アスピックみたい
周囲の白い背脂肪を取り除いたロースハムが冷凍庫にまだあった。
蒲鉾のようにプリプリしたこの不味いロースハムをどうやって食べ
ようか考えていた。しなやかな肉に背脂肪が周囲についたロース
ハムを食いたいと思ってもなかなかそのようなロースハムはない。
フライパンで炒めて味付けしても肉が硬くなるだけだ。
旨味の向上にはならない。
今日はロースハムをスープで煮込むことにした。
適当なスープを作り、ハムを入れた。彩りに赤い唐辛子を加えた。
それを暫くぐつぐつと煮込んだ。たったそれだけのことだ。
他の料理を食べているうちに、腹がいっぱいになり、このロースハム
は手付かずのままだった。
ロースハムを容器に入れて冷蔵庫にしまった。
翌日、ロースハムを見た。
スープがロースハムから出てきたゼラチンなどで固まっているでは
ないか。固まったスープを味見すると、良い味だ。
ハムを固まったスープと一緒に食べる。これはいける味だ。
まるでアスピックのようだ。
今度、不味いロースハムに出会ったら、アスピックを作ってみよう。
スープはタイ風の味にしてみるかな?
タイのスープだとうまくスープが固まらないかもしれないな。
きっと面白い味ができるよ。
2007/1/13
| 固定リンク
コメント