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2007年5月31日 (木)

和風蕎麦タイ版

タイで買ってきたものだ。
一度、これをタイで試食した。
ちょっと食べただけで笑い出してしまった。
日本の蕎麦の味を期待して食べたなら、期待はずれでがっかりする味だ。
パッケージは日本の蕎麦の雰囲気がでている。
タイでこの写真を見れば駅の立ち食い蕎麦の味を思い出す。
パッケージを開けると、アルミ箔に入った和風だしとわかめが入った袋がでてくる。
R0019729_1
凍結乾燥した蒲鉾や鳴門、えのき、椎茸は入っていない。
パッケージの写真は調理見本なのだ。
日本人には全く期待はずれの味だが「タイ人から見ると、これが日本の蕎麦の味なんだ!」と分かるので、笑

い出したくなる。
汁は和風になっている。
これは合格点をあげましょう。
麺がいけません。麺はラーメンをそのまま使っています。
蕎麦粉の麺だと、ざらざらした蕎麦特有の感触がある。
これは小麦粉だけなので、麺がつるつるしている。
麺の感触だけで「これは日本の蕎麦ではない!」と感じてしまう。
蕎麦の感触を知らないタイ人にはそんなことは問題にならない。
タイ人は唐辛子の辛味のないそば汁だけで異国風、日本風と感じるのだろう。
この蕎麦はタイ国内向けの商品だから、この味で問題ない。
日本に輸出しようとしても絶対に無理な商品だ。
この味をどう説明したらよいだろう???
和風出汁のなかにインスタントラーメンを入れた感じかな?
興味がある人は、タイで買ってきたらいかかでしょうか?
珍しいタイ土産になるかな?
きっと笑ってしまいます。

2007/5/30

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バナナの蕾のごった煮

R0019731 腹が減った。ヌチャナートに飯を作ってくれと頼む。
いつものように「何が食べたい?」と聞かれる。
タイカレーを作って貰おうかな?
でもタイカレーと言うと必ず「なんでそんなものを食べたがるの?」と言われる。
ヌチャナートにとってタイカレーは料理ではないみたいだ。
いつしかタイカレーを作ってくれと頼まなくなった。
「鶏肉があったよね?」
「鶏肉で料理をすればいいのね?」
「うん」と言えばあとは何かがでてくる。
先日の残りのヤングコーンがあった。
「ヌー!これも食べないと悪くなっちゃうね。」
暫く待っていた。
「美味しいわ。サミイ!味見してよ。」
長いことぐつぐつ煮ていたので、鍋の水分は半分ほどになっている。
旨味がぎゅーっと濃縮されていた。
「ねっ!美味しいでしょ?」
鶏肉、バナナの蕾、ヤングコーンのごった煮だ。
この写真を見てもバナナの蕾がどこにあるのかわからないだろう。
白くてごちゃごちゃとなっているのがバナナの蕾だ。
バナナの蕾は竹の子のようになっている。
表面の皮は赤紫色だ。
その皮をめくると白い皮がでてくる。
その白い皮を食べるのだ。
使ったバナナの蕾は缶詰だ。
新鮮な物だともっと美味い。
このバナナの蕾を使った料理は日本の家庭では絶対に作らない。

2007/5/30

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2007年5月30日 (水)

温かいラープ

俺が知らない料理を作ると言って、なんだか嬉しそうに料理を作っている。
冷蔵庫から牛肉を取り出した。
「この肉、固いんじゃないかしら?あっ!この肉は大丈夫、柔らかい肉よ。」
ウチの牛肉で柔らかいのは珍しい。
たいてい、安くて固い牛肉しかない。
タイのハーブ類を何種類か鍋に入れて煮ている。
俺には毎度お馴染みの香りだが、たまにタイ料理を食べる人には「タイの美味しそうな香り」が漂う。
この香りがないとタイの味にならない。
煮立ったところに牛肉を入れてさっと煮あげる。
ヌチャナートがサラネーと言っている、ミントの葉を乗せる。R0019725
ベランダにもサラネーを植えた鉢があるが、わざわざタイの食材屋で買ってきたサラネーだ。
「ウチにもサラネーがあるじゃないか、買う必要ないだろ?」
「日本の物とタイのサラネーでは香りが違うのよ!」

そんなわけでタイから空輸されたサラネーを使ってある。
サラネーの香りだが、あんまり差がないと思うんだけど、まあいいっか。
「辛すぎない?」
「ううん、ちょうどいいよ。」
これは酒のつまみにもいい。
ご飯の上に乗せるとちょうどいい辛味になる。
こういうラープもいいもんだ。

2007/5/29

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2007年5月29日 (火)

トイレットペーパーと環境問題

R0019712deg90 タイの屋台に行くと、こんな入れ物がある。
この中にトイレットペーパーが入っている。
これをナプキンとして使うのだ。
食べ終わった後の口を拭くにはこれで十分だ。
なにも高級な紙繊維を使ったナプキンやティシュウを使うこともない。
もちろん、ナプキンやティシュウを置いてある屋台もある。
そんな時、俺はもったいないと感じてしまう。

以前、トイレットペーパー用の入れ物を買ってきた。
環境を意識して求めたのではない。
タイらしい雰囲気が気に入ったからだ。
日本に帰ってからわかったのだが、日本のトイレットペーパはタイの物より幅が広いのだ。
そのため、蓋が閉まらない。
国によってトイレットペーパーの幅が違うことをその時、初めて知った。
今回、タイに行った時、見た目は普通のものより背が高い入れ物があった。
それを求めて帰ってきた。
「これなら日本のトイレットペーパーが使える」
早速、使ってみたがやはりタイのトイレットペーパーの規格に合わせてあり、使えなかった。
「時々、幅の狭いトイレットペーパーがありますよ」と言う友人の言葉を思い出した。
幅の狭いトイレットペーパーを探していた。
100円ショップのダイソーにトイレットペーパーがあった。
規格を見ると普通は幅120ミリなのに、ダイソーのものは幅108ミリだった。
「ははあー、幅を狭くしてコストを下げているのだ!」
見ただけでは通常のものと変わらない。
さすが商売人だ!変なところに感心した。
これならあの容器に入るかもしれない!
早速買い求めて入れてみた。
ぴたっと入りました。蓋もちゃんとしまりました。
このトイレットペーパーは紙の質が悪いので、ティシュウのような柔らかな感触はない。
でも口を拭いたり、鼻をかむにはこれで十分だ。
用がすんだ汚れた紙もそのまま捨てない。
これで食べ終わった皿を拭く。
そうすると皿洗いに使う洗剤が少なくてすむし、下水の汚れを止めることができる。
トイレットペーパーは再生紙だけど、ティシュウは新しい繊維をつかうのかな?
これだけでも環境に優しい。
鼻をかんだ紙で食器を拭くなんて感情的に許さない人もいるかもしれない。
紙で拭いた後の食器は綺麗に洗浄するのだから問題ないと俺は考える。

ああ、そうそう!
ダイソーで買った幅の狭いトイレットペーパーはウチの目的にぴったりだったが、心配なことがある。
トイレットペーパーのホールダーの形状は二種類ある。
巻紙の中心に棒を通すものと、両端で巻紙を支える物がある。
両端で巻紙を支える物は、トイレットペーパーの幅が狭いので落ちてしまうかもしれない。
余計な心配かな??

