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2006年11月30日 (木)

豚すき

和食のような臭いがしていると思ったら豚肉を醤油で煮ていた。
豚肉をつかったすき焼きのような味がする。

R0018268pct20 これをこのまま食べればいいのだが、どうも唐辛子がないと食が進まない。
唐辛子の刺激をもらって食べた。
こうなると完全に唐辛子中毒だ。

そんなことを言ったら「タイ人を中毒患者にする」とタイ人に怒られる。
彼等は俺の少なくとも3倍以上の唐辛子を使う。
俺が食べる唐辛子の量はタイの幼稚園児が食べる食事の辛み程度だ。
ヌチャナートは俺が唐辛子を入れて食事をしていると「タイ人みたいね」と言う。
その一方で、時々「ボンビーはもっと辛い物を食べるわ」と笑う。
ボンビーはヌチャナートの家の近所の子供の名前だ。
子供より辛くないものと言っても日本の食事より遥かに辛いはずだ。
豚すきに唐辛子という日本人には奇妙な食事だ。
こういう味に慣れてしまったので、これが普通の食事だ。

2006/11/30

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ザーサイ

ザーサイはタイにあるかどうかヌチャナートに聞いてみた。
ヌチャナートはザーサイのことを「フアパク」と呼んでいる。
「フアパク」は蕪のことだ。まあこれも蕪の一種だろうから「フアパク」
と呼んでもおかしくない。
「ないわよ」
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ザーサイがタイには無いというのはおかしい。タイには中国人が
日本よりも多く住んでいるし、中国と陸続きなので日本よりもタイは
中国の影響を強く受けている。ヌチャナートの知る範囲にはザーサ
イはないと考えるのが正しいだろう。

昨晩、薄切りにしたザーサイを水に漬けて塩抜きをした。
これを唐辛子入りの油で炒め始めた。そうすると唐辛子の刺激臭
が家中に立ちこめる。眠っていた猫のサダムも驚いて目を覚ました。
ザーサイを知らないと言いながら、ザーサイを味見して油で炒めた
ら美味しくなるとヌチャナートは感じて料理を作った。
この料理は中国人なら常識的な調理方法だ。ザーサイを知らない
タイ人が材料の味を見て、どうやったら美味しく食べられるか工夫
したのだ。これには俺もちょっと驚いた。
炒めたザーサイを味見して
「うん、美味しい」とヌチャナートはご満悦だ。
「お弁当に入れるでしょ?」
「うん」
飯の上にザーサイを何枚か並べた。
こういう味はひさしぶりだ。

2006/11/30

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2006年11月29日 (水)

これが自家製ソーセイジ

自分の家でヌチャナートと二人でソーセイジを作った。
これを乾燥させておいた。乾燥の過程で乳酸醗酵するので酸味が
でる。酸味がでると長期の保存が可能となるが、あんまり酸っぱいと
美味しくない。今日辺りがちょうどよい酸味がでているはずだ。
ソーセイジをグリルで焼いた。
思っていた通り、ほど良い酸味がでていた。
薄切りにした生姜と一緒に食べても美味しい。
唐辛子のペーストと一緒に食べると、辛い刺激と酸味と肉の旨味が
一緒になる。
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この味は、スーパーで売っているソーセイジにはない。
日本で売られているソーセイジは欧米の味なのだ。
このように東洋の味がするソーセイジがあってもいい。
日本人はソーセイジは買うものだと思っている。
そうではない。
肉食が普通の生活になっている国民は何処の国でも家庭でソーセ
イジを作る。日本でも自家製ソーセイジが珍しくない時代がまもなく
来る。美味しいソーセイジを食べるのも嬉しい。
二人でどんな味になるか想像しながら作るのも楽しいものだ。

ソーセイジの関連記事はここにあります。

これが自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_766d.html

タイのソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_08a3.html

無血クーデター
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b2c5.html

自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_86fa.html

チキンソーセイジを作る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_71d6.html

ソーセイジを食べる
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_bdf0.html

ソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_da7f.html


この他の記事はこちらからどうぞ!
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/

2006/10/24

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ゲンパクフェン 冬瓜のシチュウ

R0018260pct20朝から香辛料をポクポクと叩きつぶしながら混ぜている。
俺はこの音のことでいつも近所の家に気兼ねしている。
きっと五月蠅くて迷惑だと思っていることだろう。
ヌチャナートはそんなことに無頓着に見える。
「だってしょうがないでしょ!どこのウチでもやるわよ」と思っているのだろう。
それはタイでの話でしょ。ここは日本なの!そんな話は通じないよ。
こう言っても理解できないようだ。
近所の人には頭を下げて「いつもすみません。ポクポクという音がうるさいでしょ?」
「いいんですよ。生活音ですから仕方がないでしょ。あれがないとお食事できないんでしょ?」
「まあそうなんです」
俺がこんな苦労をしているなんてヌチャナートは考えていない。

こうして作った香辛料の混合物と鶏肉、冬瓜を煮込む。
これも旨い料理だ。
香りがいい。ちょっと辛い。冬瓜が透明になっている。
鶏肉からいい出汁が出ている。

2006/11/29

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明太子

日本人には明太子は辛い料理だ。タイ人のヌチャナートにとっては
明太子の辛みなんて辛みの内に入らない。俺でさえ辛いと感じなく
なっているのだからタイ人が辛いと感じなくても当然だ。
明太子に似た物にタラコがある。
タラコはヌチャナートの好みではない。
唐辛子が入ると少量の塩分で保存性が高まる。
タラコには唐辛子が入っていないので、保存性を高めるには多く
の塩を入れなくていけない。
「こっちにしようか?」タラコを指差して、それを買おうかと聞いている。
「嫌よ。それは塩辛いわ。こっちの方が美味しいわよ」
タラコより明太子の方が塩分が少なくておいしいと言うのだ。
明太子は辛くて美味しいとは言わない。
明太子は塩分が少なくて味が纏まっているというのだ。
辛いから美味しいとは言わなかった。

2006/11/29

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2006年11月28日 (火)

鶏の唐揚弁当

昨日の晩から鶏に味付けをしていた。肉は冷蔵庫にしまわずに常温
に置いたままだ。今朝、その肉を油で揚げた。
R0018259pct20 調理は簡単だ。油の温度と揚げている時間の管理だけだ。
油を切って薄切りにしたものを弁当箱に入れる。
弁当箱の底に紙を敷いた。
食べる時は紙を抜き取る。そしてナンプラと唐辛子をかける。
この辛みがいいのだ。油の旨味と合う。
ナンプラの臭いが立ち込める。
食っている俺は気にならないが、ナンプラの臭いに馴染みがない人は臭いと思うだろう。
野菜はなにがいいと聞かれたのでキャベツと答えておいた。
キャベツの塩もみがついていた。
ちょうどよい塩味だ。塩っぱいとこれは不味い。
ちょっと塩味が不足気味でそれに醤油やナンプラをかけた方が
美味しい。キャベツとナンプラ、唐辛子をかき回す。
緑のキャベツの中に赤い唐辛子がある。
キャベツ、鶏をおかずに飯を食べる。
キャベツを食べ終わるとキャベツからでた水分が底に溜まっていた。
その水を飯にかけて食った。
この食い方も美味いもんだ。

2006/11/28

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宇都宮餃子

フリーマーケットに出かけた。飯を食わないで出てきたので腹が減っ
ていた。いろいろな食べ物を売っていた。何処の店も行列ができて
いた。ヌチャナートもあちこちの店で何か食べ物を買おうとしたが、
行列待ちなので買うのを諦めていた。
宇都宮餃子の店は行列がなかった。これは不味いか、作る速度と
売れる速度が一致しているかのどちらかだ。
行列待ちまでして食いたいものはない。すぐに買って食える、宇都宮
餃子を買った。味はまあまあで文句はない。
いつも辛い物を食べているので、辛味がないものを食べるとなんと
なく物足りない。餃子と一緒に食べる唐辛子が欲しくなった。
完全に唐辛子中毒になっている。

2006/11/28

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2006年11月27日 (月)

茸ソース ナムプリックヘット

俺はこの料理をなんと言ったらよいのか分からないから茸ソースと
言った。ソースというと液状の物を想像する。ペーストというと糊状
のものを想像する。
この材料の一部は糊状になっているが茸はまだ固形のままだ。
混合物と言えばそれまでだ。茸の混合物と言えば正確だが、これで
は化成品の調合みたいだ。
R0018257pct20 ちっとも旨そうな感じをうけない。無理は承知で茸ソースと言った。
この料理をタイ語ではナムプリックヘットという。ナムプリックというのは辛いソースのことだ。
ヘットは茸だ。直訳するとやはり茸ソースになってしまう。
今日の茸はエリンギだ。エリンギをこんな風に食べるのは日本の家庭では絶対にない。


この茸ソースを焚きたてのあつあつの白いご飯に乗せる。
これだけで何杯もの飯を食える。
焼鳥をスライスしたものが出てきた。
「焼鳥と一緒に食べて。ここに野菜があるわ。この野菜も一緒に食
べると美味しいのよ。」
塩もみをしたキャベツだ。
言われたように食べると確かに旨い。
「サミイだけよ。タイ東北の料理を美味しいと言って食べるのわ」
旨いと言いながら食べる俺を見てヌチャナートはニッコリ笑った。
腹が一杯になると、夢中で辛いソースを食べていたことを思い出し
た。
「ヌー、水!」
コップに冷たい水を注いでくれた。俺は一気に水を飲み干す。
味がないはずの水が甘く感じられた。旨い水だ。

この水はナムプリックヘットよりも旨いなんて言ったら絶対にヌチャ
ナートは怒る。

2006/11/27

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2006年11月25日 (土)

