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2006年11月11日 (土)

タイ風すき焼き弁当

ヌチャナートの機嫌が悪い。「お弁当ないわよ。食堂でたべてね」
そこをなんとか拝み倒して弁当を作ってもらった。
牛肉を煮込んでいた。ウチの料理の場合、牛肉は長く煮込むのがコツなのだ。
ウチの牛肉はさっと煮て簡単に食えるような肉ではないからだ。
手間ひまと愛情をかけないといけない。
煮込むスープに香草を加える。家中に香草の香りが漂う。
タイのように開け放たれた家ならどんなに強い臭いでも何処かに飛んで行ってしまう。

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日本でも夏の間は窓を開けているから、臭いは飛んでいってしまう。
こう寒くなると窓は開けられない。
俺はこの臭いに慣れているからいいけど、近所迷惑かなあ?
「いいのいいの、そんなことに気を使わなくても」
そう自分に言い聞かせている。
最後にタイの野菜を加えた。
この料理のタイ語名は知らない。名前なんか知らなくても食べられるからいいや。
俺は牛肉の煮込みだから「すき焼き弁当」と名づけた。
味は完全にタイの味だから「タイ風すき焼き弁当」の方がもっと正確かな。

飯を食うと辛いのでやたらと汗がでる。
俺は汗を拭き拭き飯を食っている。
その姿を見た人が「暑いんですか?」と声をかける。
「暑いんじゃない、辛いんだ。」
呆れたような顔をされた。
そんな顔をされても、俺ん家にはこれしか食いもんがないんだ。

2006/11/10

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マンゴーでかぶれる

マンゴーは高くそびえる。マンゴーの実をタイ人は木に登らないで
取る。長い竿に笊のようなものをつけて実をとる。
こんな話を聞いた。
「マンゴーの木はウルシ科だから、ウルシにかぶれる人はマンゴー
の木に近寄るな」
植物学的に調べたわけではないから、マンゴーがウルシ科かどうか
確実でない。誰某がマンゴーの木に登って遊んでいたら、蕁麻疹の
ようにかぶれたというのだ。高い木に登って熟した実でも探してい
たのだろう。そんなことをやっていてかぶれたのだ。
こんな話を思い出したのでヌチャナートに聞いた。

「ウルシ」をタイ語で何と言うのだ?ポケットに入れてある小さな
英タイ辞書にはそんな言葉は載っていない。「かぶれる」はなんと
いうのだ??しょうがないから
「マンゴーの木、アレルギー、痒い、本当か?」とブロークンのタイ
語で聞いた。
「マンゴーの木ではそんなことないわよ」
タイ人にはウルシアレルギーはないのかもしれない。
「ナムキイエンではあるわ。痒くなるのよ。蚊に刺されたみたいに
赤くなるのよ。」
タイ人は青いマンゴーをよく食べるので抗体ができているのかも
しれない。だからマンゴーの木に登ってもかぶれないのかな?

俺は果物は甘いものという先入観がある。
青いマンゴーは甘くない。それに塩をつけるのだから果物とはとても
思えないのだ。タイ人との付き合いが長くなってから青いマンゴーを
食べてみるとなんとなく旨いと感じるようになった。
小腹が減った時にちょっと摘むと美味しいのだ。

2006/11/10

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2006年11月 9日 (木)

鶏肉料理

これ以上簡単な鶏肉料理はない。鶏肉を茹でただけだ。
茹でたお湯の中でキャベツと長葱を茹でる。
ナンプラと唐辛子のソースを食べるときにかける。
鶏肉を茹でたお湯を野菜を煮るだけに使うのは勿体無い。

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これにはいい出汁がでている。塩コショウで味付けする。
長葱を刻んで浮かべる。
これだけで美味しいスープができる。
こんな簡単で時間も水も節約型の料理だが、馬鹿にできない味だ。
一度やったら、またやりたくなる料理だ。

2006/11/09

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2006年11月 8日 (水)

牛スジとパパイヤ

牛スジの煮込みだ。日本では牛スジを煮込むのは味噌と決まって
いる。ウチでは味噌がないのでいろいろなものと煮込む。
今日は青いパパイヤと煮込んだ。
青いパパイヤは果物と言うよりも野菜だ。