日本中がティシュウを止めて、このようにトイレットペーパーを使えば環境に優しくなれると思うな。

2007/5/29

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パットプアチアン 春雨とヤングコーン炒め物

ちょっとご飯が残っている。
これをタイ風の焼飯カオパットかお粥にすればいいと思っていた。
それなのに、ヌチャナートは春雨を取り出していた。
なんだか嬉しそうに笑いながら、春雨を戻している。
「サミイはこの料理を知らないわよ。きっと驚くわ。」
「・・・」R0019709
さやえんどうの新鮮な香りがする。
晴天の日に草刈をしているような青臭い香りだ。
缶詰のヤングコーンも取り出している。
いったい何をつくるのかわからなかった。
「できたわよ。見て!」
野菜炒めのようなものが出来上がっていた。
たしか、春雨を用意していたはずだが、春雨は何処にあるのか?どうしたのだろうか?
野菜の下を見たら、そこに春雨がいました。
白く透明な春雨がナンプラを吸い込んで炒められ茶色になっていた。
春雨には美味しい味が染み込んでいる。
「あら!全部たべちゃったのね。嬉しいわ!サミイは何でも食べてくれるのね。助かるわ。」
今日も珍しい料理を作ってくれたヌチャナートに感謝!感謝!

2007/5/28

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2007年5月28日 (月)

ゲンノーマイガイヘット 筍と鶏肉と茸

こんな料理が出てきた。
筍はヌチャナートのお好みだからよく食事にでてくる。
「辛くない?」
「いや、別に。」
タイ食に慣れていない人が食べたならかなり辛い料理かもしれない。
汁をご飯にかけながら食べる。
いろいろなタイの香辛料の香りがする。
こんな料理が普通の味になっている。
この茸は缶詰のものだ。R0019706
皮が固くて噛むとぷちっと皮が破れる。
その感触が面白い。
黒い団子のように見えるのが茸だ。
知らなければ、これは一体なんだろうと不思議に思うだろう。

2007/5/28

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秋刀魚の開き

ヌチャナートが俺を呼ぶ。
「ご飯を炊いて!秋刀魚も焼いてね!」
それだけ言うとまた寝てしまった。
しょうがないから、俺が秋刀魚の開きを焼いた。
この家ではヌチャナート、飼い猫のサダム、俺というように順位が出来上がってしまった。
R0019694 

最近の干物はみんな薄塩だ。
タイの料理は塩が薄いのでヌチャナートには丁度良い塩加減のようだ。
俺にはちょっと甘い。
醤油がほしい。
ナンプラに唐辛子を浮かせたものがあった。
干物を摘んではナンプラにつけて食べる。
時々、唐辛子も摘んで食べる。
秋刀魚の開きをナンプラにつけて食べるのも美味しい。
ナンプラは魚醤油なので魚と相性がいいのは当然かもしれない。

2007/5/27

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2007年5月27日 (日)

ヤムテン 胡瓜もみ

以前、俺は胡瓜もみを作った。なんだか急にたべたくなったからだ。
ヌチャナートにも食べさせた。
「あら美味しいわね、このソムタム!」
タイ語では胡瓜もみもソムタムというのだ。
言われてみれば一種のソムタムだな。
俺は新しい言葉を一つ覚えた気がしていた。

胡瓜の安売りがあった。
冷蔵庫に入りきれない。
こういう時は食べてしまう。
そうすれば冷蔵庫に入る。
「ヌチャナート、胡瓜のソムタムを作ってくれよ。」
俺はヌチャナートが胡瓜もみを作るものだと思っていた。
ヌチャナートは胡瓜の皮を剥いている。
日本人は胡瓜の皮を剥かないで食べるが、タイ人は胡瓜の皮を剥く。
習慣の差は面白いと思いながら、ヌチャナートのやることを見ていた。
「ヤムテンができたわ。味見してよ。」R0019686
ヤムテンとは胡瓜のサラダと言えばいいだろう。
見ると、期待していた胡瓜もみとは違っていた。
トマトやタイの玉ねぎも入っている。
ニンニクの薄切りも入っている。
もうこれは完全にタイの味だ。
胡瓜のこんな食べ方があるのだと、感心した。

2007/5/26

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ノムチン

R0019688 これはタイ人の大好きな食べ物だ。
日本で言えば駅の立ち食いそばみたいなものだろうか?
ちょっとお腹がすくとタイ人はノムチンを食べる。
ノムチンと言うのは素麺を茹でて、素麺の上に生の野菜を乗せ、薄いカレーのようなソースをかけたものだ。
全体を掻き回して、つるつると素麺を食べる。
「できたわよ。わあー、タイの味ができた!」
ヌチャナートは本物のタイの味になったと喜んでいる。
いつだってウチの料理はタイの味だ。
いつも食べている料理はタイ料理ではないのか???
なんだか変な気がした。
タイの食材屋で魚団子を買ってきた。
それがいつもとは違う。魚団子を入れたのでよりタイらしくなったということかな?
魚を基本にしたソースだ。
このソースを作っている時、家中に魚の臭いが立ち込めた。
R0019692 この臭いを嗅ぐとタイ人は食欲がますのだろうが、日本人にはくさい臭いだ。
出来上がったソースには作っている時のいやな臭いは飛んでいた。
俺はこれをソースとかスープと呼んでいた。
ヌチャナートは「ナムヤー」と呼んでいるのに気づいた。
「ナムヤー」とは薬の水と言う意味だ。
俺達が蕎麦にかける七色唐辛子などを薬味というのに、なんとなく似ている。
日本人とタイ人は何処かで共通した考えを持っているので、タイ語を覚えるのもらくな場合がある。
英語やフランス語の単語を覚える場合、共通点がないので日本語ではこう、英語ではこうと1対1で覚えなくてはいけない。
タイ語を覚える場合は二つの言葉の共通概念を媒介にして覚えることができる。
蕎麦、素麺=>薬味=>薬の水=>ナムヤーと言った具合だ。

ナムヤーを素麺にかけて食べた。
赤い唐辛子は遠慮した。そうでなくとも十分に辛い。
ちょっと味見をする積りだったがお変わりをしてしまった。
「サミイはタイ人みたいね」
笑いながらヌチャナートはお変わりを作ってくれた。

2007/5/26

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鶏肉の煮込み

最近、和食のようなものを作るようになった。
テレビの料理番組などを見て覚えたようだ。
鶏肉とジャガイモ、人参を醤油で煮込んだものだ。
これは完全に日本の味になっている。
醤油をナンプラに変えたならこの味はタイ人にも受け入れられる料理になるのではないか?R0019684
「サミイは好きでしょ?」
俺に気を使って和食のようなものを作ってくれたのだ。
この料理には辛味がない。
生の唐辛子を取り出して齧りながら料理を食べた。

2007/5/25

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ウチの鍋料理

R0019677 牛の千枚があった。これはしこしこしていて美味しい肉だ。
千枚は肉としてはそれほど美味ではないが噛み心地がいいのだ。
淡白な肉なのでどんなソースにも合う。
ちょっと冷凍保管していたから、今日の千枚は加熱して食べないといけない。
ヌチャナートが千枚を取り出した。
これを辛いスープなどで煮込むのだろうと思っていた。
「今日は鍋料理にするわ」
千枚と肉と野菜を笊にもってきた。
小さな鉄鍋にスープを入れる。
ここでしゃぶしゃぶとやるのだ。R0019682
タイスキのようなものだ。
ちょっと肉の色が変わったところで辛いタレにつけて食べる。
酒を飲みながらゆっくり食べる。
こういう鍋料理はいいもんだ。

2007/5/25

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2007年5月25日 (金)

生卵にナンプラ

俺はゆで卵を作った。
茹で過ぎた卵は美味しくない。
時間を見計らって卵を取り出したが、卵は半生だった。
タイでヌチャナートが作ってくれたカイルアットよりまだ生だった。
生卵に近い。

ヌチャナートに馬鹿にされた。
シャクだし、証拠隠滅のためにその卵を食べてしまうことにした。
炊き立てのご飯に卵を落とした。
ご飯に生卵と言えば醤油がつき物だ。
醤油を手に取った。
「もしかするとナンプラでも美味しいかもしれない」
変な考えが頭をよぎった。ナンプラを使うことにした。

