« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月31日 (火)

合鴨のシチュウ

今日の弁当は合鴨のシチュウだった。この合鴨は既に薫煙されている。
それに美味しそうな粗引きの黒胡椒が周囲についていた。
俺はこの合鴨を薄くスライスして酒の肴にしようと思っていたのに。
シチュウにされてしまった。

R0018175pct20

食べてみたら意外とうまいのだ。
ヌチャナートの大好きな竹の子も入っている。
こんな竹の子をいつ買ったのだろう。
知らない間にタイの竹の子を買い込んでいた。
この竹の子も柔らかで美味しい。

俺達日本人が考えてもいないものをヌチャナートは作り出してしまう。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/31

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ソムタム

携帯が鳴った。ヌチャナートからの電話だ。
「ねえ、サミイ!ソムタム食べるでしょ」明るい声が響いた。
R0018177pct20


タイ東北部でよく食べる青いパパイヤのサラダだ。
彼等はここに蟹や醗酵した魚を入れる。
これが入ると生臭くなる。
それが良いらしいのだが、俺は駄目だ。
「魚を入れないソムタムなら食べるよ」
「今日はソムタムを作るから早く帰ってね」

家に帰るとソムタムを作り出した。
「唐辛子は6本しか入れないからね」
ソムタムはヌチャナートの好物だから嬉しそうに作っている。
タイ人には当たり前の辛さかもしれないが、ああ、辛い!
「辛くないわよ」
俺は辛さで汗が噴出している。
「美味しいわよ。この野菜と食べてごらんなさい。」
どうやっても辛いものは辛い!
「これを辛いと言ったらタイの子供に笑われるね」
「そうよ、これは子供の味付けよ」
魚の生臭さがないから俺にも食べられるけど、辛すぎる。
唐辛子の辛さやナムプラの塩で押し出された水分がパパイヤからでている。
この水をご飯にかける。
こうすると美味しい。ヌチャナートはパパイヤを食べる。
俺は水を食べる。

ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html

インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html

二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html

ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html

ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html

瓜のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_baa8.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a806.html

熱いソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_cc7b.html

茄子のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_ccda.html

ソムタムを作る    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_ed2f.html

ソムタムを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5e83.html

今日のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_f488.html


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/31

| | コメント (0) | トラックバック (0)

姫リンゴ

小さな姫リンゴがあった。形は小さいが食べると甘い。
ヌチャナートはこんな小さなリンゴを知らないので面白がっていた。
「可愛いわね。あら、甘くて美味しいわ。」
珍しそうに姫リンゴを食べている。
タイにもリンゴはあるが、タイ国産ではなくて多分中国から輸入されたものだと思う。
それらのリンゴは品種改良されていないので、日本の昔のリンゴように小さなものだ。
ヌチャナートが日本に来た当時、日本の大きなリンゴを見て驚いた。
大きなリンゴを齧ると甘い汁と香りが口中に広がる。
日本のリンゴの素晴らしさに驚いていた。
ヌチャナートが今タイに行くとタイのリンゴはみすぼらしいと見えるようだ。
小さな姫リンゴを食べて、日本の大きなリンゴも小さなリンゴも美味しいと理解した。

ヌチャナートはいろいろなソースを作るが果物を使わない。
姫リンゴを磨り潰してナンプラ、レモン汁、唐辛子などと混ぜた。
これを焼肉のタレにしてヌチャナートに食べさせた。
「あら、このソース、美味しいわ」
「何が入っていると思う?」
ヌチャナートは味見したが、リンゴをソースに使うなんて想像がつかないらしい。
一生懸命に考えている。
「リンゴを入れたんだよ」
「ああ・・・・・」
やっと理解したらしい。
「タイ人は果物をつかわないよね」
「そうね」
ヌチャナートはこの経験から新しい味を作り出す。

2006/10/31

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月30日 (月)

竹の子

「ねえ、竹の子、食べないの?」「ないわよ」
「そこにあるじゃないか」「それは玉蜀黍よ」
竹の子の缶詰だと思ったのは玉蜀黍だった。
ヌチャナートは竹の子が大好きだ。一時期、毎日毎日竹の子を食べさせられた。
自分が好きな物だから、それしか作らない。
日本の竹の子は美味しくないらしい。

R0018171pct20

「竹の子はタイのものじゃなくては駄目よ」
そんなに違わないと思うのだが、そう言い切るんだ。
まあいいでしょう。本人がそう思っているのだから。

久し振りに竹の子料理だ。この竹の子は醗酵させて酸味がでている。
これにタイの生姜などを入れて煮込むのだ。
ちょっと酸味のあるスープができる。
ご飯の上に竹の子を乗せて食べる。スープが飯に滲みこむ。
ほいっと口に運んで食べてしまう。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/30

| | コメント (0) | トラックバック (0)

卵焼きとトムチュート

風邪気味のヌチャナートが優しい声をかけてきた。
「卵焼き食べるでしょ。美味しいの作ってあげるわ。トムチュートに春雨を入れてあげるわ。いいでしょ?」
考えるのが面倒だから「うん」という。
卵を割ってトマトを入れる。挽肉も入れてかき回す。
フライパンで焼けばお終いだ。
「できたわよ。食べて。」
タイ人の卵焼きは日本人の卵焼きとはちょっと違う。

R0018173pct20  「唐辛子、いるでしょ?」
ナンプラとレモンの絞り汁と唐辛子のソースがでる。
「かき回してから、かけるのよ」
ご飯がちょっと堅い。トムチュートと一緒に食べるとご飯の堅さは気にならない。
このトムチュートは今朝の残り、悪くすると昨日の残りかもしれない。
それに新しい具材を加え、火を通す。
熱帯から発生した料理は簡単に腐らないから便利だと思いながら食べていると、ヌチャナートがボソっと言った。

R0018174pct20 「卵焼きは簡単でいいわ」
”卵焼きを作ってあげる”と優しい声をかけたのは、手抜きをしたかったからだ。
女の優しい言葉に俺は簡単に騙される。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/30

| | コメント (0)

2006年10月29日 (日)

薬膳:烏骨鶏

この黒い鶏のことを調べたら烏骨鶏というらしい。骨までカラスの
ように黒いから烏骨というようだ。本当に烏骨鶏の骨は黒いのか?
確かに骨は黒く見える。

R0018167pct20



でも骨自身は黒くない。骨を取り巻く薄い皮が黒いのだ。
黒い皮の下にある骨は普通の鶏と同じ色だ。
烏骨鶏の卵は白いそうだ。卵の周りに皮がついていれば黒い卵
になるだろう。卵の中にある薄い皮は黒いのかもしれない。

烏骨鶏は何故黒いのかという俺の創作民話をヌチャナートに話した。
「面白いわ。タイの子供に話してあげて。」
日本人より宗教的なタイ人だからお釈迦様をだしたのが良かった
のかな?

鶏を蒸した蒸し器には濃縮された鶏のスープがある。
野菜や香草の味も入っている。これに塩を加えたら、おいしい
スープになっている。
「これは旨いスープだね」
「タイでは妊婦や出産直後にこのスープを飲むのよ。このスープ
は薬なのよ」

日本人には熱帯の国で火にあたるなんて考えられない。
タイは日本人には年がら年中、暑い国だがタイ人には寒いと
感じる時がある。雨の降る夜などはタイ人には寒いのだ。
タイやカンボジアでは妊婦が身体を冷やさないように周囲に
火を焚いている。妊婦に対する優しい心遣いだ。
烏骨鶏のスープが火にかかっている。
妊婦はこのスープを飲んで元気な子供を産む。

この鶏の名前をタイ語で何と言うのか聞いた。
「黒い鶏」
というのだそうだ。聞くだけ損した。


薬膳と烏骨鶏の関連記事はここにあります。

薬膳:ライムジュースと便秘
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f2f2.html

薬膳:苦瓜
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ffd9.html

薬膳:赤いスープ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_bdde.html

薬膳:烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

薬膳:便秘に効く
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_096e.html

薬膳:トウモロコシと便秘
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_7b1c.html

薬膳:青い葡萄
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_2c5f.html

薬膳:マンゴー
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_6986.html

薬膳:唐辛子酢
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_b608.html

薬膳:便秘に効く果物
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_a32d.html

薬膳:便秘療法
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_6278.html

烏骨鶏の関連記事はここにあります。

烏骨鶏とバナナ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d1ef.html

ジャックフルーツと烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fe06.html

烏骨鶏を煮る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b2ba.html

薬膳:烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/_1_ef7a.html


創作民話:黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_89a4.html


この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/27

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黒い鶏

昔、タイのスーパーで黒い鶏を売っているのを見た。
その時は、黒い鶏にあまり興味を持たなかった。
皮が黒いだけで味はそれほど変わらないはずだと思っていた。
 

前回、タイに行った時、黒い鶏を食べてみたくなった。
以前は田舎のスーパーでも黒い鶏を見かけたから、今回もある
だろうと軽い気持ちでいた。黒い鶏は普通の市場では見かけ
ない。金持ち階級が行くスーパーでしか売っていないことは経験で
知っていた。あちこちのスーパーで黒い鶏を探したが見つから
なかった。とうとうタイで黒い鶏をかうのを諦めた。R0018154pct20

場所が変わって日本で
今日、中国人や朝鮮人が店を多く出している商店街に行った。
この商店街にはいろいろな国の人が集まる。商店街で聞こえる
言語は様々だ。タイ語も聞こえる。タイの食材も手に入る。
中国人の店に入った。

「サミイ!これ買いましょうよ」
ヌチャナートが何かを見つけたらしい。見ると黒い鶏だった。
値札がないので値段がわからない。
「値段がわからないよ」
「店の人に聞いてよ」店員に値段を聞く。
「高いよ。買うの止めようよ」
「いいわよ、買いましょう」
ヌチャナートの勝ち!押し切られてしまった。

「黒い鶏をどうやって食べたい?」
そんなことを聞かれても困るよ。焼いたら普通の鶏と同じような
色になってしまうだろう。煮たらどうなのかな?
「なんでもいいよ」と答えるしかない。R0018155pct20

早速調理を始めた。まずは鶏の腹を割かなくてはいけない。
黒い鶏の腹は黒いのだ。腹黒いという言葉があるが、この鶏は
正しく腹黒いのだ。鶏に味付けをする。満遍なく塩やニンニク他を
すり込む。R0018159pct20

大きな器に鶏を入れて、香草を乗せる。蒸し器で暫く蒸してから
春雨を入れた。
春雨の上にまた野菜を乗せる。頃合を見て蒸し器
から鶏を降ろす。R0018161pct20こんなソースも用意した。はーい出来上がりです。
皮だけが黒いのだと思ったでしょ?この鶏は肉まで黒いんです。
黒い肉に赤いソースをかけて食べるのです。

ちょっと珍しい鶏肉料理です。
R0018166pct20

2006/10/28

クチコミblogランキング TREview 

烏骨鶏の関連記事はここにあります。

烏骨鶏とバナナ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d1ef.html

ジャックフルーツと烏骨鶏 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fe06.html

烏骨鶏を煮る   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b2ba.html

薬膳:烏骨鶏   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/_1_ef7a.html

創作民話:黒い鶏   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_89a4.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

創作民話:黒い鶏

R0018153pct20

黒い鶏を見ているうちに、なんで「この鶏だけ黒いのだろう」か不思議になった。
タイ人も不思議に思うだろう。不思議なものには必ずそれを説明する民話が
できる。 なんだかありそうな民話を勝手に作って一人で笑ってしまった。
この黒い鶏をタイ語でなんというのかまだ聞いていない。
仮にムーダと呼ぶことにしよう。

昔々、ニワトリと言うのは皆な黒いものでした。今日はお釈迦様の
誕生日です。お釈迦様は世界中のニワトリに花を一本ずつ持って
来るように言いつけました。世界中のニワトリはお釈迦様の言い
つけを守り、お釈迦様にお花を差し上げました。
でもムーダだけはお花をお釈迦様に持って行きませんでした。
世界中のニワトリが持って来てくれた沢山の綺麗な花を見て
お釈迦様は大変喜ばれました。お釈迦様はニワトリを見て
不思議に思いました。
「ニワトリに花を持ってこいと言ったのに、なんでカラスが花を
持って来たのだ?」
もう一度、ニワトリを見ました。お釈迦様がカラスだと思った鳥を
よく見るとニワトリでした。ニワトリの羽も黒いからお釈迦様は
カラスと間違えたのでした。
「せっかく花を持ってきてくれたのに、カラスと間違えて申し訳
なかった。今日からお前達はカラスと間違われないように好きな
色をつけるがいい」
白が好きなニワトリは白く、茶色が好きなニワトリは茶色にしました。
でもお釈迦様にお花を届けなかったムーダは色を変えることが
できません。そんなわけでして、ムーダは今でも黒いのです。


こんな民話はタイにもありそうな気がする。
タイの子供にこんな創作民話を話してみようかな?
この話が代々引き継がれて本当にタイの民話になってしまった
なら、嬉しいような、可笑しいような、恐ろしい気がする。
今度、タイで黒い鶏にまつわる民話を探してみよう。
きっと何かがあるはずだ。例えば、
「瞑想にふけるお釈迦様のお尻を嘴で突いたので、瞑想を破ら
れたお釈迦様は怒って、この鶏を真っ黒にした」
なんて話がありそうだな。


