サンマの開き
このサンマは脂が乗った新鮮なものを開いたようだ。
ヌチャナートは「この魚は美味しい」と絶賛している。
「このままで十分、塩っぱいわよ。」
薄塩のタイ料理に慣れているヌチャナートにはこれくらいで塩味は
十分なのだろう。日本人には塩味の他に醤油の香りと旨味がない
と美味しいと感じられない。醤油をサンマの開きにちょっぴりかけた。
サンマの開きを食べながら、タイの干魚のことを思い出していた。
そう言えばタイで魚の開きを見たことがない。
あるかもしれないが、見た記憶がない。
どの乾燥した魚も丸干しだった。
ヌチャナートに聞いてみた。
「タイには魚を切って開いた乾燥品はあるかい?」
「ないわね」
魚を開いて乾燥させれば、速く乾燥できる。
タイのような熱帯の国ではわざわざ開かなくとも簡単に乾燥する
から、魚を開くと言う手間を省いているのかもしれない。
気温が低い日本で魚を素早く乾燥させるには開いた方がいい。
開きは日本の気候が生み出した日本人の知恵だったのだと気づ
いた。日本人がよく行くバンコックにあるスーパーならサンマやアジ
の開きもあるだろう。タイの庶民が行く市場では魚の開きは見かけ
ない。タイへ行ったら、魚の開きを作ってみよう。
きっとタイ人は驚くだろうな。
「何をやっているの?変なことするね?!」
と言いながら魚の開きをみることだろう。姿、形が気持ちが悪いと
思うかもしれない。
新しい食品として受け入れられるかもしれないな。
食習慣は保守的だから新しい食品はなかなか簡単に受け入れら
れないはずだ。どんな反応がでるか楽しみだな。
2007/1/13
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