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2006年12月30日 (土)

焼おにぎり

焼おにぎりの焦げた部分は香ばしくて大好きだ。焼おにぎりは
タイにもある。焼きおにぎりのような簡単な料理は味の良し悪しが
簡単にでてしまう。本当に美味しい焼おにぎりを作るのは難しい。
料理人の腕がこれでわかる。
タイではもち米を使って焼きおにぎりを作る。たいてい、市場の
屋台で売っている。本当に美味しい屋台とそうでない屋台がある。
タイの焼おにぎりは直径7-8センチ、厚さ3センチほどの丸くて
平たい形をしている。日本で言えば関西の丸い餅のような形をして
いる。地方によって形が違うかもしれない。俺が見たタイの東北
では焼きおにぎりは丸かった。

日本ではお握りの形はさまざまだ。コンビニで一般的に売られて
いる形は三角が多い。時々丸くて平たいお握りを見かける。
枕のような形にすることもある。ボールのように丸い球のことも
ある。


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ヌチャナートが焼きおにぎりを作ってくれた。出されたものを見て
思わず笑ってしまった。
「なにを笑っているの?」
俺がなぜ笑っているのかヌチャナートには理解できないらしい。
ヌチャナートは日本で何度もお握りを食べているからお握りの形を
十分に知っていると思っていた。
それなのに出てきたお握りはこんな形だった。ご飯を握って固め
ればお握りだと思っているようだ。
俺達の頭の中には「お握りとはこんな形のものだ」という既成概念
ができている。その既成概念から外れるとお握りとは思えなくなる。
日本人とタイ人ではこんなにも違うのだと改めて感心したり、驚いた。

なんだかぼそぼそするお握りだと思ったら麦飯だった。
麦飯だとうまいこと形を作るのは難しいのかな?
笑えるお握りだった。

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2006/12/29

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2006年12月26日 (火)

ジャックフルーツペースト

ジャックフルーツでこんなものを作ってくれた。
生のジャックフルーツならもっと美味しいのだが、日本では残念
ながら生のジャックフルーツが手に入らない。たまに手に入ると
してもかなり高価だ。缶詰のジャックフルーツなら手に入る。

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缶詰を使って作ったものだ。これでもかなり美味しいよ。
缶詰を作る時の熱がかかっているので色があまり綺麗ではない。
この練り物を茹でた野菜に載せて食べる。辛味と香りで知らず
知らずに飯を食っている。
タイに行ったら、生のジャックフルーツでこれを作って貰う。
ジャックフルーツのシチュウも美味 しいよ。
日本では絶対に味わえない味なのだ。

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2006/12/26

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海鮮料理 トムフアパー

魚が大好きなヌチャナートが海鮮料理を作ると言い出した。
料理の名前をトムフアパーと言った。どうせ魚の生臭い料理
だろうと思った。
「食べるでしょ?」
「食べない」素っ気無く答えた。
ベランダに植えてあるレモングラスをとってきて洗っている。
「新鮮な物は香りがいいのよ」
これだけでは不足らしく、乾燥物のレモングラスと他の香草も
加えて煮込んでいる。
「どうして食べないの?」
「・・・・」
「この料理をタイで食べたら、美味しいと言ってわよ」
「・・・・」無言のまま・・・。
そんなことを言われても困る。俺はタイ料理の名前がわからない
のだ。
毎日ヌチャナートが作ってくれる料理を食べているから、
料理の名前はわからない。
タイの家では家族が食べたい物を勝手に作って「ごはんよ!」と
言われて俺も一緒に食べる。
何と言う名前の料理がでているのか俺にはわからない。
旨い物もあるが、とても食えないものもある。
「これは不味いよ」というと家族は笑う。不味いと言われても日本人
が家族と同じ物を食べてくれるのが彼等には嬉しいのだ。
そんな食体験も、それはそれで面白い。

英語のメニュウーがあるレストランでも、俺が何にしようか考えて
いる内に、彼等が勝手に注文する。何がでてくるのか俺には
わからない。そんな状況だからタイでは何を食ったのかわから
ない。

鍋がぐつぐつと言い出した。ヌチャナートがスープを味見した。
「うん、美味しい。味見してごらんなさいよ」
「・・・・」俺は返事をしなかった。
「美味しいわよ。ちょっとだけ味を見てよ」
スプーンで無理矢理 味見させる。
たしかに良い香りがする。香草の香りで魚を煮こんだ時にでる
生臭味が消えている。
スープの味もいい。これなら美味しいと言ったはずだ。

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2006・12・25

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2006年12月25日 (月)

タイカレーよ

「明日の朝はタイカレーよ。好きでしょ?」
「うん」
昨日の晩のうちにタイカレーは作っておいた。それを翌朝、暖めて
食べろというのだ。

R0018318pct20


日本の家庭では晩ご飯にカレーを食べて、余ったカレーを翌朝
食べて会社や仕事に行くという姿をよくみる。
そのカレーはインドカレーだ。日本ではまだタイカレーは馴染み
が少ない。日本人の感覚ではタイカレーを食べるのは昼か夜だ。
それを朝から食べるのだから違和感がある。
もう俺はヌチャナートの食習慣に慣らされているので、朝から
タイカレーだと言われても普通のことのように捕らえる。
日本人から見ると小粒だが、タイでは大粒の丸くて青い茄子が
入っている。この茄子は昨日、タイの食材屋から買ってきたものだ。
皮の部分がちょっと堅い。この茄子も美味しい。
やはり、この茄子が入っていないとタイカレーらしくない。
タイ人にとってはこの茄子はタイカレーには欠かせないものだろう。

これを逆に考えてみよう。
タイに住む日本人は味噌汁にこの茄子をいれることになる。
そうすると本物の茄子の味噌汁とは違うと感じる。
「やっぱり、味噌汁には日本の茄子でなくちゃ駄目ね」となる。
その考えに似ているな。

