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2007年6月29日 (金)

ポークソティとセロリのスープ

主婦として旦那の好きな食べ物を作ってあげたい。
そうかと言って、いちいち旦那がなにを食べたいか考えるのも面倒だ。
それで旦那に「今日は何を食べたいか?」聞く。
聞かれた俺も考えるのが面倒だ。P1010234pct13
「なんでもいいよ」と答える。冷蔵庫から豚ロースの厚切りだした。
「これでいい」
「うん」
「どうやって食べる?」
「・・・・・」
「あれする?これする?」
本当は料理の名前をタイ語で言ったのだが、なんと言われたのかわからない。
適当に「うん」と答えておいた。「うん」と言っておけば、なにか料理がでてくる。
返事をしなければ夫婦喧嘩になる。、ヌチャナートが怒る。

「スープはどう?」
「欲しいな」
どんな料理がでてくるのかわからない。すべてヌチャナートにお任せだ。
任せておいても大丈夫なのだ。いつも美味しい料理を作ってくれる。

「できたわよ」
食卓を見て驚いた。ポークソティが出ている。
ポークソティはタイでもあるだろうが、そんな料理を見た記憶がない。
豚ロースをタイ風に味付けしてフライパンで炒めたポークソティは絶対にあるはずだ。

今日の豚ロースは塩胡椒で焼き上げた単純な西洋風味付けだ。
肉を皿に盛るのも西洋風だ。ここまでは想定内だからそれほど驚かない。
驚いたのは皿にはナイフと割り箸がのっていることだ。
こんな組み合わせはタイでも見たことがない。

タイの食事はフォークとスプーンで食べる。
麺類がある時は中国風の箸を使う。
ナイフを食事に使うことはない。肉を切り分けるにはスプーンをナイフのように使う。

ヌチャナートはナイフで肉を切り箸で食べればいいと考えたのだろう。
もうおかしくて奇妙な組み合わせを注意する気にもならなかった。
黙って出されたものを食べた。
いい塩加減でおいしく焼けている。
ナイフとフォークで出したなら西洋人はこの料理をごく当たり前の食事として受け入れ
る。

スープは薄いトマトスープをベースにした、セロリが沢山はいったスープだ。
柔らかく煮込んだセロリが好きだ。
スープを入れたボウルにはステンレスのレンゲが入っている。
このレンゲはタイで調味料を買った時についてくるおまけの品だ。

俺は商品よりもおまけを見て買う。
これからの季節、冷たい飲料にくだらないおまけがついていることが多い。
コーラを買おうと店に入り、ジュースにおまけがついていたらジュースを買う。
この調味料も、スプーンのおまけがあるからを買ったというのが正しい。

おまけ付きの調味料で味付けしたこのスープも西洋人が受け入れる味だ。
タイの香草が入っていないのでタイ料理特有な香りがない。
今日の飯は完全に西洋風な味付けになっている。
西洋風にナイフとフォークを皿の両脇に並べ、スープから順番に食事を出せば完全に西洋料理だ。
毎日、タイ料理ばかりでは旦那が気の毒だと思って作ってくれた料理だ。
ごくごくたまに、こんな料理がでることもある。

2007/6/28

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2007年6月28日 (木)

暑くなってきた

毎日、美味いと言いながら魚を食べている。そろそろ飽きがきた。
「魚の開きも飽きがきたね」
「そうね」
甘塩のサバの開きが安かった。
一箱丸ごと買わなくてはいけない。
大量に買っても食べきれない。
どうしようか、迷った。

「大丈夫よ。干しておけばいいのよ。」
ヌチャナートはサバの開きを買った。
家に帰ると、さっそくサバに少し塩を振りかけて塩分を強くして乾かした。
手早く処理をしないと味が落ちる。
こうやって干しておくと、腐らない。
干し網からサバをとっては焼いて食っていた。

開きでも丸干しでもいいから、今度は生の魚から塩干物を作りたくなった。
「今度は、生の魚を干そうよ。」
「そうね。」
ヌチャナートは日本の気候が暑くなり、タイの気候に近づいたので喜んでいる。
「暑くなったので、タイと同じ物を作れるわ。野菜の漬物も出来るわ。」
どんな物ができるのか、楽しみだ。
多分、臭いの強い塩辛のようなものも作るだろう。
食べ物を腐らすことなく、美味しく貯蔵保管するための熱帯の知恵を見せてくれる。

2007/6/27

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2007年6月27日 (水)

サトー 濁り酒

今日はどの酒を買おうか迷っていた。濁り酒があった。
酒と言えばいつも清酒だ。たまには濁り酒もいいだろう。
濁り酒を求めた。
ヌチャナートは俺が手にした濁り酒を冷ややかな目で見ている。P1010160pct13

清酒が偶然に作られるまでは、日本でも濁り酒が主流だった。
現代の日本人にとって、濁り酒というのはちょっと珍しい酒だ。
なぜヌチャナートが冷ややかな目で濁り酒を見るかというと、濁り酒はタイのサトーに似ているからだ。

