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2006年9月15日 (金)

屋台から脱皮

街角の空き地に小さな店ができた。この店は四つ角にあった。
この店の近くに屋台のような店があった。
屋台のような店の裏はどぶ川が流れ、ちょっと臭い。
蚊がうじゃうじゃいるので、蚊取り線香がないと食事ができない。
何が気に入ったのか、その店に何度か通った。
英語がちょっと通じたから通ったのかもしれない。
街角の新しい店もこの屋台の店も経営者は同じだと聞いていた。
新しい店も屋台と似たような作りだった。
一部はテントで雨を塞いでいた。旧い店よりちょっと広い。
テーブルの半数は通りに出ていた。通りを占拠しても誰も文句をいわない。
ホテルに戻る前にその店で食事をしていた時だった。
俺の目の前で女が辛いソースを作っていた。
ナンプラを入れ、唐辛子をゴッテリと入れる。
レモンを絞って入れる。
屋台とは言え、商売用のソースを作るのだから大きな器で作っている。
いろいろな物を入れてソースをかき回す。
日本だったなら、ソースを小さな皿にとって味見をする。
女はかき回していたスプーンでソースをすくって味見している。
「汚ねえな!不衛生だ!」と怒ってもここはタイだ。
そんなことを言っても通じない。
なんで客がそんなことに目くじらを立てるのか女はわからないはずだ。
黙って女のやることを飯を食いながら見ていた。
女は味見をするとちょっと考えながら唐辛子を足していた。
「この女はこんなに唐辛子が入ったソースを味見して、味の微妙な差が分かるのだ!」
俺がやったら舌が痺れて味なんかわからない。
たいしたもんだと感心した。
バンコックに行くとその店を見る。行くたびにすこしずつ綺麗になっている。
今では屋台からほぼちゃんとした店に出世している。

2006/9/14

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