烏骨鶏の関連記事はここにあります。

烏骨鶏とバナナ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d1ef.html

ジャックフルーツと烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fe06.html

烏骨鶏を煮る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b2ba.html


薬膳:烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/_1_ef7a.html

創作民話:黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_89a4.html

2006/10/28

| | コメント (0) | トラックバック (1)

瓜料理

こんな面白い形の瓜があった。名前が書いてあったが忘れた。

R0018149pct20

食べ方は漬物でもいいし、炒め物でもいいと書いてあった。
「ヌチャナート、これを料理してくれよ」
「なあに、これ?あたし、知らないわ」
「瓜だよ。炒めればいいよ」
「変な形ね」ぶつぶつ言いながら瓜を切っている。
生の瓜を摘んで食べた。ちょっと甘みがある美味さだ。
「ヌー、食べてみな。美味しいよ」
「あら、本当ね」
豆板醤をつけてみた。これもうまい食べ方だ。

R0018152pct20

ヌチャナートが瓜を炒めてくれた。
せっかくだが、生の瓜の方が炒めたものより歯ごたえがあって美味い。
塩漬けにしたらうまいかもね。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/28

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月28日 (土)

レモングラス 乾燥品

ウチではレモングラスをよく使う。
ベランダにレモングラスを植えてあるが、それだけでは足りない。
乾燥品を使っている。
日本でも乾燥したレモングラスを買えるが、高いのだ。
タイで生のレモングラスを買う。それを天日で干せばいい。
暑いから直ぐに乾燥する。
乾燥品だから、軽い。

レモングラスを知らない日本人にレモングラスを使った料理を食べさせると誤解する。
レモングラスはススキに似た植物だ。
料理の中にレモングラスを見つけると、「なんだ藁屑が入っていた」と怒るのだ。
まあ、藁屑と言われてもしょうがない。
レモングラスもススキもイネ科の植物だから藁屑に見える。
これは食べても食べなくてもいい。食べたくなければ皿の端に置いておけば良い。
噛むといい香りがする。

藁屑で昔の話を思い出した。
今でこそ世界中のスパイスを何処でも買う事ができるが、昔はカルダモン、コリアンダなどというスパイスはなかなか手に入らなかった。
漢方薬の薬種屋ならあったかもしれない。
鰹節、昆布、椎茸などをあつかう乾物屋にもそんな物はなかった。
あったとしても買う人はわずかだったし、スパイスを知る人も少なかった。

フランス料理屋に男が入った。
男は聞いたことも、食ったこともないフランス料理を注文した。
料理の中に葉っぱが入っているのを男は見つけた。
むっとした男はウエイトレスを呼びつけた。
「ソースの中に枯葉が入っていたぞ!」
「あのー、それは月桂樹の葉なんですけど・・・・」
男は月桂樹の葉がスパイスだということを知らなかったのだ。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/28

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジャガイモとタイの迷信

ヌチャナートを日本のレストランへ連れて行くと面倒だ。
俺が料理をタイ語で説明し全て注文しなくてはいけないからだ。
これがタイならラクチンだ。ヌチャナートが勝手に注文する。
俺は出てくる物を食べればいいだけだ。日本人どうしで行った
なら、絶対に注文しない、知らないタイの料理がでてくる。

日本ではなるべく、ヌチャナートが知らない料理を注文しようと
メニュウを見ていた。ガーリックで味付けしたジャガイモのフライ
を注文した。ヌチャナートは食べようとしない。
「食べなよ。どうして食べないの?」
「お酒と一緒にジャガイモを食べると馬鹿になるのよ」
冗談じゃない!
ドイツ人はビールと一緒にジャガイモを食べる。
だからドイツ人は馬鹿なのだ??
絶対、そんなことはない。
タイにはそんな迷信があったのだ。
笑っちゃった。

2006/10/28

クチコミblogランキング TREview

| | コメント (0) | トラックバック (0)

親子丼 タイ風

R0018147pct20

これで親子丼とはちょっと言えない。しかし材料は鶏肉と卵だから親子だ。
これをそのまま飯の上にかければ親子丼だ。
味付けはタイ風だ。タイ風というよりもタイそのものだ。
作った時は卵はもっとふんわりしていて、黄色かった。
弁当の時間になると色が変っている。
こういう味付けもいいもんだ。
この味付けにはどうしても唐辛子が必要になる。
唐辛子がないと味に締りがない。
それに黄色い卵に赤い唐辛子があった方が綺麗だ。
食事というものは味付けのよさも大切だが、見た目のよさも同じように重要だ。
日本の親子丼は醤油に砂糖を加えて甘くなっている。
この料理は甘くない。塩っぱくて辛い。
タイには親子丼なんてない。
これを丼飯に乗せればタイの親子丼という珍しい味になる。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/27

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ドリアンと食い合わせ

日本では「鰻と梅干」「なにとなに」の食い合わせはいけないとよく言う。
理論的に正しいものもあるけど、迷信みたいなものもある。
タイにもそのようなものがあるということを知った。

「お酒とドリアンを一緒に食べちゃいけないのよ」ヌチャナートが言い出した。
「えっ!?ホント?」
「そうよ」
「どうして?」
「ドリアンを食べると身体が熱くなるのよ」
ドリアンの甘味は葡萄糖なのかな?
葡萄糖なら直ぐに吸収消化されるから熱になる可能性はたかいな。
「タイは暑いでしょ。それで身体が熱くなるといけないのよ」
酒を飲むとアルコールのせいで身体が熱くなる。
それにドリアンのせいで熱くなったら、身体に悪いような気がするな。
なんだか説得力がある話だな。

タイ人だけが客で俺だけが外国人というような店では酒とドリアンの食い合わせをする心配は絶対にない。
外国人だけが客のレストランだと、酒をしこたま飲んだ後でデザートにドリアンをつかったケーキなどを食べてしまうかもしれない。
こういう場所だと危険かもしれないな。
でもそんな店と言うのは冷房をガンガン効かせてあるから、心配ないのかな?
ちょっと面白い話だ。

2006・10・28

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月27日 (金)

三色のカレー

タイのカレーは赤、緑、黄色と三色ある。なにがどう違うのか分からなかった。
肉を使う時は赤、魚だと黄色だ。緑はなんだっけな?野菜のカレー???
やっとそれに気づいた。
日本人にはどのカレーも辛いだけで、辛さを堪えて食べるのに精一杯で
なにがどう違うのかわからない。
辛いけど旨いので夢中で食べる。
腹がすいているので夢中で食べる。
細かい味や香りの違いを賞味するなんて余裕がない。
黄色のカレーに入れる魚は赤身でも白身でも良いそうだ。
海老やイカは使わない。
海老入りの黄色いカレーをタイ人にだしたら、タイ人は違和感を感じるようだ。
ニンニク入りの味噌汁を飲まされたなら、日本人は違和感を感じる。
その感じに似た物を海老入りの黄色いカレーを食わされたタイ人は感じるだろう。
赤い時はなになに、黄色い時はウコンとなになに、緑はこんな香辛料と
入れるものの基本が決まっている。
俺たちにはなかなかわからない。
毎日、毎日タイ料理なので、タイ料理の味を覚えてきたが、まだまだ細かい味の違いが
わからない。

カレーの関連記事はここにあります。

タイのカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_5144.html
タイカレーよ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_5578.html
三色のカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_574d.html
タイカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_e532.html
インドカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_a7ae.html
竹の子入りカレー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_fd8c.html
インドカレーその後   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_a436.html
みずなのカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_fa26.html
タイカレーが出る   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_89f1.html
タイカレーの地方性   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_596a.html
パパイヤカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_34f4.html

2006/10/26

| | コメント (0) | トラックバック (1)

無血クーデター

今日の弁当は自家製ソーセイジだ。自分の家で食う分には臭い
を気にしないでもすむ。しかし弁当にするとこれはかなり強い
臭いだ。周囲の人は「クセー!」と思っているに違いない。
日本だから強い臭いと感じるが、タイではそんなことを気にする
必要はない。周囲の皆が同じような臭いをしているから、
おかしな臭いがあるなんて誰も思わない。


R0018144pct20

ソーセイジはグリルで焼いた。そうではない。焼かされたのだ。
「サミイ!ソーセイジを見ていてね」
そう言い残してヌチャナートはキッチンから離れる。
俺はソーセイジが焦げないように箸でソーセイジを摘んでくるり
と回す。女房にいいように使われている。
「この家では誰が偉いんだ!?」
「アタシよ!」
いつからそうなったのかわからないが、自然にこの家の権力を
剥奪されている。無血クーデターだ。!!

もういいだろう。グリルの火を止めた。後は余熱を利用すれば
丁度良い焼き上がりになるだろう。ヌチャナートがキッチンに
戻ってきた。
「焼けた?」
「焼けたよ。」
「もう少し火にかけなくちゃ駄目よ!外側だけ焼けても中は焼け
ていないわ」俺は傷ついた。

ソーセイジに赤い唐辛子を乗せて食べた。唐辛子がないと旨く
ない。辛いと汗が出てくる。汗を拭きながら自家製ソーセイジ
を食べた。

ソーセイジを簡単に豚腸に充填する方法を考えた。
実験して良好ならばブログで公開しよう。



クチコミblogランキング TREview

ソーセイジの関連記事はここにあります。

これが自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_766d.html

タイのソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_08a3.html

無血クーデター
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b2c5.html

自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_86fa.html

チキンソーセイジを作る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_71d6.html
ソーセイジを食べる
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_bdf0.html
ソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_da7f.html

2006/10/26

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月25日 (水)

タイカレー

今日は久し振りにタイカレーだ。ヌチャナートはタイカレーなんて料理だなんて思っていないらしい。俺が「作ってくれよ」と頼まないと作ってくれない。
しかも「なんであんなもの食べたいの?」と不思議そうにしている。
どう言う風の吹きまわしか今日は頼みもしないのに、タイカレーを作るといいだした。

R0018143pct20

「サミイ、好きでしょ?タイカレーを作るわ」
別に反対する理由もない。
「うん」
「ピサヌロークで苦瓜を食べたのよ。あれは美味しかったわ。覚えてないでしょ。
あたし二皿も食べちゃったわ」
そう言いながら苦瓜を切っている。




苦瓜をタイカレーに入れた。
ピサヌロークでどんな苦瓜を食べたのか知らないが、タイカレーに入ったものではないはずだ。
「できたわ、さあ食べてよ」
タイカレーをラーメンの丼に入れている。
これは中華料理ではない、立派なタイ料理だ。
ヌチャナートは料理には気を使うが器には気を使わない。
まあ、いいでしょう。

カレーの関連記事はここにあります。

タイのカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_5144.html
タイカレーよ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_5578.html
三色のカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_574d.html
タイカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_e532.html
インドカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_a7ae.html
竹の子入りカレー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_fd8c.html
インドカレーその後   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_a436.html
みずなのカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_fa26.html
タイカレーが出る   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_89f1.html
タイカレーの地方性   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_596a.html
パパイヤカレー    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_34f4.html


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/25

| | コメント (0) | トラックバック (1)

鶏肉の炒め物

またいつもの質問で始まった。
「なにを食べる?豚?鶏?」
どっちでもいい。どっちでもいいのだから適当に答える。

R0018142pct20

今日は鶏と言ってしまった。
「鶏はどう料理するの?煮る?炒める?」
そこまで考えていなかった。
どっちでもいいついでに「炒める」と答えていた。

これが鶏肉を炒めたものだ。
炒めて入る時には香草が加熱されて強い臭いがした。
弁当箱の蓋をあけてもその強い臭いは消えていない。
鶏肉をとり、ご飯と一緒にたべる。
この唐辛子は日本の唐辛子なので余り辛くない。
タイ料理になれていない日本人には充分に辛いはずだ。
俺には辛いとは思えない。
ヌチャナートが作ってくれた料理に感謝しながら食べた。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/25

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゲンタンマダ

弁当を作るのが面倒になったのだろう?なんだか不貞腐れたよう
に言う。
「ねえ、ゲンタンマダでいい?」
「ああ、いいよ」
R0018138pct20

ゲンタンマダというのは、どうと言うこともない普通のシチュウと
でも言う意味だろう。面倒くさいから適当なものを鍋に入れて煮込
むらしい。それがこの料理だ。 でもこのシチュウは結構美味い。
この味って毎日食べても飽きない味だ。
日本でいえば豚汁みたいなものだろうか?