塩味は醤油を使うのと変わりはない。
「まあ、いいんじゃない。」
でもナンプラには魚独特の臭みがある。
加熱するとその臭みは消えてしまうのだが、このように生で使うと魚の臭みがそのまま出てくる。
どうも生卵には合わない臭いだ。
日本人には分からないけど、醤油もかなりくさい食品なんだ。
その臭みを日本人はいい香り、食欲をそそる香りと感じる。
ご飯に生卵をかけて食べるなんてことはタイの習慣にないけど、日本に住むタイ人なら日本の習慣を取り入れて生卵にナンプラをかける食べ方をするかもしれない。
タイ人ならナンプラの臭いに慣れているので、ナンプラを使った方が醤油を使うより美味しいとするだろう。
日本人にはこの食べ方は受け入れられない。
やっぱりご飯に生卵をかけたなら、醤油でなくちゃ駄目だ。

2007/5/25

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竹製の爪楊枝

タイの土産物と言えば絹製品とか伝統工芸品とかいろいろある。
工芸品なんて貰っても普通の日本人の家では飾る場所がない。
絹製品なんて使う機会が少なく、捨てるに捨てられず箪笥の肥やしになるだけだ。
物が有り余っている日本では土産は生活に密着した物、消費できるものがいい。

タイらしい物、タイを思い出させる物、小さい物、消費できるもの、日本にはない物・・・・・
そんなタイ製品を買って、ウチで使おうと思っていた。
何がいいかなと考えながらスーパーの中を歩いていた。
R0019669
タイの屋台のテーブルに無造作に置いてある爪楊枝が目に付いた。
これなら誰でも使う。小さく軽い。
タイの爪楊枝は両端が尖っている。日本の物は片側しか尖っていない。
これは面白い。日本にはないタイ独特の形だ。
タイの思い出になる。
タイ料理と一緒にこの爪楊枝をだすとタイらしい雰囲気が増す。
爪楊枝を買った。
つまらない買い物だと思うでしょ。
この爪楊枝を使い始めるまで、実は俺もそう思っていた。

パッケージにはタイ製品なのに何故か富士山と竹の絵が描かれている。
消費者に日本の高級品という印象を与えるためだろうか?
あまり深く考えずにタイの爪楊枝を使い始めた。
日本の爪楊枝は木でできている。
タイの爪楊枝は竹で作られている。
日本の爪楊枝は5,6回使うと、先端がふやけて曲がってしまう。
また新しい爪楊枝を取り出さないといけない。
タイの竹で作られた爪楊枝は丈夫で何回でも使える。
いらいらしないですむ優れ物だ。
これは日本の爪楊枝よりも良い。
今度、タイに行ったらもっと沢山買ってこよう。

2007/5/25

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2007年5月24日 (木)

ゲンノーマイガイ 竹の子と鶏肉スープ

新鮮な竹の子は缶詰の竹の子とは歯ざわりがまるで違う。
やっぱり新鮮な竹の子はいいな。
この竹の子を使ってスープを作ってくれた。
あんまり、期待はしていなかった。R0019662
食欲がそれほどなかったのかもしれない。
飯を食うより、他にやりかけのことがある。
そっちを片付けたかった。
「食事よ!ちゃんと食事をしなくちゃ駄目よ。そんなもの後でやればいいじゃない!」
ヌチャナートが怒っているので、飯を食うことにした。
一口食って、その美味さに驚いた。
「ヌー、このスープは美味しいね」
竹の子と鶏肉はよく味があう。
鶏肉にはスープの味がしみこんでいる。
食べているうちに汗が吹き出てきた。
この美味さの影に唐辛子が相当入っているのだろう。
唐辛子の辛さは感じないが唐辛子の発汗作用は利いているので汗が吹き出るのだ。
ハンカチで汗を拭きながら、食べる。
また作ってもらうことにした。

2007/5/24

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2007年5月23日 (水)

もやし炒め タイ風

なんでもやし炒めになったかというと、その理由は簡単だ。
もやしの安売りがあったからだ。
ヌチャナートは安売り商品を目ざとく見つける。
「もやしが安いわ。あれを買いましょうよ。」R0019658
安売りのもやしを買った。
普段より安い値段でもやしを買えてヌチャナートは喜んでいた。
冷蔵庫にもやしをしまったまま忘れていた。
「あっ!もやしがある。今日中に食べちゃわないと腐っちゃうわ!」
てなわけでもやし炒めがでてきた。
そこまでは普通の主婦と同じだ。
腐りそうなもやしを全て炒めたので一回では食いきれないほど大量のもやし炒めが出来上がった。
「サミイ!これ後で食べてね!」
「ヌチャナートは俺をゴミ箱と考えているんだな!」
「アハハハ・・・・・・」
笑ってごまかされた。

見たところでは普通のもやし炒めと変わらない。
味付けにナンプラを使っているからタイ風なんだな。
食べる時に生唐辛子を入れるのもタイ風だな。
ちょっと唐辛子をいれると味がしまって美味しくなる。
辛い物が苦手な人はこのまま食べればいい。
タイ飯の炒め料理は食べる時に唐辛子を入れるのを前提にした味付けになっているな。

2007/5/22

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竹の子の皮

掘り立ての竹の子を戴いた。
どういうわけかヌチャナートは日本の竹の子や、中国からの輸入竹の子を適正に評価しない。
タイの竹の子が一番美味しいと思っているようだ。
ウチの料理の竹の子は缶詰のものが多い。
今日の竹の子は皮付きだ。
竹の子の皮を見て子供の頃の遊びを思い出した。
その遊びをヌチャナートに見せようと思い立った。

剥き取った竹の子の皮のなかでなるべく柔らかいものを選ぶ。
竹の子の皮の中に梅干を入れる。
皮の先端をもって縦方向に二つ折りにする。
次に、両端を内側に折って口に入る大きさにする。
こうして折った竹の子の皮をしゃぶる。
そうすると口の中に新鮮な竹の子の香りが広がる。
しゃぶっているうちに竹の子の皮の間から梅干が少しずつでてくる。
こうやって竹の子の皮を舐めていると、竹の子の皮が梅の酸と反応して赤くなる。
友達同士でどちらの皮が赤いか競争しあった。

「美味しいよ。」
ヌチャナートは飽きれたように俺のやることを見ていた。
バッカみたい!という顔つきをしている。
やっぱりヌチャナートには理解できないのだ。
「ほら、ここが赤くなっただろ!」
俺は竹の子の皮が赤くなるのを見て喜んでいるのに、ヌチャナートは「ふん!」と言って見ようともしない。
日本でもタイでも竹の子の皮なんて廃物だ。
廃物に食べ物を入れてしゃぶるなんてタイ人には想像ができない。
俺にとっては子供の頃の楽しい遊びだった。
ヌチャナートにとっては理解できない行動だった。

2007/5/22

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2007年5月22日 (火)

タイの苺ジャム

Strawberryjam 機内で出された朝食にジャムがついていた。
バターは使ったがジャムは使わなかった。
食べないジャムをお盆に載せたまま返却してもゴミとして捨てられるだけだろう。
それなら、持ち帰って家で食べよう。
ジャムなんてそうは簡単に腐らない。テーブルの上に置いたまま食べるのを忘れていた。

どういう風の吹き回しかヌチャナートが食パンを買ってきた。
持ち帰ったジャムを思い出して取り出した。
バンコックにある会社が製造したインペリアル印の苺ジャムだ。
容器にはタイ文字と英語が書かれている。
機内食としては世界標準の容器だ。中身も世界標準だろうと想像した。
プラスチックのシールを剥がして驚いた!
なんだか懐かしい色をしている。
俺が子供の頃に食べた苺ジャムの色だ。
あの当時の日本はまだ貧しくてジャムと言っても苺はほんの少ししか入っていなかった。
食紅で赤く染め、香料で香りをつけ、ゼラチンのような粘性物質を使っていた。
そんなジャムをコッペパンなどに塗りつけて食べていた。
「ああ、これは昔のジャムの味だ!」
美味しいジャムではなかったが、懐かしい味、昔の味を楽しむことができた。

2007/5/22

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2007年5月21日 (月)

プリックパク

R0019651 これは日本の知人に差し上げるために辛味を抑えたものだ。
「辛くないでしょ?」
ヌチャナートは辛くないと言っているが、日本人には十分過ぎるほど辛いと思う。
焼いた魚、ニンニク、玉ねぎ、茸などを潰したものだ。
これをちょっとご飯に乗せて食べると美味しい。
「ちょっと」と言うのはどのくらいかが問題だ。
この写真の量はまあ一食分というところかな?
耳かき程度を取って食べると丁度いいと言う日本人がいた。
ウチが考える一食分を耳かきで取って食べていたらこれは10食分以上になるな?
これがあれば他にお菜がなくてもご飯を食べられる。

写真がぼけていた!!