サトーというのは家庭で餅米を発酵させたどぶろく、濁り酒だ。
タイでは自家消費用に作るサトーは密造酒にならないようだ。
上手に作ればサトーは甘味のある美味しい酒になる。
雑菌が入ると酸味がでてしまう。

醸造所が作った瓶詰めのサトーを買うこともできる。
タイでは酒類はいつでも買えるわけではない。
選挙の前日、仏教関係の日?など酒を販売できない日がある。
一日のうちでも決められた時間帯は酒を買うことができない。
地域によって酒を買える日や時間帯は異なるかもしれない。
こんな物好きな人はいないと思うけど、時間が限られた観光でタイに行き、サトーを買いたいと思ったなら注意が必要だ。
目に付いた時、手に入る時に買ってしまう方がいい。
瓶は重たいから後で買おうなんて思ってはいけない。
買おうと思って、また店に行った時には買えない時間帯に入ってしまうことがある。

俺は濁り酒を飲んだ。清酒にはない美味さがある。
こういう酒もいいもんだ。なんだか飲みすぎてしまうような味だ。
ヌチャナートにも飲ませた。
「うん、サトーよ」
そう言って、ヌチャナートはそれ以上飲もうとしなかった。
濁り酒に対する反応は日本人とタイ人ではこうも違うのだ。

2007/6/26

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ゲンヌア 牛のシチュウ

この料理をヌチャナートはゲンヌアと呼んでいる。牛のシチュウとでも呼ぶのだろうか?
ビーフカレーと呼ぶべきか?ココナッツが入っていないからカレーにはならない???
これも辛い料理だ。白い物はエリンギだ。
こうやって煮るとエリンギは美味い。歯応えがいい。P1010166pct13

ウチの牛肉は噛み心地を何時までも楽しめる固さがある。
どのくらい固いかと言うと、牛肉から味が抜けてもまだ噛み切れない。
ここまで固いと笑ってしまう。
豚肉を牛肉と偽っているのではない、本物の牛肉だということがこの固さから分かる。

調理の前に牛肉の筋をナイフで切っておく工夫をしている。
安い牛肉をこうして美味しく食べている。
こんな牛肉でもこれほどの美味さがでるのだから、柔らかな牛肉を使ったならもっと美味しくなる。

2007/6/26

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2007年6月26日 (火)

タイカレーとエバミルク

タイカレーが食べたくなった。「今晩、タイカレーを作ってくれ」と頼んでおいた。
忘れているかと思ったのに、ちゃんと覚えていてヌチャナートはタイカレーを作ってくれた。
今日のタイカレーはいつもと違ってエバミルクを使っている。P1010125pct13

エバミルクと言うのは牛乳を濃縮させたものだ。濃縮後に砂糖を加えて甘くしたものと砂糖を加えないものがある。
甘くしたものをコンデンスミルクとか加糖練乳と言う。無糖のものをエバミルクとか無糖練乳と言う。
昔はエバミルクをコーヒーに入れるのに使っていた。今、そんなことをする人はいない。
手っ取り早い商品があるからだ。
大手乳製品メーカーからいろいろなブランドで出されている、植物油脂、コーンシロップ、カゼインなどを加工したコーヒーホワイトナーを使うのが普通になっている。

ある時、ヌチャナートが言った。
「日本にはエバミルクはないの?」
エバミルクなんて言葉をヌチャナートは使わなかった。エバミルクや無糖練乳なんていうタイ語を俺も知らない。
俺は言われたことがわからなかった。
「牛乳をどうのこうの・・・・・」とヌチャナートは説明した。
その説明を聞いているうちに、ヌチャナートが何を求めているのか分かってしまうから不思議だ。
「ああ、あるよ。今度、見かけたら買おう。」
スーパーに行ったらヌチャナートが求めていたエバミルクがあった。
「ヌー、ここに来てごらん。探していた牛乳があるよ。」
エバミルクなんていうタイ語を知らないから牛乳という単語で誤魔化した。
日本語しか書いていない缶入りのエバミルクを手にとって、買おうかどうしようかとヌチャナートは迷っている様子だった。
その気持ちはわかる。缶を見ていてもどんな商品か、どんな味なのかわかるわけがない。
俺は黙って缶を取り、篭に入れた。ヌチャナートはエバミルクを台所の何処かに保管していた。

タイカレーを作る段階になって、エバミルクを取り出した。
「エバミルクをどうするんだい?」
「カレーに入れるのよ」
「ココナッツミルクを使わないの?」
「使わないわよ。同じよ。」
1リットル入りの容器に入ったココナッツミルクはあるが、一人前のタイカレーを作るには多すぎる。
そこでエバミルクが登場したのだ。
出来上がった物を見ると、ココナッツミルクを使ったものと見かけは同じだ。
味もそんなに変わらない。感心し、考えながら食べていた。
俺が黙ってタイカレーを食べているのでヌチャナートが心配そうに尋ねた。
「ねえ、どうしたの?不味いの?」
「そんなことないよ。美味しいよ。」
俺が出されたタイカレーをきれいに平らげたのでヌチャナートは安心したように笑った。