ポークソテー

暑さ一センチほどの豚のロース肉をフライパンで炒めたものが出て
いた。タイ語で何と言ったのかな?豚肉の炒め物と言ったかもしれ
ない。英語でいえばポークソテーだろう。これが皿に載っている。
食器は中国風のステンレスのレンゲだけだ。
タイの通常の食卓には西洋風のフォークとスプーンがついてくる。
タイ人はナイフを使わない。
フォークで肉を押さえてスプーンをナイフのように使って、肉を切る。
レンゲだけで肉を切ろうとしたが肉を切れない。
「ヌー、ナイフを取ってくれよ」
俺は西洋料理に使うナイフを頭に浮かべていた。
ついでにフォークも持って来てくれると期待していた。
要するに洋食のイメージを持っていた。
ヌチャナートは台所の包丁を持ってきた。
これでも勿論、用は足りる。十分すぎるほど良く切れる。
ヌチャナートの頭には西洋料理はない。
だから西洋料理を食べる時に使うナイフなんて想像外なのだ。
ヌチャナートの頭にはテーブル用のナイフはない。
ナイフと言えば台所の包丁しかない。
俺がナイフを求めていると知ったから、親切にも包丁を持ってきて
くれた。こっちは面食らった。可笑しくて吹き出しそうになった。
笑えば、「何で笑っているの?」と聞かれる。
文化、習慣の違いからタイ語で説明しなくては、ヌチャナートには
分からない。仕事に行かなくてはいけない朝だ。
そんな説明をいちいちタイ語でのんびりやっていられない。
面倒だ!
溜息をつきながらポークソテーを食った。

2006/11/24

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普通の食事

今日の昼飯はごくごく普通の食事だ。R0018256pct20
鶏肉を香草と一緒に煮たものだ。
これにキャベツを塩モミしたものがついている。

ナンプラと唐辛子をかけて食べる。
日本人からみると和食にはない香りがするからタイ料理と思うだろう。
毎日、このような食事をしているので、これは当たり前、普通の食事と感じてしまう。

2006/11/24

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パクチーのスープ

今日のスープは簡単なものだ。
ポークソテーを作ったフライパンにお湯を注ぎ、塩味をつけた
だけだ。それに生椎茸を加えた。
これだけで 十分に美味しいスープになる。
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出来上がったスープにパクチーが浮いている。

彩りは満点だ。文句の言いようがない。
スプーンでスープを掬う。
パクチーがスープといっしょにスプーンに入る。
スープを飲むと、パクチーの独特な香りがする。
ヌチャナートはこの香りを「良い香り」と言う。
日本人にはくさい臭いだ。
俺は慣れた臭いなので、くさいとは思わなくなっている。
タイ料理を好意的に見る日本人はこの香りを「ああ、タイの香り」と言う。
セロリもパクチーも同じ仲間だ。
あの強い香りのため、セロリも最初は日本人に受け入れなかった。
時間が経つにつれてセロリも日本人の生活の中に入り込んだ。
パクチーの香りもいつか日本人の生活の中に入り込むのだろう。
日本の農家にとって、パクチーは簡単に作れて虫もつかない?香菜ということで高値で売れるから
よい収入源になるかもね。

2006/11/24

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食堂のサンプル

キンピラ牛蒡とか温泉卵、芋の煮っ転がしと言った食べ物の
見本が食堂のサンプルに並んでいた。
それらを見ながら笑ってしまった。
「そう言えば、こんな飯を長いこと食っていないな」
美味そうだなとは思ったが、これを食いたいとは思わない。
俺は別に和食がなくても大丈夫なのだ。
「毎日タイ飯ばかりでよく飽きないね」
「たまに和食を食べたくなることないの?」
なんて聞かれるけど「別に」と答えている。
カレーが食いたくなって自分で作って食った。
日本蕎麦が好きだから、これも自分で作った。
ヌチャナートが作ってくれることもあるが、日本の味に近いタイ料理
の味だ。日本の味にするには自分で作るしかないのだ。
毎日毎日、毎食毎食タイ料理を食べているから、タイ料理が普通の
ご飯になっている。
普通のご飯になってしまうと、普通以外のご飯を食べたいとも思わ
なくなる。毎回、ヌチャナートは日本の材料で驚くタイ料理を作り出
す。
「この材料が、こんな味になるの?!」
と驚いているのでタイ料理でも飽きが来ないのかもしれない。

2006/11/21

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ソムタム祭

今日のタイの英字紙バンコックポスト紙を見ていたらこんな写真が
あった。バンコックのザモールショッピングセンターでソムタム祭を
やっている光景の写真だ。 241106_front_1
タイ人でこのように太ったおばさんも珍しい。
「象さん美人コンテスト」なんてものもあるから、タイにも太った女はいる。
でも一般にタイの女はほっそりして、足もすらりとしている。

しかしこのソムタムの量に驚いた。
これだけのソムタムを作るには唐辛子はうーん?10キロは使うのかなあ?
パパイヤは何キロかなあ?
それを叩き潰すのだから唐辛子の刺激臭が立ちこめていると思う。
おばさんは笑っているけど、本当のことを言うと笑っている場合では
ないのかもしれない。
韓国でキムチを漬け込む時にも大量の唐辛子を使う。
キムチの場合は唐辛子を混ぜるだけだから、いくら大量に唐辛子
を使っても刺激臭はでないだろう。
それにキムチの場合は乾燥した唐辛子を使う。
ソムタムは生の唐辛子を叩き潰すから刺激臭がうわーっと驚くほど
でるはずだ。この木の器も凄い。
これって直径2米はあるんじゃないかなあ?
おばさんの体型と比較するとその位ありそうだな。
祭りを盛り上げることに成功したと思う。

ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html

インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html

二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html

ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html

ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html

瓜のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_baa8.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a806.html

熱いソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_cc7b.html

茄子のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_ccda.html

ソムタムを作る    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_ed2f.html

ソムタムを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5e83.html

今日のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_f488.html

2006/11/24

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トムチュート:冬瓜

冬瓜のトムチュートだ。昔は冬瓜は枕ほどの大きいものが主流だった。
そんな大きなものを小家族では食い切れない。

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農家も考えてくれて、最近では小玉の冬瓜が出回っている。
ウチでは小玉の冬瓜を買ってくる。
これを煮込むと冬瓜が透き通ってくる。出汁を吸った冬瓜はとろっとしている。

「トムチュートよ。食べるでしょ!」
「うん、これって大好きなんだ。」
「パクチーをいれるわ。いい香りよ」
日本人はこのパクチーの香りを臭味というのだ。
俺もパクチーの香りに慣らされた?!いい香りだと思うようになって
いる。少なくとも拒否反応ではなくて、肯定的な"特徴がある香り”
と思うようになっている。この香りがウチの食事なのだ。
鶏のスープにうっすらと油が浮いている。
そこに真っ青なパクチーを載せる。食欲を刺激する色になった。
「サミイは好きでしょ!唐辛子があるわよ。」
唐辛子をちょっと入れる。
一生懸命に食べている。美味いと思う時は夢中で食べるものだ。
余計な口をきかないで食べることに専念しているから一生懸命に
食べるという表現がぴったりだ。朝飯からトムチュートはおかしい
かな?
「お弁当もこれにするわよ」
この冬瓜のトムチュートは手抜きを考えているヌチャナートの陰謀
だったのだ。計られた!

昼にトムチュートを見るとあの青々としたパクチーが萎れている。
冷めたトムチュートをもくもくと食べる。
冬瓜は味がもっと滲み込んでいる。
朝、食べたトムチュートは昼に食っても美味い。
やっぱり俺はこの味が好きなんだ。

2006/11/22

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珍しい食器

この食器を見ても何の変哲もないと思うだろう。
俺もそう思っていたことだろう。
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今は違う。
これは珍しい食器と感じるようになっている。
ウチでナイフとフォークで食事をすることはまずない。
このくみ合わせが俺には珍しいと感じるようになっている。
つまりタイ人女房に飼い慣らされている証拠だ。
今日はこんな料理を作ってくれた。
ナンプラで味付けしたものだが、姿は西洋料理と変わらない。
これを出された時、俺は「ナイフとフォークが必要だ」と感じて、自分
でナイフとフォークを並べた。
西洋人が箸で食事をする時は異国情緒を感じるだろう。
その感情に似た物をこのナイフとフォークに感じてしまった。

2006/11/21

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2006年11月23日 (木)

突然食いたくなる

冷蔵庫を開けて中のものを探っていた。ヌチャナートはまだ寝ている。
腹が減ったと言って起すのは可哀想だ。
「何を食おうかな?」
手をかけるのは嫌だ。タイラーメンがあるけどそれは食いたくない。
クラッカーがある。これを食おう。
クラッカーは乾燥食品なので口の中がパサパサするな。
なにか水分が欲しいな。
その時、アメリカ人などのスープの食べ方を思い出した。
俺は突然スープを食いたくなった。
そのスープは日本で言えば学生食堂か一膳飯屋のような安い食堂
で出されるものだ。スープには袋に入ったクラッカーがついてくる。
アメリカ人は袋をぐじゃっと潰す。クラッカーは粉々になる。
袋を開けて潰れたクラッカーをスープの浮身にする。
そんな安食堂の味を思い出して食べたくなった。
スープをちょこちょこと作った。
クラッカーを潰してスープにいれた。
「うん、そうだ。こんな味だ。」
研ぎ澄まされた洗練された味ではないが、腹ぺこの時はこんなもの
でも温かいスープはうまかった。なんだか懐かしい味だ。
二口、三口とスープを食べている内に、なんとなく物足りなさを感じ
出した。
「このスープの味は何かが抜けているな?なんだろう?」
そうだ、辛味がないのだ!唐辛子を加えたら旨いと感じた。
もう完全にヌチャナートの味付けに飼い慣らされている。
自分でも可笑しくなった。

2006/11/23

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2006年11月22日 (水)

女は強い

本物の生ワサビは香りがいい。新鮮な刺身と生ワサビの組み合せ
は日本人にはたまらない味だ。でも本物のワサビは高いのでなか
なか買えない。

昼間、ヌチャナートに電話した。
「サダムのイカを買いに行くのよ」
捨て猫のサダムはウチに居ついて我が物顔に振舞っている。
サダムは新鮮なイカと海老が大好きだ。

ヌチャナートは俺の飯よりもサダムの餌に気を使っている。
家に帰ると旨そうな新鮮なイカがあった。
「これサダムの食事なの?」
「そうよ」当然のような顔をしている。
「刺身で食うとうまいよ」
白と茶色がくっきりとしているイカがあった。
「刺身で食おうよ」
「サミイタム!」
俺に刺身を作れと命令するのだ。
「むっ!・・・・・」
俺は黙っている。
「サミイが作ると美味しいのよ」
おだてられて俺はイカの刺身を作り始めた。
女は強いと溜息をつく。
惚れた弱みとは言え、ヌチャナートの言いなりになっている情けな
い姿だ。