2007/5/21

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ゲンガイ

これも美味い料理だ。
この中には沢山の香草が入っている。
まるで藁に見えるレモングラスや木の葉が入っている。
これ等は食べる必要がない。
食べても毒ではないが、食べずらい。
R0019657
それらは横に置いておけばいい。
出された物は食べないといけないと思って、そんな香草を皆な食べようとする人がいる。
いくらタイ人でも藁のようなレモングラスを消化できない。
それらは全て香り付けなのだ。
食べられないものなら、最初からどかしておけばいいと俺たちは思う。
何故か香草をいれたまま料理を食卓にだしてくる。
習慣の差なんでしょうね。
唐辛子も沢山入っている。
もっと辛味がほしければ唐辛子を食べればいい。
十分に辛いと思ったなら、唐辛子は食べる必要がない。
香草や唐辛子を全て食べようとするから「タイ料理は食べられない。タイ料理は辛過ぎる。」となってしまう。
この料理は沢山作っておいて、温めなおして食べることができる。
タイ料理で嬉しいことは、熱帯の料理だから食べ切れなかったものを冷蔵庫に入れる必要がないことだ。

こちらの写真もぼけぼけだ!!!

2007/5/21

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2007年5月20日 (日)

パットメー タイの焼そば

ヌチャナートが昼寝から起きてきた。
俺は腹が減っていないが、ヌーは腹がへっているらしい。
「サミイ、お腹すいていない?焼そば食べるでしょ?」
「・・・・・」
黙っていた。R0019645
「ママーで焼そばを作ってあげるわ」
ママーというのはタイのインスタントラーメンの銘柄だ。
この他にも幾つもの銘柄があるが、ママーが一番よく売れているらしい。
インスタントラーメンの総称がママーになっている。
ママーで焼そばを作るというのに興味を引かれて「うん」と返事をした。
ニンニクを炒める香りがする。
フライパンで炒めるかたかたという音が聞こえる。
「できたわよ。見てよ!驚くわよ。」
インスタントラーメンが焼そばに見事に変身している。
モヤシも入っている。
薄く焼いた卵焼きが焼そばの上に乗っている。
レモンをぎゅーっと絞る。
酸味を加えて食べたがちょっと味が物足りない。
「ヌー、唐辛子をとってくれない?」
「生?乾燥?」
「生」
冷凍庫から凍った唐辛子を一本取り出してくれた。
輪切りにしてだしてくれるものと思っていたので一瞬、唐辛子を受け取るのをためらった。
「そのまま齧ればいいのよ」
うーん、こういう発想は日本人にはない。
生の唐辛子を齧りながら焼そばを食べるなんて日本人は絶対に思いつかない。
俺は言われたように生の唐辛子を齧った。
今日は朝から何本の唐辛子を食べただろう?
唐辛子の数を思い出しながら、生の唐辛子を齧った。
「タイ人みたいね。いいわよ。」
ヌチャナートは喜んでいる。
辛味が加わると焼そばが一層美味くなった。

2007/5/19

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椎茸と鶏肉

R0019648 変な時間に焼そばを食ったのでそれほど腹が減っていない。
ヌチャナートがなんども飯を食うかと聞くので、飯を食う気になった。
「この肉、なあに?」
「鶏肉だよ」
俺の創作料理に使った残りの鶏肉を冷蔵庫から取り出した。
肉が小さいのでちょっと不満げだった。
「これと椎茸を食べるでしょ?」
「うん、そうだね。」
「ねえ、豆も入れる?」
俺はさやえんどうが入るのかと思って「うん」と返事をした。
そうしたら、いんげんを取り出していた。
こうやって煮込むといい味がでる。
人参の彩りも楽しい。
「ヌー、唐辛子がほしいな」
ああ、俺は唐辛子がないと飯が食えなくなっている。
唐辛子がなくても十分に食える塩味と旨味がでている。
それにもかかわらず、唐辛子が欲しい。
あの刺激があると食が進む。

2007/5/19

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2007年5月19日 (土)

ステンレスの石鹸

100円ショップのダイソーでこんなものを見つけた。
卵形をしたステンレスの製品だ。R0019641

「料理をしている時に吹きこぼれを防止する道具かな?」
そう思いながら、製品を手に取った。
ステンレスソープと書いてある。
これは吹きこぼれ防止の道具ではなくて石鹸なのだ。

「流水効果とステンレスの触媒反応で手に付いた嫌な臭いが消える!」
「半永久的!魚の生臭さ、玉ねぎのきつい臭いに!」なんて書いてある。
金属だから、まあ半永久的に使えるのは間違いない。
本当にこれで魚などのいやな臭いが消えるのだろうか?
水を流しながら30-40秒ほど指の間や手の全体をこのステンレスソープで洗うと臭いが落ちるらしい。R0019642
その理由はステンレスソープをこすると表面がプラスに荷電する。
マイナスイオンの臭いの分子がステンレスソープに引きつけられる。
それで臭いが落ちるというのだ。
なんだか説得力がある。

料理を作っているとどうしても手にいやな臭いがつく。
それを気にしだすと、手を洗っても洗っても臭いが気になる。
臭いを簡単に落とせたら便利だ。

「100円だ。騙されたと思って買ってみよう!」
流し台にステンレスソープを置いた。
その時、流し台の金属が目に入った。
流し台はステンレスでできている。
ウチのスプーンもフォークもステンレスだ。
「こんなステンレスソープなんてものを買わなくとも、流し台に手をこすり付ければ臭いは落ちるのではないか?」
「スプーンで手のひらをごしごしやればステンレスソープと同じ効果が得られるのではないか?」
「やっぱり騙されたか?100円損したか?」
流し台に手をこすりつけても臭いは落ちるかもしれない。
スプーンで手をこすれば臭いは落ちるかもしれない。
でもこのステンレスソープで手を洗う方が簡単だし安全だから、まあよしとしようか?
まだこのステンレスの石鹸を使っていないから、その効果はわからない。
この石鹸がない場合は、ステンレスのスプーンその他のステンレス製品で手をこすると臭いが落ちる可能性があることは分かった。

一言でステンレスと言ってもいろいろ種類がある。
臭いの除去に効果があるステンレスと効果がないステンレスがあっても可笑しくない。


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2007/5/19

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肉じゃが

可笑しそうに笑いながらヌチャナートが言う。
「今日は外国の料理にする?それともタイの料理にする?」
「どっちでもいいよ」
「外国の料理にしましょう。日本の料理を作ってあげるわ。あたしが日本の料理を作れるのを知ってサミイは驚くわ。」
「・・・・・」R0019640
黙って返事をしないでいると、俺が日本の料理に了解したと思われた。
ヌチャナートは嬉しそうに料理を作り始めた。

