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2007年1月29日 (月)

馬蟹のトムヤンプー

R0018528pct20馬蟹というのは俺の翻訳語だ。店に並んだ渡り蟹をヌチャナートが
見ていた。
「買えばいいじゃないか」
そうすると、蟹を手にとって品定めをしている。
やっと一つのパッケージに決めた。
「今日はこれでトムヤンプーを作るわ」
晴れやかな顔で言った。家に帰り調理を始めた。
美味しそうなトムヤンプーが直ぐにできてきた。
丼が小さいので
綺麗な盛り付けになっていない。
二人と猫のサダムと食べるだけだから盛り付けなんて関係ない。
蟹の出汁が効いている。うまいスープができている。
今日のスープは酸味がちょっと不足している。
温度が下がるとこのスープは蟹の臭みを感じてしまう。
熱いと酸味がちょっと不足していても、多すぎてもそれほど旨味に
関係ない。渡り蟹は出汁がよく出るが食べる所が少ない。
「肉がないわね」ヌチャナートは不満そうだ。
「この蟹は出汁をとるだけだよ。肉は食べないよ」
そうは言っても俺達貧乏人はあちこちを箸でつついて肉を穿り出し
て食っている。少ない肉を穿り出して食うところに渡り蟹の美味さが
ある。
渡り蟹のことをタイ語でなんというのかヌチャナートに聞いた。
この蟹はプーマーというのだそうだ。直訳すると馬蟹となる。
「日本語では何と言うの?」
そう聞かれても困る。
「渡り」なんて言うタイ語を知るわけがない。
「渡り」から引越しを想像して「プーヤイバーン」と言ったが自分でも
納得がいかない。いろいろ説明してなんとか「移動する蟹」という
タイ語を探り当てた。
なぜタイ語では渡り蟹のことを「馬蟹」というのか聞いた。
「この蟹は海の中では早く動くのよ」
なるほど、渡り蟹の動きは馬のように素早いから、タイ人は馬蟹と
呼ぶらしい。俺は渡り蟹の生態に詳しくないが、名前からして渡り蟹
は海の中で素早く動き回っているようだ。日本人も蟹の動きに注目
して「渡り」蟹と呼ぶ。
日本語でもタイ語でも蟹の動きに注目して命名しているのに興味を
もった。
食べ終わると蟹の殻が大盛になる。
「わあ、こんなに殻があるわ」
ヌチャナートも食べ残しの殻の多さに驚いている。
美味しい出汁がでたスープがまだ残っている。
「このスープは使い道があるよね」
「そうよ。捨てないわよ。」
この美味しい出汁で明日は何かを煮込むのだ。料理屋の食事では
ない。普通のウチの食事はこれでいいのだ。
今日の余りが明日は全く違った味になってでてくる。

トムヤンの関連記事はここにあります。
   
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d695.html
トムヤンパー 魚のタイ風鍋料理
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馬蟹のトムヤンプー   
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2007/1/28

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