せっかく新鮮で美味そうなイカだ。
これをヌチャナートに命令されたままイカ刺しを作っても面白くない。
なにか、俺らしいものをにしたかった。

紅大根があった。
外側の赤い皮を剥いた。
白い身をおろして、大根おろしにした。
大根おろしにチューブに入った練りワサビを加えた。
そうすると本物のワサビに似たものになる。
姿が本物に近くなると味まで本物に近づく。
少なくとも感触は生ワサビだ。
ヌチャナートはこのエセワサビを美味しいと喜んでいる。
これを作るコツは大根おろしの水分をよく切ることだ。

こうやると練りワサビも本物そっくりになる。

2006/11/22

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2006年11月21日 (火)

炙った豚バラ肉

R0018246pct20_2 豚バラ肉を炙ったものがメインなのだが、これよりもうまいのが
泥葱だ。寒くなると泥葱が出る。これは柔らかくて甘い。
初めて泥葱を買った時、ヌチャナートは何の興味も示さなかった。
「洗っていない汚い葱だ」というような顔をして葱を見ていた。
これを一度食べたら「美味しい」と驚いていた。
寒くなると泥葱を買うようになった。
この泥葱を火に炙るのだ。ちょっと焦げ目がつくと葱の香りがいい。
葱を噛むと中から柔らかい葱がぷちゅっと飛び出してくる。
甘い汁も口の中に入ってくる。
葱の焦げた香りと甘い汁が美味しいのだ。
生椎茸も火で炙っている。
これに唐辛子を付け合せて食べる。
唐辛子の辛味を豚バラ肉の脂で中和する。
こんなのがウチのご飯だ。
今日の食事は和食に近いな。
いやこの食事は豚肉を食べない回教徒以外は食べるよ。
唐辛子の量を調節するか、なくせばいいのだ。
その代わりに胡椒を多めにかけるとかすれば何処の国の人にも
あう料理だ。ああ、そうそうナンプラを醤油に取り替えればいいのだ。

2006/11/21

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食器と文化

昨日、タイのフォークやスプーンについてちょっとだけ考えた。
日本の箸は細いがタイの箸は太いと書いた。
日本では夫婦箸があるがタイにはない。
皿とか椀と言った器の場合も、日本では夫婦茶碗と言うようなもの
がある。同じ柄で大きさが違う。大きな茶碗は夫のもので小さいもの
が妻の茶碗だ。
タイには夫婦茶碗のようなものはない。
柄は違っていても、この茶碗はお父さんのもの、これは長男のもの、
お母さんの茶碗はこれと決まっている。
お父さんはお母さんの茶碗で飯を食うことは絶対にしない。
湯飲みでも個人の好みの器を使う。俺の湯のみを客に使わせる
ことは絶対にない。日本では人と食器が一対一で繋がっている。
あまり意識していないが、日本人にとってこの繋がりは結構強い
ものがある。娘が親父の茶碗で飯を食っていると親父は必ず怒る。
親父に叱られた娘は腹いせに親父の茶碗をわざと割るなんてこと
がある。
タイでは人と食器のつながりがないから、各人が勝手に手近な器
をとって食事をしている。
誰も「それは俺の皿だ」なんて言わない。
そんなことを言ったら馬鹿か狂人と思われる。
タイでも小さな子供用に可愛い絵柄の食器があったと思う。
それは子供が小さい時だけ使う。
子供が喜ぶ器で食事をさっさと与えてラクをしたいという大人の
都合でできたものだ。大人になると、食器は全員が共用する。
それがタイの普通の食事の仕方だ。
こんな小さなことでも文化や歴史の違いがあるのだ。

2006/11/21

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グルメとタイ料理

俺はグルメではない。味なんてわからない。美味いと感じたものは
美味いという。好きな食い物は好きだという。
受験勉強のとき、数学の難問が解けた。
その時、お袋がインスタントラーメンを持ってきた。
そのラーメンが物凄く美味かった。
あの感動を今でも鮮やかに覚えているという人がいるだろう。
食い物の美味さは時と場所と状況で変わる。
鵞鳥のフォアグラと豚のレバーペーストの区別がつかなくてもいい。
グルメと言われる人が美味しいと言うから「美味い」というのではなく、
自分の舌で「美味い」と思うものを正直に美味いということが大切だ。
フランス人のグルメが絶品と称するチーズを食べても日本人は美味
しいと感じない。それを無理して美味しいという必要はない。
「美味さが分からない」「不味い」と正直に言えばいい。
なまじっか美味いなんていうと、フランス人に毎日、毎日チーズを食
べさせられる。そっちの方が辛いぞ!

近所にタイ料理を試食させた。「美味い」というからまたタイ料理を
持って行った。「美味しかった」というから、その言葉をまともに受け
てタイ料理を持って行った。三度目になるとちょっと困ったような顔
をしだした。こっちは美味いと思っている。
これは日本にはない味だ。タイの田舎の家庭料理だ。
珍しい料理だから喜ばないはずはないと思い込んでいる。
好きでない、不味いと思う味は正直に「不味い」と言えばいい。
そうでないと、料理を作る人をがっかりさせる。貰って食べる人も
辛い思いをする。

はっきり言って日本人にはまだタイ料理は受け入れられない。
辛いからではない。偏見なのだ。
日本が貧しいころ、寿司を食べる米国人なんていなかった。日本が
豊かになると偏見がうすれ、米国人も寿司をたべるようになった。
タイ料理を普及させるには偏見を取り除かなくてはいけない。

2006/11/21

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2006年11月20日 (月)

豚バラ肉の角煮

俺が他の事を考えているのに、ヌチャナートは食事をどうするか聞
いてくる。たしか豚肉にするかと聞いたので「ああそれがいい」と答
えたはずだ。何を聞かれてなんと返事をしたのか覚えていない。
料理を作っている時、和食のような臭いがでていた。
R0018243pct20

弁当箱を開くと豚バラ肉の角煮が入っていた。
見た目は和食だ。椎茸も入っている。
椎茸に味が滲み込んでいて旨い。
一山幾らで安く売っている椎茸だ。
安物の椎茸でも数が集まると実にいい香りがする。
これを煮込んだものは俺の好物だ。
この豚バラ肉の角煮に唐辛子とナンプラをかけて食べる。
こうすると和食のような味からいっぺんにタイ風の味に変化する。
唐辛子の辛味で汗が出てくる。
この汗は運動してでる汗と同じなのだろうか?
もしそうならば、内臓の脂肪を燃やしているのか?
飯を食いながら運動をしているのと同じ効果がある?
タイの女は日本の女よりも痩せてすんなりしている。
足もほっそりしている。
日本のように大根足を見かけない。
これも食べ物のせいだろうか?
タイの女を見慣れたせいか、タイの経済力がよくなったせいだろうか、
最近のタイの女は太ってきたように思う。
色々なことを考えながら豚バラ肉の角煮を食べている。
「ああ、辛いな」
バンダナで額の汗を拭きながら食事を続ける。

2006/11/20

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タイ料理の食器

ウチの食事はタイ飯だから、食事をする時もタイ風にフォークとスプ
ーンで食べている。弁当にフォークとナイフを持ち歩くのは面倒なの
で弁当を食べる時はステンレス製のレンゲを使う。
ヌチャナートも心得ていて、弁当にはレンゲだけで食べられるように
調理してくれる。

レストランなどで大きな肉を切る時はスプーンをナイフのようにして
切る。貧困層が利用するタイの屋台では高価な食器を使えない。
一応、ステンレスの食器を使っているが、それが物凄く薄いのだ。
まるでブリキを型にいれてガチャンコと押し出したようなものを使っ
ている。堅い肉をフォークで刺すとフォークがグニャっと曲がる。
曲がったフォークをそのままにしておくと屋台のおっちゃんやおば
ちゃんに怒られそうなので曲がりを直してそっと戻しておく。
誰もが同じ事をやる。一度、曲がり癖がついたフォークで堅い肉を
刺すとまた同じ場所が曲がる。中には元に戻らなくて曲がったまま
のフォークがある。

西洋でも現在のようなナイフ、フォーク、スプーンで食事をするよう
になったのは比較的近年のことだ。タイで今のような形で食事を
するようになったのも、かなり近年のことだと推定している。
いつか調べてみようと思っている。
タイに現在のようなフォークやナイフが入る以前はもっと違う形で
食事をしていたはずだ。
もち米を主食にしているイサーン地方では手で食事をするのが普通
の姿だった可能性がある。金持ち、豪族は金や銀のスプーンなどを
使っただろう。庶民は木製か竹や貝を使っていただろう。
フォークも西洋風のものではなくもっと東洋的なものを使っていたは
ずだ。

東南アジアは何処でも同じだが、タイでも麺類を食べる時は箸を使う。
その箸は中国的な太い箸だ。日本のような細い箸ではない。
どうも安い食堂の箸しか思い出せない。
幾ら物価の安いタイでも高級料理店で毎回食事をすると飽きる。
やはり、庶民の味の安い食堂で食べる方が飽きがこない。
和食だって懐石料理を朝昼晩食べていたら嫌になるのと同じだ。
安い食堂ではプラスチック製か竹製の箸を使っている。
日本のように使い捨ての割り箸は使わない。
高級な店ではどんな箸を使っていただろうか?
多分、同じようなプラスチックか竹の箸を使っていた。
中国の箸は手で持つところにお目出度い龍などの彫り物がある。
高級店では彫り物も精巧で彩色が綺麗?
屋台や安食堂では彫り物が粗雑で何度も洗って使っているので色
褪せている?そんな差ではないだろうか?
これも今度タイに行ったら調べてみよう。

ウチでバーミーナムなどタイの麺類を食べる時は箸を使う。
箸は割り箸を使っている。
100円ショップで売っている一番安いものだ。
それを何度も洗いながら使う。先っぽが黒ずみだしてから捨てる。
色が黒くなっても箸として使えるが、なんとなく薄汚いので捨てる。
ケチというかもしれないが、環境に優しいという見方もある。

100円ショップと言いながら100円でない商品が増えている。
俺の記憶違いかもしれないが、以前は100円で100膳の割り箸が買
えたと思う。最近は80膳しか入っていない。値札は100円だが実質
値上げしている。
それがシャクに触るのだ。