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2006・12・25

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鯛の兜焼き

初めて日本で買物をする日、俺はヌチャナートを驚かす為に鯛
の頭を買った。鯛の頭で兜焼きを作ってヌチャナートに食べさせた。
それを食べて、ヌチャナートは鯛の頭が気に入ったらしい。
ヌチャナートは鯛の頭を「ゲテモノ」と感じるのではないかと俺は
思っていた。
「こんなものが気に入るはずはない」と思いこんでいたので、その
後は鯛の頭を買うことはしなかった。
ある時、「魚の頭を売っていた店へ連れて行ってよ」と言い出した。
なんの事を言っているのかわからなかった。やっと鯛の頭を食べ
させたことを思い出した。
鯛の頭を買った店に行くと、その日も鯛の頭はあった。その鯛の
頭でタイ料理を作ってくれたことがあった。

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今日はヌチャナートは鯛の切り落とした頭を商店街で見つけて
買って来た。大きな頭だ。立派な鯛だっただろう。
出刃包丁で鯛の頭を二つに切裂いて焼き出した。
「サミイ!魚が焼ける間はこっちをやってくれる」
お願いではなくて、命令だ。言われたとおり、生の唐辛子と
ニンニクをいためる。ニンニクは熱がかかると粘り気がでてフライ
パンにくっつく。全体を同じ様な色合いにさせるには根気が必要だ。
この唐辛子とニンニクを炒めたものを叩き潰してソースを作る。
焼きあがった鯛の兜焼きから白身の肉を見つけ出しては、この辛い
ソースをつけて食べる。
骨の後ろにほんのすこしだけついている肉を穿り出して食べる。
「ここにある肉は柔らかくて旨いのだ」と思いながら鯛の頭をつつい
ては食べる。日本人は醤油をかけて食べるのが普通だと思っている。
ヌチャナートは辛いソースをつけて食べるのが普通だと思っている。
文化の差を感じながら兜焼きを食べる。
あっさりした醤油味も旨い。ニンニクの香りと唐辛子の辛味と一緒
に食べるのも美味しい。

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2006/12/24

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2006年12月23日 (土)

今日のラープ

今日のラープに使う肉は昨日の晩に切っておいたものだ。
昨晩、食べるつもりでいたが、他の物を食べているうちに
腹いっぱいになりラープ用の肉を冷蔵庫にしまっておいた。
一晩たっているので、肉を火に通してからラープにした。
ラープはあんまり加熱した肉だと美味しくない。

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半生が一番美味い。
ノロウイルスなどが流行っているので、加熱して多少不味くても
我慢しよう。ラープを取っては白いご飯と一緒に食べる。
もち米だともっと美味しい。
ラープはタイの東北の料理だから、もち米と一緒に食べないと
いけない。暑い太陽の下で冷たいビールを飲みながら、もち米
を手で丸めてラープを食べる。美味しいよ!
タイでラープを食べたなら病み付きになるよ。
俺は一度ラープを食べて病みつきになったから、他の人もそうだ
とは限らないな。辛くて駄目だ!という人もいるな。きっと。

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ラープの関連記事はここにあります。

ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_6709.html

ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_6709.html

今日のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_d8e4.html

海老のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_62b7.html

ラープを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_11c4.html

ラープをニ品   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_92b1.html

イサーン風ラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_baa0.html

苦いラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_40dc.html

砂肝のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_67bd.html

ナムトクかラープか   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_68c6.html

2006/12/23

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タイ人の普通のスープ

「ねえ、ヌー!スープを作ってよ!」
「味噌汁がいい?」
最近は味噌汁も上手に作るようになった。タイ人が作る味噌汁だけ
ど美味しい味になってきた。黙ってだせば、日本人が作った味だと
思う。でも味噌汁は吸いたくなかった。
「魚のスープは駄目でしょ?」
「うん」
「これを使う?」和風の昆布と魚の粉末スープを見せた。

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熱いうちに食ってしまえば、魚臭さは感じないが、ちょっと冷たくなる
と魚臭くなる。それが嫌だった。
「それは駄目」
「難しいんだから!」ヌーはちょっと怒っている。
タイの粉末スープを取り出して味付けを始めた。
「普通のスープにするわよ」
タイではどんなスープが普通のスープでどれが普通でないスープ
なのか俺にはわからない。ヌチャナートが言う「普通のスープ」に
しておけば間違いない味がでる。
薄いスープにトマトを入れた。溶き卵もいれた。彩が綺麗だ。
この味なら西洋人でも食べられる味だ。

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2006/12/23

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好みの差

そう言えば、ここ二三日はタイ料理らしいタイ料理を食べていない
な。別にこれという理由はない。ヌチャナートは同じ料理を何度
でも続けて食べる。俺は同じ料理を続けて食べたくない。
先日、大量に作った料理をヌチャナートは食べている。
料理を作ってくれないから俺は鯵を焼いたり適当な物を食べて
いる。ただはっきりしていることは、食べ物がなんであれ、唐辛子
をつけることだ。唐辛子がないとなんだか物足りないと感じる
ようになっている。
これを見て「サミイはタイ人見たいね」とヌチャナートは笑う。

今日はインドカレーが食べたい。昨日、町を歩いていたら何処か
の家からカレーの臭いが漂ってきた。その臭いを嗅いだらカレー
が食べたくなった。
「今日はインドカレーを食べるぞ!」
「なんであんな臭いものを食べるの?」
日本人はカレーの臭いを好ましいと感じている。あの臭いを嗅ぐと
食欲が沸く。日本人はタイのパクチーの臭いは悪臭と感じる。

ヌチャナートにはパクチーの臭いは好ましい香りなのだ。そして
インドカレーは悪臭なのだ。
人の好みの差は面白い。

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2006/12/22

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2006年12月21日 (木)