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/24

| | コメント (0) | トラックバック (0)

自家製ソーセイジ

自分の家でヌチャナートと二人でソーセイジを作った。
これを乾燥させておいた。乾燥の過程で乳酸醗酵するので酸味が
でる。酸味がでると長期の保存が可能となるが、あんまり酸っぱいと
美味しくない。今日辺りがちょうどよい酸味がでているはずだ。
ソーセイジをグリルで焼いた。
思っていた通り、ほど良い酸味がでていた。
薄切りにした生姜と一緒に食べても美味しい。
唐辛子のペーストと一緒に食べると、辛い刺激と酸味と肉の旨味が
一緒になる。

R0018141pct20

この味は、スーパーで売っているソーセイジにはない。
日本で売られているソーセイジは欧米の味なのだ。
このように東洋の味がするソーセイジがあってもいい。
日本人はソーセイジは買うものだと思っている。
そうではない。
肉食が普通の生活になっている国民は何処の国でも家庭でソーセ
イジを作る。日本でも自家製ソーセイジが珍しくない時代がまもなく
来る。美味しいソーセイジを食べるのも嬉しい。
二人でどんな味になるか想像しながら作るのも楽しいものだ。

ソーセイジの関連記事はここにあります。

これが自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_766d.html

タイのソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_08a3.html

無血クーデター
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b2c5.html

自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_86fa.html

チキンソーセイジを作る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_71d6.html

ソーセイジを食べる
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_bdf0.html

ソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_da7f.html


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/24

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月23日 (月)

ぶっかけ飯

ずいぶん乱暴な名前だが、これは食って美味い料理だ。
東南アジアに行くと、いろいろな料理を並べている店がある。
R0018136pct20

適当に美味そうと思える料理を指差して注文する。
その料理を皿に盛った飯の上にぶっかけてくれる。
日本の中華料理屋で野菜炒めや八宝菜を頼んで、それを皿の飯
にぶっかけて食べると想像すればいい。ご飯と料理を別々に食べ
るより、料理をぶっかけてお行儀悪く食べる方が数段と美味しい。



昨日、生の唐辛子を買った。日本の農家が栽培したものだ
この唐辛子を使った料理を作って、ぶっかけ飯にしてくれた。
ベランダで栽培している香草も入れてある。
香草の香りがいい。炒めた肉の味に実に良く合う。
この香りを嗅ぐと「ああ、タイの料理だ」と感じる。
近所の人は「ああ、また臭い飯を作っている」と思っているはずだ。

「これは日本の唐辛子よ。辛くないわね」
そう言われて食べると、あまり辛くない。
この唐辛子一本でも日本人には辛い、十分すぎるほど辛い。
この皿に何本の唐辛子が入っているのだ?
香りだけで辛味を感じない。
やっぱり、俺も辛味に鈍感になっているのだ。


この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/23

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トムチュート 大根

R0018137pct20

大根と豚のバラ肉を使ったトムチュートだ。タイにも大根はあったと
思う。タイで見かける大根は日本のように大きなものではない。
人参を白くして大きなお化けのようにしたものがタイの大根だと記憶
している。この大根は日本の物だ。日本の材料を使ってタイ料理を
作るのだ。

「サミイ!この鍋を見ててね。水が無くなったら、火を止めてね!」
俺に用事を言いつけて、ヌーは自分のことをやりだした。
パソコンの手を休めて、時々、鍋を見に行く。
見に行く回数を減らすために火をちょっと弱くする。
ヌーが戻って来た。
「あら、いいわね。後はあたしがやるわ」

日本の唐辛子とナンプラを混ぜたが、考え直したらしい。
「日本の唐辛子だと美味しくないわ」
日本の唐辛子は辛くないので、いつもの倍ほどの唐辛子がナンプラ
に浮いている。
「こっちのナムプリックにしましょうね」
激辛という唐辛子を使って作ったナムプリックを入れ始めた。
タイ人は唐辛子の味、香り、辛みに五月蝿いのだ。
俺たちは辛いだけで十分なのに、タイ人は唐辛子に辛み以外のもの
を求めているのだ。

このバラ肉は何処で買った奴だろう?肉の上に薄く皮がついている。
この皮を噛むと、ころっとしている。
コラーゲンがいっぱいある。
皮のついたバラ肉もいいもんだ。
日本では皮のついたバラ肉を余りみかけない。
このバラ肉を使ってもっと面白い料理が作れそうだ。
トムチュートと言っていたが、これは大根の煮しめみたいだ。
大根に味が滲みており、柔らかく煮えている。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/23

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チキンソーセイジを作る

豚の挽肉にしては色が白すぎる。おかしいな?
しかしこの挽肉の上についている値札は豚挽き肉となっている。
まあいいや、色の白い豚だったのだろう???それを買い込んだ。


R0018135pct20

ヌチャナートが
「ソーセイジを作りましょうよ」
と突然、言い出した。暫くソーセイジを作っていない。
たまにはいいだろう。ソーセイジを作る準備を始めた。
「サミイ!この肉なあに?鶏肉を買ったの?」
「・・・・???」
冷凍だった時は肉の色がはっきりわからなかったから、色の白い豚肉だと
思って買った挽肉だ。解凍した肉を見ると明らかに鶏肉だった。
「ああ、これは鶏肉だね」
「いいわ、鶏肉と豚肉を合わせたソーセイジにしましょう」
俺が豚肉を切っている間にヌチャナートは肉を詰める豚腸の準備を
始めた。
「豚肉は粗切りでいいわ。細かくする必要はないわ」
かなり大雑把な切り方だ。 肉を捏ねて調味料を加える。
そして肉を豚腸に詰める。ヌチャナートはロートを使って器用に肉を
詰める。詰めやすいように、首が太くちょっと長めのロートを買って
おいた。以前のロートより早く肉を詰めることができる。
この他にケーキ作り用の生クリームの絞り器も準備しておいた。
ヌチャナートはその絞り器を見て鼻で笑っていた。
「そんなもの、なくても大丈夫よ」
「そんなもん、必要ないわ」
と無言で言っている。ロートを使って肉を詰めているうちに、絞り器
を使ってみる気になったらしい。
「サミイ!あの道具を使ってみましょうよ」
絞り器に肉を詰めて、ぎゅーっと肉を押し出す。肉は豚腸の中に
ぬるぬると入って行く。これだと気泡も余り入らない。
しかし、二人掛りでやらないといけないのが欠点だ。やはり絞り器で
詰める方がロートで詰めるよりも早い。
「これはいいわね」
ヌチャナートは喜んでいる。豚腸を押さえているヌチャナートはラク
チンだろうが、肉を押し出す俺の方が大変なのだ。
もっと簡単に家庭で肉詰めができる方法を考えよう。
ソーセイジを作るなんて思っていなかったから豚腸を縛る綿糸が
不足している。買い足そうと思っていたが、つい忘れていた。
「そんなことを心配しなくてもいいわよ。これを使えばいいのよ」
ヌチャナートはポリ紐を持ち出した。ポリ紐を細く裂いて縛ればいい
というのだ。タイの手作りソーセイジの多くはポリ紐で縛ってある。
ああ、手作りと言ったが、タイでは工業的にソーセイジを作っていな
いようだ。せいぜいあっても家内工業的に作っているだけだ。
綿糸がないから竹串でソーセイジを結束してみたかった。
こういう原始的方法は経験しないと思いつかないものだ。竹串の
材料は焼鳥の串を使うつもりだった。焼鳥の串を更に割って細くし、
3センチほどの長さに切り、先端を斜めに切り落とす。
それを豚腸に刺すのだ。しかし、小さな竹串を沢山作るのが面倒だ。
最初からソーセイジを作るつもりなら、竹串を用意した。
思いつきで作るから、そんな材料も心の準備もできていない。
ポリ紐を使うほうが簡単なので結局ポリ紐を使った。

出来上がったソーセイジを吊るして、乾燥させる。乾燥と同時に
醗酵が進む。この時期になると干している間に蝿がたかる心配は
ないが、カラスに突かれる恐れはある。カラス予防の幕を張った。
このまま待っていれば、ちょっと酸味があるソーセイジが出来上が
るはずだ。

2006/10/23

ソーセイジの関連記事はここにあります。

これが自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_766d.html

タイのソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_08a3.html

無血クーデター
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b2c5.html

自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_86fa.html

チキンソーセイジを作る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_71d6.html

ソーセイジを食べる
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_bdf0.html

ソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_da7f.html

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パットミー 焼ソバ

これはタイ風の焼ソバだ。焼ソバの生麺があった。
それを見た時、パットミーを思い出した。
思い出すと食いたくなる。生麺を買った。 R0018131pct20

「ヌー、パットミーを作ってくれよ」
「日本風にするの?」
生麺には粉末のソースが付いている。これで麺の味付けをすれば日本風の焼ソバだ。
「タイ風がいいな」
「変な人ね。」
そういいながらもタイ風の焼ソバが出来上がった。
タイではこんな焼ソバを屋台で食べる。
気取らずに食べることができるので焼ソバはうまいのだ。
レモンを絞って酸味をつけると麺が一層美味しくなる。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/22

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月22日 (日)

モツで思い出す

芋茎と食糧難のことを書いていたら、友達の話を思い出した。
彼がインドを旅していた時の話だ。どの町だか聞き忘れた。
インドでは町のあちこちにゴミの山がある。
貧しい人々はそのゴミの山のなかから金目のものを探す。
ゴミを漁るのは子供の役目だ。
彼が通りかかると、ゴミの山の中に動物のモツを見つけた子供がいた。
子供はそのモツを持ち上げた。
拾ったモツを子供は宝物を見せるかのように、見せびらかせて嬉しそうに笑った。
その姿に彼はショックを受けた。そんな話を俺にした。

食べ物は大切にしなくてはいけない。
グルメと称して食べ過ぎて肥満になる。通風になる。糖尿病になる。
もっと食べる量を減らす必要がある。
それから、俺達はもっともっといろいろなものを食べて、健康な生活を維持する方が大切だと思う。

2006/10/21

| | コメント (0) | トラックバック (1)

芋茎を煮る

芋茎があった。ヌチャナートが好きなので二束買った。
それをヌチャナートに見せるともっと欲しいというのでもう一束買いに行った。
芋茎の皮を剥いて煮ると芋茎は柔らかに煮あがる。
煮た芋茎は冷蔵庫で保存できるから、沢山買っても無駄にならないと言う。
早速、芋茎を煮こんだ。
見かけは綺麗ではないが、食べるとおいしい。
R0018130pct20 噛むとじゅわっと旨味を含んだ汁がでてくる。

日本人にも芋茎の愛好者がいるようだ。時々、これを売る店がある。
食べられる物は何でも食べることって大切だと思う。
環境だと叫びながら、芋茎は食べない人がいる。
食糧難を知らないから、そんなことを言っているのだ。
飢えと戦う人は食べられる物ならなんでも食べる。
平時からあらゆる物を美味しく食べる工夫をしておくことって大切だと思うな。
ミーハーグルメには芋茎の旨さは分からない。
有名人が「芋茎は美味しい」と言うとミーハーグルメが芋茎を食べ出すから、
みていてごらん。

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

この他の記事はこちらからどうぞ!

2006/10/21

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ナムプリック

R0018127pct20 昨日、買った激辛唐辛子でナムプリックを作ってくれた。辛いけど旨いのだ。
これをちょっととって暖かい白飯に乗せる。もうこれだけで飯を食える。
飯の甘味と唐辛子の辛みがあっちゃうのだ。
これだけあれば他に何もいらないと思ってしまう。
このままでも旨いけど、これに魚を加えるとまた違った旨味がでる。
今晩、魚を加えた物を作ると言っている。
この旨味は誰でも好むと俺は思うのだが、独り善がりかなな?

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/21

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ナムトク

柔らかそうな牛肉があった。これでナムトクを作ってくれた。
これは大好物なのだ。辛味と肉の味が調和するのだ。
タイに行ったら絶対に食わなくてはいけないと思っている。
ナムトクに冷たいビールが合う。
照りつける太陽の下で、ナムトクを摘まみビールを飲んだ。
旨いと思い、夢中で食べた。辛いのだが、辛さを我慢して食べた。
もう辛くて、これ以上食えないという所まで食べた。
まだ皿に残っているナムトクを食いたかった。
もっと食いたいが、もう辛くて食えない。
残ったナムトクを恨めし気に見た思い出がある。

ウチで食べるナムトクも美味しい。
R0018125pct20
この味を真似しようとしても俺には真似を出来ない。
ヌチャナートは簡単に作り上げてしまう。

強精剤になるという薬種を焼酎につけこんである。
酒として飲むのではなくて薬として飲むものらしい。
これが苦いのだ。炭酸で割って飲んだがやはり苦い。
ラープを食いながら、この焼酎を飲んだ。
そうすると苦味を感じない。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/21

| | コメント (0) | トラックバック (0)

河豚の天婦羅

同級生でいつも河豚を弁当のおかずにしている者がいた。
河豚の干物で、当時の物だからかなり塩を振っていたらしい。
あまりにも塩っぱいのでいつも汗をかきながら奴は食べていた。
俺の家では河豚の干物なんて食わなかった。
同級生がいつも旨そうに食っているので、食ってみたいなと思っていた。

R0018123pct20 河豚の一夜干しがスーパーにあった。それを見た時、同級生を思い出して買った。
「これどうやって食べるのよ?」半分乾いた河豚を見てヌチャナートが言う。
「これは河豚だよ。河豚って分かるかい?」
「知っているわよ。お腹が大きくなる魚でしょ」
「毒があるよ。タイ人は食べるかい?」
「食べないわよ。どうするの?焼くの?揚げるの?」
「揚げてくれ」
河豚の天婦羅が出た。これだけでは彩りが淋しいので唐辛子と何かの葉を置いた。
この野菜はタイにもあるとのこと。
最近は今まで見かけない野菜が市場に出回っている。
野菜も国際化しているのだ。
この河豚も中国からの輸入品だ。
中国では食べない?河豚をこうやって加工する事で輸出できるなら、中国にとってもいいことだな。


この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/21

| | トラックバック (0)

