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2007年2月21日 (水)

人類学と唐辛子

人類学の本を読むとある未開民族では数字は1から5までは順番に
数えられるが、それ以上は6でも10でも100でもみんな同じで「沢山」
となるという話がでてくる。

腹が減った。ヌチャナートは疲れているらしく良く寝ている。
起こすのも可哀想だ。
自分で飯を作ろうと思い、冷蔵庫を開けると焼肉のタレがあった。
「これを食っちゃわないといけないな」
肉をタレと混ぜ合わせた。味をなじませてから炒め始めた。
野菜を加える頃にはいい香りが出始めた。
料理を作る音と臭いでヌチャナートは目覚めた。

日本の焼肉のタレは香りは良いが甘い、甘すぎる。
いつも辛い料理を食べさせられているので、このような甘い味は
違和感がある。辛いものが欲しくなる。
ウチにはいろいろな唐辛子がある。ヌチャナートはそれを使い分け
ている。俺はどの唐辛子にしようか、一応迷った。
生の唐辛子を使うことにした。
生の唐辛子も赤い唐辛子と青い唐辛子があった。
「ねえ、ヌー!赤い唐辛子と青い唐辛子ではどっちが辛い?」
「赤よ」俺は「どちらも同じよ」と答えが返ってくると思っていたのに、
ヌチャナートは即座に赤が辛いと答えた。
タイ人が赤が辛いというのだから、間違いないだろう。
辛くないと言う青い唐辛子を選んで焼肉に加えた。
青は辛くないと言うから、辛めのしし唐ほどの辛さかと思った。
食ってみると、青い唐辛子も辛い。
辛さで汗が吹き出した。

その時、俺は人類学で言う未開民族の話を思い出した。
ヌチャナートの辛味を測る物差しには1から20の段階がある。
俺の物差しには辛味は1から5の段階しかない。
辛味が5以上になるとどの辛味も俺の物差しでは同じになる。
今日の青唐辛子の辛味はヌチャナートの物指しでは7かもしれない。
あるいは11かもしれない。この唐辛子は5以上の辛さだから、俺の
物指しでは辛い、カライ、カラーイ!
ああ、俺は辛味に関しては未開人なのだ。

2007/2/20

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