2007/6/26

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2007年6月25日 (月)

薬膳:焼そばに酢を

ラザーニアを使ってタイ風焼そばを作ってもらった。
麺はラザーニアだが、味は完全にタイだ。
ヌチャナートも違和感をもたずに、ラザーニアで作ったオリジナル焼そばを食べている。
「ねえ、酢がいる?」 
この焼そばに酢をかけるかどうか聞いているのだ?
酢をかけると味が引き締まる。
唐辛子入りの酢を作ってくれた。
これを焼そばにかけながら食べた。
きっとこの後、すぐにトイレに行きたくなるぞと思っていた。

食後1-2時間に買い物に行った。買い物をしている時、便意を催した。
「おお!!もう効きだした。」
唐辛子入りの酢が腸の動きを活発にしたのだ。
期待していた効果があった。
腹に溜まっていた物を出し終わると、すっきりした。

2007/6/24

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わさびイカ

ヌチャナートはわさびが大好きだ。あの鼻につんとくる感じが好きらしい。
タイ人はわさびを知らない。
わさびをタイに持って行き、ヌチャナートはタイ人にわさびを食べさせる悪戯をやる。
皆な、鼻を押さえる。それを見てヌチャナートは笑う。P1010088pct15

わさびイカというのがあった。
「これはイカとわさびなんだよ。買ってみようか?それに特売だし。」
わさびと聞いてヌチャナートは首を縦にふった。
主婦だから特売と聞いて買う気になったのかもしれない。
わさびイカとはなんなのだ?珍しい品物だ。
柔らかなイカをわさび漬けにしたものだった。
感激する味ではないが、まあ、食える。
日本人はわさび漬けのどろどろとした酒粕は「食べられる物、食べる物」と知っている。
そんなことを知らない人から見たら気持ち悪い食べ物と見るだろう。
ある外人から聞いた話だ。
お土産にわさび漬けを戴いた。彼女はどろどろした酒粕を洗い流すものだと思った。
わさび漬けを洗ったら、何も残らなかったと笑っていた。

魚が好きなヌチャナートはこの味を受け入れると思っていた。
しかし、食べることは食べたが、それほど気に入らなかったようだ。

2007・6・24

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ラザーニアを使って

P1010072pct15 ラザーニアがある。これを食べちまおう。どうやって食べようか?
イタリアのトマトを使ったペーストがある。
これに肉、玉ねぎ、ニンニクや唐辛子を加えた。
唐辛子の辛味がないと食えなくなっているからだ。
茹で上げたラザーニアに作ったソースを塗る。その上にラザーニアをのせてまたソースを塗る。
これを繰り返す。その後、オーブンで焼くのが面倒なのでフライパンに蓋をして焼いた。
うん、これも食える。

P1010077pct15 まだ茹でたラザーニアが残っている。これはパットメーにしよう。
パットメーと言うのはタイの焼そばだ。
ヌチャナートにパットメーを作ってくれと頼む。
イタリアのラザーニアをヌチャナートは知らないはずだ。
ふんどしのように伸びたラザーニアを見ても麺の一種だとしかヌチャナートは感じていない。
ラザーニアを使って焼そばを作ってしまった。
「こんな味になるはずだ」と想像していたようなタイの味が出来上がってきた。
イタリアの材料でタイ料理ができた。

2007/6/24

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ラープに韮

P1010083pct15 ラープが出てきた。これは俺の好物だ。
ヌチャナートは自分用に別のラープを拵えている。
俺のラープは苦くない。
ヌチャナートのラープには胆汁を入れて苦くしてある。
これはいつものことだから驚かない。

ラープと一緒に胡瓜と韮が出た。
驚いたことに胡瓜の皮を剥かないのだ。
タイでは胡瓜は皮を剥いて出す。日本人は皮を剥かない。
日本流に皮を剥かない胡瓜をだしてきたので驚いた。P1010084pct15

驚いたのはこれだけではない。
韮もそのまま出してきた。
「この韮はどうやって食べるんだい?」
「そのまま、食べるのよ」
生の韮を食べるなんて想像していなかった。

2007/6/24

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トムヤムホイ

P1010090pct15 帆立貝があった。これでトムヤムホイを作った。
イカはサダムのために買ったのだが、今日の料理の材料に使わせて貰った。
「サダム、ごめんね」
貝とイカのスープだから生臭いと思った。
「あら、いい味がでているわ。サミイ、味見しなさいよ」
促されてスープを味見した。
なるほどいい味がでている。
タイの香草の香りで生臭みはすっかり消えている。
これは食える。

