ゲンマラゴー
青いパパイヤを出してきた。
またソムタムを作るのだろうか?
昨日も辛い、特別に辛いソムタムを作って食べていた。
「ソムタムを作るのかい?」
「違うわよ」
鶏肉も冷蔵庫から取り出した。
何を作ろうとしているのか大体わかった。
鶏肉と青いパパイヤの薄切りを煮込んでシチュウにするのだ。
このシチュウをタイ語でゲンマラゴーと言っている。
もちろん、辛い料理だ。
パパイヤと言えば俺達は甘い果物と思い込んでいる。
確かに完熟したパパイヤは甘い。
青い、未熟なパパイヤは果物と言うより野菜なのだ。
サラダにしても美味しい。
このように煮込んでも美味しく食べられる。
スープとパパイヤをスプーンで掬ってご飯にかける。
ご飯の甘みと辛みがあう。
スープに入っている沢山の香草の香りが食欲をそそる。
「肉も食べなさいよ」
俺は脂肪の少ない胸肉を買った。
ヌチャナートは胸肉が嫌いだ。
それで、俺に胸肉を余計に食べさせようとしているのだ。
敵の魂胆は見え見えだ。
うーん、それにしても美味いシチュウだ。
「明日の朝はこれを暖め直して食べるわ。明日は簡単でいいわ」
もう完全に主婦の感覚だ。
生まれた所も育ちもタイなのにやることは日本の主婦と変わらない。
2007/5/7
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