姫リンゴ
小さな姫リンゴがあった。形は小さいが食べると甘い。
ヌチャナートはこんな小さなリンゴを知らないので面白がっていた。
「可愛いわね。あら、甘くて美味しいわ。」
珍しそうに姫リンゴを食べている。
タイにもリンゴはあるが、タイ国産ではなくて多分中国から輸入されたものだと思う。
それらのリンゴは品種改良されていないので、日本の昔のリンゴように小さなものだ。
ヌチャナートが日本に来た当時、日本の大きなリンゴを見て驚いた。
大きなリンゴを齧ると甘い汁と香りが口中に広がる。
日本のリンゴの素晴らしさに驚いていた。
ヌチャナートが今タイに行くとタイのリンゴはみすぼらしいと見えるようだ。
小さな姫リンゴを食べて、日本の大きなリンゴも小さなリンゴも美味しいと理解した。
ヌチャナートはいろいろなソースを作るが果物を使わない。
姫リンゴを磨り潰してナンプラ、レモン汁、唐辛子などと混ぜた。
これを焼肉のタレにしてヌチャナートに食べさせた。
「あら、このソース、美味しいわ」
「何が入っていると思う?」
ヌチャナートは味見したが、リンゴをソースに使うなんて想像がつかないらしい。
一生懸命に考えている。
「リンゴを入れたんだよ」
「ああ・・・・・」
やっと理解したらしい。
「タイ人は果物をつかわないよね」
「そうね」
ヌチャナートはこの経験から新しい味を作り出す。
2006/10/31
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