餅を食べる

タイの食事は米を主食として肉、魚、野菜をおかずにして食事を
する。これは日本の食事形態と似ている。
タイの東北地方では米は米でも もち米が主食だ。もち米を食べ
るには箸は使えない。彼等はもち米を手で固めて食べる。
日本人の感覚では「手でご飯をたべるなんてタイ人は野蛮だ」と
なるだろうが、もち米を箸やスプーンで食べてご覧!
やってみればわかる。もち米は手で食べるしかないのだ。
もち米を食べなれているヌチャナートは日本の餅が好きだ。
餅のことを「もち米のお菓子」とヌチャナートと言っている。
餅を焼く。これはまあまあ普通なことなので驚かない。
日本人は焼き餅には醤油をつけて食べる。それに海苔を巻く。
これはうまい。ヌチャナートは焼いた餅にナンプラを付けて食べて
いた。それを見て溜息がでた。
ああ、やっぱり日本人とタイ人は好みが違うのだ。

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2006/12/21

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2006年12月20日 (水)

穴子のタイ料理

穴子も鰻もヌチャナートは「パラーイ」と言っている。どちらも似た
ような姿だから区別しないのかもしれない。学術的には区別して
いるはずだ。一般庶民はエライ先生の言葉なんか無視して
どちらもパラーイなんだ。ヌチャナートは鰻のようなものを好まない。
R0018308pct20 一度、鰻の蒲焼を食べさせた事があるかもしれない。
多分、お世辞で「美味しい」と言ったかもしれない。もう覚えていない。
蒲焼を見ると「買おうか?」と聞く。必ず「要らないわ」と答えるので、俺は蒲焼、鰻、穴子を買おうと言わなくなっていた。
先日、ヌチャナートは穴子を見て、「パラーイがあるわ。買いましょうよ。あたしがタイ料理を作ってあげるわ。美味しいわよ。サミイは日本の料理を作ってね。」と言い出した。
どういう風の吹き回しなんだろう。

タイで鰻はよく見た。鉛筆をちょっと太くしたほどの大きさの鰻だ。
寺の池や川の近くで売っている。それらはタンブンするために
売られている。食べる為に売っているのではない。
鰻を川や池に戻してあげて功徳を積む為だ。
タイ人にとって鰻は仏事に使う道具のようなものだろう。
そう考えるとタイ人が余り鰻を食べない理由がなんとなくわかる。

ヌチャナートが穴子のタイ料理を作ってきた。この料理の名前は
「穴子のシチュウ」とか言っていた。
タイ料理特有の味付けのシチュウだ。この中に穴子が入っている。
穴子は柔らかく口のなかでとろける。腹を裂かれ開きにされた
穴子の、あの無様な恰好からは想像も出来ない旨さがある。
タイ料理だから当然のように辛い。黙って食わせたら、穴子とは
知らないまま食べてしまう日本人が多いだろう。

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2006/11/18

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2006年12月19日 (火)

ここにウコンが

こんな風景があった。どうということがない日本の農家、田園
風景だ。 こんな畑の中に建つ家なんて日本の何処にでも見られ
る風景だ。珍しくもなんともない。そう思いながら近づいて行った。
ヌチャナートが「あら、ウコンよ」と声を出した。 最初、彼女が何
と言ったのかわからなかった。
R0018204pct20

ここを通るのは初めてではない。何度か通っている。
その時は気づかなかった。あるいは見慣れないものがあるなと
気づいてもそれが何なのか関心がなかった。ウコンと言われて
見直す。 なんだか生姜の葉に似ている。ウコンかもしれないな
と思うようになった。

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たしかウコンは原産がインドではないか?
インドと言うと暑い国と思ってしまうが、インドの山岳地帯なら涼しい。
そう考えるとインド原産の植物が日本でも育つはずだ。
それにしてもなんでこんな所でウコンを栽培しているのだろうか?
自家用にしては多すぎる。商売なのだろうか?商用にしては少な
すぎる。日本で栽培したら高くつく。東南アジアから輸入した方が
安上がりだ。薬用に使うのだろうか?R0018206pct20_2

薬用なら販売価格も多少は高くしても売れる。日本でも、しかも
自分の身近な所でウコンを栽培できるのを知って驚いた。

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2006/12/19

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2006年12月18日 (月)

豚足と大根

俺は考えながら作業を進めていた。ヌチャナートは晩飯の支度を始めた。
俺に晩飯は何を食いたいか聞いている。R0018311pct20
「ああ、面倒くさいな。何でもいいんだよ。」
そうは思ってもそんなこと言えない。
「うーん」と言って誤魔化す。
豚の足がどうのこうのと言っている。
「ウルセーナ!」と思いつつ、分かったような振りをしている。「ウン、ウン」と言いながら自分の作業を進めていた。
ヌチャナートは自分の提案が通ったと勘違いして料理を始めた。
俺は何がでてくるのか分からない。
何が出てきても食う覚悟ができれいるので、何が出ても構わない。
「できたわ。もう十分に煮えているわ」
ヌチャナートは嬉しそうに言う。
こうなると、作業を中断して飯を食わなくてはいけない。

豚足と大根を煮込んだものだった。まず大根を味見する。
柔らかい。うっすらと味が沁み込んでいる。こんな味だった。
子供の頃に味わった大根の味を思い出した。
お袋は「大根が美味しいわ。よく煮えているわ。食べて御覧なさい。」
と薦める。俺は味見をしたが、ちっとも美味しいとは思わなかった。
薄味で歯ごたえがない大根をどうしても美味しいとは思えなかった。
俺も年を重ねてあの頃のお袋の歳以上になった。
あの頃と同じような薄味の大根を食うと美味いと思うようになった。
大根にナンプラをかけて味を濃くする。更に生の唐辛子を乗せる。
これが美味いと感じるようになっている自分に驚く。
唐辛子がなくても食えると思うが、唐辛子があった方がもっと
美味いと感じるようになっているだけだ。

俺が好んで行った店で豚足を食べた。安く飲めて腹いっぱいに
なるから好きだったのだ。その店は手拭用の布製のナプキンと
ニンニクを効かせた味噌入りのソースと一緒に豚足をだす。
それはそれで美味かった。
ヌチャナートはナンプラの中に焙煎した唐辛子を入れたソースと
一緒に豚足をだす。彼女に言わせると、豚足には焙煎した唐辛子
の方が美味しいそうだ。
生の唐辛子入りのソースもある。
二つを食い比べると、ヌチャナートの言うように焙煎した唐辛子の
ソースのほうが美味しい。俺も唐辛子の味の差が分かるように
なったのだ。普通の日本人だったなら舌が痺れて唐辛子の味の
差なんてなかなか分からないと思う。
毎日、タイ料理を食べているので少しずつ舌が痺れなくなり、
味の差が分かるようになったのだろう。