激辛唐辛子

R0018124pct20 韓国激辛唐辛子というのを売っていた。
北朝鮮でも同じ物を使っていると思うが、韓国という所がなんとなく面白い。
「この唐辛子は激辛だってよ」
「日本人には辛いという意味でしょ。タイ人には普通の辛さよ。」
まるで辛さを馬鹿にしている。
俺よりもヌチャナートは辛い物を多く食べるのだから、文句を言わなかった。
黙って引き下がるしかない。

「ちょっと味見をしてみるわ」
唐辛子を一つとって齧っていた。
「辛くないわよ」”やっぱりタイ人にはこの唐辛子も辛くないのだ”と思っていた。
「うん、辛いわね。あら、これでナムプリックを作ると美味しいわよ。
明日、作って上げるわ。」
どうやら、ヌチャナートは唐辛子の辛みだけでなく、香りの違いも見分けているらしい。
この香りの唐辛子だと、こうすると美味しいと知っているようだ。
ヌチャナートが言うのだから間違いない。
この唐辛子で作るナムプリックは美味しいはずだ。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/20

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大根の葉

大根の葉は食べる物ではないと思っている人が多いようだ。ここも充分に食べられる。
ちょっと塩で揉んで浅漬けにして食べても美味しい。 R0018126pct20
ヌチャナートは大根の葉にタイの香草を入れて煮た。
「ねえ、ちょっと味見してよ。良い味出ているわ。」
魚と一緒に煮ているので、煮魚の臭いがする。 俺にはこの生臭い臭いが気になる。味はよい。これが肉だったなら、俺も食べる。
食べられるものを捨ててはいけない。こうすることが農家に対する感謝の気持ちの現れだ。
また、ゴミを少なくすることは環境への配慮だろうな。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/21

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月21日 (土)

ローストポークとトムチュート

ローストポークを作ってくれた。これも美味いのだが、所々に乾燥しすぎて堅い場所がある。 R0018101pct20
ウチの場合、グリルでそのまま焼くのでどうしても固い場所ができてしまう。
グリルの下に水を多めに張ればいいのかもしれない。
ヌチャナートは水の効用に気づいていないようだ。
タイの一般的家庭にはグリルなんてないから、分からなくても当然だ。
それにしても、グリルを上手に使って料理を作る。
ローストポークの外側はカリカリしていて、内側は柔らかだ。

R0018102pct20 これだけではちょっと淋しいのでトムチュートをつけてくれた。
今日のトムチュートは冬瓜だ。スープも透明だ。
このトムチュートは大好きだ。
赤い唐辛子の色が冬瓜に映えて綺麗だ。
今日も満足。
これはちょっとカロリーを取り過ぎだな。

毎日、毎日こんなタイ飯ばかり食べている。別に飽きもしない。
これがウチの料理なんだ。要するに慣れというか習慣になっているのだ。
外人が日本人の食事を見たら、毎日、味噌汁とお新香だけでよく飽きないと
不思議がる。
俺達が米人の朝食を見たら、毎日ベーコンエッグでよく飽きないと感心する。
それと同じだ。
唐辛子の辛味がある食事をする習慣が出来上がってしまったので、これが普通の食事になっている。

ヌチャナートは寿司が好きなものだから、俺は寿司に付き合わされる。
俺は寿司の方に飽きがきた。
「寿司を食べに行きましょうよ」と言われると「又かよ!」と思ってしまう。
「日本の典型的な食事をご馳走する」と言って連れて行った寿司屋だ。
今はヌチャナートが引っ張って俺を寿司屋に行くようになっている。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/20

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月19日 (木)

ゲンヤムウンセン(春雨シチュウ)

春雨入りのシチュウだ。これは塩辛い。
「塩っぱいよ。」
「そんなことないわ」
いや、俺には塩っぱいと感じた。
タイ料理で塩っぱいと感じるのは1俺にとっては珍しい。R0018099pct20
いつもは辛いと感じるだけだ。
ヌチャナートは日本の食事の方がもっと塩っぱいという。
確かに和食はタイ料理に比べて塩っぱい。

レモングラスが沢山入っている。
乾燥品だから、日本人が見たら、藁が入っていると思うだろう。
そう言えば太平洋戦争中に捕虜に牛蒡を食べさせたら、木の根を食べさせられた。
捕虜虐待だと訴えられたという話がある。
レモングラスなのに、日本人は「藁入りの食事を出された。失礼な!」なんて
怒るかなあ。
この藁を齧ってみればわかる。いい香りがするのだ。
食っているうちに汗が噴出してきた。
ハンカチがびしょ濡れになった。
ああ!でもこの料理は旨い!


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/19

| | コメント (0) | トラックバック (1)

熱いソムタム

青いパパイヤを切っているポクポクという音が聞こえる。パパイヤの千切りを作っているのだ。
大根の千切りを作るような道具がタイにもあるが、タイ人はそのような道具を使わない。
その道具の方が便利だと思うので、タイでそんな道具を買ってきた。R0018095pct20 
ヌチャナートが喜ぶと思ったのに、ヌチャナートは道具を使わない。
「こうやって切った方が美味しいのよ」と言いながら片手でパパイヤを持ち、ナイフでパパイヤを叩いている。
パパイヤを回して、叩き切る場所を変えている。
それからパパイヤを削ぐのだ。こうしてパパイヤの千切りができる。

「ヌチャナート!ソムタムを作るのかい?」
「・・・・・」返事がない。
当然、ソムタムを作るものだと思っていたから、返事がなくても気にしなかった。
俺はパソコンの作業を続けていた。

「できたわよ、さあ食べて!」
テーブルの上にはソムタムはない。
千切りにしたパパイヤを煮込んだ物が器に盛られていた。
「なんだ、これは?」
「辛いわよ。味見してよ。」
鶏肉とパパイヤを煮込んだものだ。俺はこれを「熱いソムタム」と名づけた。
確かに辛い。パパイヤは果物ではなくて野菜だ。
この野菜は美味い。
タイの香草と煮込んであるので、複雑な香りがする。
こういう熱いソムタムも美味しい。

ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html

インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html

二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html

ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html

ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html

瓜のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_baa8.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a806.html

熱いソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_cc7b.html

茄子のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_ccda.html

ソムタムを作る    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_ed2f.html

ソムタムを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5e83.html

今日のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_f488.html

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/19

| | コメント (0) | トラックバック (0)

好みの差

今日の弁当は「熱いソムタム」が冷えたものだ。俺が勝手に「熱いソムタム」
と言っているだけだ。タイ語では鶏肉入りパパイアのシチュウと言うらしい。
このシチュウは辛いけど、旨味も強い。香草の香りも強い。
R0018096pct20_2

「これはタイの味!タイの料理だ!」日本に居ながら本物のタイの料理を
味わえる。これを一口食べたなら「うーん、タイの香りがする」と誰でも思う。



辛さに耐えられるなら、この料理は世界中の誰にでも食べることができる
料理だと俺は思っている。これは俺の独りよがりかもしれないと考え直した。
食品の好き嫌いは味よりも香りで決まる。
この料理の香りは強い。もしかするとこの香りを嫌う人がいるかもしれない。
醗酵臭は好き嫌いの差は大きい。これは醗酵臭ではないので、好き嫌い
はないだろう。自然の香草の香りだ。好き嫌いなんてあるわけないと思って
いた。生の香草の香りと言っても好き嫌いがあることを思い出した。
例えばタイでよく使うパクチーの香りを嫌う日本人は多い。
「うーん、この料理は俺には美味そうな香りだけど、やはりこの香りが嫌い
な人もいるだろうな」
美味い、美味いと思って食べていたが、こう考えると複雑な気持ちになった。
「これは俺にとって美味い料理だ!この料理が好きだ!」
と俺は宣言することにした。他の人はこの料理を嫌うかもしれない。
でも俺はまた食べたい!!!

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/19

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月18日 (水)

ローストビーフでダイエット

今日はローストビーフだ。小さなローストビーフだが見た目に豪華だ。
外側はこんがり焼けて、中はジューシーだ。焼き上げた時の色はもっと赤みがあって綺麗だった。
俺ん家の肉は安い物だから、歯応えを楽しめる。
いくら噛んでも小さくならない。いつまでもいつまでも噛むことができる。
長いこと噛んでいると少ない量で満腹感が得られる。
ダイエットに丁度いい。
それに噛むことで頭脳を刺激し、頭脳の活性化に役立つ。
頭が悪くて腹がでている俺には一石二鳥だ。

R0018094pct20_2 噛んでいるうちに肉の味がなくなる。
そこでぐいっと肉を飲み込むのだが、まだ小さくならない肉が喉元を通り過ぎるのが感触でわかる。
この感覚は金持ちにはわからない、貧乏人だけが味わえるものだ。
息が詰まりそうになるのを我慢して肉を飲み込むのだ。

ウチのローストビーフにはホースラディッシュなどつかない。
唐辛子がつくのだ。
俺にはちょっと異様な組み合わせだが、ヌチャナートにはごく普通のことなのだ。
ローストビーフと唐辛子の組み合わせも美味いもんだよ。
肉にちょっと辛みがあると旨味が増す。
ウチの場合、生の唐辛子を使っているが、普通の日本人には無理だろうな。
一味唐辛子の粉末なら辛味の調節が簡単だから、そっちがいいね。


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/18

| | コメント (0) | トラックバック (1)

しらたきでスープ

タイでは蒟蒻を食べないからヌチャナートは蒟蒻を知らなかった。

ヌチャナートと俺は料理に関する考え方が少々違っている。
俺は料理は一種の総合芸術だと思っている。
食べ物だから、香味がよくなくてはいけない。 R0018091pct20 
見た目が綺麗でなくてはいけない。
食べ物を入れる器は着物あるいは化粧のようなもので、食べ物をより美しく
見せる道具だと思っている。
その全てが綺麗に纏まると美味しい料理になるのだ。
ヌチャナートは香味には気を使うが、器には気を使わない。
「同じよ、美味しいものは器なんて関係なく美味しいのよ」と主張する。
それも一理ある。こんなことで争ってしょうがない。
ヌチャナートの好みに任せてある。

今日はなんとも名前の付けようがない料理を作ってラーメンの丼に入れた。
これじゃまるでラーメンだ。ラーメンに見えるが実はラーメンではない。
麺に見えるのは、こんにゃくのしらたきなのだ。
器を変えればもっと美味しそうに、高級そうに見えるのに惜しいなあ。

俺が蒟蒻の作り方を説明してあるので、しらたきを見てこれがコンニャクイモからできていることをヌチャナートは知っていた。
昨晩、しらたきを調理すると言っていたな。
しらたきをどうやってタイ料理にするのか?興味があった。
油で炒めてナンプラで味付けをし、輪切りの生唐辛子を加えるだろうと俺は想像していた。
ヌチャナートが作った白滝料理はラーメンのようになっていた。
想像していたものとまるで違う。意外な物を作った。
スープは昨日のトムチュートからとった。
それに茸などを加えて味を調整したのだ。
味を見ると、これは意外に美味しい。
日本ではおでんなどにしらたきを入れる。寒い夜に食べると美味い。
タイのスープにしらたきをいれても、美味しいよ。
これは新しい発見だ。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/18

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ラープを食べる

久し振りにラープを食べる。
「今日は何にする?」「豚肉」
「豚肉をどうするのよ?揚げるの?ラープにする?」
「ナムトックにしよう」「なに言ってるのよ。サミイはナムトックはたべないわよ」
「ラープにしよう」
ラープをつくってもらった。R0018090pct20
ベランダのミントを取ってきてラープの上に乗せる。
この香りがいいのだ。
「今日はあまり辛くないね」
「そんなことないわよ」
やっぱり辛いのだ。頭から汗が噴出してきた。
夢中でラープを食べた。
美味しいんだよ。

ラープの関連記事はここにあります。

ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_6709.html

ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_6709.html

今日のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_d8e4.html

海老のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_62b7.html

ラープを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_11c4.html

ラープをニ品   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_92b1.html

イサーン風ラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_baa0.html

苦いラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_40dc.html

砂肝のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_67bd.html

ナムトクかラープか   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_68c6.html


この他の記事はこちらからどうぞ!

