豚丼
「トイレに行きたくなった」ヌチャナートが突然言い出す。
困ったな!こんな所に公衆便所はない。コンビニもない。
トイレを借りられる場所はないものかと見回すと吉野家があった。
吉野家に入った。ヌチャナートをトイレに直行させた。
トイレだけ使って出て行くわけにはいかない。
家に帰って、電子レンジで温めなおして食べればいいと思い、持ち
帰りの豚丼を注文した。
腹が減ったので豚丼を食べることにした。店で出来立てを食べるの
とは味が違う。タレがご飯に染み込んでいるからであろう、塩味を感
じない。豚丼に醤油をかけた。添付の七色唐辛子も、紅生姜もいれた。
でもまだなんとなく物足りない味だ。生唐辛子を冷蔵庫から取り出し
て加えた。やっと食べられる味になった。
「ああ、俺は完全に唐辛子中毒になっている。辛味がないと食事が
できなくなっている」
久しぶりに日本の食事をする。
「美味しい?」ヌチャナートは俺が喜んでいると思っている。
俺は複雑な気持ちだった。このような味に長年親しんで来た。
タイの飯を毎日食べているうちに好みが変わってしまった。
2007/2/26
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