2006/11/20

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ジャックフルーツと烏骨鶏

ジャックフルーツのシチュウは大好きだ。 日本では新鮮な生のジャッ
クフルーツはない。 缶詰のジャックフルーツを使った。 缶詰だから
果肉の色が黒くなっている。 それに果肉も柔らかい。
でもこのシチュウは美味しいのだ。


R0018245pct20_5  

今日は烏骨鶏と一緒に煮こんだ。 これも缶詰だけど袋茸も入れてある。
この袋茸も大好きなのだ。 噛むと袋の中に入ったスープが口の中にプイっ
と飛んでくる。 茸の肉は硬くて噛み応えがある。



その感触も好きなんだ。
ジャックフルーツと袋茸だけを食べていた。
美味と言われる烏骨鶏を食べないのでヌチャナートが怒る。
「サミイは烏骨鶏を食べないのね!」
他の人が美味と言っても、俺はジャックフルーツの方が好きなんだ。
好きな方をどうしても食べてしまう。

烏骨鶏の関連記事はここにあります。

烏骨鶏とバナナ

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d1ef.html

ジャックフルーツと烏骨鶏

http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fe06.html 

烏骨鶏を煮る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b2ba.html 

薬膳:烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html 

黒い鶏 1
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/_1_ef7a.html 

創作民話:黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_89a4.html 

2006/11/20

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2006年11月19日 (日)

タイのソーセイジ作り

挽肉が安かった。安い物を見ると買わなくちゃ損だと言う貧乏人
特有のクセで挽肉を沢山買った。
「そんなに買ってどうするよの!」ヌチャナートが怒る。
せっかくいい買物をしたと思っているのに怒られたのでしゅんと
している俺。挽肉を丸めればミートボール、小判型にすれば
ハンバーグ。キャベツなどと混ぜれば餃子の具、春巻きの材料
にもなる。挽肉は幾らでも使い道がある。
これを全部タイ語で説明するのは面倒なので黙っている。
こっちが黙っているのをいいことに、ヌチャナートは勝ち誇って
いる。
「いいわ、ソーセイジを作りましょ。ソーセイジにしておけば長持ち
するし、美味しいわ」
そんなわけでソーセイジ作りが始まった。挽肉にタイの香草を入
れる。唐辛子やニンニクは勿論入る。醗酵を進める為にご飯も
入れる。香辛料をどう使うかで西洋風の味にもタイ風の味にも
なる。腸詰用の肉を作るのはそれほど困難ではない。
出来あがった肉をどのように腸詰にするか。
西洋風でもタイ風ソーセイジでもどうやって肉を詰めるか、そっちの
方が問題だ。

R0018232pct20

今回は100円ショップの器具を使った。
ケーキ用のこんな器具がある。生クリームを押し出す器具だ。
この先端を肉や使った材料の大きさに従って大きくする。
穴が小さ過ぎると肉が出て行かないので大きな力がいる。


R0018233pct20

それに安物だから押し出し棒が折れてしまう。
金属の丸やすりで先端を削って穴を大きくする。場合によっては
切りとってしまう方が早い。こうやって穴を大きくした先端部分に
豚腸を入れて抑える。もう一人が肉を押し出す。
こうすれば簡単に肉を豚腸に詰める事ができる。
たまには家庭でソーセイジを作ってみるのも楽しいと思うよ。
R0018237pct20

詰めたソーセイジを適当の長さに綿糸で縛る。 それを乾かす。
乾かす前に腸詰は洗わない。洗ったら不味くなるとのこと。
乾燥させているとカラスに狙われるので網をかけておく必要がある。

クチコミblogランキング TREview

ソーセイジの関連記事はここにあります。

これが自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_766d.html

タイのソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_08a3.html

無血クーデター
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_b2c5.html

自家製ソーセイジ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_86fa.html

チキンソーセイジを作る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_71d6.html

ソーセイジを食べる
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_bdf0.html

ソーセイジ作り
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_da7f.html

2006/11/19

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烏骨鶏を煮る

今日はどうしても烏骨鶏を買うとヌチャナートは言い張る。
烏骨鶏を丸ごと一匹買っていろいろな料理にする。
今日は烏骨鶏を煮たものを作った。この黒い皮は噛み応えが
いい。レモングラスの香りもいい。


R0018231pct20_2 

青い野菜はパクチーだ。パクチーを茎も一緒に煮込んでいる。
タイの料理をいつもいつも食っている俺はこのパクチーの香り
に違和感をもたない。むしろいい香りに近い。
ヌチャナートは「香りがいいわ」と嬉しそうに食べている。
ウチの来客にこの料理を出せるかなあ???
口では美味しい、いい香りと言いながらパクチーの香りに
辟易しているのではないかな。

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烏骨鶏の関連記事はここにあります。

烏骨鶏とバナナ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d1ef.html

ジャックフルーツと烏骨鶏 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fe06.html

烏骨鶏を煮る   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b2ba.html

薬膳:烏骨鶏   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

黒い鶏   
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創作民話:黒い鶏   
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2006/11/18

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黒鯛のナムソム

黒鯛があった。ヌチャナートは黒鯛を知らない。
似たような体型の魚がタイにいる。
R0018230pct20 「この魚は淡水魚でしょ」
「違うよ。海の魚だよ」
「淡水魚で美味しい魚があるのよ。これ買いましょうよ。」
ヌチャナートは黒鯛をなにかにしたいようだった。
俺はナムソムにしたら美味しいのではないかと思った。
「ナムソムにしてくれるかい?」
「ナムソムを食べるの?」
「食べるよ」
醗酵させて酸味が出た魚は生臭みがない。
これを焼くと美味しい味になる。
黒鯛の鱗を落とし塩をしてご飯粒とニンニクを入れておく。
室温にもよるが一週間ほどで酸味がでる。
酸味がでたら食べられる。
醗酵が進みすぎると、酸味が強くなって美味しくない。
美味しそうな時期に冷蔵庫にしまう。

2006/11/18

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踊る川海老

石狩川の川海老があった。店の中でぴんぴん跳ねている。
それを見たヌチャナートは言う。
R0018228pct20 「これ買いましょうよ。クンテン食べるでしょう?美味しいわよ」
クンテンと言うのは海老の踊食いだ。
ナンプラにニンニクや唐辛子、もち米を焙煎した粉、パクチー等で作った
ソースに活きた海老を入れるのだ。
海老はびっくり して器の中をぴんぴん跳ね回る。
その海老をとっ捕まえて食べるのだ。
柔らかい海老の殻がプチンと破れて甘い海老の汁が口の中に飛び込んでくる。
唐辛子やニンニクの辛味が海老の甘い肉と合う。
パクチーの香りが広がる。
この料理は面白くて楽しくて美味しい。
これは絶対にお勧めしたい料理だ。
動物愛護家は残酷というかもしれない。
でも食べてみな、あまりにも美味しいので動物愛護家も黙ってしまうかもしれない。

2006/11/18

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2006年11月18日 (土)

食事と環境問題

最近、サラ金の規制が厳しくなったので、サラ金が町でティシュウを
配らなくなった。俺は町で貰ったサラ金のティシュウのビニールを破
り一箇所に集めて使っている。只で貰える物ならなんでも貰う。。
無料のティシュウで鼻をかんだり、食事の後で手や口の周りを拭く
ナプキンとして使う。一度しか使わないティシュウをゴミ箱に入れて
捨ててしまうのは勿体無い。食事の後の皿をゴミ箱にあるティシュウ
で拭くのだ。そんなことをやっても余り意味がないと思っていた。
洗い流せば下水処理の金がかかる。
ティシュウで拭けば、下水処理の金は余りかからないが、ティシュウ
を燃焼させる金が余分にかかる。水処理に金をかけるか燃焼に金
をかけるかいずれかの問題だと思っていた。
ケチを徹底しようと思ってゴミ箱のティシュウで皿を拭きだした。
面白半分で始めたのだ。これを続けているうちに皿を洗う前に皿
を紙で拭いた方が環境に優しいのではないかと思うようになった。
明らかに使う洗剤の量は減る。これだけでも環境に優しい。
この話を同僚としているうちにもっと環境に優しい方法が見つかっ
た。皿を洗う前に皿をぺろぺろ舐めるのだ。
お行儀が悪いと言われるが環境の視点から見ればこれが一番いい
方法だ。皿を舐めてしまうと、ゴミ箱のティシュウを使う必要がなくな
る。今後はゴミ箱に捨てたティシュウをどうしようかな?
無料で貰ったティシュウを今までは二回使用したのに、皿を舐めた
ら一度使っただけで捨てることになる。
皿を拭く以外に使い道はないだろうか?
食事と環境問題を考えているうちに、また馬鹿な考えがでた。

2006/11/17

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パッカパオヌア牛肉の炒め物

唐辛子を三本見せながら、「これだけでいいか?」とヌチャナートは聞いている。
「うーん二本にしておこう」ヌチャナートにしては三本は普通か少ないくらいだ。
普通の日本人の食事なら唐辛子が一本でも大辛だ。
R0018226pct20 これを臼に入れてニンニクと叩き潰す。
この他に香草の乾燥品を水で戻していれる。
この香草はヌチャナートの母が乾燥させてくれたものだ。
「これだけあれば一年は持つよ」と乾燥品をいっぱい作ってくれた。
日本で買ってもそんなに高いものではないけど、母の優しい気持ちが嬉しいのだ。
牛肉と香草をフライパンで炒めるともうもうと目に見えない煙がでて、くしゃみが出る。
炒めているうちに煙が納まりくしゃみも出なくなる。
牡蠣油をいれて味に深みをつける。
それで出来上がりだ。
唐辛子は二本しか入っていない。肉の油などがあるので辛味をそれほど感じない。
二本の唐辛子には種が沢山入っている。
唐辛子の種は平たい。この種が歯の間にきつく入り込んでしまった。
楊枝になるようなものを探したがない。
歯ブラシで歯を磨きながら一生懸命に歯に詰まった唐辛子の種を取り除いた。

2006/11/17

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2006年11月16日 (木)

発想の違い

パクチーを味噌汁に入れたのには驚いた。タイ人ならでわの発想だ。
日本人は絶対にパクチーを味噌汁にいれようなんて考えない。
逆に日本人ならでわの発想と言うものもあろう。

たこ焼きがタイにも進出している。これは日本人特有な発想だ。
タイ人はタコをこのように食べるなんて気づかないだろう。

トムヤンクンピザというのがある。トムヤンクン味のピザだ。
これはタイ人の発想だ。このピザを食べたらイタリヤ人も吃驚する。
名前は奇妙だが、美味しいピザだよ。

日本人は蓮根を食べる。タイ人は食べない。
俺が蓮根を食べるとヌチャナートは不思議そうな顔をする。
「蓮根の一番美味しい所は何処だか知っているか?」
蓮根なんて食べないからヌチャナートは
「分からないわ」と答える。
「この穴だよ。美味いぞ!この穴が一番美味いんだ。」
「馬鹿ね!」ヌチャナートに軽蔑された。

今度、タイへ行ったら蓮根をとってタイ人に食べさせてみよう。
どんな反応を示すかな?天ぷらでもいいし、酢蓮でもいい。
蓮の根を食べるという発想にタイ人は驚くだろう。
誰も食べないから蓮の根など、何処にでもある。
しかしどうやって蓮の根をとるのか?