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2006/12/18

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2006年12月16日 (土)

牛肉と大根の煮付け

なんだか、肉が沢山入っているな!あんまり肉ばかり食べるのは
よくない。野菜も食べなくちゃ。そう思いつつ肉を摘むとその下には
大根の煮付けがあった。
ヌチャナートは大根で底上げをしていたのだ。見かけは肉が沢山
入っているように見える。これは料理屋で使えるうまい手だ。
それはそれとして、この料理は和風だな。R0018306pct20
最近こんな料理が多くなった。俺が日本の食事を恋しがっている
とでも思っているようだ。
毎日、タイ料理ばかりだが俺はそれで構わない。
自分で飯を作るより、作って貰った飯を食う方がラクだ。
この大根も柔らかくて味が沁みている。ウチの肉にしてはこの牛肉
は柔らかい。薄切りの肉だから柔らかで当然だ。
薄切りでも堅かったなら、ステーキだったら堅くて噛み切れない
だろうな。

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2006/12/15

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これも焼肉弁当

この料理を作っている時、家の中にナンプラの臭いが立ちこめた。
いやあー、かなり強い臭いだ。寒いから窓を閉めている。俺が強い
臭いと思うのだから近所の人はこのおかしな臭いに閉口している
かも知れない。 でも、この味がないとタイ料理にならないのだ。
ご近所さん、許してください。R0018305pct20

例えばドイツで鰹出汁の味噌汁を作ったなら、ドイツ人は臭いと
思う。魚の臭いと腐った豆の臭いはドイツ人には耐えられない
臭いだろうな。

ナンプラで味付けした豚肉をフライパンで炒める。食べる時は
ナンプラと唐辛子をかける。こういう焼肉も美味しいもんだよ。

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2006/12/14

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白菜の漬物

ヌチャナートが白菜に塩を振った。
「これをポリ袋に入れて持って行ってね。お昼には丁度食べ頃に
なるわよ」白菜を袋に詰めた。言ってみれば白菜の一夜漬けの
ようなものだ。白菜の漬物なんてタイにあったかなあ?
そうそう、先日ヌチャナートに「白菜はタイにあるか?」と質問した。
「あるわよ。でも日本の物とちがって小さいわ」とのこと。
言われてみれば、タイの市場で小さな白菜を見たような気がして
きた。そうすれば、タイにも白菜の一夜漬けがあってもおかしく
ない。

今日の白菜の漬物はヌチャナートが期待するほどよく出来上がっ
ていなかった。塩がちょっと足りないのだ。
しかしこれに唐辛子が入ったナンプラをかけると丁度良い塩加減
になる。白菜の単純な味に辛味が加わると旨味が増す。
ナンプラは魚醤油だから魚の旨味がある。ナンプラと白菜の旨味、
唐辛子の辛味が混ざると朝鮮のキムチのような感じになる。
まだ十分に醗酵が進んでいないキムチみたいだ。
こんな白菜の漬物も美味いね。

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2006/12/14

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ロースハム

昔はロースハムなんて高級で庶民の口には入らなかった。
貧乏人はもっと安いソーセイジを買って食った。頑張ってプレスハム
を買うのがやっとだ。
プレスハムというのは小さな肉塊を塩漬けにしてハムにしたものだ。
こんな言い方をしたらハム屋さんに怒られるが、分かりやすい表現
をすると屑肉を集めてハムにしたものがプレスハムだ。
R0018304pct20
ロースハムというのは豚の背肉を丸ごと使って作るハムだ。
豚の白い背脂肪とピンクの肉が美味しそうな色合いになっている。
その頃のロースハムは柔らかだった。今のロースハムは堅くてプリプリしている。まるで蒲鉾を食べる感触だ。
日本の食生活が豊かになると、栄養、脂肪の取り過ぎが問題視されるようになった。
昔はロースハムの周囲に1センチほどの厚さがあった脂肪層がだんだん薄くなった。
脂肪層の厚さが5ミリほどになった。それでもまだ脂肪層が厚いと
いうことになり、とうとう脂肪層のないロースハムが売りに出された。
ハムの美味さは脂肪の美味さなんだ。その美味しいところを取り
去ったロースハムなんて全然美味しくない。
プリプリパサパサのハムを食べながら、
「これはハムと言えるだろうか?」と疑問に感じた。
昔のように柔らかで脂肪が沢山ついているロースハムが食べたい。

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2006/12/14

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ガイヤン、泥葱、エリンギ

今日はガイヤンだ。昨晩から鶏肉を味付けし、焼き上げたものだ。
焼きたてを食べると美味しいのに、弁当になると焼きたてのもつ
香ばしさがなくなる。でも味は十分にしみており美味しい。
R0018303pct20 この季節になると泥葱が出回る。ヌチャナートは泥葱が大好きだ。
俺も寒い季節になると泥葱が美味くなるので大好きだ。
これも焼き上げた。焼きたてなら香りがいいのに、弁当になると香りがなくなる。
焼きたての泥葱の香りは食欲をそそる。
白だか青いところに茶色く焦げた色も素敵だ。
エリンギも焼いた。エリンギの感触は鮑の感触に似ている。
俺が好きな茸だからヌチャナートはエリンギを買ったのかなあ?
昔はエリンギなんて買わなかった。多分、タイにはエリンギなんて
いう茸がないので食わず嫌いでエリンギを食べなかったのかも
しれない。
日本でエリンギを食べてその美味さを知ってからエリンギを買う
ようになったのかな?
実を言うと今回はエリンギが特売になっていたから買ったのだ。
俺を喜ばせようとして買ったものではない。
主婦の感覚で安い物を買っただけだ。うーん!
エリンギもこうやって焼くと美味しい。ナンプラをつけて食べる。
唐辛子の辛味で汗がでる。汗を拭きながら飯を食う姿は我ながら
滑稽に思う。

