« お節料理 | トップページ | ゲンヤムウンセン »

2007年1月 5日 (金)

プリッキヌー 鼠の糞

タイ人でも「これは辛い!」という唐辛子がある。
日本の鷹の爪のほどの大きさの唐辛子だ。
プリックキヌーとタイ語で言う。
「鼠の糞」というおかしな意味だ。
食べ物なのに「糞」という人が嫌がる言葉を使うなんて「信じられない」感覚だ。
そう言われて唐辛子を見ると鼠の糞に似ている。
おかしな名前だが、親しみを込めた名前にも思える。
形や色が綺麗だから、赤ん坊がその唐辛子を手にとって食べようとする。
大人でも唸る辛さだ。赤ん坊には危険な辛さだ。
慌てた母親が「それは駄目よ!鼠のウンチよ」と警告するためにそんな名前をつけたのかなあ???

何も知らずに俺がそれを食べようとすると、タイ人に「それは辛いから止めとけ」と言われた。
タイ人が俺にいい格好を見せようとしてその唐辛子を食べた。
最初はなんでもないような顔をしていたがやはり辛さで顔をしかめた。
笑ってしまった。俺は唐辛子の先っぽを齧った。
言われたとおり辛かった。
R0018369pct35



タイの食材店で鼠の糞を買ってきた。
「今日は素麺を食べるわ」とヌチャナートは嬉しそうだ。
この素麺の料理をなんと言ったかな。
タイ人のお好み料理だ。日本で言えば駅の立ち食いそばのような感覚の食事だ。
素麺を茹でて、キャベツの千切りといっても日本のトンカツ屋でだすような細いものではない。
幅5ミリほどに切ったキャベツだ。
それに生のモヤシも一緒だ。
タイ人はあの生モヤシの豆臭い臭いが気にならないらしい。
素麺、キャベツ、生モヤシをスープに入れて食べる。
つけ麺の感覚だ。
 

俺は一本の赤いプリックキヌーを丸ごと齧った。
唐辛子の香りと一緒に口の中に痛みを感じ出した。
「ああ、この感じだ。」
昔の感覚を思い出した。口中に火がつき、水を飲んでも火が消えない。
ひたすら辛味が消えてくれるのを待つ。
あの時の感覚だ。
「多分、あの頃はこの感覚を辛味、痛みと感じていたのだ」
今は痛いと感じるが、辛いとは感じない。
口にこのように痺れるような痛みを感じるのだから、かなり辛いはずだ。
一本だけで止めといた。

ヌチャナートは俺が赤いプリックキヌーを食べたのを見ていた。
「青い方が香りがいいのよ」
もう一本、青いプリックキヌーを食べろと薦める。
「勘弁してくれ、もういい!」
ヌチャナートは美味しそうに何本ものプリックキヌーを食べていた。

2007/1/4

|

« お節料理 | トップページ | ゲンヤムウンセン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/68615/31701038

この記事へのトラックバック一覧です: プリッキヌー 鼠の糞:

« お節料理 | トップページ | ゲンヤムウンセン »