日本人はあまり食べないが、タイ人は蓮の実を食べるな。
こうして食べ物や食習慣を比較していると面白い発見がある。

2006/11/16

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合鴨のパストラミ

塩漬けした肉に粗引き胡椒をまぶして燻製にしたものをパストラミという。
今日の肉は合鴨だ。このパストラミの薄切りとビールはよくあって美味い。
なんで今日は合鴨のパストラミなのかというと、
ヌチャナートが寝坊したからだ。
これはウチで作ったものではない。買ってきたものを薄切りにしただけだ。
ナムプリックをちょこちょこと作って弁当に入れた。
R0018225pct20 茹でた白菜も入っている。栄養的にはバランスがとれている。
ヌチャナートはよく味付けもしないで茹でただけの野菜を食べる。
生の野菜は余り食べないな。

そう言えばタイの屋台では生のキャベツや苦い野菜などが料理と一緒にどさっとでてくる。
食べ放題というところかな。
生の野菜はちゃんと洗ってない、汚い水で洗ったものだから清潔ではない。
大きな笊などに野菜を入れている。客の注文に応じて、その笊をこっちのテーブル
あっちのテーブルに持って行く。
不特定多数の人がその野菜に触る。
前の人が野菜を摘んでは「これはよし、これは駄目」と野菜を選り分けている。
俺は清潔に余りこだわらないが、弄繰り回した後の野菜だと思うと
「これって汚いよね」と思ってしまう。タイ人は一向にそんなことにこだわらない。
電車の吊革も拭いてから触るような、清潔好きな人はタイでは食うものがない。

合鴨のパストラミと茹でた白菜にナムプリックをかける。
パストラミは水分がないのでご飯と食べるとぱさぱさする。
唐辛子の辛味があるとご飯と一緒に食べられる。
弁当の底に白菜から出た汁とナムプラが混ざった汁がたまっている。
この汁をご飯にかけたらうまかった。

2006/11/16

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パクチーの味噌汁

ウチの料理は変っている。タイ飯ばかり食べている。もうどんなタイ料理がでてきても
驚かないが、今朝はいつもとはちょっとどころかもの凄く違っていたので驚いた。

「ねえ、スープ食べるでしょ?」
「・・・・。うーんそうだな。」
「ナムスップミソがいいでしょ?」ナムスップミソとは味噌汁のことだ。
正しいタイ語かどうか分からないが、ウチでは味噌汁をこう呼んでいる。
最近は味噌汁も上手に作るようになり、おいしい味噌汁がでてくる。
俺は鶏スープが欲しかったが、味噌汁でも良いやと思い始めた。
「うん」

ちょっと待つと味噌汁が出てきた。
緑の濃い葉が浮いている。味噌の色と緑の葉の色合いが綺麗だ。
味噌汁を飲むと緑の葉が一緒に口に入ってきた。
葉を噛むと口中に強い香りが満ちた。
「なんだ、この香りは????これはパクチーではないか!
味噌汁にパクチーを入れる馬鹿があるか!!!」
吃驚したが、可笑しくなって笑い出してしまった。
「何を笑っているの?」
「・・・・」黙っていた。
タイ料理の中でもパクチーの香りは日本人が一番嫌う香りなのだ。
この味噌汁は見た目では味噌汁に三つ葉か芹を浮かべた感じだ。
パクチーの香りは三つ葉や芹に比べるともっともっと強い香りだ。
日本の農家が栽培したパクチーなのでタイのパクチーよりも香りが弱いが、
特有な香りなので、その香りだけが飛び出してくる。
どう言ったらいいかな?
パクチーの香りは味噌汁の中では場違いで居心地が悪い感じの香りなのだ。
俺はこの香りに慣れているから耐えられる。
初めてパクチーの味噌汁を出された日本人は絶対に食べないと思う。

「ああ、いい香りよ」ヌチャナートはパクチー入りの味噌汁を美味しそうに飲んでいる。
「・・・」俺は驚き、呆れ、黙ってヌチャナートの顔を見ている。
溜息をつきながら「これは和食かタイ料理か」考えてしまった。
味噌汁とパクチーの組み合わせは絶対に日本人の発想にはない。
タイ人だからでてくる発想だ。

三つ葉や春菊のように癖のある野菜の代わりとパクチーを見る。
豆腐、油揚げ、わかめ、なめこ、椎茸などと一緒にすると異国の香りが漂う味噌汁になるのかな?
癖のある料理になるから「好きな人は大好き」「嫌いな人は大嫌い」な料理になる。
絶対に中間は無いと思う。
日本にパクチー入りの味噌汁が定着するには時間がかかりそうだな。

2006/11/16

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豪華な木造船

チャオプラヤ川に浮かぶ豪華な木造船で食事ができる。
古いタイの王室や豪族が使った船のような印象を受ける。
この船の胴体は丸く大きく膨らんでいる。
船体も床もココナッツの殻でこすったのだろう。
顔が映るのではないかと思うほどぴかぴかに磨き上げてある。
ちょっと奇妙な形だが威風堂々とした貫禄がある船だ。
この船に乗って川風を受けながら食事をした。
食事の最中にタイ音楽の実演がある。
観光客に受けるサービスだ。
ヌチャナートとこの船に乗りこんだ。
綺麗な豪華な船に乗りヌチャナートは大喜びだ。
船の明かりが川面に映りゆらゆらと揺れる。
昼の暑さを忘れさせる涼しい風が吹いてくる。
冷たいビールを飲みながら、両岸の明かりを見つめている。
「綺麗だね」「ロマンチックね」
大きな船や小さな船が川を上ったり下ったりしている。
渡し舟がそれらの船の間を縫って川を横切って行く。
バンコクのチャオプラヤ川は重要な運搬路なのだ。
川で夜も働く人には申し訳ないと思いながら、俺たちはのんびりとしている。
またビールを注文して乾杯した。
食事が運ばれてきた。
ちょっと食べると、外国風の味付けになっているのがわかった。
「これってタイの味じゃないよね」
「そうね」
それに量が少ない。タイ料理をそのまま出したなら外国人は
食べ切れない。
外国人にも食べられるように、辛味を落としている。
そして残飯がでないように少量にしてあるのだ。

今度、この川をクルージングする時はタイ人が多く乗っているもっと大型の白い観光船に乗ろう。
こっちの方が安いと思う。それにタイ人が食べるタイ料理がそのままでてくる。
きっとこっちの船の料理の方が美味しいと思う。

2006/11/14

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ブロッコリと豚肉炒め

ヌチャナートがいつものように背中から話しかける。
そんなことにかまっていられない。
このメールを早いところ作ってださなくてはいけない。
R0018215pct20 「野菜炒めを食べる?」返事をしないのでヌチャナートはイライラしているらしい。
言葉がとんがっている。
「ああ、なあに?」
「野菜を炒めるか聞いているのよ!」
日本語で物を考えている時にタイ語で話しかけられても俺の頭はついていけない。
キッチンを見るとブロッコリーを用意している。
このブロッコリーを炒めたものを食べるか聞いているのだ。
「うん、食べるよ」こんな時は無理してでも機嫌よく返事をしておけばいい。
これでメールの続きを書ける。ごめんね、ヌーちゃん。
豚肉の薄切りを入れてナンプラで味付けしている。
タイの料理にナンプラは欠かせない。
フライパンからナンプラの悪臭が漂う。
毎日のことだから俺はこの悪臭に慣れっこになっている。
タイ人ならこれは食欲を誘う美味しそうな臭いなのだろう。
俺達が醤油や味噌の焦げた臭いを美味しそうと感じるようなものだ。
このナンプラの臭いは俺にはまだ食欲をそそる臭いにはなっていない。
やはり、くさいと思う。
野菜炒めにはやはり玉ねぎが必要だ。
トマトが入っているのが中華料理屋の野菜炒めとは違うところかな。

緑のブロッコリーに赤い唐辛子を乗せるのだ。
熱をかけるとナンプラの悪い臭いは飛んでいき旨味だけが残る。
唐辛子の刺激、ナンプラの旨味と一緒に飯を食う。
これはタイの味だ。
野菜から出た汁が溜まっている。これをご飯にかける。
適度な塩味と野菜の旨味が沢山詰まっていた。

2006/11/14

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2006年11月14日 (火)

ローストビーフ

これって純粋なタイ料理じゃない。
ウチのローストビーフはナンプラと唐辛子、タイの紫玉葱で作ったソースをつけて食べる。
ここがタイらしい料理になっている。

R0018216pct20

ウチのローストビーフは小さい所に特徴がある。
本当のことを言うと大きい牛肉の塊を買えないだけだ。
最低1.5キロ位の肉塊でないとローストビーフとは言えないよね。
でもこの肉は周囲はこんがり焦げて中は半生だろ。
小さい肉でこんなローストビーフを作るのは結構難しいのだぞ。
たいてい中までよく熱を通してしまう。
中心が灰色になったローストビーフなんて美味くない。
肉の中心部が赤くて汁がじくじくと出るくらいでないといけない。

2006/11/14

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2006年11月13日 (月)

トムチュート

R0018212pct20_3 今日はトムチュートだ。日本では豚モツは煮こみかホルモン焼きに
しか使わない。タイではこんな風に豚モツを煮込む。
この軽い煮こみに春雨が入る。パクチーを浮かべて彩りにする。
パクチーの香りを日本人は嫌う。俺も最初は異様な臭いだと思った。
この香りを嗅いで飯を食っているうちに、これがあるとタイ飯と感じ
るようになった。
いろいろな香草で豚モツの臭いを消しているが、やはりモツ特有
な臭いがある。これがモツ料理の特徴なんだよね。