「できたわよ。さあ食べて。」
見ると肉じゃがができていた。
「味見してよ。日本の味になっている?」
確かに日本の味になっている。
タイ人が作る料理だから塩味は薄めだろうと予想した通りの味だ。
赤提灯の飲み屋で出す肉じゃがはもっと塩味が濃い。
日本酒と食べるには濃い目の味の方が酒が進む。
ヌチャナートの作った肉じゃがは、全体としてよくまとまった味になっている。
「日本の味になっている?」
ヌチャナートが心配そうに聞く。
「うん、これは日本の味だよ。」
ヌチャナートは安心したように笑った。
腹が減っているので、食事を始めた。
こういう食事はあまり食べていないな。
いつも辛い料理ばかりだ。
辛味のない料理に物足りなさを感じてしまう。
「ヌー、生の唐辛子が欲しいな」
生唐辛子を輪切りにして出してくれた。
唐辛子を加えて食べるとより美味しくなった。
食べているうちに、この料理の写真を撮るのを忘れていたのに気づいた。
色鮮やかな緑だったさやえんどうの色が変わっていた。

2007/5/18

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2007年5月18日 (金)

トムカーガイ

R0019634_1なんとなくトムカーガイが食べたくなっていた。
一度、トムカーガイを食べたいと言ったがヌチャナートは作ってくれなかった。
今日は鶏肉を冷蔵庫から取り出してきた。
「この肉でトムカーガイを作る?それとも・・・・にする?」
俺がトムカーガイを食べたいと言ったのを覚えていたのだ。
「トムカーガイがいいな」
先日、ココナッツクリームを大量に買い込んだ。
ココナッツクリームなんて昔は簡単に手に入らなかった。
今はどこのスーパーでも置いてあるようだ。
味噌や醤油のように毎日ココナッツクリームを使うわけではないが、ココナッツクリームはタイ料理の基本材料だ。
これはいつも家に置いてある。
料理が出来上がった。
白っぽいスープの上の赤い唐辛子の彩りが好きだ。
スープの上に鶏の油も浮かんでいる。
ココナッツの甘味と酸味のバランスがいい。
普通の家庭ではご飯を皿に盛りつけるのはカレーライスの時だけだろうが、ウチではタイと同じように皿にご飯を盛りつける。
この盛り付けがウチでは普通になっている。ご飯を茶碗に盛ることは殆どない。
山盛のご飯から一口分だけ小分けする。
小分けしたご飯にスープをかける。
こうして食べた方が美味しい。
カレーライスのように山盛りのご飯の上にスープをどさっとかけることはしない。
久しぶりに食べたトムカーガイを楽しんだ。

2007/5/18

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2007年5月17日 (木)

干物の中骨

ここのところ、魚が続いている。
なにしろ安いということでヌチャナートが大量に魚を買い込んだからだ。
買い込んだ魚の中に干物がある。
干物の食べ方はやはりタイ風なんだろうか?Y065body_005_2
焼きあがった干物を皿に乗せるのは同じ。
干物の身を取ってほぐす。
魚とご飯をかき混ぜる。
ナンプラをご飯にかけて生の唐辛子と一緒に食べる。
やってみると、この食べ方も美味しい。

干物の中骨をそーっと剥がす。
中骨に薄く身がついている。
この身を前歯で齧ると、身が骨から外れる。
中骨についた身はちょっと焦げた香りがして好きなんだ。
魚の干物ではこの中骨についた身が一番美味しいと俺は思っている。
身のなくなった中骨には綺麗な白い骨が並んでいる。
俺の他にも干物の中骨に付いた身が好きな人がいるだろうか?

2007/5/17

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蜂蜜問題

今、蜂蜜に異性化糖などを添加した商品が問題になっている。
蜂蜜業界の団体が品質検査などを行って、違反を見つけるとやんわりと注意をしてきたという。
団体の役員が業界大手の役員で自分達に都合がいいように品質に関する規則を変更したという書き込みをインターネットで見た。

その記事の真偽は別として消費者の立場としては本物が欲しい!
検査が厳しくなると本物の蜂蜜は一般消費者には手が届かない高価のものになるだろう。
そういう物を俺は買わない。いや、買えないと言うのが正しい。
貧乏人の俺は「本物の蜂蜜」「純粋蜂蜜」と称して偽物を掴まされるのが悔しい。
蜂蜜の業界団体は俺のような貧乏人にも蜂蜜が使えるようにしてくれたのかもしれない。
結果としてそれは消費者を騙し、欺くことになる。
異性化糖などの混ぜ物を入れたのなら、「蜂蜜風異性化糖」「蜂蜜風味水飴」とかそれを堂々と表示すればいい。
表示があれば消費者も納得して商品を買う。

蜂蜜騒動でタイでの経験を思い出した。
片言の英語を話す貧しい姿のおばさんがビール瓶に入れた蜂蜜を売りに来た。
鄭重にお断りをしているのに、いつまでも俺の後をつけてきた。
あの淋しげな姿のおばさんはどうしているだろうか?Photo_2_1

路上でも蜂蜜を売っている。
「そんな蜂蜜は砂糖水が入っているから、買わない方がいいわよ」なんてヌチャナートは言う。
蜂の巣から蜜をビール瓶に入れながら売っているおばさんも見た。
「このおばさんの蜂蜜は本物だろうな?」
ここまで疑ったなら信用するものがなくなってしまう。
買う気がないから値段は聞かなかった。
タイの路上で蜂蜜を売る人は蜜を取った後の蜂の巣を並べている。
蜂の巣は、この蜂蜜が本物であること強調する飾り、道具なのだろうか?
それとも蜂の巣を何かに使うのだろうか?
蜜蝋をとるのかな?

「蜂の巣があるからちょっと見にいらっしゃいよ」
ヌチャナートが案内してくれた場所には、長さ一メートル以上直径40センチはあろうと思われる大きな蜂の巣が高い木の上にあった。
あの巣からどのくらいの蜂蜜が取れるのだろうか?

2007/5/17

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さやえんどうと卵

R0019632 家の中にタイ料理の臭いが立ち込めてきた。ナンプラとニンニクの臭いだ。
どうしてナンプラはこんなにも強い臭いがするのだろうか?
熱をかけて料理になってしまうと、この強い臭いはない。

その時、チャイムがなった。誰かが来た。
セールスマンが何かを売り込みに来たのだろうか?
ちょうど今が、調理中で一番臭いが強い時だ。
「まずい時にきてくれたな」
そう思いつつ応対にでた。
ご近所さんが綺麗な花を持って来て下さった。
タイ人なら食欲をそそるこの料理の臭いをご近所さんは異臭と感じたのにちがいない。

食卓に出された料理を一口だけ食べた。
「おお、これは美味い。ヌー!これは美味しいね。好きだよ!」
一口だけの試食の積りが、「ちょっとだけ!ちょっとだけ!」と思いつつ全部を平らげてしまった。

2007/5/16

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2007年5月16日 (水)

ゲンテン 鶏肉と白瓜のシチュウ

R0019625 この料理の名前を聞いたら、ゲンテンとか言っていた。
鶏肉と白瓜の組み合わせというのも日本の料理にはない。
これは明らかにタイ飯だ。
こういうものに出会うとタイ料理は面白いと思ってしまう。
日本の料理を知っているから、違いがわかるのだ。
タイの料理しか知らないタイ人にはこれは何の変哲もないごく普通のタイ料理なんだろうな。

今日の料理はちょっと辛い。
俺にはちょっと辛いのだが、もしかすると普通の日本人にはこれはちょっとではなくて大辛なのかもしれない。毎日、辛い料理ばかりだからちょっと位の辛さでは辛いと感じなくなっている。
日本人の癖でご飯を食べてからオカズを食べる。逆かな?オカズを食べてからご飯をたべる?
順序はどちらでもいい。日本人はご飯とオカズを別々に食べる。
こんな俺の食べ方をヌチャナートは奇異な食べ方と思うのだろう。
「鶏肉、白瓜、スープをスプーンにとって、それをご飯にかけて食べるのよ」
なんて注意をする。