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こうして煮込むと瓜のように柔らかになる。
いつものように生姜のようなもの、タイ蜜柑の葉などを加えて煮込んである。
もちろん唐辛子を入れる。唐辛子はお約束の調味料だ。
これが無いとタイ料理ではない。
そう言い切ってもいい位タイ料理には唐辛子を使う。
パパイヤを煮込むという発想は日本人にはない。
青いパパイヤを厚切りにして味噌漬けにしても美味しいのではないかな?
今度、パパイヤの味噌漬けを作ろう。
ヌチャナートが驚くと思うな。

2006/11/8

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モツ煮込みと海老

これは俺の誤解かもしれない。日本人はロース肉、肩肉などを高級
な肉と見て、モツは下等な肉と見る。だからモツ肉はロー
ス肉より
もやすい。


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タイ人の食事の形態をみているとタイ人はモツ肉をけして安い下等な肉と見ていないような気がする。
このように調理したモツ肉は美味しいからモツ肉を食べる。
そのような感じでモツ肉を食べている。
俺達が豚の脛肉をこのように調理すると美味いから脛肉を求める。
それと同じような感覚でタイ人はモツ肉を求めて調理している。
金がないからモツ肉を食べるとかモツ肉しか食べられないという感じ
はもっていない。ただ単に個人の好みの問題として考えているみた
いだ。モツ肉にはロース肉にはない栄養がある。
腸などはしこしことした感触を楽しめる。
そのような栄養や感触をタイ人の体が自然に求めるのかもしれない。

モツ肉があった。それを見た時、俺はモツの味噌煮込みが食いた
くなった。ヌチャナートに聞くと冷蔵庫に味噌があるという。
味噌なんて何時買ったのだ?俺は自分で日本流のモツ煮込みを
作った。玉葱と生姜でモツの臭みを消す。唐辛子で辛味をつける。
ごくごく普通のモツ煮込みだ。煮込みを摘みながら酒を飲む。
これも美味いし、久し振りの日本の味が楽しい。

ヌチャナートはタイのモツ煮込みを作っている。
「できたわよ。さあ、食べて!」
タイの香りがプーンとする。
モツの煮込みだというのに、海老が入っている。モツの煮込みと海老
の組合せというのは日本人の発想にない。
不思議な組合せだが、食べてみるとこれも美味いもんだ。
既成の概念や習慣に捕らわれないと、面白い味を発見できる。
今日も新しい味を発見した。

それだけではない。カオパットというタイの焼き飯、タイの炒飯が付
いてきた。ヌチャナートは日本の米なのにパサパサと米粒がはがれ
ている焼き飯を作る。これだけを食べても美味いのだが、ナンプラ
と唐辛子をつけて美味さを倍増する。

2006/11/08

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野菜炒め

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これは言ってみれば牛肉入りの野菜炒めだ。 牛肉が堅いのは言うまでもない。
噛み応えが楽しい牛肉だ。良く噛むと頭脳を刺激し、頭脳の働きを活性化すると大学の偉い歯医者さんが言っていた。ボケを防止するためにわざと堅い肉を食っているのだ。(柔らかい牛肉を買えないので、こんな事を言っているのが丸見え)
野菜炒め定食は中華料理屋での昼食の定番料理だ。ウチの野菜炒めは味付けに唐辛子を使うのだ。
見た目は普通の野菜炒めと同じだ。
ここに日本の唐辛子より辛味が強いタイの唐辛子が二本分乗っている。
いつもこんな料理ばかりだから、もう口の中が火事にならない。しかし、汗がでる。辛い物を食べると汗が吹き出るのだ。

こんなものを毎日毎回食べるのは、やはり、普通ではない。
「辛い物、大好き!」だなんて言う人でも、いつもいつもこんな味だったならきっと閉口する。

2006/11/7

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海老のラープ

ラープがあった。俺の大好きな料理だ。ラープを摘んだ。
「何だ、この味は?」
今までに味わったことのない味だ。
これは一体何の肉だ?