2006/11/13

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ヤムクラポン

マグロのオイル漬け缶詰があった。これを買う事にした。
ラベルを見たらタイ製だった。
R0018213pct20 「ヌチャナート、これはタイの缶詰だよ。」
「何が入っているの?」
「マグロだよ。買うかい?」
タイ製と聞いて、反対はしなかった。
この缶詰で絶対にヤムクラポンを作ると思っていた。
缶詰を棚におき、黙っていた。
今日は缶詰が出ていた。
やったあ!ヤムクラポンが出てくるぞ!
「唐辛子は生がいい?乾燥がいい?」
「生がいいな」
こうしてマグロのサラダが出来あがった。
こんな料理は日本にはない。
日本人は缶詰の魚なんて醤油をかけて食べるだけだ。
彩りも綺麗だろ。
レモンの酸味が利いている。

2006/11/13

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今日は二本

R0018211pct20 今日の弁当は何にするのと聞かれるが、選択肢は幾つもない。
何でもいいのだ。
「豚!」「豚は昨日食べたから、鶏にしたら?」
そんな忠告めいたことを言うのなら聞かなければいいのに。
そうは思ったが黙っていた。
「うんそうだな、鶏にしよう」
後はヌチャナートが適当に料理する。
鶏肉を茹で上げていた。
「何本にする?」
生の唐辛子を何本いれるか聞いているのだ。
「うーん、二本」
唐辛子を二本とナンプラ、レモンを混ぜて袋に入れる。
その袋を輪ゴムで止める。
このナンプラを入れた袋を弁当箱の中に入れておけばよかったのに、
弁当箱の上にナンプラの袋を乗せてバンダナで包んだのだ。
輪ゴムで縛ってあるのでナンプラはもれることはない。
しかしナンプラの臭いは漏れるのだ。
いつも同じ臭いを嗅いでいるので、俺には臭いが分からない。
弁当箱を鞄に入れた。電車は混んでいるので鞄を網棚に載せた。
電車を降りる時、網棚から鞄を下ろす。
他の人にぶつかるといけないので、鞄をそっと抱くように下ろした。
その時、鞄からナンプラの臭いが漏れるのだ。

唐辛子が二本入ったナンプラを鶏肉にかける。
汗をかきながら唐辛子を食べてしまった。
こんなにも唐辛子を食べて大丈夫なのだろうか?
タイ人が食べているのだから大丈夫なんだろうな???たぶんね。
俺もこれで腹を壊したことがないから大丈夫なんだろう。

2006/11/13

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2006年11月12日 (日)

昆虫食:コオロギ

これはウチの料理ではないがちょっと興味がある記事が新聞にあっ
たので紹介する。2006・11・10付けDaily Yomiuriにあった。
ベトナムの昆虫食を紹介している。ベトナムの食堂ではコオロギを
出すそうだ。これは美味しいのだという。品種によって味が違う。
食用にするために養殖もしている。フランス植民地からの独立、
内戦、アメリカとの戦争の40年間に出来あがった食習慣かもしれな
い。新聞では飢えから、兵隊がジャングルで生存のために食べてい
たことが食習慣になったと書いてある。おそらくそれ以上前から
コオロギを食べる習慣がベトナムにはあったのだろう。 Photo_11
昆虫食というのは世界中に沢山ある。ベトナム人が野蛮だということはない。
映画「パピヨン」の中で囚人がゴキブリを捕まえて食べるシーンがある。
飢えが進むと人間は食べられる物と食べられない物の区別がつくのだろう。
コオロギはビールの摘まみにいいそうだ。
俺もそう思う。カリカリとして香ばしいはずだ。
他の昆虫の味から想像してコオロギも美味しいと思う。

昆虫食の関連記事はここにあります。
   
昆虫食      
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_26dc.html

ノーンメパイ 蛆虫   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_330c.html

イナゴの佃煮    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_dad7.html

昆虫食 カブトムシ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/__6be5.html

昆虫食:コオロギ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_81a4.html

昆虫食: 蝉   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/__b240.html

昆虫を食べる    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_8386.html

2006/11/12

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2006年11月11日 (土)

タイ風すき焼き弁当

ヌチャナートの機嫌が悪い。「お弁当ないわよ。食堂でたべてね」
そこをなんとか拝み倒して弁当を作ってもらった。
牛肉を煮込んでいた。ウチの料理の場合、牛肉は長く煮込むのがコツなのだ。
ウチの牛肉はさっと煮て簡単に食えるような肉ではないからだ。
手間ひまと愛情をかけないといけない。
煮込むスープに香草を加える。家中に香草の香りが漂う。
タイのように開け放たれた家ならどんなに強い臭いでも何処かに飛んで行ってしまう。

R0018202pct20

日本でも夏の間は窓を開けているから、臭いは飛んでいってしまう。
こう寒くなると窓は開けられない。
俺はこの臭いに慣れているからいいけど、近所迷惑かなあ?
「いいのいいの、そんなことに気を使わなくても」
そう自分に言い聞かせている。
最後にタイの野菜を加えた。
この料理のタイ語名は知らない。名前なんか知らなくても食べられるからいいや。
俺は牛肉の煮込みだから「すき焼き弁当」と名づけた。
味は完全にタイの味だから「タイ風すき焼き弁当」の方がもっと正確かな。

飯を食うと辛いのでやたらと汗がでる。
俺は汗を拭き拭き飯を食っている。
その姿を見た人が「暑いんですか?」と声をかける。
「暑いんじゃない、辛いんだ。」
呆れたような顔をされた。
そんな顔をされても、俺ん家にはこれしか食いもんがないんだ。

2006/11/10

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マンゴーでかぶれる

マンゴーは高くそびえる。マンゴーの実をタイ人は木に登らないで
取る。長い竿に笊のようなものをつけて実をとる。
こんな話を聞いた。
「マンゴーの木はウルシ科だから、ウルシにかぶれる人はマンゴー
の木に近寄るな」
植物学的に調べたわけではないから、マンゴーがウルシ科かどうか
確実でない。誰某がマンゴーの木に登って遊んでいたら、蕁麻疹の
ようにかぶれたというのだ。高い木に登って熟した実でも探してい
たのだろう。そんなことをやっていてかぶれたのだ。
こんな話を思い出したのでヌチャナートに聞いた。

「ウルシ」をタイ語で何と言うのだ?ポケットに入れてある小さな
英タイ辞書にはそんな言葉は載っていない。「かぶれる」はなんと
いうのだ??しょうがないから
「マンゴーの木、アレルギー、痒い、本当か?」とブロークンのタイ
語で聞いた。
「マンゴーの木ではそんなことないわよ」
タイ人にはウルシアレルギーはないのかもしれない。
「ナムキイエンではあるわ。痒くなるのよ。蚊に刺されたみたいに
赤くなるのよ。」
タイ人は青いマンゴーをよく食べるので抗体ができているのかも
しれない。だからマンゴーの木に登ってもかぶれないのかな?

俺は果物は甘いものという先入観がある。
青いマンゴーは甘くない。それに塩をつけるのだから果物とはとても
思えないのだ。タイ人との付き合いが長くなってから青いマンゴーを
食べてみるとなんとなく旨いと感じるようになった。
小腹が減った時にちょっと摘むと美味しいのだ。

2006/11/10

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2006年11月 9日 (木)

鶏肉料理

これ以上簡単な鶏肉料理はない。鶏肉を茹でただけだ。
茹でたお湯の中でキャベツと長葱を茹でる。
ナンプラと唐辛子のソースを食べるときにかける。
鶏肉を茹でたお湯を野菜を煮るだけに使うのは勿体無い。

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これにはいい出汁がでている。塩コショウで味付けする。
長葱を刻んで浮かべる。
これだけで美味しいスープができる。
こんな簡単で時間も水も節約型の料理だが、馬鹿にできない味だ。
一度やったら、またやりたくなる料理だ。

2006/11/09

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2006年11月 8日 (水)

牛スジとパパイヤ

牛スジの煮込みだ。日本では牛スジを煮込むのは味噌と決まって
いる。ウチでは味噌がないのでいろいろなものと煮込む。
今日は青いパパイヤと煮込んだ。
青いパパイヤは果物と言うよりも野菜だ。

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こうして煮込むと瓜のように柔らかになる。
いつものように生姜のようなもの、タイ蜜柑の葉などを加えて煮込んである。
もちろん唐辛子を入れる。唐辛子はお約束の調味料だ。
これが無いとタイ料理ではない。
そう言い切ってもいい位タイ料理には唐辛子を使う。
パパイヤを煮込むという発想は日本人にはない。
青いパパイヤを厚切りにして味噌漬けにしても美味しいのではないかな?
今度、パパイヤの味噌漬けを作ろう。
ヌチャナートが驚くと思うな。

2006/11/8

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モツ煮込みと海老

これは俺の誤解かもしれない。日本人はロース肉、肩肉などを高級
な肉と見て、モツは下等な肉と見る。だからモツ肉はロー
ス肉より
もやすい。


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タイ人の食事の形態をみているとタイ人はモツ肉をけして安い下等な肉と見ていないような気がする。
このように調理したモツ肉は美味しいからモツ肉を食べる。
そのような感じでモツ肉を食べている。
俺達が豚の脛肉をこのように調理すると美味いから脛肉を求める。
それと同じような感覚でタイ人はモツ肉を求めて調理している。
金がないからモツ肉を食べるとかモツ肉しか食べられないという感じ
はもっていない。ただ単に個人の好みの問題として考えているみた
いだ。モツ肉にはロース肉にはない栄養がある。
腸などはしこしことした感触を楽しめる。
そのような栄養や感触をタイ人の体が自然に求めるのかもしれない。

モツ肉があった。それを見た時、俺はモツの味噌煮込みが食いた
くなった。ヌチャナートに聞くと冷蔵庫に味噌があるという。
味噌なんて何時買ったのだ?俺は自分で日本流のモツ煮込みを
作った。玉葱と生姜でモツの臭みを消す。唐辛子で辛味をつける。
ごくごく普通のモツ煮込みだ。煮込みを摘みながら酒を飲む。
これも美味いし、久し振りの日本の味が楽しい。