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/17

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トムチュート 冬瓜の

大好物の冬瓜のトムチュートだ。良く煮込んだ冬瓜は口の中でとろりと溶けてしまう。こんなおいしい物をなんで今まで食べなかったのか不思議だ。
冬瓜と言うのは枕ほどの大きい野菜だから、独り者や小家族が買う野菜ではない。最近は小型の冬瓜が栽培されるようになり、小家族でも冬瓜を食べることが可能になった。 R0018089pct20

この冬瓜をタイの香味料ベースで煮込むのだ。庶民が利用するタイの市場で売っている香味料ベースは安いのだが、赤くて辛いだけで香りがない。金持ち階級が買い物をするスーパーにあるものは香りがよくて美味しいのだとヌチャナートは言う。日本人がこの香味料ベースを味見しても、舌が痺れて香りの違いなどわからないだろう。
俺にも違いが分からないが高級な方の香味料ベースを使っているのだ。辛いけど、香りも高い。
鶏肉でよく出汁がでたスープをご飯にかけると美味しいぞ。

今日のスープは複雑な味だ。ただ単純なスープで冬瓜を煮込んだものもおいしい。薄い透明なスープの中に浮かぶ冬瓜の色も綺麗だ。
お行儀は悪いけど、スープの中にご飯を入れて食べちゃった。
こういう食べ方の方がお行儀良く上品に食べるより美味しいのだ。

この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/17

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月16日 (月)

バラ肉と芽キャベツ

タイの屋台ではよく油で揚げたバラ肉を吊るしている。
今日はヌチャナートはバラ肉を揚げた。
これは初めての料理だ。今まで家ではこの料理を作ったことがない。

R0018088pct20
ヌチャナートは俺がこれを食べるかどうか不安らしい。

「これって初めて作る料理よ。サミイは知らないわ。食べる?」
バラ肉の脂が焦げ始めると脂の臭いが部屋中に立ち込める。
換気扇をつけて戸をあけて脂の煙を追い出す。
バラ肉を取出して余分な脂を切る。
そして、芽キャベツとバラ肉を炒め出した。
蠣油で味付けをした。
上品な味にしあがっている。
バラ肉の背の脂がカリカリになっている。
歯触りがいい。それに香ばしい香りがする。

2006/10/16

| | コメント (0) | トラックバック (0)

生のレモングラス

レモングラスをベランダの鉢から切り取ってきてヌチャナートは嬉しそうに笑った。
ホームセンターで買った苗を株分けをして育てているのは、俺だ。
レモングラスがちょっと大きくなったなと思うと、ヌチャナートは切り取って料理に使う。
R0018087_1 大きくなると切り取られるのでレモングラスは何時までたっても大きくならない。
大きくなり過ぎるよりまあいいっか。
新鮮なレモングラスは香りが強い。
レモングラスは乾燥品でも十分に料理に使えるから何も家で育てる必要はない。
でも生のレモングラスでないと材料を縛り煮込むというような芸当ができない。
やはり、生のレモングラスがあるといい場合がある。

今日はレモングラスと鶏肉を煮込んだ。昨日買った生椎茸も加えてある。
この他にいろいろな香草を入れたのだろう。複雑な香りがする。
間違いなくタイ料理の香りだ。
この料理は照りつける太陽の下で食べる屋台の料理ではないな。
熱帯でも夜になれば涼しくなる。
これは涼しくなった夜に食べる一家団欒の食事だろうな。

2006/10/16

| | コメント (0)

2006年10月15日 (日)

四角豆

タイ人は豆を生でよく食べる。インゲンも生のまま齧る。豆もやしも
生のまま食べる。断面が四角になるこの豆も生で食べる。

R0018084pct20

八百屋の店先にはたしか四角豆と書いてあった。
ヌチャナートに聞くとタイ語ではツアプーというらしい。
最近、この豆を時々見かけるようになった。
タイでも見たような気がするのでヌーに聞いてみた。
やはりタイではごく普通の野菜のようだ。
この豆をちぎってはソムタムと一緒に生で食べる。
日本にいろいろな国の人が住むことによって、今までなかった野菜が増えてきた。
この四角い豆を和食ではどうやって食べるのだろうか?
さっと茹でて酢の物にする?

2006/10/15

| | コメント (0) | トラックバック (0)

二人のソムタム

R0018085pct20

こう書くとなんとなくロマンチックだ。
ところがこれはそんなロマンチックなものではない。
俺とヌチャナートのソムタムだ。
タイ人はソムタムに生の蟹や醗酵した魚を入れる。
それがいいらしいのだが、俺には生臭くて駄目だ。
青いパパイヤを唐辛子やトマトと一緒に潰したソムタムだけなら生臭みがないので好きだ。

こちらの透明の皿にあるのが俺のソムタムだ。
もう一つの皿にあるのがヌチャナートのソムタムだ。
パパイヤの色の違いがわかるかな?
写真じゃ分かりづらいだろう。


R0018086pct20 赤みがまるで違うのだ。
俺のソムタムには唐辛子が二本しか入っていない。
ヌチャナートのソムタムには10本の唐辛子が入っている。
辛味の差?
もちろんヌチャナートのソムタムの方が辛い。





ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html

インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html

二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html

ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html

ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html

瓜のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_baa8.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a806.html

熱いソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_cc7b.html

茄子のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_ccda.html

ソムタムを作る    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_ed2f.html

ソムタムを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5e83.html

今日のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_f488.html

2006/10/15

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ガイピン・焼鳥

ヌチャナートは鶏肉をニンニクやナンプラで香り付けしてある。俺が
「ハラ減った」というと鶏肉を焼き始めた。鶏肉を火にかけると、別
のことをやっている。そして適当な時に火を見に来る。


R0018083pct20
火力の調節、肉の位置を変えたりしてから別のことをやる。
また適当な時に火加減を見に来る。焼きあがっていると鶏を皿に盛る。
こんなやり方で焦がすことはない。

丁度よい焼き上がりになっている。タイ人がガイピンとよぶ焼鳥の出来上がりだ。

味付けがタイ風になっている。この味なら、何処の国の人にも受け入れられる。
ナンプラと唐辛子をかけて食べる。
ビールがあるともっと美味しいのに。

2006/10/14

| | コメント (0) | トラックバック (0)

料理の名前

毎日、女房に飯を作ってもらって食べているのが普通の家の旦那だ。
旦那は出されたものを何も考えないで食べている。
女房は毎日、気を使って違うものを作っている。
同じ焼き魚でも「昨日はブリの照り焼きだったから、今日はサンマの
塩焼き、明日は金目鯛の粕漬けにしようかしら?」なんて考えている。
旦那はそんなことに無頓着だ。料理の名前なんて考えてもいない。

女房も長い間の生活の中で、その家に独特な料理を作り出してし
まう。いわゆるオフクロの味だ。
そのような料理って名前があるようで名前がない。
こんな料理があるかどうか知らないが、例えばサトイモの煮転がし
に鯨の尾の身を入れるなんていう独創的な料理を主婦は作って
しまう。またその独創的な創作料理が家族の好みになってしまう。
こんな料理は名前の付けようがない。

俺も同じだ。出されたものを食べている。
美味いとか辛いとは言うが料理の名前をいちいち聞かない。
俺が知らないうちにヌチャナートはウチ独特の料理を作り出して
いたのだ。そんなこととは露知らぬ俺は「この料理はタイの田舎で
は何処でも普通に食べている料理だ」と思っていた。
ヌチャナートは日本で得られる材料を美味しく食べる方法を考えて
いたのだ。ある時、ヌチャナートに聞いてみた。
「この料理はなんという名前なの?」
「うーん・・・。わかんない。ゲンガイなんとかかしら?」
ヌチャナートも名前の付けようがない料理を作っていたのだ。

2006/10/13

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アメリカ料理

昔々のことだ。アメリカ料理のペーパーバックの料理本を買った。
1ドルか2ドルほどだったと思う。よくアメリカには料理がないと言わ
れる。その本を見る限りアメリカにも立派な料理がある。
それらはフランスやイギリスに源泉があると言われれば、その通り
だというしかない。それはしょうがないことだ。
アメリカに来てから独自に発展したジャンバラヤのような料理も
あるのではないかな??
ま、そんな難しいことはちょっと脇においておこう。

R0018082pct20

このトマト料理はアメリカ料理の本にあったものだ。よく冷やしたトマトを薄切りにする。
それに玉葱の薄切りを乗せる。塩胡椒を振るだけだ。これは簡単で美味しい。
俺がヌチャナートに作ってあげた。ヌチャナートは直ぐにこの料理が好きになった。
生のトマトをこのように食べる習慣はタイ人にはない。それでもこの新しい習慣をヌチャナートは簡単に受け入れた。

料理本では玉葱は大玉で甘みがあるスパニッシュオニオンの輪切り
を載せるとあったが、どんな玉葱を使っても同じように美味しい。
玉葱を薄く輪切りにするのは難しいから、写真のように切ったもので
もいい。薄切りがコツだ。玉葱が厚いと美味しくない。

ヌチャナートが作ったトマト料理にナンプラと唐辛子を乗せた。
味が更に複雑になった。唐辛子の辛味とトマトの青臭い味が合う。

2006/10/14

| | コメント (0) | トラックバック (1)

茄子のソムタム

冷蔵庫の茄子を見た時、急にある料理を思い出した。
この料理は絶対にタイにはない。しかし、タイの女にこの料理を
食べさせたなら、必ず美味い、好きというと思った。
料理の名前はタイ語でなんというのだろうか?
「茄子のソムタム」とでも言うのだろう。

料理と言っても簡単なものだ。茄子を薄く輪切りにする。軽く塩を
振る。梅干の肉を練る。練った梅干を茄子に加える。
軽く混ぜ合わせる。たったそれだけだ。

「食べてごらん。美味しいよ」
「うん」女らしくない返事だ。
俺がいつも返事を日本語で「うん」というのでヌチャナートはそれを
真似している。ウチではタイ語で「カープ」「チャイ」と言うべき所を
「うん」で済ませるようになってしまった。
茄子をちょっと摘んで味見をしていた。
「あら、美味しいわ。食べられるわよ」そう言いながらまた手が伸び
た。短時間に、二度も手を伸ばすということは好まれている証拠だ。
幾ら、口で美味しいと言っても手を伸ばさない料理は美味しくない
のだ。これは本当に正直だ。
「これは茄子のソムタムだよね」
「そうね、ソムタムよ」
茄子のソムタムが気に入ったようだが、他にも料理がある。
「ねえ、ソムタムは冷蔵庫にしまっておいてよ。」
ヌチャナートは茄子のソムタムを明日にでも食べようと思っている
らしい。

食事が終わってから茄子のソムタムを冷蔵庫に入れようとした。
茄子のソムタムが見当たらない。
「ソムタムは何処にやったの?冷蔵庫にしまった?」
「全部、食べちゃったわ」
「・・・・」
きっとこの茄子のソムタムはタイ人にも受けると確信した。

タイには色々な茄子がある。小さな丸い茄子。緑色の茄子・・・・
今度、タイへ行ったらいろいろな茄子でソムタムを作ってみよう。
そしてどの茄子をソムタムにしたら美味しいか見つけよう。

ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html

インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html

二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html

ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html

ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html

瓜のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_baa8.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a806.html

熱いソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_cc7b.html

茄子のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_ccda.html

ソムタムを作る    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_ed2f.html

ソムタムを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5e83.html

今日のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_f488.html

2006/10/13

| | コメント (0) | トラックバック (1)

スパゲッティ

「ねえ、サミイ!”デネ”は”宴会”のことでしょう?」
「えっ?!わかんないな。」
英単語がタイ語にも外来語として沢山 入り込んでいる。
宴会のことも英語でパーティと言えばタイ人に通じる。
但しタイ語の発音の癖に習ってパティと言うのがコツだ。
ヌチャナートは”デネ”は”宴会”だと正確に理解していた。
しかし俺には”デネ”と”宴会”の関係がわからない。
「デネに二人で参加しましょうよ。」
俺達はヌチャナートが言うデネに参加することにした。
「デネにはどの服を着て行こうかしら?この服でいいかしら?」
どの服でもいいよ。
なんども”デネ、デネ”と聞いているうちにやっと”デネ”も英単語だということが分かった。
”デネ”は英語のディナーのことなのだ。

ヌチャナートと食事をしながら話ができれば料理などどうでもいいのだ。
宴会の終わりごろ、スパゲッティが出ていたことを思い出した。
毎日、タイ料理ばかりだ。たまにはスパゲッティを食べてみようと思った。
ミートソースがあった。それをスパゲッティにかけて味見した。
「なんだ、このミートソースは?レトルトか缶詰のソースを温めて、だしただけだ」
タイ料理以外の味を久し振りに味わう。
缶詰ソースと馬鹿にしていたが物珍しいので美味いと思っていた。
そのうちに辛味が欲しくなった。
「ああ、俺も唐辛子文化の味に慣らされたのだ」
何にでも唐辛子がないと満足できないようになってしまった。

2006/10/13

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2006年10月14日 (土)

昼飯は

今日の昼飯は何を食おうかと考えない生活が長くなった。
毎日ヌチャナートのタイ料理を食べているからだ。
弁当をもっているので何を食おうかと考える手間が省ける。

弁当を持たない時は例えば「今日はラーメンにしよう」と決心して会社をでる。そうすると何処のラーメン屋にしようか迷う。一軒の店に入る。ラーメンは塩、醤油、味噌のどれにしようか迷う。
弁当があるので、迷う事はない。昼飯時の天気を気にすることもない。これっきゃない。これを食うしかないのだ。
R0018058pct20

ヌチャナートに感謝しながら弁当の蓋を取るとタイの独特な臭いがする。今日の弁当は豚肉と苦瓜を炒めたものだ。椎茸も入っている。唐辛子は忘れることなく入っている。
辛いのだ。これがないとタイ料理にならない。
タイの香草も入っている。
この匂いだけを嗅いだ人はエスニック料理というだろう。
俺にとっては違う。これは家庭料理なのだ。
いつも食べている料理を弁当にしただけだ。
これがウチの味なんだ。

2006/10/13

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月12日 (木)

インド人と保温ジャー

朝の通勤電車にインド人の女が乗り込んできた。
彼女は保温ジャーを持っている。
あれは彼女の弁当だな。
日本の弁当は彼女の口に合わない?
弁当を作った方が安上がりになる?
あの中には温かいインド料理が入っているのだ。
俺たち日本人の感覚ではインド料理というのはなにを食ってもカレー味だ。
カレー味の焼肉、カレー味のシチュウ、カレー味の野菜炒め・・・・
彼女が保温ジャーを開けるとカレーの臭いがぷんぷんするのだろう。
ウチの弁当はナンプラの臭いがぷんぷんする。
昼飯の時間になると、二人とも周囲に異臭を放つのだ。
俺と彼女には共通点がある。
彼女の保温ジャーを見ながら、にやっと笑ってしまった。

