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2007年3月21日 (水)

タイ料理の市民権

タイ料理は日本ではまだ中華料理のように市民権を得ていない。
あっと言う間に日本で市民権を得てしまう料理もある。
ギリシャ料理のスブラキがよい例だろう。
スブラキ、ホットドッグのように、肉や魚の蛋白質を小麦粉の上
に乗せたり、小麦粉で挟んだり、中に入れたりする食べ物は
世界中どこでもある。
自分達が知っている食べ物と似た食べ物は簡単に市民権を得る
ことができる。

タイ料理は日本人が今まで知ることがなかった味だ。
強烈な唐辛子の辛味に特徴がある。
今まで知っている食べ物と似た所がない食べ物は極端な話、異物
を食べているようなものだ。それだからなかなか市民権を得ること
ができない。
俺はタイ料理がどのような形、経路を通って日本で市民権を得るか
に興味がある。
西洋料理は遣欧使節団などが西洋の高級料理を日本にもたらし、
それが徐々に庶民の間にひろまった。
つまり上から下への流れだった。

有名人がバンコックの何処其処のレストランで食べた王宮料理が
美味かったというと、ミーハーグルメが其処に押しかける。
辛くてろくに食べることもできなかったくせに、ミーハーグルメは
「タイ王宮料理は美味い」と自慢げにタイ料理を宣伝する。
日本人の経済力ではバンコックの高級料理店でも日本の赤提灯
で飲み食いするほどの料金だ。気楽に王宮料理の店で食事が
できる。

観光客の多くはパックツアーでタイを訪れる。旅行会社は王宮料理
の店に観光客を案内する。店も綺麗だし、料理は見た目に豪華
だし、高い料金を取れるからだ。観光客は出された料理を食べる
だけだから、何を食べているのか分からない。
タイ料理は辛いという印象と王宮料理がタイ料理だという印象が
強烈にパックツアーの観光客に残る。
日本人が知るタイ料理の味はタイの王宮料理、宮廷料理の味と
なる。王宮料理の味がだんだんと日本で広まって行く。
タイ料理の味が広まるにつれて、もっと違った味を求めるように
なる。そうすると庶民が食べる焼きそばや焼き飯(カオパット)が
人気を持つようになる。日本でタイ料理が普及する形は上から下
つまり、王宮料理、宮廷料理から庶民が食べる屋台料理という形
で広まり市民権を得るようになると考える。

タイ料理は日本では王宮料理から屋台料理に移りながら普及する
と考えてきたが、ちょっと考え方を変えてみよう。
バックパックでタイを訪れる若者も多い。彼等はお金をあまり
持っていない。持っていてもそれを節約しできる限り長く滞在しよう
とする。彼らはできる限り安くて美味しい店、美味しい料理を探す
名人だ。
「あの屋台の、焼きソバは美味い」なんていう情報がバックパッカー
にクチコミで広がる。バックパッカーは自分で料理を選ぶから、
美味しい料理はなにかはっきり分かっている。
バックパッカーの若者が推奨する美味しい屋台料理の方が早く
日本で普及するかもしれない。彼らは若く活動力があるから
いろいろな料理を食べる。そうなると屋台料理から洗練された王宮
料理へ、下から上に向かう形でタイ料理が普及するとも考えられる。
タイ料理が日本で普及するのはどのような形だろうか?

クチコミblogランキング TREview 

2007/3/20

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