話が横にそれるが、陸軍中野学校のようなスパイ養成学校では現地人に成りすます方法などを教えていた。
例えば顔を洗う時、日本人は手で水を掬い、手で顔をこする。
蒙古人は顔を動かし、手は動かさない。
こんなことを教えていた。
タイ人に成りすます場合は、ご飯とオカズを別々に食べていたら日本人とばれる。
必ず、オカズをご飯に乗せて食べろ、なんて教育するのだろう。

長い間に身についてしまった習慣を修正するのは困難だ。
俺は、ご飯の旨味を味わいたいから、白いままのご飯を食べたい。
オカズの旨味を味わいたいから、オカズだけを食べる。
オカズは辛いので、その辛味を消すために甘味のある日本の米を食べる。

「白瓜を煮るなんて日本人の発想にはない。面白い!」
柔らかに煮られた白瓜を食べながら発想の違いを感じていた。

2007/5/15

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2007年5月15日 (火)

南瓜の種

日本人は食べないがタイ人は南瓜の種を乾燥させて食べる。
タイ人はこの他にもスイカの種を食べる。
中国でもスイカや南瓜の種を食べる。
日本人は食べ物を無駄にし過ぎる。
南瓜の種は食べにくいが食べると油があって美味い。
俺はタイから南瓜の種を買ってきた。
腹が減った時に食べるためだ。
南瓜の種は小腹が減った時に食べるのに最適なのだ。
最大の理由は食べにくいことだ。
南瓜の種を食べるにはまず殻を取らなくてはいけない。
種を歯で挟んでそっと噛む。
強く噛むと種の中に入っている実が壊れる。
殻が壊れたなら南瓜の種を口から取り出して殻を取り除く。
そして小さな緑の種を指で穿り出して食べる。
この工程が実に面倒なのだ。
面倒な作業の割りに食べる実は小さい。
費用と効果の関係が最悪な食べ物だ。
腹が減って何かを食べたいから一生懸命にこの面倒な作業を繰り返す。
これを何回か繰り返していると、面倒になり食べるのが嫌になる。
それと同時に空腹感もなくなる。
食べ過ぎることがない。
俺が南瓜の種を愛する理由はそこにある。

俺は南瓜の種をバッグに入れておいた。
ヌチャナートは俺のバッグの中に南瓜の種が入っているのを知っている。
公園に鳩がいた。
「サミイ、鳩の餌があるでしょ?」
俺の南瓜の種のことを言っている。
バッグから南瓜の種を取り出して鳩に与えた。
鳩は目ざとく餌が撒かれたのを見つけて集まって来た。
鳩は餌と餌でないものを遠くからでも見分けがつくのだと鳩の視覚に感心した。
南瓜の種を鳩はつついて食べようとする。
リスなら南瓜の殻を破って中の実だけを食べる。
鳩は殻を被った南瓜の種をそのまま食べようとする。
種を口に咥えてはぽいと吐き出していた。
南瓜の種を鳩に与えても鳩はそれを食べることができない。

2007/5/15

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2007年5月14日 (月)

白瓜のソムタム

「ああ・・・!」全く溜息がでる。
これで辛くないと言うのだ。
この半分の唐辛子の量でも俺は降参した。

子供の頃、俺は白瓜が嫌いだった。
見かけは胡瓜に似ているのに、胡瓜のようにしゃきっと折れない。
それがシャクだった。
いつも白瓜に騙された気持ちになっていた。
何時の間にやら白瓜も美味いものだと思うようになっている。

日本で白瓜を見つけてヌチャナートは喜んでいた。
今日も白瓜を買ってきた。
これでソムタムを作った。R0019621
青いパパイヤに似た感触だ。
白瓜のソムタムも美味いもんだ。
でもヌチャナート用に唐辛子を沢山いれたものは辛すぎて食べられない。
「もう一本 白瓜があるわ。味噌漬けにするといいわ」
白瓜の味噌漬けなんていつ覚えたのだろう???
ということは、青いパパイヤを味噌漬けにしても美味しいはずだ。
今度、やってみよう。

2007/5/14

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2007年5月12日 (土)

プラケム 魚の塩漬

魚が大好きなヌチャナートは鯵が安かったので大量に買い込んだ。
「幾ら安いからと言っても、そんなに買い込んでどうするの?」と日本人は思ってしまう。
ウチの場合は心配いりません。
塩漬けにしておきます。
漬け込むうちに発酵がすすみ、鯵はいい味になってくるのです。
魚からしみ出た汁も捨てるなんてもったいないことはしません。
ちゃんと料理に使います。R0019585
「今日は何を食べようか?作るのが面倒だな?」
なんて思う時に塩漬けの魚を取り出して焼くんです。
炊き立てのあつあつのご飯に乗せても美味しく食べられます。

今日はタイの餅米を炊き上げるという。
餅米と塩漬けの魚は相性がとてもいい。
甘い餅米と塩辛い魚を一緒に食べると実に美味しい。
「餅米を炊いたなら、塩漬けの魚も焼いてくれよ」
ヌチャナートに頼んでおいた。

塩漬けの魚と一緒にでるものがタイ風なんですね。
小さな紫玉ねぎ、ニンニクと唐辛子がついています。
餅米を指で丸めて、塩漬けの魚に押し付けます。
塩分と魚の旨味が餅米に移ります。
それだけでも美味しいのですが、魚の身を餅米に乗せ唐辛子や玉ねぎなどと一緒に食べると更に美味しくなるのです。

市販の鯵の開きを生の唐辛子、ニンニク、玉ねぎで食べても美味しいと思いますよ。
冷蔵庫が普及したので最近の干物は薄塩になっていますね。
こういう食べ方をするには昔のように塩を沢山振ってから干物にしたものでないと美味しくないです。
日本人はこんなに唐辛子を食べませんから、写真のように生の唐辛子を何本もいれる必要はないでしょう。
彩り、お飾りに唐辛子を使いましょう。
ほんのちょっと唐辛子を齧って「ヒイーヒイー」言いながら食べるのも楽しいものです。

2007/5/11

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2007年5月11日 (金)

ムートート 豚肉の炒め物

これって英語で言えばポークソテーだな。
豚肉を味付けして炒めただけだ。
この味付けがタイ風なんだ。
その違いかな。R0019577

違いはそれだけではなかった。
重要なことを忘れていた。
プリックバーンと言う小さな緑色をした唐辛子と一緒に食べるのだ。
この唐辛子はタイ語で「鼠の糞」と言う名前の唐辛子ほど辛くないと言うが十分に辛い。
唐辛子の香りと刺激でご飯をパクっと食べてしまう。R0019581

ご飯の上には卵焼きが乗っている。
これもタイ風の焼き方だ。
周囲が茶色に焦げている。

「スープ、いるでしょ?」「うん」
セロリとトマトのスープが出た。
今日のご飯はタイの庶民が日常食べる、ごくごく普通のご飯だ。
日本で言えば焼肉一皿と味噌汁というところかな?
ご馳走さま、ヌー。これも美味しかったよ。

2007/5/10

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2007年5月10日 (木)

ゲンパーヌアム

この料理も手抜き料理だ。
適当なものを適当に入れて煮込んだものだ。
料理の名前を聞くと「そうねえ・・・?ゲンパーヌアムかしらね」とこれまたいい加減だ。R0019566_1
いい加減な料理を食うとアメリカの中華料理チョップスイの名前の謂れを思い出す。
腹を空かせたカウボーイがもう閉店した一軒の中華料理屋に入ってきた。
「オヤジ!腹が減っているんだ。何でもいいから食わせてくれ!」
中華料理屋は残り物の材料を集めて調理してだした。
「うめえ!オヤジ、この料理の名前はなんて言うのだ?」

