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2007年2月 8日 (木)

塩っぱい

タイの料理は辛くて、辛くて閉口する。
俺もタイ料理を食べ始めた時は、辛さのために他の味や香りが分からなかった。
今でもそれほど味の違いがわからない。
分かろうともしていない。
タイ人はあの辛さのなかから微妙な味の違いを見分けるのだ。
俺は味音痴ではないが、いちいち味を吟味しながら食べるのが面倒なっている。
味を評価しながら食べていると、食事が仕事になってしまう。
食事というのはゆったりと、音楽を聞きながら食べる。
あるいは腹が減っていたなら、がつがつと食べる。
それが美味しい食べ方だ。
味を考えながら、以前に食べた物を思い出して比較しながら食べていたのでは食事の楽
しみが半減する。
グルメと称する人を見ると、俺は「ご苦労さん」と声をかけてあげたくなる。

ああ、そうそうタイ料理の話をしようとして書き始めたのだ。
タイ料理は辛すぎて他の味が解らないと書いた。
その続きを書かなくてはいけない。

屋台のようなレストランで店の女がソースを作っていた。
唐辛子を沢山いれた。
「うわー!スゲェー量だな」と驚きながら女の作業を見ていた。
女は味見をしてちょっと考えながら調味料を加えていた。
「あの辛みの中にある味の違いを女は見ることができるのだ!」
俺は感心し驚いた。

俺が使ったタイ語の教科書にこんなシーンがあった。
白人の女とタイ人が食事に行く。
「この料理は塩っぱい」とタイ人が言う。
白人の女は「塩っぱい」と言う単語が解らない。
タイ人は英語で「salty」と言うと白人は理解した。
俺はこのシーンを勉強する時、いつも不思議に思った。
白人の女は辛さで舌が痺れて塩味なんて解らないはずだ。
それなのに、「そうね」とかなんとか言って会話を続けている。
これはタイ語会話の教科書だ。
想定会話の見本だから、白人の女が味が解ろうと、解るまいと関係ないことだ。
そんなことは解っているが、このシーンになると俺は何時も落ち着かない気持ちになる

俺がタイ語会話の本を書くならこのシーンは「辛くて味がわからない」と書くだろう。

2007/2/8

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