鰯の丸干し
ヌチャナートは魚が大好きだ。
駅ビルで大羽鰯の丸干しをヌチャナートは買ってきた。
旨そうな鰯だ。皮がキラキラと光っている。
これは絶対に焼いて食べるものだ。
日本人には丸干しの魚は焼く以外に調理は考えられない。
ヌチャナートは白菜を蒸していた。日本人は蒸した白菜なんて作ら
ない。ヌチャナートはよく野菜を蒸す。
キャベツなんかよく蒸して食べている。
「ああ、今日もまた野菜を蒸しているな」
それを見て俺は別に驚かなかった。
蒸した野菜をナムチムをつけて食べると美味しいのを知っているからだ。
俺は焼いた丸干しの鰯を食べていた。
鰯にナンプラをかけ、生の唐辛子を載せる。
ご飯と鰯を混ぜる。唐辛子の辛味が刺激となる。
これは旨い食べ方だ。
ヌチャナートは蒸した白菜を皿に盛った。白菜の上には鰯が乗って
いる。丸干しの鰯も白菜と一緒に蒸していたのだ。
生の鰯なら蒸して食べることはある。
でもねえ、丸干しの鰯を蒸すなんて考えられない。
丸干しの鰯と白菜を一緒にして、ヌチャナートは美味しそうに食べて
いた。
2007/2/17
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