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「ヌチャナート!これはなんだい?」
「それは海老のラープよ」
今までにこんなラープを食べたことがない。
海老の甘みと唐辛子の辛味それとミントの香りがいい。
こんな味がタイにあったのだ。
タイの料理も奥が深い。

ラープの関連記事はここにあります。

ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_6709.html
ラープ    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_6709.html
今日のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_d8e4.html
海老のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_62b7.html
ラープを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_11c4.html
ラープをニ品   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_92b1.html
イサーン風ラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_baa0.html
苦いラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_40dc.html
砂肝のラープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_67bd.html
ナムトクかラープか   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_68c6.html

2006/11/07

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2006年11月 6日 (月)

タイ飯の香り

今日の飯はタイの香りが強い。弁当箱をバンダナで包み、袋にいれ
て、鞄に入れた。鞄の外にもタイ飯の香りが漏れてくる。


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朝、大急ぎで作りまだ熱いうちに詰めたからだ。
昼食時に弁当箱の蓋をあけたらタイ飯の香りがぷーんとするというのなら
もう慣れっこになっているからあまり気にしない。
周囲の人は気にしているかもしれない。
バスの中でも手に持った鞄からタイ飯の臭いが漂ってくると、
さすがの俺もちょっと気になった。

いつものように、「今日は何を食べるの?」という質問で料理作りが
始まる。そんなことを聞かれてもウチの食べ物は決まっている。
鶏肉と豚肉、それに堅い牛肉しかない。
値段で肉を選ぶから、旨さ堅さは問題外なのだ。
旨さは味付けでカバーする。
タイ料理はスパイスを多用するからどんな肉を使っても同じような味
になってしまう。堅さはよく煮込む、あるいは良く叩いて肉の繊維
を切ってから調理することでカバーする。
頭を使うことで貧乏人は貧乏を楽しめる。こんな楽しみを味わえな
い金持ちは気の毒だ!(はっきり言って負け惜しみです)
魚介類は弁当にしない。何を食べるか聞かれると、考えるのが面倒
な俺は「鶏鶏豚豚牛豚鶏」と適当な順番で答える。

今日は鶏肉と決まった。
木の臼で香草をポクポク叩き潰す。毎回毎回、この音をだすので
ご近所に気がひける。 鶏肉と香草を混ぜてアルミフォイルに包む。
それを蒸しあげるのだ。
今日の飯は本当に香りが強い。

2006/11/06

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トムヤンプラムック

今日はモンゴイカのゲソを使ったトムヤンだ。R0018190pct20
このゲソは大きいのだが柔らかで美味しい。
その証拠にウチの猫のサダムも喜んで食べる。
ウチの食事は人畜共有だ。
食べ物がなくなるとサダムの餌を取り上げて人間が食べる??
そこまで酷い生活はしていない。
ちゃんとサダムと仲良く生活をしている。
イカだけでは色淋しいので海老を入れた。
薄く曇ったスープができた。
ベランダで取れたレモングラスが香りを出している。
ライムを搾って酸味を加える。
スープを掬ってごくっと飲む。
ご飯を口に放り込む。
幸せな感じがする。

トムヤンの関連記事はここにあります。
   
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d695.html

トムヤンパー 魚のタイ風鍋料理
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_52fa.html

馬蟹のトムヤンプー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_a41c.html

トムヤンプラムック   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_f508.html

トムヤンガイ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_e950.html

トムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_3f9d.html

今日のトムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_521e.html

トムヤンタレ海鮮鍋   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_c538.html

トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_d695.html

2006/11/06

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ナンプラ

日本人はナンプラの臭いが嫌いだ。原料の魚が腐った臭いがする。
この臭いはかなりきつい。しかし旨味も強い。
これで味付けしたものは美味しい食べ物に変化する。
この美味しい味を知るとタイ人がナンプラを愛する気持ちがわかる。
タイ人にとってナンプラは日本人にとって醤油のようなものだ。

タイ人は白く炊き上げた熱々のご飯にナンプラをかけて食べるの
が好きだ。その美味さは想像できる。でも俺は魚くさいのではないか
と恐れてナンプラをご飯にかけない。
その理由は子供時代の経験にもよるのかもしれない。
大袈裟に言えばトラウマだ。