残り物を適当に炒めて作ったものという意味で「チョップスイでやんす」とオヤジは答えた。
チョップスイと言うのは日本で言う八宝菜のようなものだ。

このゲンパーヌアムも「タイ版チョップスイ」だな。
手抜き料理と言ってもこれは食える。
俺が食べる飯の手抜きはするが、猫のサダムにあげる飯の手抜きはしない。

2007/5/8

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クワヌアサイヘット ごった煮

この料理の本当の名前ではない。
これはヌチャナートの手抜き料理だ。
だから、料理の名前なんかない。
「この料理の名前はなんていうの?」R0019568
「うーん・・・・。ごった煮よ。」
「ごった煮」なんてタイ語があるかどうか知らない。
ヌチャナートがなんだかんだと説明したことを簡単に言うと「ごった煮」なんだ。
「それでも名前はあるだろう?」
しつこく名前を聞いた。
「クワヌアサイヘットかな」
料理の名前はいい加減だけど、味はいい加減ではない。
ちゃんといい味がでている。
「サミイは何でも食べてくれるから助かるわ」
俺だって食わなけりゃ、死んでしまう。
これを食いたくないと言ったら他に食うものがない。
ウチにはタイ料理しかない。
自分でも不思議なんだが、よくも飽きずにタイ料理だけを食べている。

2007/5/9

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2007年5月 9日 (水)

ソンクランと女の立ちションベン

日本では公衆便所があちこちにある。
タイでは公衆便所は少ない。
それでもタイ人はそれほど困っていないように見える。
と言うのは私設の公衆便所があちこちにあるのだ。
トイレと書いた看板があるのだが、タイ語が読めない外国人には分からないだけだ。

ソンクランの時は誰もが水に濡れている。
水に濡れながらビールを飲んでいる。
当然トイレに行きたくなる。
公衆便所があるとは言っても交通渋滞でトイレまでいけない。
そうすると女もズボンに水を掛けながら立ちションベンをする。
既に濡れているズボンだ。
そこにションベンと水が混ざっても区別がつかない。

日本でも昔は女が立ちションベンをしていた。
今ではそんな光景を見ることがない。
ソンクランの時期のタイでは女が
「オシッコをしているのよ」
と言いながらズボンに水をかけている。
こうもあっけらかんと女が立ちションベンをしていると見る気にもならない。


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2007/4/23

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2007年5月 8日 (火)

ゲンパーヌアムウ

またヌチャナートが夕食は何を食べたいのか聞いてきた。
俺は何でもいいのだが、答えなくてはいけない。
「何でも良い」は答えではない。
俺も知恵がついてきた。肉を指定すれば良いのだ。
「豚肉がいいな」
「豚肉をどうしたいの?」
「うーん・・・・?」
「・・・・にする?」・・・・の部分は何と言ったのか分からない部分だ。R0019566
分からなくてもいいのだ。食べられるものに間違いない。
「うん、それがいいな」嬉しそうに答える。
何がでてくるのか分からないのに無責任な返事をする。

こんな料理がでてきた。
最近になってから分かったことだが、俺の辛味感覚は完全に日本人離れしている。
ウチの料理を食べても辛いと思うことが少なくなった。


ヌチャナートが「辛いわよ」と言う料理は間違いなく辛いと思うが、何も言わずに作った料理は辛いと感じな
くなっている。
俺にはこの料理は辛くない料理と感じたが、普通の日本の食事をしている人にはかなり辛い料理かもしれない

ピリ辛程度の辛味ではないはずだ。

辛味の他に旨味もかなりある。
牛蒡みたいな香辛料は食べなくてもいい。
葉っぱの香草も脇によけておく。
昔は全部を食べなくてはいけないと思って、出てきたものを全て食べていた。
生の粒胡椒も全て食べていた。
葡萄の房のように10粒、20粒も胡椒の粒がついている。
そんな房が一皿に幾つも入っている。
その全てを食べないと料理人に失礼かと思って生の粒胡椒を食べていた。
思い出してもあれはつらかった。
食べられる物と、食べなくてもいい物の区別がつくようになってからは料理自体を楽しめるようになった。
スープと肉をご飯に乗せる。
日本の米だから甘みがある。
タイの米は淡泊だがスープが米の粒の中に早く染み込む。
やはり、タイ料理にはタイ米が合っているのかな?
ちょっと粘りがある日本の米に慣れているので、米は日本の米の方が美味いと思っている。
ヌチャナートも「日本の米は美味しい」と言っている。
米粒の味を比較したら、日本の米の方がタイの米よりはるかに美味い。
うーん、でもタイ料理と一緒に食べるにはタイ米の方が美味しそうな気がしてきた。

2007/5/7

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2007年5月 7日 (月)

ラムレーズン

これはウチの料理とは関係ない話だ。
お菓子の特売をやっていた。
売り子がぶすっと答えていた。
「ラムレーズンと言えばラム酒でしょ」
どうやら、老人が「子羊のラム肉とレーズンの食い物」だと思って売り子に質問したようだ。
「今日も接客が難しい。ラム酒とレーズンのチョコレート」
売り子は愚痴を交えながら大きな声で販売していた。

ラム酒も子羊も片仮名で書けばどちらも「ラム」だ。
英語が分からなければ、勘違いしてもしょうがない。
笑えるような、悲しいような複雑な気持ちだった。

2007/5/8

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ゲンマラゴー

青いパパイヤを出してきた。
またソムタムを作るのだろうか?
昨日も辛い、特別に辛いソムタムを作って食べていた。R0019563

「ソムタムを作るのかい?」
「違うわよ」
鶏肉も冷蔵庫から取り出した。
何を作ろうとしているのか大体わかった。

鶏肉と青いパパイヤの薄切りを煮込んでシチュウにするのだ。
このシチュウをタイ語でゲンマラゴーと言っている。
もちろん、辛い料理だ。

パパイヤと言えば俺達は甘い果物と思い込んでいる。
確かに完熟したパパイヤは甘い。
青い、未熟なパパイヤは果物と言うより野菜なのだ。
サラダにしても美味しい。
このように煮込んでも美味しく食べられる。

スープとパパイヤをスプーンで掬ってご飯にかける。
ご飯の甘みと辛みがあう。
スープに入っている沢山の香草の香りが食欲をそそる。
「肉も食べなさいよ」
俺は脂肪の少ない胸肉を買った。
ヌチャナートは胸肉が嫌いだ。
それで、俺に胸肉を余計に食べさせようとしているのだ。
敵の魂胆は見え見えだ。
うーん、それにしても美味いシチュウだ。
「明日の朝はこれを暖め直して食べるわ。明日は簡単でいいわ」
もう完全に主婦の感覚だ。
生まれた所も育ちもタイなのにやることは日本の主婦と変わらない。

2007/5/7

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プラムックサルン

これは思い出の料理だ。
ヌチャナートとデートした時、ヌチャナートが選んでくれた料理なんだ。
日本人だけだと、こういう料理を注文したくても注文できない。
そばでこれを食べている人がいれば「あれ!」と指を差して注文できるけど、
なかなかそう言う都合がいい場合はない。

R0019560 唐辛子が沢山乗っていて、カラーイぞう!
泣いても知らないほど辛いぞ!
その辛味の影に美味さが隠れている。
辛味に弱い人でも、その美味さに釣られて食べてしまう。
そして「ハアー、ヒイー」とやる。

魚型の鍋の下に固形燃料を入れてゆっくり煮ながら食べる。
海老などはすぐに煮えるので固形燃料で加熱すれば十分に食べられる。
目で見ても楽しめる料理だ。

2007/5/4

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2007年5月 5日 (土)

若鮎のトムヤンプラ

若鮎があった。
「これでトムヤンプラを作るとおいしいのよ」
すらりとした若鮎の美しい姿を見て、ヌチャナートは美味しい味を想像しているようだった。

鮎を二つに切ってしまった。
「ああもったいない」と思いながら、ヌチャナートの料理を見ていた。
鮎のワタは苦味に特徴がある。
トムヤンプラと鮎の苦味は合わないのでワタを取り除いた。
タイには鮎なんていないから、ヌチャナートにとっても初めての料理だ。
それでも美味しいトムヤンプラができた。R0019559_2