2007/6/24

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パーティ料理

P1010036pct15今日はタイの友達がウチに来る。
タイ語で自由に話が出来るので、ヌチャナートは張り切って料理を作った。
「タイ人好みの料理を作れるわ。」
タイの田舎で食べる料理を並べた。
日本人の家族と一緒だと、本物のタイ料理を食べることができない。
家族にタイ料理を作る時の臭いが嫌われたり、家族に合わせた料理になってしまう。
ウチの料理はタイで食べるのと同じだ。
「これは田舎料理だよ」「そうね」
わいわいがやがや言いながら、料理を食べてくれた。
沢山の料理を作り、食べたので、どれがどんな味だったか分からなくなった。
写真で味を想像してください。P1010039pct15

2007/6/23

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2007年6月23日 (土)

茹でたイカ

これは飼い猫サダムの食事だ。
唐辛子は食べない。
この唐辛子は「鼠の糞」とタイ語でいうものだ。
タイ人が「これは辛いぞ!」という香りのよい辛い唐辛子だ。P1010016pct13

サダムはイカが大好きだ。
日本では猫にイカを食べさせてはいけないと言う。
猫がイカを食べると腰を抜かすという。
ずーっとサダムにイカを食べさせているが、まだサダムは腰を抜かしたことがない。
腰が抜けると言うのは迷信だと思う。
イカなら茹でたものでも焼いたものでも食べる。
腹をすくとニャーゴと泣く。
イカを見せただけで泣き止む。
腹がすき過ぎている時は、イカが茹で上がるのを待ちきれなくて鍋を覗き込みにくる。
サダムは猫舌だ。熱いものは食べられない。
イカが冷えるのを待って食べる。
幸せそうな顔をして、サダムはイカを食べる。

2007/6/22

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ヤムウンセン

今日は特にこれが食いたいと言うものもない。
ヌチャナートが「ヤムウンセンを食べるか」と聞くので「うん」と答えておいた。
俺はパソコンで作業を続けている。
「出来たわよ!」
食卓に行くとヤムウンセンが出来ていた。P1010019pct13
彩が綺麗なヤムウンセンを見ると食欲が湧いてきた。
一口、ヤムウンセンを食べると、もう一口食べたくなる。
ピリッとした辛味が美味い。
「これはよく出来ている」と感じながら食べているうちに汗が噴き出してきた。
タオルで汗をぬぐう。
「辛いの?」
口の中が火事になるほど、辛いとは思わない。
それでも赤い唐辛子をよけて食べ始めた。
「今日は三本、使ったのよ」
三本と言うのは唐辛子のことだ。
このボウルの中に三本の唐辛子が入っているのだ。
日本人の感覚では一本でも十分に辛い。
三本と言うのは大辛を通り越した超辛か極辛だろうな。
今日の春雨はちょっと固茹でだ。
酸味もちょうどいい。
ヤムウンセンは俺の好みに合った料理だ。

2007/6/22

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2007年6月22日 (金)

白瓜のシチュウ

また白瓜のシチュウを作った。ヌチャナートは安い食材を見つけては買い込んでくる。
「何を食べたいから、あの料理を作るから、海老と茄子が必要だ」というような買い方をしない。
買い込んだ食材を見て、これをこのように煮たら美味しい。P1010010pct12
こっちは炒める。この野菜は豚肉と煮込む。
手元にある材料をどうやったら美味しく食べられるか考える。
こんな調子で料理を作っている。時には買い込みすぎて同じ料理を続けて食べることもある。
二三日前に白瓜のシチュウを作った。
まだ白瓜が残っている。それで昨日も白瓜のシチュウを作った。
今日のシチュウは昨日の残りを温めなおしたものだ。
昨晩は野菜の色が綺麗にでていたが、今日は色が茶色っぽくなっている。
その分、旨味が増した。
俺とヌチャナートは同じ物を食べているのに、ヌチャナートの方が食べ方が綺麗だ。
この料理には何だか藁のような感じがする乾燥レモングラスを使っている。
食べれば食べることができるが、筋っぽいので俺は食べなくなった。
白生姜の薄片も俺は食べない。
ヌチャナートはそれらを皆な食べるのだ。
ゴミがでないから、食べ方が綺麗なんだ。

2007/6/22

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レモングラスを

ウチの飼い猫サダムはレモングラスが大好きだ。
ベランダに鉢植えしてあるレモングラスはタイ料理を作るためにヌチャナートが植えたものだ。
猫は時々 草を食べる習性がある。P1010007pct12
俺達はサダムが食べるだろうと思って、なんども「猫の草」と称するものを園芸店で買った。
サダムは買ってあげた草を食べない。
植木鉢に行っていつもレモングラスを食べる。
ウチのレモングラスはちょっと大きくなるとヌチャナートが料理に使い、サダムに齧られるので大きくならない。
いつもウチではタイ料理を食べている。
サダムはタイ料理を食べないが、タイ料理の臭いを嗅いでいる。
レモングラスを齧るとタイ料理の香りがするので、サダムも家族と一緒にタイ料理を食べているつもりなのだろうか???

