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2007年4月27日 (金)

タンブン

この村に小さな寺がある。
この寺は村の人々の信仰の場所だ。
葬式もこの寺で行う。

「今日はタンブンをやるけど、一緒に行く?」
ヌチャナートが聞く。
タンブンというのは功徳のことと理解している。
いろいろな形のタンブンがあるが、今日のタンブンは僧の食事を持って寺に行き、お賽銭を納めて、僧の祝福を受ける。
最後に聖水をかけて貰う。

寺に着いたが僧がいない。
数人の子供が遊んでいた。この子達は親がないか、貧しい親が子供を寺に預けたものだ。
寺にいれば食べることに困ることはない。
人々が食べ物をもってきてくれるからだ。
教育を受ける機会がある。

子供達に僧を呼んできてくれと頼んだ。
僧はすぐにやってきた。
以前の僧は40代の物静かなインテリ風な男だった。
転勤、人事異動なのか???その僧はいなかった。
代わりに50代の僧が出てきた。

俺達は持ってきた食事を僧に差し出す。
お賽銭も差し出す。
僧は我々のものを直接受け取らない。
金色の布を僧はだす。
その布の上にお賽銭を乗せる。
「お蝋に火をつけなさい。線香をあげなさい」
僧は座ったままつぎつぎと指示をする。

そして読経の間、俺達は手を合わせて頭を下げる。
最後に聖水をかけて貰うのだが困ったことが起きた。
聖水はあるのだが、聖水を撒く箒のようなものがないのだ。
僧は箒のようなものを探している。
いくら探しても箒はない。
「それでもいいよ」
僧はかたわらの仏花を指差した。
なんだかいい加減なお坊さんだ。
仏花を聖水につけて俺達に掛けてくれた。
ありがたかったのか、ありがたくないのか分からない。
これでタンブンは終わった。

2007/4/22

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