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2006/12/13

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2006年12月12日 (火)

白菜と鶏肉のナムスップ

今日のお弁当のおかずは白菜と鶏肉のナムスップだった。
いつもは唐辛子が弁当についているのに、今日はついていない。
「今日は唐辛子がないの?」
「もう入っているからいらないわ」
食べてみるとほんの少しだけ辛味がある。タイの白生姜とレモン
グラスの茎が入っている。R0018301pct20これを食べてもいいのだが、食べなくて
もいい。 
噛めばいい臭いがするのだが、俺は堅いから噛まない。
食べたくないものは外に出しておけばいいのに、食べなくては悪い、
作った人に失礼だと思って無理して食べる人がいる。
レモングラスなんてそれこそ草を噛んでいるような感じになる。
そうするとタイ料理は不味いということになってしまう。
初めてタイ料理を食べる人には注意してあげなくてはいけない。
バンコックでは生胡椒が沢山入った料理よく見かける。

俺だって知らなかったから、生胡椒も食べなくてはいけないと思い
一生懸命に食べていた。
「それは食べなくてもいいんだよ」とタイ人に教わった時はほっと
したものだ。6-7センチほど連なり、鈴なりになった生胡椒を
食べると辛い。

そうそう、このナムスップだ。白菜が柔らかで美味しい。
スープには鶏の出汁がきいている。

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2006/12/12

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またゲソ焼

R0018302pct20_2家に帰るとイカを焼く臭いがしている。ゲソ焼が出てきた。
このゲソ焼には赤い唐辛子ソースがついている。
この辛いソースにはニンニクが入っている。
焼いたゲソをこのソースにつけて食べると美味しいよ。

こうやって串焼きにするとタイ料理だ。
同じイカのゲソなんだけど、こうするとなんだか違う味に感じるのが不思議だ。

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2006/12/12

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2006年12月11日 (月)

大根と豚肉の煮合わせ

俺は蕪のスープが食いたかった。蕪を買おうとしたら大根がある
から蕪はいらないとヌチャナートに怒られた。俺にとっては蕪と
大根は大違いなのだ。でもヌチャナートにとっては蕪と大根は
同じ物らしい。 どちらもタイ語ではフアパクとか言っている。
名前が同じでも味は違うと俺は思っている。大根と蕪では味は違うよね。
でもヌチャナートに「大根はいらない」とぴしゃっと言われると「はいそうですか」と引っ込んでしまうほど気が弱い俺に自己嫌悪する。
「蕪のスープが欲しいんだよ」と恐る恐る頼んでみた。
「大根で作ってあげるわ。同じよ」やっぱり駄目だった。

R0018300pct20 今日は大根と豚肉を煮合わせたものだった。
見た目は和食だ。最近の流行りの言葉だと創作料理だ。
創作料理というといかにも優れた料理に聞こえる。
ありゃあ、料理人が勝手気ままに作った料理と同義語だ。
ヌチャナートにとってこの料理は日本の料理なんだろうが、やはり
俺にはタイ料理に見える。
このような味付けと調理を何時の間にやら覚えた。
旦那がこんな味を好むだろうと気を使ってくれたのだ。

大根に肉の旨味が染み込んでいる。柔らかな大根はとろけるよう
で旨い。それに唐辛子が合う。
合うと言うと誰が食っても美味しい味という意味だ。
多分、唐辛子がないと俺には食えなくなっているのだ。
何を食うにも唐辛子を入れている。生の唐辛子を載せた大根
なんて他の日本人には食えないだろう。

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2006/12/11

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黒いシチュウ

タイの食材屋に買物に行こうとヌチャナートが言い出した。
「今日はサミイの好きな料理を作ってあげるわ」
なんだか嬉しそうだ。食材屋ではなにやら野菜を買った。 R0018298pct20
「タイでこれで料理を作ったのよ。サミイは美味しい。
いい香りだと言っていたのよ。今日はこれで料理を作るわ」

家に帰ると、竹の子、エリンギ、タイの黒い茸その他いろいろなものを入れた。
出された物は真っ黒なシチュウだ。
「えっ!こんなものを食べたの?」
黒い食べ物と言うのは異様だ。
「食べてよ。美味しいから」
ヌチャナートに促されてシチュウを食べる。うん、たしかに良い香り
がする。この良い香りはパカイエンという草がもっている。
ヌチャナートは
「この草は田圃のあぜ道にあるのよ。タイでは買う人なんて
いないわ。何処にでも生えているんですもの」
と笑っている。

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2006/12/11

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2006年12月10日 (日)

薬膳:赤いスープ

R0018296pct20テーブルには赤いスープが出てきた。
ヌチャナートが「サミイ!スープ食べるでしょ?」と聞いたから、
適当に「うん」と答えていたのだ。自分で「うん」と答えたから
ヌチャナートがスープを作ってくれたんだ。
そんなことも忘れて、「スープなんか頼んだかな?」なんて思うのは
ボケだ。今日のスープは赤い。スプーンで掬って一口味見をする。

ちょっと辛味がある。それにいい香りがする。
一口だけでこのスープが気に入った。レモングラスが沢山入って
いる。このレモングラスはタイに行った時に生のレモングラスを
買って乾燥させた物だ。
タイでは何時でもレモングラスがあるからこんな事をする必要は
ない。日本ではタイの食材屋にいかないと手に入らないので乾燥
させたレモングラスを用意しておく。生の物がなくなると乾燥品を
使う。タイ蜜柑の葉も入っている。
「ヌー、このスープの名前はなんていうの?」
「普通のスープよ」
ヌチャナートにとっては普通のスープだろう。
タイのレストランで「普通のスープ」をくれと言っても同じ物はでて
こない。何か必ず名前をつけている。