2007/6/22

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2007年6月21日 (木)

この料理の名前

R0029946pct20 何を食べるか聞かれても困る。
ウチの冷蔵庫にあるのは牛豚鶏と魚だ。
選択肢は少ない。
すぐに食べられる豚を選択した。
「煮るの?焼くの?」
ああ、面倒だ。
どっちでもいいが「焼く」を選んだ。
出てきたものは煮たものだ。
「焼く」と言ったのに「煮た」物が出てきたので、むっとした。
「もともと、どっちでもよかったのだから、煮ても焼いてもどっちでもいいのだ」と思い直した。。
そんなわけでこの料理の名前は分からない。

出てきた料理をよく見ると、見た目は美味そうだ。
腹がすいているから、すぐに手を出した。
食ってみると、いい味がでている。
肉の上に赤い唐辛子を乗せる。
俺は唐辛子がないと、刺激がなくて食べられない。
唐辛子中毒というのがあれば、俺は中毒患者になっている。
煮込んだ白菜にナンプラをかけて食べる。
唐辛子の辛味で汗が出てくる。
汗を拭いているが、口の中は火事になっていない。
唐辛子のひとかけらを食べても口が火事になったのに、今は冷静沈着で辛いとも思っていない。
美味いと思って食べている時は食べることに熱中するので無口になる。
ヌチャナートは俺が食べる姿をじっと見ている。
「美味い!ありがとう。」
「お腹いっぱいになった?」
「うん」
ヌチャナートが嬉しそうに笑った。

後でわかったのだが、フライパンで肉と野菜を炒めているうちに野菜から出た水分だったのだ。
美味しい汁が沢山でていたので、煮たものと勘違いしていた。

2007/6/20

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焼き魚

最近、魚を食べることが多くなった。
ヌチャナートは魚が大好きだ。
笊に山盛りになった安い魚や、箱ごとまとめ買いをすれば安い魚を見つけると、すぐにそれを買う。
冷蔵庫に入りきらないほど魚を買うと、乾燥させたり、塩漬けにしている。
買った魚を絶対に無駄にしない。
ヌチャナートに付き合って魚を食うことになる。
俺は煮魚が苦手なので、焼き魚にする。
気がついたら魚を焼くのは俺の担当になっていた。
我が敵ヌチャナートのやり方は上手いのだ。
おだてたり、お願い口調で俺に魚を焼かせている。
女房の甘い言葉やお願いを聞いていると男がすたれると思うが、俺には惚れた弱みがある。
ついつい、言われると魚を焼いてしまうのだ。

今日の魚は秋刀魚だ。
魚が好きな人は「秋刀魚」はワタの苦味が美味いという。
俺はあの黒くてぐしゃぐしゃとしたワタの部分は嫌いだ。
嫌いと言うより気持ちが悪いのだ。
今日はどういうわけか、秋刀魚のワタを食べてしまった。
口の中にほのかな苦味が広がる。
それと同時に美味いと感じた。
今まで、ワタを食っても美味いとは思わなかった。
どうしたのだろう???
ヌチャナートに付き合って、魚を食い続けている。R0029941pct20
そうしたら、ワタの旨味を感じるようになっていた。
秋刀魚のワタは美味いという人の気持ちが分かった。

2007/6/20

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2007年6月20日 (水)

ゲンテン 白瓜のシチュウ

R0029940pct20 これはシチュウというのか具の多いスープというのかわからない。
タイ語でゲンテンと言っている、白瓜を煮込んだものだ。
俺達日本人は白瓜は奈良漬など漬物にして食べる。
白瓜を煮込むなんてことはしない。
こうやって煮込んで食べても美味しいものだ。
冬瓜を煮込んだのと同じような感じになる。
でも冬瓜のように柔らかにはならない。
歯応えは残っているが、しなっとしている。
タイ人は胡瓜などを食べる時、皮を剥いて食べる。
白瓜も皮を剥いてから煮込んでいる。

鶏肉と白瓜の組み合わせもおつなもんだ。
このように白瓜を煮込み料理に使えるのだから、味噌汁に白瓜を入れても美味しいと思う。
これを作っている時は、家中に香草の香りが立ち込めた。
俺のお気に入り料理になっている。
これが食いたくて、白瓜を買っておいたんだ。

2007/6/19

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2007年6月19日 (火)

市場の風景

このごたごたしたタイの市場が好きだ。
市場の中は薄暗いし、蒸し暑い。
通路も濡れている。
その中で人々は笑い、客に声をかけている。
人混みといろいろな食品、食材からでる臭いが嫌だという日本人もいる。
俺は南国の色とりどりの果物を見ているだけでも楽しい。
R0013933pct30
日本では見ることがない、いろいろな魚介類の発酵製品がある。
市場を見れば、この国の生活、好み・・・・などが分かる。
市場の雰囲気は親しみやすくて世界中共通だ。