ヌチャナートはタイのモツ煮込みを作っている。
「できたわよ。さあ、食べて!」
タイの香りがプーンとする。
モツの煮込みだというのに、海老が入っている。モツの煮込みと海老
の組合せというのは日本人の発想にない。
不思議な組合せだが、食べてみるとこれも美味いもんだ。
既成の概念や習慣に捕らわれないと、面白い味を発見できる。
今日も新しい味を発見した。

それだけではない。カオパットというタイの焼き飯、タイの炒飯が付
いてきた。ヌチャナートは日本の米なのにパサパサと米粒がはがれ
ている焼き飯を作る。これだけを食べても美味いのだが、ナンプラ
と唐辛子をつけて美味さを倍増する。

2006/11/08

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野菜炒め

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これは言ってみれば牛肉入りの野菜炒めだ。 牛肉が堅いのは言うまでもない。
噛み応えが楽しい牛肉だ。良く噛むと頭脳を刺激し、頭脳の働きを活性化すると大学の偉い歯医者さんが言っていた。ボケを防止するためにわざと堅い肉を食っているのだ。(柔らかい牛肉を買えないので、こんな事を言っているのが丸見え)
野菜炒め定食は中華料理屋での昼食の定番料理だ。ウチの野菜炒めは味付けに唐辛子を使うのだ。
見た目は普通の野菜炒めと同じだ。
ここに日本の唐辛子より辛味が強いタイの唐辛子が二本分乗っている。
いつもこんな料理ばかりだから、もう口の中が火事にならない。しかし、汗がでる。辛い物を食べると汗が吹き出るのだ。

こんなものを毎日毎回食べるのは、やはり、普通ではない。
「辛い物、大好き!」だなんて言う人でも、いつもいつもこんな味だったならきっと閉口する。

2006/11/7

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海老のラープ

ラープがあった。俺の大好きな料理だ。ラープを摘んだ。
「何だ、この味は?」
今までに味わったことのない味だ。
これは一体何の肉だ?

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「ヌチャナート!これはなんだい?」
「それは海老のラープよ」
今までにこんなラープを食べたことがない。
海老の甘みと唐辛子の辛味それとミントの香りがいい。
こんな味がタイにあったのだ。
タイの料理も奥が深い。

ラープの関連記事はここにあります。

ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_6709.html
ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_6709.html
今日のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_d8e4.html
海老のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_62b7.html
ラープを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_11c4.html
ラープをニ品   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_92b1.html
イサーン風ラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_baa0.html
苦いラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_40dc.html
砂肝のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_67bd.html
ナムトクかラープか   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_68c6.html

2006/11/07

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2006年11月 6日 (月)

タイ飯の香り

今日の飯はタイの香りが強い。弁当箱をバンダナで包み、袋にいれ
て、鞄に入れた。鞄の外にもタイ飯の香りが漏れてくる。


R0018189pct20_3

朝、大急ぎで作りまだ熱いうちに詰めたからだ。
昼食時に弁当箱の蓋をあけたらタイ飯の香りがぷーんとするというのなら
もう慣れっこになっているからあまり気にしない。
周囲の人は気にしているかもしれない。
バスの中でも手に持った鞄からタイ飯の臭いが漂ってくると、
さすがの俺もちょっと気になった。

いつものように、「今日は何を食べるの?」という質問で料理作りが
始まる。そんなことを聞かれてもウチの食べ物は決まっている。
鶏肉と豚肉、それに堅い牛肉しかない。
値段で肉を選ぶから、旨さ堅さは問題外なのだ。
旨さは味付けでカバーする。
タイ料理はスパイスを多用するからどんな肉を使っても同じような味
になってしまう。堅さはよく煮込む、あるいは良く叩いて肉の繊維
を切ってから調理することでカバーする。
頭を使うことで貧乏人は貧乏を楽しめる。こんな楽しみを味わえな
い金持ちは気の毒だ!(はっきり言って負け惜しみです)
魚介類は弁当にしない。何を食べるか聞かれると、考えるのが面倒
な俺は「鶏鶏豚豚牛豚鶏」と適当な順番で答える。

今日は鶏肉と決まった。
木の臼で香草をポクポク叩き潰す。毎回毎回、この音をだすので
ご近所に気がひける。 鶏肉と香草を混ぜてアルミフォイルに包む。
それを蒸しあげるのだ。
今日の飯は本当に香りが強い。

2006/11/06

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トムヤンプラムック

今日はモンゴイカのゲソを使ったトムヤンだ。R0018190pct20
このゲソは大きいのだが柔らかで美味しい。
その証拠にウチの猫のサダムも喜んで食べる。
ウチの食事は人畜共有だ。
食べ物がなくなるとサダムの餌を取り上げて人間が食べる??
そこまで酷い生活はしていない。
ちゃんとサダムと仲良く生活をしている。
イカだけでは色淋しいので海老を入れた。
薄く曇ったスープができた。
ベランダで取れたレモングラスが香りを出している。
ライムを搾って酸味を加える。
スープを掬ってごくっと飲む。
ご飯を口に放り込む。
幸せな感じがする。

トムヤンの関連記事はここにあります。
   
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d695.html

トムヤンパー 魚のタイ風鍋料理
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_52fa.html

馬蟹のトムヤンプー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_a41c.html

トムヤンプラムック   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_f508.html

トムヤンガイ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_e950.html

トムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_3f9d.html

今日のトムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_521e.html

トムヤンタレ海鮮鍋   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_c538.html

トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_d695.html

2006/11/06

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ナンプラ

日本人はナンプラの臭いが嫌いだ。原料の魚が腐った臭いがする。
この臭いはかなりきつい。しかし旨味も強い。
これで味付けしたものは美味しい食べ物に変化する。
この美味しい味を知るとタイ人がナンプラを愛する気持ちがわかる。
タイ人にとってナンプラは日本人にとって醤油のようなものだ。

タイ人は白く炊き上げた熱々のご飯にナンプラをかけて食べるの
が好きだ。その美味さは想像できる。でも俺は魚くさいのではないか
と恐れてナンプラをご飯にかけない。
その理由は子供時代の経験にもよるのかもしれない。
大袈裟に言えばトラウマだ。

熱々のご飯に醤油をかけて食べると美味しい。俺はそれが好き
だった。醤油さえあればおかずはいらなかった。
「そんなことすると虫が湧くよ。」
親に注意され、醤油飯を禁止された。そのくせ弁当には海苔弁を
作るのだ。ご飯の上に海苔を乗せて醤油をかける。
海苔に防虫効果があるのか??海苔は虫下しか?
そんなことはない。要するにお行儀が悪い食べ方なのだ。

ヌチャナートがご飯にナンプラをかけて美味しそうに食べているの
を見ると、
「美味しそうだな。羨ましいな。お行儀が悪いな。」
複雑な気持ちになる。

ナンプラの関連記事はここにあります。

ナンプラの臭い   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_af9c.html

ナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_43f3.html

クンナンプラと海老の踊食い 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_f2b1.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_19eb_1.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_19eb.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_19eb.html

2006/11/06

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合鴨の燻製

これってウチで作ったものではないんだ。買って来たんだ。
それをウチのグリルで温めて切っただけ。
それを唐辛子がいっぱい入ったナンプラをつけて食べる。
これも美味いよ。

これね、袋に入っていて200円弱なんだ。
横浜のデパチカにある肉屋で合鴨の燻製を時々売っている。
プラスチックなんだけど朱塗りのような色のトレイに乗せて売っているのだ。
いかにもこの店で燻製にしたようなふりをして売っている。
値段も400円弱だったと思う。
R0018191pct20


袋から取り 出した合鴨とデパチカで買ってきた合鴨はそっくりだ。
ヌチャナートは「これは絶対に同じよ」と断言する。
俺も同じだと思う。

200円の合鴨を買うためにはちょっと遠出しなくてはいけない。
デパチカなら直ぐに買える。
値段には便利さも入っている。
そう考えると400円弱も高いものではない。

値段の問題は納得した。でもいかにも自家製の合鴨燻製というよう
な雰囲気で売っているのがシャクに触る。自家製と書いてあったかな?
俺が勝手に自家製と思い込んだのかもしれない。

2006/11/06

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猫マンマ

ご飯の上に鰹節を乗せて醤油をかける。それを掻き混ぜたものを
猫マンマという。猫の好物なのだ。
「日本の猫は猫マンマが好きなんだよ。サダムは食べるかな?」
「食べないわよ」
ヌチャナートは猫マンマなんて知らないから、サダムに猫マンマを
あげなかった。猫も食は保守的で今更猫マンマをあげようとして
も食べない。

「今度、ヌチャナートに猫マンマを作ってあげるよ。美味しいよ。」
俺も猫マンマは大好きだ。猫マンマなんてタイ語にない。
しょうがないから「アーハンミャオ」と訳した。
ヌチャナートはキャットフードと理解しただろうな?