2006/10/12

| | コメント (0) | トラックバック (0)

お経で始まる

ウチの料理はお経から始まる。お経ではないけど、毎朝同じ質問
から始まるのだ。同じ言葉を繰り返すから、経文みたいなもんだ。
朝の勤行だと思って、会話している。
「今日はなに食べる?」
そんなこと聞かれても困るよ。
「何でもいい」と答えていたが、これでは答えにならない。
どうせ何でもいいのだから、適当に豚とか鶏とか答えるようにした。
これだけでもヌチャナートの気持ちは軽くなるようだ。 

R0018057pct20
今朝もお経があった。「トリ!」と簡単に答えておいた。
俺が材料を指定すれば後はヌチャナートが料理を考える。
香辛料を叩いたり、出汁をとったりしながらなにやらぐつぐつやっている。
美味そうな臭いがでてくる。
これが今日の弁当となるのだ。


弁当の蓋を取ると、タイ料理の香りがする。
俺はこんな料理の臭いに慣れているから、この臭いで食欲が湧く。
和食しか食べない人には異臭、悪臭だろうな。
他の人がどう感じようとも、俺は気にしない。
赤い唐辛子が辛い。この辛みがないとタイ料理にならないのだ。
唐辛子は辛味の他に彩りにもなる。赤い色は食欲を刺激する。

2006/10/12

| | コメント (0) | トラックバック (1)

これも焼肉

これも焼肉だ。タイの香草で香りをつけてある。
もちろん辛い。醤油味の焼肉も美味いが、こういう焼肉も美味い。
R0018056pct20 


青い葉はミントだ。このミントも近所に生えていたものだ。
それを一本貰ってきてベランダで育てた。
ミントは元気に育っている。
焼肉とミントの香りはよく合う。
チュウインガムに使っているミントは軽い香りだが、生の葉のミントの
香りは重い。油のような香りがする。
この香りを嗅ぐとタイの料理なのだと感じる。

2006/10/11

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月11日 (水)

料理と環境問題

料理を作ると丼や皿に盛って食べる。食べた後は食器を洗う。
食器を洗うには洗剤を使う。洗剤は下水に流れて行き、下水処理場で処理されて川などに戻される。その水が回りまわって水道水になる。

下水処理場の係員が「食器を紙などで拭いてから洗ってください」と言った。
こうすれば下水処理場の手間が省けるのは確かだ。
その一方でゴミ焼却場の負担が増える。
皿を拭いてから洗うのと、拭かないで洗うのはゴミの移動先を変えているだけだと思っていた。

いつとはなく、皿を紙で拭いてから洗うようになった。
その習慣を続けているうちに、皿を拭いてから洗うほうが環境に優しいのではないかと思うようになった。
食事をする時にはほぼ必ず紙ナプキンを使う。テーブルに落ちた汁、たらした醤油などを拭くのに紙ナプキンを使う。食後は口を拭くのに紙ナプキンを使う。
そのような紙で食器を拭けばいいのだ。こうすれば下水に塩分、油分が流れ込まない。下水処理場の負担が減少する。
水分を含んだ紙ナプキンを処理するゴミ焼却場の負担は増える。
俺は下水処理場の費用とゴミ焼却場の費用を科学的に算出することはできない。
ただカンとして紙ナプキンで皿を拭いた方が環境に優しいと思う。
科学的根拠がないから説得力にかけるが、皿を拭いてから洗う方がいいと思う。

2006/10/11

| | コメント (0) | トラックバック (2)

クワカイ

R0018054pct20


今日は卵料理だ。俺が肉を冷凍庫から出し忘れたので料理できるものがない。

「肉を出してネって言ったでしょ!サミイは私の言うことがわかってないんだから!」

俺だってタイ語が十分に分かりゃあ苦労しないよ。
ヌチャナートはまだぶつぶつ言っている。
「肉はないから卵料理でいい?」

イヤだと言っても卵料理になってしまう。
「うん」と言うしかない。
ちょこちょこと卵を料理しだした。
「あら、美味しいわよ」自画自賛している。
「油を使わない方が美味しいわ」その方がカロリーが少ないからいいだろう。
「この料理はなんと言うの?」
「クワカイよ」 作った時  卵は綺麗な黄色だったが、昼になったら卵が黒ずんできた。
おしいな。
味は余り変っていない。卵をナンプラの出汁で煮て唐辛子とタイの紫玉ねぎなどを加えたものだ。

R0018055pct20

これだけではちょっと淋しいので昨晩の牛肉の唐揚と明太子をご飯に乗せてある。

2006/10/11

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大好きなネム

R0018053pct20


俺が大好きなネムを作った。ヌチャナートはそんな肉で作っても駄目よと言う。
俺は安い挽肉を使う。挽肉だから脂肪も入っている。
ヌチャナートは牛の赤肉だけを使う。
豚の皮があればいいのだが、生憎、豚の皮はない。豚の皮はしこしこしていて美味いんだ。先日、見かけた時、買い損なった。
牛スジで代用しようとしたが、生憎 牛スジもない。
ニンニクと赤い生唐辛子をを加えて肉を捏ねる。
俺はレシピーを見ながらニンニクの量を決めた。

ニンニクの薄皮を剥くのは難しい。
ヌチャナートは慣れたもので、さっさと剥いてしまう。
「男の人は遅いんだから!」などと言って笑っている。
おいおい、そんなに入れるのかよ!どうみても多すぎる。
レシピーなんて丸で無視している。
ヌチャナートは肉の量を見てニンニクの量を決めている。
彼女の味付けは全て目加減、匙加減なのだ。
それでも纏まった味付けになるのだから不思議だ。
それがタイのやり方だろうから黙ってニンニクの全てをいれる。
肉を捏ねて、肉に粘りがでたらお仕舞いだ。
それを袋に詰めて縛っておく。
部屋に半日ほど置くと、酸味がでる。
食べもしないのに、ヌチャナートは「酸味がでたわよ。もう冷蔵庫にしまってもいいわ」と言うのだ。肉の色の変化を見て判断するようだ。
「これ以上、酸味がでると美味しくないわ。」
ネムを冷蔵庫にしまい、醗酵をゆっくり進ませることにした。

「ネムを食べるでしょ?焼く?それとも生で食べる?」
「うん、焼こう。あっ、その前に生で食べてみる。」
生のネムを食べた。酸味が丁度良くでている。
R0018052pct20


焼いたネムを肴に酒を飲む。
酒飲みにはこのネムが一番良い。
もう少し唐辛子を入れてもよかったな。
いやこの位で丁度良いのだ。
生の唐辛子を齧りながら、ネムを食えばいいのだ。
挽肉で作ったネムもうまいのだ。
牛の赤肉だけのネムより弾力がある。俺は挽肉のネムの方が好きだ!

2006/10/10

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月10日 (火)

今日の焼肉


R0018051pct20

「焼肉にするそれとも唐揚げにする?」
「うーん、焼肉だな」
まあどっちでもいいんだが、なんとなく油をとりたくなかった。
日本で食べる焼肉とはちょっと違う。
タイの香草と一緒に焼き上げるのだ。
焼いている時からもういい臭いがしている。
これを食べると辛いので汗が出るのだ。

2006/10/10

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月 9日 (月)

助宗鱈

商店街に助宗鱈があった。ヌチャナートが買いましょうよというので買った。
値段が書いてあったが、その値段は一匹の値段ではなくて一山の値段だった。
10匹ほどあった。助宗鱈も10匹になるとかなり重い。
「うわあー!そんなに買いこんでどうするんだ!?」
日本人ならその処置に当惑する。焼く、ムニエル、湯豆腐・・・・
ヌチャナートは少しも慌てない。家に帰ると早速、仕事を始めた。

R0018046pct20

鱗を落とし、腹を裂き、洗って塩をした。そしてニンニクなどを加える。
よく掻き回して保存しておく。
こうしておけば、魚が徐々に醗酵して旨味がでるのと保存力が高まる。
これはタイ人が昔から伝えてきた生魚の保存方法なのだ。

助宗鱈があるのを思い出しては取出してきて食べている。
今日は魚を笊にいれて、その周りに香草類を散らす。
その上に長ネギを乗せて全体を蒸らしている。

2006・10・8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

筆柿

筆柿を売っていた。子供の頃に食べた味を思い出して筆柿を買った。
齧るとパキッと身が割れる。子供の頃はその歯触りを楽しんだ。
今のように甘い物が出まわっている時代ではなかった。
柿のほのかな甘味を甘いと思って食べていた。

最近は品種改良されて大きくてもっと甘い柿がでまわるので、
このような昔からの品種の柿が出まわる事がない。
この柿の形が、筆を思わせるから筆柿と言うのだろう。
形が可愛らしいのがこの柿を愛する理由でもある。

この柿だったかな?
R0018047pct20


子供は柿を夜には食べてはいけないと言われた。
理由は寝小便をするからだという。
柿には体温を下げる作用があるらしい。
遊びつかれた子供は体温が下がりトイレに行きたくても眠たくてしょうがない。
もう少し寝てからトイレに行こうと思っている間に寝小便となってしまう。

辛いタイ料理のあとのデザートに食べてみた。
あんな辛いタイ料理の後なので、甘味が一層強く感じられた。

2006/10/8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トムチュウトマラー

R0018048pct20


痛みかけた苦瓜を安く売っていた。「お早めにお召し上がりください」と書いてあった。
そんなことは先刻ご承知だ。 ヌチャナートは全部の苦瓜を使ってトムチュウトマラーをつくってしまった。こうして熱をかけてあれば、これ以上痛む事はない。
お腹が空いたならちょっと火をかければ直ぐに食べられる。

沖縄では苦瓜をよく食べるが、関東では食べない。食べないと言うより苦瓜などなかった。
初めて苦瓜を買って食べた時はその苦さに驚いた。俺は苦瓜は胡瓜の仲間で胡瓜をちょっとだけ苦くしたものだと思っていた。予想以上の苦さなので驚いてしまった。
それ以来、苦瓜を食べることはなかった。
ヌチャナートが苦瓜を使って、タイ料理を作ってくれる。
こうやって食べると苦瓜も美味しい。

焙煎した唐辛子の粉にカーやニンニクを入れて叩き潰した唐辛子ソースを付けて食べる。

R0018050pct20

この唐辛子ソースは香りがいいのだ。中国や韓国にも唐辛子ソースがある。それぞれ独特の旨さがある。この唐辛子ソースも病みつきになるほど美味しい。
このソースをトムチュウトマラーにつけて食べる。
トムチュウトマラーの汁をご飯にかけて、この唐辛子ソースを入れる。
汁で薄まった唐辛子の辛みと、汁で膨らんだ飯の味が微妙に合う。

2006・10・8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 8日 (日)

食い過ぎる

もうクーデターで追放されてしまったがタイのタクシン首相の貧者への政策が巧を奏したのか
タイ東北部の子供達に肥満が目立ち始めた。
金に余裕が出来た親達が子供にお小遣いを与える。子供達はお菓子を買って食べる。
今までは野菜が主だった食事に魚や肉がのるようになり、高蛋白、高脂肪の食事をとるようになったからだ。
タイにはすらりと綺麗に伸びた足の女が多かったが、気のせいか女の足も太くなった。

肥満と食べ過ぎが関係あることは事実だ。
食事の量と運動の量は関係がある。
例えばタイでこんな女を見た。彼女は太めだ。
彼女はわずか50メートル先の店に買物に行くにもバイクを使っている。歩かないのだ。
50メートルを歩くという、このようなわずかな運動を繰返す事により体脂肪を燃やす事ができる。それをやらないから太るのだ。

主婦に多いのが、「これだけ残してもしょうがない。」と言って食べてしまう。
子供の食べ残しを「もったいない」と言って食べてしまう。
こうして主婦は太るのだ。

それから料理を作る時に「これだけ残してしょうがない」と言って野菜や肉を余分にいれてしまう。食べ切れないほどの料理を作ってしまうことになる。
余った食事を整理するのが主婦の役目だなんていって余ったものを食べてしまう。
主婦は歩くゴミ箱ではないのだ。

どうしてそうなるのかと言うと、料理をつくるフライパンや鍋が大きいからだ。
鍋が大きくなればついつい余分な野菜や肉を入れてしまう。

100円ショップに行くと小さな鍋やフライパンがある。
これで料理を作ってごらん。
絶対に食べ切れないほどの料理を作ることがない。
大量に料理を作ることができないのだ。
100円ショップの鍋で料理を作れば無理なく痩せる事ができる。

痩せたければ食わない。食ったら体を動かす。
この簡単な原則を守ればいいだけだ。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (3)