市場の商品には値札なんてついていない。
値段は此方が聞くまでわからない。
最初のうちは値段を聞いても高いのか安いのかわからないけど、「高いなあ、まけてよ。」なんて言う事にしていた。
うっかり「安い」なんて言おうものなら次はもっと高くなることを恐れるからだ。
タイの物価は二重価格だ。
外人すなわち金持ちだから高く売ってもいい。
事情を知っているタイ人には相場で売る。
こういう市場では外人だからと言って高くなることは余りない。
このような食材を半値に値切るには時間がかかる。
そんなことをすると、喉が渇いて市場の外でジュースを飲んだら値切った金額を取られる。
ゲームだと思って、相手がちょっと安くしてくれたらその値段で買う方がいい。
言い値で買うより値切って買うと、タイ人は親しみを感じるようだ。
値切るというのはタイ人にとっては挨拶、習慣のようなものかな?
値札がついていて買う前に値段がわかるコンビニが増えているから、値切る習慣もだんだんなくなるかもしれない。

2007/6/19

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2007年6月17日 (日)

串刺し卵

アルバムを見ていたらこんな写真がでてきた。
タイでよく見かける卵の串刺しだ。
生卵に串を刺して加熱したもののように見える。
殻を破ると中身は掻き卵なのだ。
つまり、卵の殻を破って中身を取り出す。Dscf4035
卵に塩などを加えて掻き混ぜて、元の殻に戻す。
それを串刺しにして焼き上げる。
これは手間のかかる食品だ。
塩加減などで旨い不味いが決まるが、微妙な違いを気にしなければこれは安くて旨くて腹の足しになる。
タイを安く旅するバックパッカーにお勧めの料理だ。
最初はこんなものを馬鹿にして食わなかった。
ゆで卵を串刺しにしたものだと思っていたからだ。
一度、気が変わって食ってみた。
想像していたゆで卵ではなくて、掻き卵なので驚いた。
それ以来、この卵の愛好者になった。

2007/6/17

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パットヌア 牛の焼肉

牛肉の炒め物だ。
これはちょっと辛味のある炒め物だ。
「お腹がすいたら、言ってね。すぐ何かをつくるからね。」R0019930pct20

それまで自分の作業を進めていた。
空腹を感じたので
「ハラ減った!」
と言ったら出てきたのがこの料理だ。

旨いんだけどねえ-------。
この料理には欠点があるんだ。
ウチの牛肉は安いから固いんだ。
もうちょっと高級な牛肉を使えば、間違いなく美味しい料理になる。
これもノンベー料理だ。
この肉を摘みながら酒を飲む。
ピリッとした辛味が酒を呼ぶ。
酒を飲むと刺激が欲しくなる。
肉を摘む。
赤提灯でこんな料理を食っていたなら「オヤジー!酒!もう一本!」とやってしまう。
これは旨すぎて飲みすぎる危険があるのが、この料理の欠点だ。

2007/6/16

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2007年6月16日 (土)

タイの赤貝

赤貝を見ると、ヌチャナートが言った。
「貝を買いましょうよ」R0019917pct20

「今晩の夕食は何にしようかな」と考えながらタイの町を歩いていた。
レストランの店先に赤貝が積み上げてあった。
うまそうに見えたので、その店に入り赤貝を注文した。
タイ人は半生に茹で上げた赤貝を辛いタレにつけて食べる。
なんだか歯ごたえがない。
期待したほど旨いとは思わなかった。

赤貝はヌチャナートの好物のようだ。
時々ヌチャナートは赤貝を買う。
買ってきた赤貝を洗うのは俺の役目にされている。
あの貝殻の深い刻みに溜まった黒いゴミが気になる。
俺は神経質になって洗う。
幾ら洗ってもあの黒いゴミは落ちないから、諦める。
その代わり俺は赤貝を食べない。

タイでみる赤貝は日本で見るものより小さい。
タイの赤貝も深い刻みに黒いものがついている。

ヌチャナートは美味しそうに、一人で赤貝を食べていた。R0019919pct20

2007/6/16

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葉唐辛子

「唐辛子の葉よ。サミイは知らないでしょ?美味しいものを作ってあげるわ。」
俺は気づかなかったが、ヌチャナートは葉唐辛子を目ざとく見つけて買ってきた。R0019912deg90pct20
夏が近づいたのだ。葉唐辛子がでている。
子供の頃、葉唐辛子の佃煮があった。
塩っぱくて、辛味のある葉唐辛子を熱いご飯に乗せて食べるのが好きだった。
日本のように佃煮にはしないだろうと想像した。
どんなものになるのか楽しみだった。

ヌチャナートは嬉しそうに葉唐辛子を調理しだした。
葉唐辛子のシチュウのようなものがでてきた。
全く辛味がない。
あるのかもしれないが、いつも辛い料理ばかり食べているので、この程度の辛味には反応しなくなっているのかもしれない。
「いつも肉ばかり食べているから、野菜を食べなくちゃ駄目よ」
俺が葉唐辛子のシチュウを美味しそうに食べているのを見て、ヌチャナートは嬉しそうだった。

R0019914pct20

2007/6/15

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2007年6月15日 (金)