野菜の下に若鮎が隠れている。
野菜をのけると、優しい鮎の顔が出てきた。
鮎は香魚と言うが、この料理では鮎の香りは何処かに行ってしまう。
同じ材料を出しても、日本人とタイ人では料理の仕方が違う。
その差が面白く、なんとなく可笑しい。
若鮎のトムヤンプラを食べながら、一人で笑ってしまった。

2007/5/4

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蒲鉾のヤム タイ風サラダ

俺は蒲鉾を見ていた。
何を思いついたのかヌチャナートが「蒲鉾を買いましょうよ」と言い出した。
「蒲鉾をどうするんだい?」
「これでヤムを作るのよ。色が綺麗だから赤と白を買いましょうよ」
蒲鉾を使ってタイ風のサラダ、ヤムを作るなんて思いつかなかった。R0019557_1
日本人の発想にはない料理を作ろうというのだ。
蒲鉾の食感と味から想像して蒲鉾をヤムにしたら美味しい味になると思った。

「できたわよ」
蒲鉾のヤムが出てきた。
思った通りの味と香りだ。
唐辛子の辛味がピリッと利いている。
パクチーの香りがする。
このパクチーの香りが嫌いという日本人が多いが、この香りがないとタイ料理ではなくなってしまう。
タイ料理には欠かせない香りなんだ。
日本の食材を使ったものだが、これは完全にタイ料理になっている。

2007/5/4

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ラープパー 魚のラープ

今日のラープはちょっと変わっている。
イナダを使ったラープだ。 R0019558_2
たいていは牛肉を使ってラープを作るが、魚のラープも美味しいもんだ。
魚の生臭みが苦手という人でもこのラープなら食べられると思う。
香草の香りで生臭味がかき消されている。
唐辛子の辛味で刺激されると、思わず飲み込んでしまう。
そうすると、また箸が進む。

2007・5・4

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ドリアンの乾燥品

ドリアンを薄切りにした乾燥品を土産に買った。
土産はタイらしいもので軽いものに限る。それで乾燥ドリアンを選んだ。
別に俺は何の疑問も感じないで乾燥ドリアンを買った。

ヌチャナートが土産用の乾燥ドリアンを食べてしまった。
食べながらボツリと言った。
R0019556_1 「このドリアンは未熟果を薄切りにしてから砂糖と一緒に乾燥させるのよ」

俺達が生食するドリアンは完熟したものだ。
完熟したドリアンは濃いクリームのようにドロっとした組織だ。
完熟果ではとても薄切りになんかできない。
薄切りにするには未熟果を用いるしかない。

そう言えば乾燥ドリアンのパッケージには中国語で鹹味と書いたものと甜味と書いたものがあった。
日本語ではカンミとテンミと読むのだろう。鹹味は塩っぱい味で甜味は甘い味だよね。
乾燥ドリアンを作る時、砂糖を使うものと塩を使うものがあるということだ。

乾燥ドリアンというのは甘いものと思っていた。
塩っぱい乾燥ドリアンというのはどんな味なんだろう?
コンソメ味のポテトチップスのようなものだろうか?

2007/5/4

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イナダを丸ごと

スーパーでイナダを丸ごと売っていた。
お願いすると三枚におろしてくれる。
うっかりしていたら、イナダの頭を捨てられた。
こんなものを食べる日本人はいないので、捨てるのが普通だ。
ウチの料理では魚の頭も貴重な食材だ。
なぜかヌチャナートは魚の頭が大好きなのだ。
「ああ、頭も欲しいんだけど」
「あいよ!中骨とワタはどうします?」
「それも欲しいんだけど」
変な客と思われたかな?

三枚におろした身はあらゆる魚料理に使える。
中骨には美味しそうな肉が沢山ついている。
頭と中骨はトムヤンプラに使える。

ワタも塩漬けにして発酵させる。
そうすると、調味料になる。
熱帯の国では食い物はすぐに腐ってしまうので、発酵させて保存する伝統的な技術が伝承されている。
食材を無駄にしない。日本人も見習うべきだ。
かっては日本でもこのような技術が伝承されていたのだが、今ではその技術は忘れられている。

2007/5/4

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2007年5月 4日 (金)

塩分不足

俺は最近、塩分が不足しているのではないかと思う。
いつもタイの料理ばかり食べている。
辛いタイ料理には塩分が少ないのだ。
辛くて塩っぱいものなど食べられない。
日本人の食事はご飯をどうやったら美味しく食べられるかということを主眼においている。
主食はご飯だ。お菜はご飯を美味しく食べるための道具だ。
日本の米は甘い。甘いご飯には塩っぱいものが合う。
漬物にしろ、味噌汁にしろ和食は塩っぱい。
和食しか食べていない人には和食の塩っぱさがわからない。

タイ料理ばかり食べていると時々塩っぱいものが欲しくなる。
食事には魚醤油のナンプラがいつも何らかの形ででる。
臭いと思っていたナンプラなのだが、塩が欲しくてナンプラを飲んでしまう時がある。
体が塩を要求しているからなのだろうか、美味しいと感じながらナンプラを飲む。

アボガドがあった。
俺はアボガドに醤油を漬けて食べるのが好きだ。
今日のアボガドは未熟で固かった。
美味しくない。
醤油をみるとそれでもアボガドの油が少しだけでている。
美味しそうに見える。飲みたい。
ヌチャナートが見たら「そんな塩っぱいものを飲んだら毒よ!」と怒られる。
ヌチャナートに見つからないように隠れて醤油を飲んだ。

2007/5/4

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よそ行きの服

日本でも昔は普段着とよそ行きの服と分けていた。
普段は色あせた服を着ているが、よそへ行く時は綺麗な服を着たものだった。
最近の日本ではよそ行きの服と言う観念がなくなった。
出かける場所にあった服、好みの服を着て出かけるようになった。

タイのホテルのロビーなどにティーシャツにゴム草履という姿のタイ人がよく現れる。
ホテルに馴染まない格好だと思っていた。
最近、そのような姿を見ると、
「ああ、彼等は最高のお洒落をしてきたのだ。よそ行きの服を着ているのだ」と感じるようになった。
彼等の多くはネクタイなどもっていない。
まして背広など持つ者はいない。
この気候の中で上着など必要ないのだ。
靴は高いので買えない。
その代わり、真新しい綺麗なゴム草履を履いている。
タイの一般人にとって背広は、日本のサラリーマンにとって豪華な宴会で着用するタキシードやエナメルの靴みたいなものかな?
彼等にとって背広なんて不要なものと同様に、日本のサラリーマンにタキシードなんて不要なのだ。

いつのまにやら俺もタイ人の普段着とよそ行きの服の見分けがつくようになっていた。

2007/5/4

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籾を保管

R0019500pct40_1 現在はどのように籾を保管しているのか知らないが、ちょっと昔はこのような場所に籾を保管していていたそうだ。
竹で枠を作り、泥で枠を塗る。
これで鼠などの被害を食い止めることができるのだろうか?
長い間に出来上がった形だから、土地の気候その他の条件にあった合理的な形なのだろうと推定した。

こちらの装置で籾をとる。
長い棒の先に人が乗り、籾を軽く突く。
そうして籾を取り除く。

R0019501pct40_1 日本にもこのようなものがあった。
タイでもこのような物は段々少なくなってきており、機械化されている。
機械化されることで、農民が怪我をする事故が増えている。
昔の農具を保存しないと、民族の文化が失われてしまう。

まだタイでは一部の人を除いてこのような品物を大切に保管しようという動きがない。
例えばカンチャナブりの戦争博物館でも展示品が錆びていた。
博物館で働く人も「戦争の遺物を長く残そう」「戦争はいけないというメッセージを伝えよう」という意識がないと見た。
土産物を売る店の店員と同じような雰囲気しか感じない。

今のうちに民芸品や民俗品を集めて保管しておかないと、ほんの数十年前のタイの一般大衆の姿を想像することさえできなくなる。

2007/5/3

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