今度、ヌチャナートに「普通のスープ」が食べたいと言ってみよう。
同じ物がでてくるかな?
このスープには酸味がある。レモンを絞ってその汁を加えたのだ。
ピリッとした辛味と酸味が食欲をそそる。
俺が美味しそうにスープを食べているのをヌチャナートが見て
笑った。
「一人で食べちゃったのね。トイレに行きたくなるわよ」
食事をした後、30分もしたらトイレに行きたくなった。
どうやらこの赤いスープは便秘に効くスープのようだ。
移動が続く旅先では注文しない方がよさそうだな。

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薬膳の関連記事はここにあります。

薬膳:ライムジュースと便秘 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f2f2.html

薬膳:苦瓜   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ffd9.html

薬膳:赤いスープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_bdde.html

薬膳:烏骨鶏   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

薬膳:便秘に効く   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_096e.html

薬膳:トウモロコシと便秘 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_7b1c.html

薬膳:青い葡萄   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_2c5f.html

薬膳:マンゴー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_6986.html

薬膳:唐辛子酢   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_b608.html

薬膳:便秘に効く果物   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_a32d.html

薬膳:便秘療法   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_6278.html

2006・12・09

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2006年12月 9日 (土)

ガイピン タイ風焼鳥

鶏を火にかけたままヌチャナートは台所を出た。
「おいおい危ないな」と思っていた。ちょっと火を弱めておいた方が
安全だ。俺は火を弱めてから、自分の仕事をやっていた。
R0018295pct20

「サミイ!鶏を見てよ!」
鶏を見に行くと、やっぱり少し焦げていた。
裏返すとそちらは丁度いい色に焼けている。
「火を消したよ」
「ちゃんと火が通っているの?生焼けは駄目よ!」
自分はなにもしないのにヌチャナートの方が威張っている。
「大丈夫だよ。ちゃんと見たよ。」
「あたし、忙しいから自分でお弁当に詰めてね!」
ああ、情け無い!惚れた女房が言うことだからしょうがない。
自分で鶏を切って弁当に入れる。

鶏肉に唐辛子をかける。いつもの通りだ。もうすっかり、この味が
おなじみになった。白菜の漬物。
タイに白菜なんてあったかな?多分ないと思う。
塩加減が丁度いい。白菜にも唐辛子を混ぜて食べる。

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2006/12/8

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牛丼にレモン

この味付けは牛丼の味だ。玉ねぎと牛肉を煮込んでいる。
これをそのまま丼飯に載せれば牛丼だ。 R0018294pct20
丼飯と牛肉が別々だから牛皿かな?
その牛皿だか牛丼に唐辛子とレモンの絞り汁をかける。
牛丼屋で「レモンが欲しい」と言ったなら店員は吃驚するだろう。
こんな組み合わせはタイ人だからできる発想なのだ。
食ってみるとこれも美味しいよ。

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2006/12/7

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豚肉とほうれん草の炒め物

今日は早く家を出なくてはいけない。その前にこれと、それと、
あれを片付ける。なにかと忙しいのだ。
ヌチャナートはのんびりと「ねえサミイ、お昼はなにが食べたい?」
なんて聞いてくる。
R0018293pct20 そんなことに構っちゃいられない。なんでもいいから作ってくれればいいなんて言いたくても言えない。
「豚肉を食べる?どう調理するの?」
「うん、炒める」とたった二言で用事をすませた。
外人と生活しても夫婦の会話はメシ、フロ、ネルだけだ。
その繰り返しだから、タイ語に上達する必要はない。

弁当箱には豚肉とほうれん草の炒め物が入っていた。
ポパイがほうれん草の缶詰を食べると強くなる。
俺は缶詰のほうれん草を買ってきた時のことを思い出した。
缶を開けてほうれん草を出すと、あんまり食欲が湧く姿ではない。
これをバター、塩胡椒で炒めると美味い。

生のほうれん草も塩胡椒で炒めてみた。やはり美味い。
それ以来、ほうれん草の炒め物は俺の好物になっている。
こうやって豚肉とほうれん草を炒めたものも美味い。
唐辛子を乗せる。彩が冴える。
唐辛子とほうれん草、豚肉をご飯の上に乗せて頬張る。
ちょっと幸せな気分になる。

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2006/12/6

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2006年12月 6日 (水)

サダオの苦味

この野菜をヌチャナートはサダオと言っている。ヌチャナートはこの
野菜が大好きだ。タイの食材屋でサダオを見つけると必ず買う。
「あら、サダオがあるわ」と嬉しそうに言い、買い物籠に入れる。
たしかサダオだったと思う。 タイの屋台でタイ人に
「これを食べてみろ」と言われた。 R0018291pct20
苦い!俺はその苦味が嫌だった。
その後も何度かタイ人にサダオを勧められたが、苦味を知っているので食べなかった。
「苦いからいらない」と言うとタイ人もそれ以上は強制しない。
嘘だか本当だか知らないが、毒物は苦い。
苦いものは危険。
という筋書きが人間の頭の中に出来上がっているらしい。
苦いものは自然にさけるようになるらしい。
しかし、苦味はあっても毒性がないと分かると苦味のある食品は
強い嗜好性を発揮する。好きな人には大好きな食品になって
しまう。このサダオも同じだ。

来日後余り日が経っていないタイ人がやって来た。
美味しいグレープフルーツがあったので食後に出した。
グレープフルーツも特有な苦味がある。この苦味に慣れている
から俺はそれを苦味と感じない。タイ人は苦いと言って余り食べ
なかった。
苦味に対する好みってそんなものなのだ。

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2006/12/5

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タイの香草

バイフラパーとかフラパーと呼んでいる香草がある。この香りが
大好きだ。タイの香りはなにかというと直ぐにパクチーと言う人が
多いと思う。うーん、俺も最初はパクチーの香りに気づいた。
R0018292pct20その次に気づいたのは八角の香りだ。英語でスターアニスと言う奴だ。
香りはアニスに似ているが星のような形をした香辛料だ。
中華料理で五香粉という五種類の香辛料を混ぜ合わせたものがある。
その中で目立つ香りだと思えばいい。
フラパーは柔らかい葉だ。その軽い芳香は快い。
この葉を炒め物に使う。炒めている最中から香りが漂う。
肉と一緒に炒めた。
家中にフラパーの香りが立ち込める。
香りは好き嫌いが大きい物だ。
俺はこの香りが好きだから「この香りが気に入らない」人がいる
なんて考えない。みんなこの香りが好きだと思い込んでいる。
それが間違いだと頭の中では理解する。でも感情は違う
「嫌いな人がいるはずはない。」
「ご近所にこの香りが嫌いな人がいる」なんて考えない。
日本人はスキヤキからでる香りが好きだけど、あの油が混じった
醤油の香りを嫌う外人もいるだろう。