唐辛子ペースト

これはトマトで作った唐辛子ペーストだ。
トマトが安いので大量に買い込んだ。
今日はそのトマトを使って辛いソースを作った。
トマトには大量の水分が入っている。
西洋料理でトマトベースのペーストを作る場合、トマトを煮て水分を飛ばす。
ヌチャナートはトマトを焼いて水分を飛ばしたそうだ。R0019896pct20
トマトを鍋で煮て水分を飛ばすには時間がかかる。
焼いてしまえば短時間にトマトから水分が飛んでいくのでエネルギーの消費が少ない。
ニンニクや唐辛子などの香辛料を加えるのにタイ人はミキサーなんて機械は使わない。
すべてを臼に入れて木の棒で叩き潰すのだ。
つまりタイの料理方法は環境にやさしいことになる。
環境のことまでヌチャナートは考えていない。
タイの伝統的な方法でペーストを作っただけだ。
石油エネルギーを使わない調理方法を知っていれば、災害時でも美味しい料理が食べられる。

このペーストは辛味も強いけど、旨味も十分にでている。
どちらかと言うとのん兵衛好みの味だ。
肉や魚を炙り、この唐辛子ペーストにつけては一杯飲む。
これで酒を飲んだら、酒はおおいにはずむ。

2007/6/14

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蒸し鶏

タイの蒸し鶏だ。
写真を見ればわかるが、赤い斑点が唐辛子だ。
これだけでも辛味がある。
日本人はこれだけでも辛いと思う。
ウチでは更に唐辛子ソースをつけて食べる。
それだけでため息が出そうになる辛さを想像できるだろう。
野菜は舞茸と朝顔だ。
R0019900pct20
ヌチャナートは、この料理は手間がかからないので簡単だという。
すべてを蒸し鍋に入れて蒸しあがるのを待つだけだ。
蒸しあがったものを熱いうちに食べる。

2007/6/14

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2007年6月14日 (木)

スペインのナイフ

先日の旅番組だかグルメ番組でスペインの肉屋だか、料理屋が出てきた。
そこで肉を切る場面があった。
そのナイフを見て驚いた。
ナイフの形は円板を四分の一に切ったような形だった。R0019350pct20
写真のナイフはタイで撮影したものだ。
この形はタイの肉屋で使う形と同じだ。
いったい、このナイフの形は何処で発祥し、どこまで伝わったのだろうか?
ドイツやオランダではこの形のナイフを使っているのを見なかった。
俺が知っている範囲では、中国でもこの形のナイフはない。
アラビアでこの形のナイフが生まれ、西はアラビア人が征服したスペインまで、東はタイまで伝わったのだろ
うか?
この形のナイフはタイ独特の形だと思っていたので、テレビの映像を見て驚いた。

2007/6/14

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トムチュート 苦瓜と茄子

晩飯の時間になった。
「豚肉、なかったかしら?」
「あるはずだよ。」
冷蔵庫から豚肉を取り出した。
「ありがとう。今日はトムチュートを作るわ。好きでしょ?」
「うん」
苦瓜と茄子のトムチュートがでて来た。R0019888pct20
俺が子供の頃、苦瓜なんて見なかった。
今じゃ、いつでも苦瓜を買える。
沖縄では苦瓜を食べていると聞いていたが、苦瓜とはどんなものか知らなかった。
苦瓜の芯をくり抜いて、そこに肉を詰める。
茄子も同じように肉を詰める。
それをスープで煮込む。
苦瓜も柔らかになる。
今日のトムチュートには春雨が入っている。
スプーンで苦瓜と肉を食べやすい大きさに切る。
それに生の唐辛子をのせて食べる。
こういう料理は飽きがこない。

2007/6/13

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2007年6月13日 (水)

酸っぱい筍 

今日はゲンノーマイピョウという酸っぱい筍を使った料理だ。
筍を発酵させて酸味を出させたものだ。
缶詰だか瓶詰めになっている。
タイの食材店で求めてきた。
筍はヌチャナートの好物だ。
ヌチャナートは筍を食べると膝が痛くなると言うのだが、好きな食べ物を止めることができない。R0019885pct20
今日も美味しいと言いながら食べている。

スープもちょっと酸味がある。
この料理は辛くない。
いろいろな香草が沢山入っているが、香草は食べる必要はない。
香草は豊かな香りを出すために使っている。
ウチはご飯を茶碗ではなく、皿に盛る。
一口分の飯を皿の端に持ってくる。
飯をスプーンで平らにして、スープを肉と一緒にかける。
ご飯とスープを混ぜ合わせて食べる。
スープとご飯の甘味で食欲がでてしまう。
食べ過ぎないように注意が必要だ。

