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2007年3月21日 (水)

味の違い

世の中には本当に味の違いが分かる人がいる。
そういう人は味の記憶を鮮明に持つことができる。
そのような人はグルメだなんて自称しないし、自分がグルメだ
なんて思っていない。野菜でも魚でも何処がどんな色をしていれば
美味しいかちゃんと知っている。

味の違いが分かる人は初めて食べる食品でも美味いものは
「これは美味い」と自信をもって言い切る。
ミーハーグルメは「フォアグラは美味い」という情報を与えてから
「フォアグラ」を食べさせないと美味いといわない。

なにも情報を与えずに「フォアグラ」を食べさせてもミーハーグルメ
は感動しない。情報を与えてから「フォアグラ」を食べさせても
ミーハーグルメにはその美味さを本当はわからない。
でもミーハーグルメは「フォアグラ」は不味いとは言わない。
皆が「美味しい」と言うものを自分一人だけが「不味い」とは言え
ないのだ。「美味さがわからない」なんて言えば、味音痴だと思わ
れてしまうと恐れる。言い換えれば旨いも不味いも自分で判断
できないのがミーハーグルメだ。

「フォアグラ」を知らなくても味の違いが分かる人は、初めてフォア
グラを食べて「これは美味い食品だ」と言いきる。
そこがミーハーグルメとは違うところだ。

味の違いが分かる人は「美味いものの定義」が出来上がっている。
香りの強さと種類、酸度、糖度、歯応え、温度等々が一体となった
もやもやとした総体が味だ。普通の人には見えないもやもやとした
味の中に「味の違いが分かる」人は酸味の強さ、脂の味などの
違いを感じ取る。
そして自分の好みはさておいて、試食している食品が「美味い
ものの定義」の範囲に入っているかどうか評価する。
初めて食べる食品なのにその味が「美味いものの定義」の範囲
に入っていると「これは美味い」と言い切る。
このような能力を持つ人は数少ない。

他の人が食べないで捨てている物のなかに美味いものがある。
例えば鶏の尻だ。親指と人差し指で丸を作ったほどの肉の塊だ。
これも脂の付き具合、尻のしまり具合で旨さが違う。
味の違いが分かる人はどんなに安くても不味そうな鶏の尻だった
なら、買わないし、食べない。美味しいものと言うのは必ずしも
高価なものではない。安くても美味いものは沢山ある。

ミーハーグルメは鶏の尻など安い食品なんか食べない。
そんな物を美味そうに食べる本物グルメをゲテモノ食いのように
見る。本物グルメは「この美味さが分からないのか!」とミーハー
グルメを笑う。
他人の言葉に左右されずに美味を追及する人がグルメだ。

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2007/3/20

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