フラパーが入った弁当の蓋を開けると、タイの香りが漂う。
美味しそうな香りだ。一生懸命に弁当を食べる。
俺はこの香りを満喫した。

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2006/12/5

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蕪のスープ

これはタイ料理なんだろうか?どちらかと言うと西洋料理の味だ。R0018289pct20_2
材料は和風なんだがなあ。
これをどのように解釈し分類するかは別にして、俺にとっては旨いからどちらでも良いのだ。
魚味のスープに醤油で味付けをした。
それで蕪を柔らかく煮こんだ。
蕪は柔らかで口の中でとろけてしまう。そして甘い汁をだす。
透き通ったスープが綺麗だ。
単純な味、単純な料理だが、これは飽きがこないと思う。

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2006/12/05

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2006年12月 4日 (月)

焼き肉弁当と泥葱

今日の昼飯の見かけは日本の食事とあまり変わらない。牛の
薄切りに塩胡椒をしてフライパンで焼いただけだ。粗挽きの黒胡椒
を使っている。 R0018286pct20
粒胡椒をミルで引いた物だ。
もっと細かい胡椒が欲しくともこのミルは粒の調整ができない。
粗挽きにしかならない。タイで買ってきたミルだ。
このような物をタイで探すとなると意外と時間がかかる。
テレビや洗濯機なら大きいから店員に聞かなくても何処にあるか直ぐにわかる。
ミルのように小さい物だと何処にあるのか目に付かない。
家庭用品を売る店を探すのはそれほど困難ではない。
店に入って「胡椒を引くミルが欲しい」とタイ語で言わないと多くの
場合駄目だ。バンコックでも観光客相手の土産物屋なら英語が
通じるが、一般の店では英語なんて通じない。
ましてちょっと田舎に行ったらタイ語しか通じないと思った方がいい。
このミルもやっと見つけ出して買ったものだ。タイでは生活必需品
は安い。胡椒用のミルなんて贅沢品ではないが、無くても困らない
品だ。このような品物の値段は日本と余り変わらない。
不要不急の品物で日本よりも遥かに安い物がある。
そのような物は直ぐに壊れるから笑ってしまう。

そうそう、焼肉の話をしなくてはいけない。肉は薄切りだから柔ら
かい。薄切りの肉で噛み応えがあるというのは聞いたことがない。
なにしろウチが買う肉は安い物ばかりだ。
どんな硬い肉でも薄く切れば柔らかな肉と感じる物だ。
胡椒の香りが効いて今日の弁当は旨い。ここまでは申し分ない。
もともとは硬い肉なのだ。だから肉の繊維が歯の間に挟まる。
食後は歯を磨いて一生懸命に挟まった肉の繊維をとり除いた。
こんな生活を笑いながら楽しんでいる。この泥葱は実に旨い。
焼きたてだったなら本当に美味しいのに。
弁当で食うのは残念だ。泥葱の焦げ目の香りがいいのだ。

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2006/12/4

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2006年12月 3日 (日)

ヤンプラムック(イカのサラダ)

これは俺の好物だ。イカを使ったタイのサラダだ。
欧州のサラダは野菜が主体だ。タイのサラダには余り野菜が
入っていない。味付けといい、食卓に出す形といい、この料理は
英語ではサラダということになる。 R0018282pct20
唐辛子を避けて食べた。それでも辛い。野菜やイカの下に隠れている唐辛子がある。
そんな物に当たると「ヒィー!」と悲鳴をあげることになる。
「何本、唐辛子をいれたの?」
「三本よ」
「嘘だ、もっと入れただろう?」
「あはは・・・。五本よ。」
そうだろう。そのくらい入っているはずだ。
俺だって、料理を見てどの位の唐辛子が入っているか見分けが
つくようになっているのだ。

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2006/12/3

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ムール貝の炒め物

この料理の名前も知らない。この貝は日本語ではムラサキイガイ
というのだよね。ムールというのはフランス語でムラサキイガイ
のことだよね。それなのに、何故ムールと言った後に貝というのか不思議だ。
いつも俺は不自然な気持ちを持つ。 R0018281pct20
ボジョレーヌーボー葡萄酒というのに似ている。
この貝を英語ではマスルというよね。そうしたらマスル貝というのかな?

タイでみるムラサキイガイの殻は黒と緑色だ。
大粒の貝は高級レストラントか金持ちが行くスーパーに流れる。
庶民の住んでいる場所にやって来る商人の手に入るムラサキイガイは小さな物ばかりだ。
勿論、値段もそれなりに安い。ムラサキイガイはヌチャナートの
好物だ。一緒にタイの海に出かけた時、ヌチャナートはムラサキイガイ
の料理を注文した。
「これが食べたくてここに来たのよ。」嬉しそうに貝を食べていた。

