« 肉の唐揚 | トップページ | 豚の血液 »

2007年3月11日 (日)

鶏の足

日本人はどうして鶏の足を食べないのだろうか?
日本の仏教は四足の肉を食べることを禁じている。
鶏は四足ではないから鶏を食べることは禁じられていないはずだ。
R0018806pct20 肉食をする民族は肉を絶対に無駄にしない。
食べられる部位ならどんな部位であろうとも食べてしまう。
日本では動物の肉を食べるのを禁じていたから、四足ではないが鶏を食べることも避けていたのではないか?

仏教徒のタイ人だが、タイの宗教では四足を食べることを禁じていない。
大昔からタイでは動物の肉を食べ続けてきた。
そのような肉食の長い歴史がある国では肉を無駄にしない。
現在の日本ではゲテモノとして扱われる鶏の足もタイでは普通の
食べ物として扱われている。鶏を食べる風習が日本でも長いこと
続いていたなら、鶏の足を間違いなく食べていた。
タイの庶民は鶏の足を普通の食材として買って料理をする。
奇をてらったゲテモノ料理だなんて思ってもいない。
単に好みの差としか思っていない。

俺が思うには鶏料理も明治の文明開化と同時に日本で普及した
のではないか?西洋料理を日本に持ち込んだのは日本の上流
階級だ。欧米使節として随行した者、金持ちや特権階級、官費
留学生などが日本に西洋料理をもたらした。
彼等が経験した西洋料理は欧米でも上流階級が食べる料理
だった。時には王宮で行われた正式な晩餐会の料理だった。
そんな料理を紹介された日本では上流階級が食べる料理だけ
が西洋料理だと勘違いした。
それは別に悪いことでもないから、批判をする積りは全くない。
俺が残念に思うのは偏った肉食文化が日本に根付いてしまったことだ。

鶏肉の胸肉やもも肉の食べ方だけを覚えたが、こりこりした首の
軟骨部分やコラーゲンの多い足の美味しい食べ方を教わらなか
ったというより当時の日本人は知らなかった。
上流階級の料理には鶏の足を使った料理はないから、鶏の足は
捨てるもの、食べ物ではないと残念なことだが日本人は思うよう
になってしまった。
もし日本人が大昔から鶏肉を食べていたなら、日本独特の鶏
料理が発達していたはずだ。
味噌やたまり醤油に漬ける、胡麻塩を振った乾燥肉、地方ごと
の焼肉のタレ・・・などが発達したはずだが、鶏肉の食文化は
日本にない。

話が変わる。
肉屋に行ったら、鶏の足が大きな袋に入れて売られていた。
日本人が食べない鶏の足だから安い。
店としてもこのくらいの量にして売らないと採算がとれないの
だろう。こんなに買っても食いきれないなと思ったが、ヌチャナート
が全部を買うというので大きな袋ごと買った。
家に帰るとそれをすぐに料理するという。今すぐ鶏の足を食べる
のではなくて、調理しておけば保存がきくので何日かもつ食品に
なるというのだ。
「半分にしておくかい?」
「それを全部使うわ。たいした量じゃないわ」
言われてみれば、その通りだ。見かけは大きいが食べる肉は
少ない。沢山あると見えて、その実、食べる所は少ししかない。

鶏の足をレモングラスなどと一緒に煮込んだタイ料理を作った。
タイのスパイスを大量に使っている。家の中がスパイスからでる
臭いで充満している。
換気扇を回すだけではこの臭いはでていかない。
扉を開けて臭いを追い出さないとくしゃみがでる。

出来上がった鶏の足だ。
鶏の足は手で持って食べる。手がコラーゲンでべとべとになる。
間接部分の軟骨がこりこりしていてうまい。スープをご飯に
かけて食べる。
辛味のあるスープがご飯の甘味とあってうまい。

クチコミblogランキング TREview

2007・3・10

|

« 肉の唐揚 | トップページ | 豚の血液 »

コメント

鶏の足を買いたいです。 香港に輸出したいので。 どこに連絡すればいいのか教えてほしいです。

投稿: あだち | 2010年8月 6日 (金) 14時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/68615/8448821

この記事へのトラックバック一覧です: 鶏の足:

« 肉の唐揚 | トップページ | 豚の血液 »