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2007年3月21日 (水)

料理の普及とミーハーグルメ

食は物凄く保守的だ。
命のために食べるのだが、おかしなものを食べるとお腹をこわす。
最悪の場合は死ぬ。それを避けるには今まで食べてきて安全と
分かっているものだけを食べ続ける。どうしても保守的にならざる
をえない。

今は何でもない餃子だが、ちょっと前までは餃子は嫌われていた。
それは餃子に使われているニンニクのせいだった。
ニンニクの臭いは何時までも口の中に残る。ニンニク入りの餃子
を食べた人には分からないが、周囲の人はニンニクの臭いを敏感
に感じる。それがニンニクが嫌われる原因だった。

これはいけないことなのだが、日本人は中国人を見下げていた。
そういう風潮が日本にはあった事実を認めておこう。
民間人も軍人と同じように中国人をチャンコロと呼んでいた。
餃子はチャンコロの食べ物だ。
「チャンコロの食い物なんか高級な日本人が食えるか!」
なんて意識があった。こんなわけで、餃子もニンニクも嫌われ物
だった。

有名な料理研究家が
「ニンニクはフランス料理にも沢山使われているんですよ。それに
ビタミンも豊富なんです。」と言った。
フランス、憧れのフランスでも軽蔑すべきあの臭いニンニクが
使われるのだ!と日本人は驚いた。
高級な国フランスでニンニクが使われるのだと知ると、日本人の
ニンニクに対する評価が一変した。ニンニクに対する偏見がなく
なった。
「葷酒山門に入るを禁ず」と嫌われたニンニクが香辛料として認知
されるようになった。

新しい食べ物が国民に浸透するには時間がかかる。
このニンニクの例に見るように、有名人のお墨付きがあると、
あっという間に新しい食べ物が浸透する。

新しい食べ物が普及するには有名人が美味いと言うか、マスコミ
で取り上げられると、瞬く間に普及する。
テレビの言うことは正しいと信じられているからだ。
いくら有名人やテレビが美味いと言っても同調する人がいなけれ
ば新しい食べ物は普及しない。
ミーハーグルメは有名人が美味いと言ったものをすぐに食べる。
そして有名人の言葉に同調し周囲に吹聴する。
新しい食べ物、料理の普及にはミーハーグルメの存在を無視する
ことはできない。

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2007/3/20

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