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2006/12/3

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トムカーガイ

これを作るにはココナツクリームが必要だ。タイ料理にとって
ココナツクリームは日本の味噌や醤油みたいなものと俺は考えて
いる。タイ東北部の料理にはココナツクリームを余り使わないよう
だ。先日もそろそろココナツクリームを買って置く時期だと思った
のでタイ食材店で「ココナツクリームを買おうか?」とヌチャナートに聞いた。 R0018280pct20
「要らないわ」と言うのでまだあるのかと思った。
今日は友達が来るのでトムカーガイを作ると言い出した。
「あら、ココナツクリームがないわ」
最近は近所のスーパーでもココナツクリームを買えるようになった。
日本のスーパーでココナツクリームを買うとタイ食材店での値段の3倍だ。
高いとは思ったが背に腹は買えられない。スーパーでココナツクリームを買い求めた。ヌチャナートがトムカーガイを作った。
「これは日本人の好みの合わせたのよ。余り辛くないわよ。
ちょっと味見して?」ほどよい酸味が利いている。
余り辛くないがまあいいだろう。タイで買い求めた鍋にいれた。
本当はステンレス製の鍋が欲しかったが、重いのでアルミの鍋で
我慢した。この鍋で食べるとタイでタイ料理を食べるような気分に
なる。同じ食べ物でも器によって旨さが変わってしまうのだ。
固形燃料で暖めながら食べた。こういう食べ方は楽しい。

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2006/12/3

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イカの串焼き

紋甲イカのゲソがあった。タイからの輸入品だ。これを串に刺して
焼いた。このようにしてタイの屋台でも売っている。
紋甲イカのゲソは柔らかなので好きだ。
日本なら醤油をつけて食べるだろう。ウチではナムプリックを
つけて食べる。ナンプラ、唐辛子、ガーリックを混ぜたものだ。 R0018283pct20
このソースは辛いけど美味しい。 生のガーリックを使っているので食後はかなりニンニク臭いはずだ。
食べている俺にはニンニク臭なんて感じない。タイではみんなが同じ様な食事をしているので、誰もが同じ臭いを持つ。
幾らニンニクを食っても構わない。ニンニクは臭いから食べないなんて言うタイ人はいない。
タイでは堂々と生のニンニクを食べられる。
ニンニクの辛味と香り刺激は快いものがある。
俺もタイではニンニク臭を気にすることがないんで、いっぱい生のニンニクを食べる。

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2006/12/3

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2006年12月 2日 (土)

胡瓜の炒め物

日本人は胡瓜は生か漬け物にして食べるだけだ。ヌチャナートは
胡瓜を炒める。生で胡瓜を食べる時でもタイ人は胡瓜の皮を剥い
て食べる。炒める場合も胡瓜の皮を剥いてから炒める。
どうやらタイ人は胡瓜の皮は食べる物ではないと思っているらしい。
R0018269pct20 日本人皮を剥かずに胡瓜を食べているのをタイ人が見たら「皮も剥かずに胡瓜を食べるなんて日本人は野蛮な人種だ」と思うかもしれない。
胡瓜一本で食文化、食習慣のの違いを見て、なんだか溜息のようなものがでる。

胡瓜の炒め物の味ですか?うーん、何というのかな?柔らかでしなやかな歯触りだ。
今日の料理は胡瓜もみと豚肉の炒め物を混ぜ合わせた味と思えばいい。
こういう食べ方も美味しいもんだ。
この料理には豚肉もトマトも入っている。

ああそうそう、ヌチャナートは普通の大きさのトマトは使わない。
ミニトマトしか使わないのだ。中位の大きさのトマトを買おうと言っ
ても買わない。まあ習慣の違いだろうか?
俺は生のトマトを齧るのが好きだから大きなトマトを買おうとする。
それを見るとヌチャナートは「要らないわ、小さいのでいいのよ」
と言う。なかなか大きなトマトを食えない。
ご機嫌がいいと、俺が大きなトマトを買うのを黙ってみている。
大きなトマトは楔形に切って、ほんの少量ずつ料理に使う。
トマトは大量に使わないのでミニトマトで充分だと考える?
それにミニトマトなら長持ちするけど、大きなトマトを切ってしまうと
長持ちしない。主婦の経済感覚から出ている考え方かもしれない。

この胡瓜の炒め物にナンプラと唐辛子のソースをかける。
こうすると味が一層濃くなる。唐辛子に当たるとぴりっと辛い。
俺にはぴりっとした辛みに感じたが、普通の日本人が食べたなら
激辛だろうな。

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2006/12/1

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2006年12月 1日 (金)

普通のコーヒー

ウチのヌチャナートはコーヒーを飲まなかった。タイのような暑い
国で熱いお茶を飲む習慣がなくても不思議ではない。
最近はヌチャナートもコーヒーを飲むようになった。
「朝のコーヒーは美味しいわ」とまで言い出した。
毎朝コーヒーを飲むのだから、どうやらこれは嘘ではないらしい。
インスタントコーヒーが日本に入り出したの何時頃からかな?
俺の子供の頃はコーヒーはパーコレーターかネルの袋で
コーヒーを出していた。こうやって出すコーヒーは当時としては
普通のコーヒーなのでこのコーヒーをレギュラーコーヒーと呼ん
でいた。お湯を注げば簡単にできるインスタントコーヒーは
ちょっと格下のコーヒーと見なされていた。
当時のインスタントコーヒーは今のものより数段と味が落ちて
いたはずだ。今のインスタントコーヒーは味も香りも優れたものがある。

ヌチャナートはインスタントコーヒーしか知らない。タイにもレギュラー
コーヒーはある。
街角の屋台の店ではポリ袋に氷を沢山いれてくれる。氷の上から
ネルの袋で濾した熱いコーヒーをいれる。アイスコーヒーが出来
あがる。これにコンデンスミルクと砂糖を沢山入れる。
これも美味しいコーヒーだ。

そうそう、ヌチャナートの話だった。俺はヌチャナートにレギュラー
コーヒーの入れ方を教えていた。ヌチャナートは不機嫌にぶすっと
言った。
「面倒なのね、普通のコーヒーは簡単でいいわ」
彼女が言う普通のコーヒーはインスタントコーヒーなのだ。
俺が言う普通のコーヒーはレギュラーコーヒーのことだ。
世代、歴史、国柄の違いがこの一言にあった。
俺は思わず笑ってしまった。

タイの女に日本語で「コーヒー」というのは禁句なのだ。
男がタイの女に向って「コーヒー」と言うと女は顔を赤らめる。
怒り出すかも知れない。会社で言うとセクハラとなると思う。
コーヒーが欲しかったなら、フランス語風に「カフェ」と言う。

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2006/12/1

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