍋だった。
使い込んでいるうちに鍋も黒味がかり本格的中華料理の店の鍋のような色になった。
さすが有名ブランド商品だ。
しかもこの鍋でアルツハイマーを防止できるのだ!!
玩具程度に思っていた100円ショップの鍋で鮭の揚げ物を作ってくれた。
これにナンプラと唐辛子のソースをかける。
油と唐辛子の辛味はあう。ピンク色の鮭の甘みが加わる。
飯を食うと辛味で痺れた舌がほっとする。
この揚げ物をパーサモントートなんて言っていた。
ダイソーで売っている小さな中華鍋はお奨め商品だよ。
使ってみるとわかるけど、これで本当にいろいろな料理を作れる。
ウチでは殆どのタイ料理をこれで作ってるよ。
ちょっとした揚げ物、炒め物はこの鍋が便利だ。
鍋を洗うのも軽いし、小さいから簡単だし、洗剤も少量で済むので環境にもいい。
小さい鍋なので、作り過ぎることがない。
主婦は料理が余ると「勿体無い」と言って余りものを食べてしまう。
それが太りすぎの大原因だ。
料理を余らすことがないのでダイエットにもなる。
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2006/9/21
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