熱々のご飯に醤油をかけて食べると美味しい。俺はそれが好き
だった。醤油さえあればおかずはいらなかった。
「そんなことすると虫が湧くよ。」
親に注意され、醤油飯を禁止された。そのくせ弁当には海苔弁を
作るのだ。ご飯の上に海苔を乗せて醤油をかける。
海苔に防虫効果があるのか??海苔は虫下しか?
そんなことはない。要するにお行儀が悪い食べ方なのだ。

ヌチャナートがご飯にナンプラをかけて美味しそうに食べているの
を見ると、
「美味しそうだな。羨ましいな。お行儀が悪いな。」
複雑な気持ちになる。

ナンプラの関連記事はここにあります。

ナンプラの臭い   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_af9c.html

ナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_43f3.html

クンナンプラと海老の踊食い 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_f2b1.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_19eb_1.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_19eb.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_19eb.html

2006/11/06

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合鴨の燻製

これってウチで作ったものではないんだ。買って来たんだ。
それをウチのグリルで温めて切っただけ。
それを唐辛子がいっぱい入ったナンプラをつけて食べる。
これも美味いよ。

これね、袋に入っていて200円弱なんだ。
横浜のデパチカにある肉屋で合鴨の燻製を時々売っている。
プラスチックなんだけど朱塗りのような色のトレイに乗せて売っているのだ。
いかにもこの店で燻製にしたようなふりをして売っている。
値段も400円弱だったと思う。
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袋から取り 出した合鴨とデパチカで買ってきた合鴨はそっくりだ。
ヌチャナートは「これは絶対に同じよ」と断言する。
俺も同じだと思う。

200円の合鴨を買うためにはちょっと遠出しなくてはいけない。
デパチカなら直ぐに買える。
値段には便利さも入っている。
そう考えると400円弱も高いものではない。

値段の問題は納得した。でもいかにも自家製の合鴨燻製というよう
な雰囲気で売っているのがシャクに触る。自家製と書いてあったかな?
俺が勝手に自家製と思い込んだのかもしれない。

2006/11/06

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猫マンマ

ご飯の上に鰹節を乗せて醤油をかける。それを掻き混ぜたものを
猫マンマという。猫の好物なのだ。
「日本の猫は猫マンマが好きなんだよ。サダムは食べるかな?」
「食べないわよ」
ヌチャナートは猫マンマなんて知らないから、サダムに猫マンマを
あげなかった。猫も食は保守的で今更猫マンマをあげようとして
も食べない。

「今度、ヌチャナートに猫マンマを作ってあげるよ。美味しいよ。」
俺も猫マンマは大好きだ。猫マンマなんてタイ語にない。
しょうがないから「アーハンミャオ」と訳した。
ヌチャナートはキャットフードと理解しただろうな?

2006/11/06

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2006年11月 5日 (日)

辛くない朝飯

ヌチャナートが作ってくれた朝飯だ。
「日本の唐辛子だから、辛くないわよ」

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俺は簡単に洗脳される。そう言われて唐辛子を食べると辛くない。
ここに見えるだけでも3本の唐辛子が入っている。
この下にも隠れているはずだ。絶対に辛いはずだ。
こんな料理を朝から普通の日本人にだしたなら絶対に辛くて食べない。
これを食って美味いと思う俺って普通じゃないのだ。
いろいろな香草が混ざった香りがいい。
この料理の作り方を書けといわれても無理だ。
ヌチャナートがちょこちょこと作ってしまう。
作り方を聞いても「なんでそんなことを聞くの?」と不思議そうな顔をする。
「鶏肉にあれとこれを入れて煮ただけよ」
「こんな簡単なこと何故知りたがるのか」ヌチャナートには分からない。
全てのレシピーはヌチャナートの頭の中にある。

2006/11/5

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カイルアック

これも俺の大好きな料理だ。こんなものは料理とは言えない。
温泉卵になる前に卵を火から下ろす。
卵を割ってコップに入れる。
それに、ナンプラと胡椒をいれて味付けする。
ぐるぐると卵を掻き混ぜると終りだ。

