蒲鉾のスープ
正月もそろそろ終わろうとしている。
正月のお節料理も食い飽きたと言いたいところだがウチにはお節料理はない。雑煮だけは食べようと思って蒲鉾を買っておいた。
雑煮も一度食べただけだから蒲鉾は手つかずのまま残っている。
板ワサで酒のツマミにして食えばいい。今すぐ食わないと腐るものでもない。
冷蔵庫にしまったままだった。
「ねえ、サミイ!スープいるでしょ?」「うん」気のない返事をする。
魚を煮込んだ料理以外は、ヌチャナートの料理を何でも食べている。
何でも食べるということは、何を出されてもいいということなんだ。
「できたわよ」というので食卓についた。
スープを見て驚いた。スープの中には蒲鉾が浮いている。
表面を赤く染めた蒲鉾だ。
スープには小さなトマトが入っている。
ヌチャナートが作る薄味のトマトスープは美味しい。
そのトマトスープに蒲鉾が浮いている。
俺は驚いてスープを見直す。
彩りはいい。トマトスープと蒲鉾も味の相性がいい。
これは結構いけるよ。蒲鉾をスープにいれてごらん、美味しいよ!
ヌチャナートは彩からトマトスープに蒲鉾を入れたのだと思う。
スープに蒲鉾をいれるという発想は日本人にはない。
外人女房は変わったことをやってくれる。
これって笑えるね。
2007・1・6
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