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2006年9月11日 (月)

ポーロー

E7 タイの町を歩くとあちこちからアニスに似た香りがする。
これは八角と言われる香辛料の香りだ。
好きな香りかといわれると、好きではない。
嫌いかと聞かれると嫌いでもない。
俺の答えはなんとも中途半端な答えになる。

多くの店では豚の足を八角と一緒に煮込んでいる。
飴色に煮込まれた豚足は美味しそうだ。
その香りが風に乗って通りにでてくるのだ。
タイのゴタゴタした町で蒸し暑い空気の中でその臭いを嗅ぐとよけい蒸し暑く感じる。
これがタイの臭いなんだ。この臭いに慣れるしかないのだ。
日本でうなぎの蒲焼の臭い、味噌汁、焼き魚、焼き鳥の臭いを嗅ぐようなものだ。
日本人には余りにも当たり前の臭いなので、異臭とは感じない。
外国人にはこれらの臭いは異臭なのだ。
タイで俺が感じる異臭は八角の臭いなのだ。

八角と一緒に煮込む料理をヌチャナートはポーローと呼んでいる。
豚のバラ肉を使う時もあれば、腿肉の時もある。
八角で香り付けした肉料理の総称がポーローらしい。
味も香りも使う材料も同じだから、ヌチャナートが言うポーローは中華料理のトンポーロウ 東坡肉から来ている言葉と推定した。

日本でトンポーロウと言うと豚バラの角肉の煮込みだけだ。豚足は使わない。
俺はトンポーロウの「トン」は豚という字を使うのだと漠然と思っていた。
「ポ」はきっと難しい漢字だろう。
「ロウ」は肉という漢字に決まっている。
つまりトンポーロウを漢字では「豚?肉」と書くと思っていたのだ。
それなのに、「東坡肉」という漢字を使う。
意外だった。

これまた漠然とトンポーロウは四川省の料理だと俺は思っていた。
四川省は中国の西部にあるのに、東という字を使うのはおかしい。
あるインターネットサイトではトンポーロウは中国の杭州名物となっていた。
杭州は中国の東部にあるが、北京から見れば南だ。
料理や野菜、果物に方位を書く時はその料理の発祥地や原産地の方角を示している。
西のペルシャから来たスイカは「西瓜」と書く。
南のカンボジアから来たカボチャは「南瓜」と書く。

「坡」の意味が分かればトンポーロウの発祥地がわかるはずだ。
「坡」の意味は坂とか傾斜と言った意味だと知った。
肉や料理とまるで関係がない字だ。
それじゃ「坡」の付く地名を探すことにした。
朝鮮半島の京畿道にパジュ市がある。
この町を漢字で書くと坡州市になる。
朝鮮半島の坡州市なら中国の何処から見ても東にあたる。
俺の仮説はトンポーロウの発祥の地は朝鮮半島だ。
それが中国に入り、中国から日本に入ってきたものだ。
日本でトンポーロウを漢字で書く場合「西坡肉」と書きシーポーロウと言うべきだ!!

タイでは何処にでもポーローがある。
コラーゲンがたっぷり入った豚の足のポーローは肌にいい。
安くて美味しくて肌にいいのだから、タイへ行ったらポーローを食べなくちゃ損だ。

2006/9/11

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