明太子

今晩のタイ料理はヤムプラムックとゲンヤムウンセンガイだ。
腹が空いていたので夢中で食べていた。
夢中で食べている時は旨い旨いと言いながら食べていた。
食べている内にだんだん腹が一杯になってきた。
腹が一杯になると味がわかり始める。
辛いと感じ始めた。だがまだ腹が一杯ではない。
辛いが旨いのでまだ食べていた。
どうとう辛さに降参した。
もう食べられない。
まだご飯が少々皿に残っていた。
「ああ、辛い!もう駄目だ。これ以上食べられない。」
「明太子があるわよ。明太子を食べる?」
「ああ、それを食べる」
ヌチャナートが冷蔵庫から明太子を取り出した。
明太子と一緒に皿に残ったご飯を平らげた。
飯を食い終わってから思い出した。
明太子というのは日本の辛い食品の一つだ。
辛くて閉口しているのだから、普通の日本人の発想なら、絶対に辛くない卵焼きなどを所望するだろう。
それなのに、俺は辛い明太子を所望した。
俺にとって明太子の辛味は辛味ではなくなっているのだ。
ゲンヤムウンセンガイには唐辛子を3本しかいれてないという。
それならそれほど辛いはずがない。
今日の唐辛子は辛味が普通より多い物だったのだろう。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

肉・魚・野菜

先ほど作った唐辛子ペーストと合わせる料理だ。
R0018026pct20


料理というほど優れたものではない。

肉はニンニクで香りつけして油で揚げただけだ。
唐辛子ペーストを熱い白い飯に乗せる。
これだけでご飯をたべてしまう。
この他におかずはいらない。
それを食べないで油で揚げた肉をご飯に乗せる。
こうすると旨味がいっそう増す。
油が辛みを抑えてくれる。

野菜と言ってもキャベツだけだ。
このキャベツの下に魚が隠れている。
R0018027pct20


キャベツはなにも味付けしない。
ただ蒸しただけだ。
蒸したキャベツの葉を一枚づつ剥いて唐辛子ペーストをつけて
食べるのだ。

キャベツの甘味と唐辛子の辛み、蒸したキャベツだから水分がたくさんある。
水分で唐辛子の辛みが中和される。
日本人はキャベツは豚カツのつけあわせ、刻んで餃子にいれる・・・・
こうやって蒸してキャベツを食べると大量の野菜を食べる事ができる。

魚は助宗タラだ。安い魚を塩とニンニクで漬け込んで保存食にしてある。
こうして蒸上げると魚のもつ臭みがなくなる。
これも唐辛子ペーストと一緒に食べる。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

唐辛子ペースト

唐辛子、タイの玉ねぎ、白い生姜他をフライパンで加熱する。
「ねえ、サミイ!これを掻き回してよ。あたしはこっちを料理するわ」
R0018024pct20


唐辛子を時々掻き回さないと鍋にくっついてしまう。
こうして適当に熱をかけて玉ねぎなどが柔らかになると火からおろす。
唐辛子は生の唐辛子を使った。
これだけの香辛料を火にかけると目に見えない煙が立ち上がる。
この煙を吸いこむとくしゃみがでる。
換気扇を回して調理しなくてはいけない。

次ぎにこのミックスを臼に入れて叩き潰す。
叩き潰しながらナンプラ、砂糖、塩などを加えて味を整える。
R0018025pct20


舌が痺れるほど辛いペーストが出来あがる。
それなのにヌチャナートは味見をして更に砂糖やナンプラを足して
「うん、美味しくなった」なんて言う。
舌は痺れていないのだ。
黒い鍋に入った材料全部を潰すと硝子の器に入った量になる。
タイ料理はどんなに沢山の唐辛子を使うのか分かるでしょ。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

竹の紐

バーミーナムを作る。ヌチャナートが鍋の湯を沸かしている。
俺はバーミーを束ねてある紐をほどいていた。
その紐はごくありふれたポリエチレンの紐か紙紐だと思っていた。
紐を持つとなんだか感触が違う。
紐を解いてつくづくと眺めて見た。
「これは紙ではない。プラスチックのような化学製品ではない。天然のようだ。一体なんだ?
何か背の高い草の茎を使ったのか?」
「ヌチャナート、これはなんだい?」
「マイよ」なんでそんな事を聞くの?と不思議そうな顔をしている。
マイと言われてもピンとこない。紐をよく見た。縦長に筋がある。
「ああ、これは竹なのだ」

昔の日 本では竹や木を薄切りにして食品の包装に使っていた。
R0018029pct20


肉屋では竹の皮を使っていた。
肉を竹の皮の中央に置く。左右を折って肉を包む。
竹の皮の端を摘まんで引っ張ると、竹の皮が破れて紐ができる。
その紐で肉を包むのだ。
竹の皮は弁当のお握りを包むのにもよく使っていた。

木を薄切りにした物も食品の包装に使っていた。
薄切りにした木片を経木と言った。
経木も肉屋で使っていた。和菓子屋も使っていたと思うな。

俺の記憶では竹を紐に使っていたのは見たことがない。
オゾン層の破壊に繋がるからフロンは使うなとか化学製品は使うなと叫ばれている。
リサイクルできる天然物を使おうという動きがある。
タイでは貧困の故か、天然の素材が豊富だからか、労賃が安いからか理由はわからないが
天然の包装資材が沢山ある。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バーミーナム

そろそろ腹が減ってきた。ヌチャナートが声をかけてきた。
「バーミーナムを食べるでしょ?」
俺にとってはタイの麺類は全てタイラーメンなのだ。
タイ人は使う麺によって言葉を使い分けているらしい。
R0018031pct20


バーミーナムもクイティオも俺にとってはタイラーメンなのだ。
このような米の粉を使った麺もあるが、小麦粉にカンスイを入れた中華麺もある。
俺にとってはどれもタイラーメンだ。
どれを食ってもうまいから、いちいち区別する必要はないのだ。
これは旨くて、こっちが不味いと言うなら俺も区別する。
味はちょっとずつ違うけど旨いのは同じなので俺にとっては全てタイラーメンでいいのだ。

米の粉の麺を茹でた。少量のブタ肉でスープをとった。
ベランダの香草を入れた。
良い香りがする。
これは完全にタイ料理だ。
タイでは一度にこんなにラーメンを食べない。
この半分の量だ。
タイのラーメンを知っている人が見たら、「ああ、タイラーメンだ!」と感じるはずだ。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 7日 (土)

苦瓜も終りか

ベランダにタイの香草を植えている。料理のたびに必要に応じて香草をとってきて使っている。
いちいち買いに行かないで済むので便利だ。
タイの香草が日本で育つなんて想像もしていなかった。R0018016r_1




「ねえ、これを買いましょうよ」
ヌチャナートは苦瓜の苗を手にとっている。苦瓜は胡瓜と同じ様に背が高くなり広い場所が必要になる。こんなものをベランダで育てられるわけはないだろうと思った。
ヌチャナートが「大丈夫よ」というのだから、絶対に大丈夫なはずだ。
それでもまだ疑問があった。
苦瓜を育てるには支柱が必要だ。
支柱を買う事にした。
「こんな長さでは足りないだろう。もっと長いのが必要なんじゃない?」
「これで大丈夫よ。大きくならないわよ」
大きくなる前に食べてしまうから、絶対に大きくならないと言う。

苦瓜の葉を摘み取っては「こんなに採れたわ」と嬉しそうに見せる。
あの料理、この料理に苦瓜の葉を使った。
涼しくなり、苦瓜の葉は黄色くなった。
もうそろそろ苦瓜の葉を取れる季節は終りなのだ。
小さな実もなった。そんな実はサラダに使ってしまった。
安くて小さな苗だったが、この夏の間ずーっと楽しめた。
ありがとう。
来年も苦瓜をベランダで作ろう。

2006/10/7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 6日 (金)

鶏とレモングラスと

今日の料理にはレモングラスが沢山入っている。レモングラスとはよく言ったものだ。
見かけは日本のススキのような姿だ。それなのにその香りは柑橘類のレモンのようだ。
R0018009pct20


その香りを嗅ぐとなんだか不思議な気がする。
日本のホームセンターにレモングラスの苗があった。その苗を鉢に植えた。
初夏に株分けをすると、すくすくと元気に成長した。
猫のサダムもレモングラスが好きだ。レモングラスの臭いを嗅いでは葉を齧る。

今日の料理にはこの他にゴーヤも入っている。ちょっと苦味があるがイヤミにならない。タイ蜜柑の葉も入っており、複雑な香りがする。
この料理はあまり辛くないなと思いながら食べていた。
やはりタイ料理だ。食べているうちに辛味が徐々に回ってきて、頭から汗がでてきた。
汗が出るのは唐辛子のせいだ。
肉を食べたり、苦瓜を食べている時にはそれほど辛いとは思わないのだがなあ。
やはり唐辛子が十分に入っているのだ。

この料理を弁当に詰める時、タイ料理の香りを感じた。
「ああ、これはまさしくタイの香りだ」
あの暑い太陽の下で屋台をだしているおばさんが客の注文で料理を皿に盛っている時に漂ってくる香りだ。懐かしい光景を思い出した。
この香り、この味がタイの普通の料理なのだ。

2006/10/5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

これが朝食か

ヌチャナートがのこのこと起きだして来て朝食を作り始めた。
なんだか異臭が漂う。
「なんだ、この臭いは?」
「和食を作っているのよ」
醤油 が焦げる臭いだ。醤油の臭いなんて余り嗅がない。
R0018007pct20


珍しい臭いは異臭と感じるのだ。とうとう俺もタイの臭いに慣らされてしまい、醤油の臭いは別物と感じるようになっていたのだ。

「できたわよ。さあ食べて!」
出されたものを見て驚いた。こりゃ朝食の料理ではない。これは昼か夕食だよ。
醤油の臭いから想像している朝食は味噌汁、納豆、生卵、漬物、焼き魚だよ。
「タイだって朝に食べるものと昼に食べるものは違うだろう。これは朝飯ではないよ!」と言いたかった。ヌチャナートにはまだそんな区別は付かない。
それを言ってしまったなら可哀想だ。
一生懸命に作った料理だ。あり難く感謝して戴かなくてはいけない。
ヌチャナートが日本で見て、経験した料理は彼女にとっては全て和食なのだ。
料理と食べる時間は密接に関係がある。
自分が食べた和食と時間の関係を彼女はつかんでいないのだ。
思わず笑ってしまった。
「何を笑っているの?」「なんでもない」ここは誤魔化しておくほうが平和でいい。

牛肉、人参、玉ねぎ、苦瓜などを煮込んだものだ。
これをナンプラと唐辛子入りのソースで食べるのだ。
和食にはこんな辛い食べ方はない。
これは絶対に笑える。
この食べ方はヌチャナートにとってはごく当然な食べ方なのだ。
肉に唐辛子を乗せて食べている。
ヌチャナートはこれは日本の料理だと思い込んでいる。
味付けは確かに日本の料理だ。黙ってだせば、タイ人が作ったなんて思わない。
人参に醤油味が浸み込み、柔らかになっており美味しい。

2006/10/5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 5日 (木)

パットムー

豚肉をフライパンで炒め出した。換気扇を回すのを忘れたらしい。
家中に刺激臭が充満する。唐辛子や香草が加熱されて刺激臭が出るのだ。
ヌチャナートがくしゃみをする。続いて俺もくしゃみをする。
「タイじゃこんなことないわ。家の作りが違うのね。ご近所もくしゃみをしているでしょうね」
R0018005pct20


誰も文句を言う人はいないが、多分ご近所さんもくしゃみをしている。
窓を閉める季節になるまでの辛抱だ。
扇風機まで動員して目に見えない刺激臭のもとを家から追い出した。

この肉は香りがいい。炒めた時にでる汁と肉をご飯に乗せる。そうするとご飯は汁の旨味と香りを吸いこんでおいしくなる。
この味なら絶対に日本人にも受ける。

2006/10/4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

トムチュート

今日の飯は多分 トムチュートと言うのだろう。面倒でいちいち料理
の名前を聞かない。食えりゃあーいいんだ。
そんなことを言ったらヌチャナートは怒るだろうな。
ヌチャナートがこのブログを見ることがないし、見てもこれを読めな
いからここでは何を言っても大丈夫だ。ここで偉そうなことを言っても
家に帰りゃあ、
「今日のご飯はおいしかったよ。スープの出汁がきいているね」
なんてご機嫌取りを言うのだ。ウチではヌチャナートが実権を握って
いる。いつの間にやら握られてしまった。ご機嫌を損ねると
「お腹すいた?今晩のご飯はないわよ!」と脅迫する。
R0018004pct20

このトムチュートは鶏肉を煮込んだものだ。英語で言えば「鶏肉の
タイ風シチュウ」だろうな。辛味はすくないよ。香草の香りがいい
のだ。香草は何をつかう?それはウチの秘伝だから教えるわけに
いかないのだ!本当はヌチャナートがちょこちょこと作ってしまうの
で、俺は何を使っているのか知らない。この味なら、初めてタイ料
理を食べる人でも受け入れることができる。
但し、唐辛子を避けて食べなくちゃあ駄目だろうな。
俺もこんなものを書くので料理の名前はちゃんとしておこうと思った。
ヌチャナートに料理の名前はなんと言うのか聞いてみた。
「アハハハ・・・・。昨日の残りに野菜と肉をいれただけよ。名前なん
かないわよ」

2006/10/4

| | トラックバック (0)

2006年10月 4日 (水)

鳥のモツ

俺は本当に感心するのだが、タイ人はモツを良く食べる。
タイ人は仏教徒なのに四足を食べる。
日本の仏教は四足の肉を食べることを禁止した。
明治になって肉食が日本の食生活に入り込んだ。
日本人は肉食の習慣がないから筋肉部分しか食べない。
R0018003pct20


肉食が古くから習慣づいている国民は食べることができない爪と骨を除いて全てを食べる。
動物が豚であろうと羊であろうとその食べ方は変わらない。

日本人にはモツは下等な肉というイメージがある。
タイ人は豚のロース肉と豚の胃袋でどちらが上等という意識はないようだ。
もちろんロース肉は胃袋より高価だが、どちらを食うかは好みの問題のようだ。

ヌチャナートが鳥のモツを好むのを知っているので、鳥モツを買った。
未成熟の卵もついている。
これを酸っぱいスープで煮込むのだ。
なんだか変な料理なのでいつも笑ってしまうが、スープはうまい。
モツ肉をさけて茸とスープを食った。これは美味い。
未熟の卵は黄色で料理の彩りにいい。
タイ風のモツ煮込みと考えると、これもうまい料理だ。
酸味はタマリンドで出している。
タマリンドの種も入っていた。
「種を噛むと美味しい実が入っているのよ」
梅干の種の天神様みたいな味がするのだろう。
堅そうな種なので、こんなもので歯を傷めたくない。
噛むのはやあーめた!