2006/11/06

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2006年11月 5日 (日)

辛くない朝飯

ヌチャナートが作ってくれた朝飯だ。
「日本の唐辛子だから、辛くないわよ」

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俺は簡単に洗脳される。そう言われて唐辛子を食べると辛くない。
ここに見えるだけでも3本の唐辛子が入っている。
この下にも隠れているはずだ。絶対に辛いはずだ。
こんな料理を朝から普通の日本人にだしたなら絶対に辛くて食べない。
これを食って美味いと思う俺って普通じゃないのだ。
いろいろな香草が混ざった香りがいい。
この料理の作り方を書けといわれても無理だ。
ヌチャナートがちょこちょこと作ってしまう。
作り方を聞いても「なんでそんなことを聞くの?」と不思議そうな顔をする。
「鶏肉にあれとこれを入れて煮ただけよ」
「こんな簡単なこと何故知りたがるのか」ヌチャナートには分からない。
全てのレシピーはヌチャナートの頭の中にある。

2006/11/5

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カイルアック

これも俺の大好きな料理だ。こんなものは料理とは言えない。
温泉卵になる前に卵を火から下ろす。
卵を割ってコップに入れる。
それに、ナンプラと胡椒をいれて味付けする。
ぐるぐると卵を掻き混ぜると終りだ。

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生卵とゆで卵の中間の味なのだ。
これをぐいっと飲む。
昔の日本ではよく言った。
「生卵を飲むと元気がでる」
今はそんなことを言う人はいない。
ヌチャナートが言った。
「カイルアックを飲むと元気になるのよ」
昔の日本を思い出してにやっと笑った。

2006/11/

2006/11/5

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あんこう鍋 タイ風

タイ人はあんこうを知らないはずだ。ヌチャナートを驚かせるために
俺は和風の 鮟鱇鍋を作った。
ヌチャナートはそれを食べたらあんこうが大好きになってしまった。

R0018183pct20

そのうちにあんこうを丸ごと一匹買ってきて、家であんこうの吊るし切りまでするようになった。

スーパーにあんこうの切り身があった。
「ねえ、サミイ!これってあんこうよね」
「どれどれ。ああ、そうだね」
「買いましょうよ。美味しいわよ」
ウチの買物は必ず値札を見てから判断する。
貧乏人の習性なのだ。

「このあんこうをどうする?和風?タイ風にする?」
もちろんタイ風にした。
和風と言えば、俺が調理しなくてはいけない。
タイ風ならヌチャナートが調理をする。
「ウチの旦那はタイ人みたいね。いつもいつもタイ飯を食べるのね」
ぶつぶつ言いながら鮟鱇鍋を作っている。

あんこうは既に切ってあるからそのまま鍋にいれる。
緑の野菜を切っていれる。
白いタイの生姜をいれる。
その他にいろいろな香草を入れている。
なにをどの位入れると美味しいとヌチャナートは知っている。
日本のしゃぶしゃぶ鍋のような鍋に入れる。
アルコールで鍋を暖める。
酒を飲みながら鮟鱇鍋をつつく。

「タイにはあんこうはないよね」
「ないわよ。タイ人は綺麗な魚しかたべないわ」
やっぱりタイ人にもあんこうは無様な姿に見えるのだ。
あんこうはぶよぶよでどう見ても恰好がいい魚ではない。
そう言いながらもヌチャナートは鮟鱇鍋を食べている。

「そろそろ春雨をいれましょうよ。」
「そうだね。」
日本人の鍋料理の食べ方と同じだ。

2006/11/04

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ラフランス

俺は洋梨なんて缶詰しか知らなかった。
生の洋梨を北米で見た時、「これが生の洋梨なのだ」と一種の感激を覚えた。
当時の日本ではバートレット種がいい洋梨だと言われていた。
北米にはいろいろな種類の洋梨があった。

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ラフランスもその一つだ。
北米で売られているラフランスは完熟する前のものだ。
身が固く齧るとパカッと割れる。
そしてほのかな香りがする。

ヌチャナートは洋梨を知らない。日本に長く住んでいるので洋梨は何度も見ている。
食習慣は保守的だから、幾ら見ても馴染みがないと食べないものだ。
俺はヌチャナートにラフランスの美味しさを教えたかった。
ラフランスを買ってきた。
「食べてごらん。美味しいよ」
皮を剥きながら、このラフランスは北米の物とは違うのに気付いた。
もう熟しているのだ。
身も柔らかい。なんだか変だ。それでもラフランスの香りがする。
「いい香りがするよ」
ヌチャナートはラフランスを手にして食べた。
そしてなにかを考えている。
「匂いがいいだろう?」
「そうね」
まだ考えている。
「ああ、これってメンダーの香りね」
「えっ!なんだって?」
ギクッとした。俺は香りを確かめる為、もういちどラフランスを齧った。
そう言われると確かにメンダーの香りに似ている。
メンダーというのはタイ語でタガメのことだ。
水中に住むゲンゴロウの親分のような昆虫がタガメだ。
このタガメを焙煎してタイ人は食べる。
またタガメからエッセンスをとると、これが実にいい香りなのだ。
虫から花のような香りがでてくるのだ。

洋梨ラフランスの香りとタガメの香りが似ていることを知って驚いた。
ガスクロなどの分析器具で洋梨と昆虫の香りを見比べると多分、同じ成分が入っていることが分かるだろう。
今日は新しい発見をした。

2006/11/04

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2006年11月 4日 (土)

熱燗にする

ヌチャナートがお銚子を探している。お銚子をどうする積もりだ?
「寒くなったので、お燗をつけるわ。寒い時は熱燗が美味しいのよ。」
「・・・・???」
いつから熱燗を好むようになったのだ?
日本に来た当時は熱燗なんて飲まなかった。
酒を温めて飲むのは日本と中国だ。朝鮮でも酒を温めて飲むだろう。
ドイツではクリスマスの頃になると温めたワインにシンナモンなどの
スパイスを入れて飲む。
世界的に見て温めた酒を飲む地域は少ない。

ある地域に長く住むと自然にその地域の人びとの食習慣に慣らされてくる。
米国北部やカナダではフライドポテトに塩とホワイトビネガーをかける。
ホワイトビネガーは酢酸の臭いが鼻につんとくる酢だ。
その地域に住んでいると、自然にその土地の味が美味いものとなる。
長くその地域に住んでいる日本人も塩とビネガーでフライドポテトを食べている。
好みが変化するのは気候風土の影響があるのかもしれない。
何か理由があるはずだ。理由は分からないが、酢をかけると体にいいことが
経験的にわかっているので酢をかける。そんなところだろう。

ヌチャナートも日本の気候風土に慣れたからか?寒い時には熱燗が美味しいと
感じるようになったらしい。
タイ料理を肴に熱燗の酒を飲む。

2006/11/3

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2006年11月 3日 (金)

瓜のソムタム

先日、おかしな形の瓜を買った。日持ちがするというのだ。
長持ちするのなら、買っておいてもいいな。
そんな単純な気持ちでその瓜を買った。

R0018182pct20

期待もしないで瓜を齧ったら、甘みがあって美味しい。
「ヌチャナート、食べてごらん」
「あら、美味しいじゃない」
こんなことならもっと買って置けばよかった。
「この瓜をソムタムにしたら美味しいと思うな」
「今日、作るわ」
今日はソムタムを食べることにした。
唐辛子は一本だけにしてもらった。
俺にはこれでも辛いが、この位の辛さなら耐えられる。
想像していた通り、この瓜のソムタムは美味しい。

ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html

インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html

ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html

二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html

ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html

ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html

瓜のソムタム    
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ソムタム    
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熱いソムタム    
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茄子のソムタム    
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ソムタムを作る    
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ソムタムを食べる   
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今日のソムタム    
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2006/11/02

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鶏肉と竹の子

また竹の子料理が続きだした。 ヌチャナートが好きな食べ物だから、
しょうがないな。 今朝は料理を二つ作った。
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弁当のおかずはどちらがいいか決めろというのだ。
見た目は鶏肉と竹の子の料理のほうが綺麗だ。
白い竹の子に赤い唐辛子がちょっと入っている。
彩のよさから鶏肉と竹の子料理を選んだ。
醗酵させた竹の子だからちょっと酸味がある。
弁当の蓋を開けるとタイ料理の臭いが立ち込める。

2006/11/02

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2006年11月 1日 (水)

今日のぶっ掛け飯

粗引きの豚挽肉があった。
「これ、どうやって食べる?」
「うーん、炒めて」
ニンニクと唐辛子をフライパンで炒めて香りを出している。
挽肉を入れてかき回している。
唐辛子から刺激臭が出てきた。

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二人は唐辛子の刺激臭でくしゃみをする。
「隣もくしゃみをしているかもね」
更に肉をいためながら香草を入れる。
この頃になると刺激臭は治まる。
香草の香りが強くでてくる。
「ご飯はこの位でいいかしら?」
「いいよ」
ご飯の上に炒めた挽肉をぶっ掛ける。
簡単な料理だが辛味と香りがいいのだ。
「スープ欲しいでしょ」
「スープがあるといいな」

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小さなトマトをベースにしたスープが出来てきた。
「これってタイの普通の食事だよね」
「そうよ。サミイはタイの普通の食事を食べてくれるので助かるわ」
外気温が高ければ、タイで食べているのではないかと勘違いする料理だ。

2006/10/27

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ゲンヌア

いつもの通り、「今日は何にするの?」と聞かれた。
そんなこと聞かれても俺は困る。何でもいいのだ。
「何でもいいよ」
「鶏にする?牛にする?」

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「牛にして」どっちでもいいのだが、どっちかにしなくてはいけない。
「堅いわよ」そうなんだ。ウチの牛肉は安物だから堅いのだ。
「叩けば柔らかになるよ」
「そんなことしても駄目よ。良く煮込むわ」
まあ、ヌチャナートにお任せしよう。
「唐辛子はこれだけでいい?」
唐辛子を3本見せる。
「ああ、それでいいよ」
一人前に唐辛子を三本か。多いな。日本人の食事では絶対に使わない量だ。
安物の牛肉を香草と一緒にぐつぐつ煮込んでいる。煮込む間はタイ料理の臭いがしている。
ご近所は臭いと思っているだろう。
ヌチャナートには美味しそうな臭いなんだろうな。

臭いで思い出した。
クサヤをタイに持って行った。日本でクサヤを焼くととんでもない悪臭がする。
タイで焼いたら全然 臭わないのだ。
臭っているのだろうが、他の臭いに隠れてしまい気がつかない。
焼いたクサヤをタイ人に食べさせると、臭いとは言わない。
いつも食べる魚のように穏やかに食べている。
驚くだろうと思っていたのに、タイ人は少しも驚かない。
拍子抜けした。

2006/11/1

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イサーンの米

タイの東北部をイサーンと言う。イサーン地方はもち米をよく食べる。
このもち米をラープなどイサーン料理と一緒に食べると美味しいのだ。
ラープの辛味をもち米の甘みが消してくれる。
冷たいビールがあったらことに美味い。

日本ではもち米を潰して餅にして食べる。
ヌチャナートはもち米が原料になっている餅も大好きだ。
餅をちぎると、米が糸のように伸びる。
それが面白いらしい。
「こんなに伸びたわ」と子供のように喜んでいる。
「ヌー!餅は年寄りには危険なんだよ」
「あら、どうして」
「飲み込めなくて喉につかえるんだよ」
「あらそうなの?」
「イサーンでも、もち米を飲み込めなくて死ぬ年寄りがいるだろう?」
「そんな年寄りはいないわよ!」
「ふーん・・・」
「子供も年寄りも、みんなもち米を食べているわ」
米粒のままもち米を食べても危険はないのだ。
餅にすると危険なのだ。

2006/11/1

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