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生卵とゆで卵の中間の味なのだ。
これをぐいっと飲む。
昔の日本ではよく言った。
「生卵を飲むと元気がでる」
今はそんなことを言う人はいない。
ヌチャナートが言った。
「カイルアックを飲むと元気になるのよ」
昔の日本を思い出してにやっと笑った。

2006/11/

2006/11/5

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あんこう鍋 タイ風

タイ人はあんこうを知らないはずだ。ヌチャナートを驚かせるために
俺は和風の 鮟鱇鍋を作った。
ヌチャナートはそれを食べたらあんこうが大好きになってしまった。

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そのうちにあんこうを丸ごと一匹買ってきて、家であんこうの吊るし切りまでするようになった。

スーパーにあんこうの切り身があった。
「ねえ、サミイ!これってあんこうよね」
「どれどれ。ああ、そうだね」
「買いましょうよ。美味しいわよ」
ウチの買物は必ず値札を見てから判断する。
貧乏人の習性なのだ。

「このあんこうをどうする?和風?タイ風にする?」
もちろんタイ風にした。
和風と言えば、俺が調理しなくてはいけない。
タイ風ならヌチャナートが調理をする。
「ウチの旦那はタイ人みたいね。いつもいつもタイ飯を食べるのね」
ぶつぶつ言いながら鮟鱇鍋を作っている。

あんこうは既に切ってあるからそのまま鍋にいれる。
緑の野菜を切っていれる。
白いタイの生姜をいれる。
その他にいろいろな香草を入れている。
なにをどの位入れると美味しいとヌチャナートは知っている。
日本のしゃぶしゃぶ鍋のような鍋に入れる。
アルコールで鍋を暖める。
酒を飲みながら鮟鱇鍋をつつく。

「タイにはあんこうはないよね」
「ないわよ。タイ人は綺麗な魚しかたべないわ」
やっぱりタイ人にもあんこうは無様な姿に見えるのだ。
あんこうはぶよぶよでどう見ても恰好がいい魚ではない。
そう言いながらもヌチャナートは鮟鱇鍋を食べている。

「そろそろ春雨をいれましょうよ。」
「そうだね。」
日本人の鍋料理の食べ方と同じだ。

2006/11/04

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ラフランス

俺は洋梨なんて缶詰しか知らなかった。
生の洋梨を北米で見た時、「これが生の洋梨なのだ」と一種の感激を覚えた。
当時の日本ではバートレット種がいい洋梨だと言われていた。
北米にはいろいろな種類の洋梨があった。

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ラフランスもその一つだ。
北米で売られているラフランスは完熟する前のものだ。
身が固く齧るとパカッと割れる。
そしてほのかな香りがする。

ヌチャナートは洋梨を知らない。日本に長く住んでいるので洋梨は何度も見ている。
食習慣は保守的だから、幾ら見ても馴染みがないと食べないものだ。
俺はヌチャナートにラフランスの美味しさを教えたかった。
ラフランスを買ってきた。
「食べてごらん。美味しいよ」
皮を剥きながら、このラフランスは北米の物とは違うのに気付いた。
もう熟しているのだ。
身も柔らかい。なんだか変だ。それでもラフランスの香りがする。
「いい香りがするよ」
ヌチャナートはラフランスを手にして食べた。
そしてなにかを考えている。
「匂いがいいだろう?」
「そうね」
まだ考えている。
「ああ、これってメンダーの香りね」
「えっ!なんだって?」
ギクッとした。俺は香りを確かめる為、もういちどラフランスを齧った。
そう言われると確かにメンダーの香りに似ている。
メンダーというのはタイ語でタガメのことだ。
水中に住むゲンゴロウの親分のような昆虫がタガメだ。
このタガメを焙煎してタイ人は食べる。
またタガメからエッセンスをとると、これが実にいい香りなのだ。
虫から花のような香りがでてくるのだ。

洋梨ラフランスの香りとタガメの香りが似ていることを知って驚いた。
ガスクロなどの分析器具で洋梨と昆虫の香りを見比べると多分、同じ成分が入っていることが分かるだろう。
今日は新しい発見をした。

2006/11/04

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