2006/10/3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日の昼飯

腹がすいていた。弁当を広げると直ぐに食い始めた。
食い始めて暫くしてから、写真を撮るのを忘れた!ことを思い出した。
今更、写真を撮ってもしょうがない。
今日は写真なし、記事だけとしよう。
肉は昨日と同じだ。野菜はアスパラと玉ねぎ、絹さやと玉ねぎだ。
野菜は卵でとじてある。
「あたしね、この豆、好きなのよ」
どうやら絹さやはヌチャナートの好物らしい。
俺も好きだ。子供の頃は、絹さやの両端の糸のような部分をよく剥かされた。
爪で端を摘む。引っ張るとスーと糸が剥ける。
それが面白かった。

料理全体にいつものナンプラと唐辛子をかけて食べる。
毎日毎日、こんなにも唐辛子を食べていいのだろうか?
このくらいならなんでもないはずだ。
普通の日本人の食事で一日に唐辛子を一本たべるだろうか?
絶対に食べない。一食に一本の唐辛子は食べる。
大丈夫だろうか?ちょっと心配になる時がある。
「いやいや、大丈夫だ!タイ人を見ろ!!俺よりも もっと食べているぞ。」

医者はタイ人の胃癌の患者に「辛い物は食べるな」と言ったと聞いた。
タイ人でも胃癌になると辛い物は食べてはいけないのだ。

2006/10/3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 3日 (火)

大根のたまり漬け

ヌチャナートが沢庵を好むことは確認してある。
沢庵に似た たまり漬けも好むだろうと推定した。
このたまり漬けはちょっと甘すぎて俺の好みから外れる。
ヌチャナートにはちょうどよい味付けらしい。
「あら、おいしいわ」
そういえば、この程度の甘みがある野菜の漬物をタイで食べたような気がする。
タイ人は甘い漬物を好む傾向があるようだ。
「これね、カオツムに入れると美味しいわよ」
ああ、なるほどね。熱いカオツム(お粥)に入れたら美味しそうだ。
俺達が酔っ払ってラーメンを食うように、タイ人は酔うとカオツムを食べに行く。
冷たいビールやウイスキーでしたたか酔い、腹が減る。
こんな時は「カオツムを食べに行こうよ」と決まって誰かが言い出す。
タイで言うカオツム(お粥)は日本では「お茶漬け」に相当する感覚だな。
これが実に美味いのだ。
夜中に食べるお粥は格別だ。
その時に、肉や魚の他に甘い野菜の漬物を入れる。
お粥にたまり漬けを入れるという発想は日本人にはない。
柔らかいお粥と一緒にたまり付けをポリポリ、カリカリと食べるのは美味しそうだ。

日本ではお粥は健康な人が食べる食事ではない。
体力が弱った病人にだす食事だ。
タイでは健康な人が喜んで食べる。
タイのカオツムは美味しいから、試食する価値はあるよ。
大勢でワイワイガヤガヤ食べるので楽しいのだ。

2006/10/2

| | トラックバック (0)

肉の唐揚とアスパラ

どちらも俺が好きな物だ。肉を油の中に入れるとヌチャナートはもう知らん振りだ。
R0018000pct20


油を火にかけたまま別のことをやっている。
そして頃合を見計らって肉を取り出す。
油を切ってお終いだ。
手際よく料理を作るのにいつも感心する。
パソコンを叩きながら俺は鍋の方を時々ちらちらと見ている。
油を火にかけたまま忘れて火事が発生することが多い。
火事だけは出したくない。
アスパラは茹でただけだ。
肉とアスパラの両方に生の唐辛子を乗せて食べる。
アスパラと唐辛子も合うよ。
そうは言っても、普通の日本人には無理だろうな。
唐辛子のひとかけらを食べても舌が痺れて、そこから先はもう食べられないだろう。
なんにでも唐辛子をかけるのが習慣になっている。
「タイ人みたいね」とヌチャナートは笑う。
日本の食事は塩分が多いが、タイの食事は塩分が少ないので唐辛子と一緒に食べることができる。
塩分が多くて辛かったなら、そんな食事は食べることができない。

日本に仕事でやってきたタイの女が心配そうに言った。
「ホテルで朝食を食べると、喉が渇くのよ」
「味噌汁を飲んだだろう?」
「ええ」
「味噌汁には塩が沢山入っているんだ。だから喉が渇くのだよ」
彼女はちょっと安心したようだ。

こうやって毎日、タイ飯を食っていると、臭いと思っていたナンプラを
飯にかけて食うようになる。
しかもそれが美味いと思うようになるのだから慣れというのは恐ろしい。

2006/10/02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マグロの空揚げ

R0018001pct20


この写真を見るとジャガイモのフライに見えるでしょ。
違うんだな。これは魚なんだ。
「ねえ、この魚どうする?焼くの?それとも揚げる?」
「うーん、揚げてくれる」
冷凍にしていたマグロだ。解凍して時間がたってしまい刺身では食えない。
綺麗な赤身だったが白っぽくなっている。
それでこれをどうやって食おうかという相談をした。
マグロをぶつ切りにしてそのまま油で揚げたのだ。
ナンプラと唐辛子をかけると、これも美味いよ。
美味くないのかもしれないが、唐辛子の辛味で食ってしまう。
この味なら、生姜をおろして醤油をかけても美味しいと思うよ。
初めて食う料理だけど、大丈夫、食べられる。

2006/10/2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エリンギと苦瓜

エリンギを取り出した。
「これどうやって食べる?焼く?」
「うーん・・・・?」
「スープいるでしょ?スープを作るわ」
R0018002pct20


ヌチャナートは俺の返事を待たないで勝手にスープを作り出した。
「苦瓜を入れるわよ。茸と苦瓜のスープは美味しいのよ」
どう言おうかタイ語を考えているうちにエリンギと苦瓜のスープが出来上がってしまった。
卵を溶いてスープに入れた。

料理を作るのが早いのはいいが、俺の意向を聞かないで勝手に作り上げるのは考え物だな。
文句を言うのもタイ語になるから、面倒だ。
ヌチャナートが作った料理を「美味しいよ」と言いながら食べるのだ。

2006/10/2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 1日 (日)

薬膳:便秘に効く

これまでに何回か便秘に効果のある食べ物を紹介した。
最初に紹介したのが酢に唐辛子を入れたものだった。
俺は酢に唐辛子の成分が移り、変化して便秘に効果がある薬が出来上がるのだと思った。
そのうちに唐辛子ではなくて酢自身に排便を促す作用があるのではないかと考えるようになった。
ヌチャナートは言う。
「薬なんて飲む必要ないわよ。レモンを使えばいいのよ。レモンを使った料理を食べるとトイレに行きたくなるわ。薬なんて体に悪いわ」
酢の酸味成分は酢酸だ。レモンの酸味成分はクエン酸だ。
酢酸でもクエン酸でも酸味があるものを食べると便通がよくなるようだ。

先日、ヌチャナートが友達からタブレット状のお菓子を貰った。
「これを食べてみて?驚くわよ」
粉末のヨーグルトを錠剤に固めたものだと思っていた。
食べるとやたらと酸っぱい。思わず顔をしかめる。
その顔を見ながらヌチャナートは笑う。
「これを食べたら、2、3回はトイレに行ったわ。アハハハ・・・」
そうかな?そんなに効くのかなあ?
俺は少々、その効果に疑問をもっていた。
食べてから一時間もしないうちにトイレに行きたくなった。
やはり、酸味は排便効果があるのだ。
どうやら酸の種類は関係なさそうだ。

体の調子を見ながら、食べ物を選べば薬なんて使う必要はないのだ。

薬膳の関連記事はここにあります。

薬膳:ライムジュースと便秘 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f2f2.html
薬膳:苦瓜   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ffd9.html
薬膳:赤いスープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_bdde.html
薬膳:烏骨鶏   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html
薬膳:便秘に効く   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_096e.html
薬膳:トウモロコシと便秘 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_7b1c.html
薬膳:青い葡萄   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_2c5f.html
薬膳:マンゴー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_6986.html
薬膳:唐辛子酢   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_b608.html
薬膳:便秘に効く果物   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_a32d.html
薬膳:便秘療法   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_6278.html

2006/9/29

| | コメント (0) | トラックバック (1)

玉子焼き

R0017997pct20

玉子焼きを作ってくれた。
タイの小さな玉ねぎを刻んで入れてある。
西欧人ならプレーンオムレツと言うのだろう。
味はともかくとして、と言うと不味そうに聞こえちゃうな。
ヌチャナートが作る料理だから塩味も丁度よく、美味しいよ。
盛り付けが面白いので写真を撮った。

2006/9/28

| | コメント (0) | トラックバック (0)

好みの問題

食の好みはどうやって決まるのだろうか?
俺の言葉でいう「ミーハーグルメ」の好みはテレビ、グルメ本、グルメ
誌の情報で決まる。食に関連する記憶で好みが決まることもある。
鶏が絞め殺されるところを見た。その時の鶏の鳴き声が耳につい
ている。
鶏肉を見るとその鳴き声を思い出すので鶏肉はイヤだという人も
いる。

子供の頃、西瓜畑の近くの肥溜めに落ちた。
西瓜を見るとあの時の恐怖をおもいだすので、西瓜が嫌いになった
という人もいる。

地域差もある。関東では納豆を食べるが関西では食べない。
時代でも変化する。鮪のトロなんて昔は下品な味とされていた。
今は鮪のトロは高級品扱いだ。
地域差、時代差による好みの変化は地域の全構成員の好みが
ほぼ一斉に変化する。

厄介なのは個人の好みだ。
経験的に分かったのは、甘辛塩苦と言った味によって好みが変る
ことは少ない。これは塩っぱいから、甘すぎるから、辛すぎるから
嫌いと言うことがあるが、味がどうのこうので好きだとか嫌いだとか
を決めることはあまりない。

多くの場合、好みを決めるのは味よりも香りだ。
先ほどの納豆も大豆蛋白を分解した旨味成分が大量に含まれて
いるので、美味い食品なのだ。しかし特有の強い香り、それが受け
入れられないのだ。
チーズもそうだ。これも美味い食品だ。旨味も強いが香りも強い。
チーズが好きな人にはたまらないほどいい香りなのだ。
臭いを嗅いだだけで、生唾がでてくる。
嫌いな人には耐えられない悪臭になる。

食物の色も好みに影響を与えるが、色が黒いから好きだとか嫌い
ということはあまりない。
形も好みに影響があるけど、丸いから嫌いだなんてことは殆どない。
昆虫の形がそのまま出てくると、尻込みする人が多いだろう。
これなんかは特別な例だ。

食は凄く保守的なのだ。子供の頃から食べているものは安全だと
わかっている。変なものを食べて体を壊したくない。
知らず知らずのうちに、安全なもの、安全な食品を求めている。
慣れ親しんだ食品なら安全だ。知らない食品を食べるには勇気が
必要なのだ。外国に行き、「これは知らない食品だから食べない」
なんて言ったら食べるものがなくなってしまう。
どうしても食べなくてはいけない。その食品を飲み込む前に安全を
確認しなくてはいけないが、どうやったらいいのか?
他の人が食べているのだから安全な食品だと頭ではわかっている。
できるものなら新しい食品を食べないで済ませたいという無意識の
願望がある。
食べ物を口に入れて最初に感じるのは香りだ。
その香りが受け入れ可能ならば、その食品は安全なものと無意識
のうちに認識するのだろう。
香りを受け入れられるなら、好きな食品になる。
駄目だと嫌いな食品になるのではないかなあ?

2006/9/29

| | コメント (0) | トラックバック (1)

まるで和食

なんだいこれは?見た目はまるで和食だ。作っている時はタイ料理
のような臭いがしていた。
「今日は大根と・・・・の・・・・よ。」可笑しそうにヌチャナートは
「ウフフ・・」と笑っていた。
「・・・」の部分はなんて言ったのか分からない部分だ。
R0017998pct20


料理を見て驚いた。大根と人参の煮っ転がしだ。
肉は牛の腸だ。このモツは取れる量が少なくて人気があるのかな?
赤肉と同じ値段だ。しこしこして美味しいモツだ。
これを見ただけでは和食だと思う。香りは完全にタイ料理の香りだ。
それに唐辛子が加わる。
食べると完全にタイの味だ。

2006/9/29

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »