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2007年2月15日 (木)

樽酒

樽酒についた木の香りもいいものだ。
ガラス瓶か紙パックに入った酒ばかり飲んでいるので木の香りなんて嗅ぐことはない。
たまに樽酒を飲むと「いいな!」と思ってしまう。

昔は酒を樽に入れて運び、貯蔵していた。
その頃の人々にとっては酒には木の香りがあるのが普通だった。
長いこと飲まなかった樽酒はヤニの味がでていたかもしれない。
そんな味に慣らされていた人々が、ガラス瓶に入った酒を飲んだ時は酒蔵で新鮮な酒を飲んだ気分になっただろう。
時代が変わり、樽がなくなった。
そうすると木の香りがする酒が珍重されるようになった。

ある時、デパートに行ったら、木工の実演をやっていた。
職人がカンナで木を削ると、カンナ屑がくるくると丸くなって出てくる。
あの硬い木を削ると、女の子のリボンのように丸くなったカンナ屑が出る。
その形が面白いので職人の技を見ていた。

カンナ屑を見ているうちに、なぜか樽酒を思い出した。
そうだ、このカンナ屑を酒に入れれば樽酒になるはずだ。
鉋屑は薄くて表面積が広いから、酒は木の香りをすぐに抽出する。
俺は職人に聞いた。
「ねえ、このカンナ屑をちょっと貰える?」
「いいけどよ。そんなもん、何に使うんだい?」
「これをワンカップに入れれば、樽酒になるんじゃないかな。試したいんだよ。」
「アッハハハハ・・・・。面白いね。もって行きな!」
職人は大笑いしながら、カンナ屑をくれた。

早速、家に帰りワンカップにカンナ屑を入れた。
しばらく放置しておいてから飲むと樽酒の香りがした。
その時、問題点がひとつあった。
カンナ屑が浮かんでしまい飲みにくかったことだ。

広口瓶に酒とカンナ屑をいれ一週間ほど放置しておく。
カンナ屑だけを取り出せば自家製の樽酒になるのではないかな?
今度、やってみよう。

2007/2/15

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