2007/6/12

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薬膳:青梅

これは薬膳と言ってよいのかどうか悪いのか分からない。
使い方によっては薬効があるが、その使い方を間違えると毒になる。

俺達は子供の頃から青梅は食べてはいけないと仕付けられているので、絶対に青梅は食べない。
子供にとって青梅は魅力的な果物だ。
どう見ても美味しそうな果物に見える。
青梅を食べようとすると親から厳しく怒られた。
梅の実は梅干、梅酒にして食べる以外に食べ方はないものと思い込まされた。
食品関係の専門書を見ると、青梅には猛毒な青酸が含まれていると書いてある。
俺達日本人には青梅は食べ物ではないと知れ渡っている。R0019880pct20

今日はヌチャナートの帰宅が遅い。
ヌチャナートを迎えに行った。
鞄の中にビニール袋が入っている。
「ここに何がはいっているんだい?」
「梅よ」
ヌチャナートは梅干を好まないのに、梅干を買ったのだと思った。
おかしなことをする。
話を聞くと、タイ人の仲間と梅や青いマンゴーを買い、海老を発酵させたペーストや唐辛子と食べたそうだ。
タイ語でガピと言う、臭い海老のペースト、唐辛子と梅干を混ぜたものに青いマンゴーをつけて食べたのだと

想像した。
変なことをやる。
でもこれが日本に住むタイ人の食の好みなのだと思っていた。

「この辺にスーパーマーケットない?」
「この辺にはないよ」
ヌチャナートがトイレに行きたいと言い出した。
こりゃ一大事だ。慌てた!
ヌチャナートのタイ語ではスーパーもコンビニもスーパーマーケットなのだ。
俺は大手のスーパーがこの辺にあるかと聞かれたのだと思った。
この時、もう既にヌチャナートは便意を催していたのだ。
この辺には公衆便所はない。
ヌチャナートはコンビニのトイレを借りたかったのだ。
「さっき、スーパーマーケットがないか聞いたでしょ!サミイは分からなかったのね!」
タイ語が分からない俺を責め立てる。
日本語ではスーパーとコンビニは違うのだと説明しながら家路に急いだ。

帰宅するとヌチャナートはすぐにトイレに入った。
なかなかトイレから出てこない。
やっと、さっぱりした顔でトイレから出てきた。

ヌチャナートが鞄から取り出した梅を見て驚いた。
梅干だと思っていたのに、ヌチャナートは青梅を買ったのだ。
しかもその青梅を食べてしまった。
青梅は何処から見ても甘い美味しそうな果物に見える。
可愛らしい果物に毒があるなんて考えられない。
タイには梅がない。
青梅に毒があるなんてヌチャナートは知らない。
美味しい、甘い果物を想像して青梅を食べたが、固くて不味かった。
一粒だけ食べて止めたそうだ。

「ヌチャナート!青梅は食べちゃいけないんだ!」
青梅は毒があることをまだヌチャナートに説明していなかった自分を責めた。
日本人なら誰でも知っているから、ヌチャナートも知っていると思い込んでいた。
これが大きな間違いだった。

「下痢だったのかい?」
「普通よ」
「お腹が痛かったかい?」
「痛くなかったわ。すっきりよ。」

ヌチャナートは午後四時ごろ青梅を一粒食べたそうだ。
それから約四時間後に便意を催し始めた。
四時間半後に長いことトイレに入っていた。
その後、30分後にまたトイレに行きたくなった。
これまた長いことトイレに入っていた。

トイレから出てきて言うには
「大量の通常の便がでて、すっきりしたわ。」

ヌチャナートの人体実験によると、青梅を一粒食べると4-5時間後に便意を催す。
そして体内の宿便?を取り除く???
一粒程度では腹痛はないようだ。
青梅は排便を促し、大量の便がでることがわかった。
使い方によっては体内の浄化に役立ちそうだ。

青梅で体内浄化を試したい方はご自分の責任で試してください。


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2007/6/12

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2007年6月12日 (火)

芽が出たニンニク

記録をみると一月だった。
芽が出てしまったニンニクを鉢に植えておいた。
そうしたら芽が段々大きくなり、葉が茂った。
ヌチャナートは育った葉を摘み取っては料理に使っていた。
R0019861 ニンニクは新しい葉をぐんぐんだす。
三月になるとニンニクの元気がなくなった。
ヌチャナートがニンニクを引き抜いたら、丸い球ができていた。

五月の連休頃だったと思う。
また、おなじ事をやろうと、芽が出たニンニクを鉢に植えた。
期待通りに芽は成長した。
もうそろそろ葉になってもいい頃になってから、ばったりと成長がとまった。
見ると、一つのニンニクは枯れかかっていた。

そこでまだ芽が出ていない元気そうなニンニクを選んで鉢に植えた。
植えると言うと偉そうに聞こえるが、土の中に埋めただけだ。
そして思い出したように水をあげていた。R0019868
此方のニンニクは元気に芽を出して成長している。
おそらく、根の方も同じように元気なのだろう。
一方、元気を失ったニンニクの方を見ると完全に枯れてしまった。

これは俺の仮説だ。
芽がでかかったニンニクは土に植えられると我が意を得たりと芽が伸びて行く。
暖かい季節なので、芽はどんどん成長し、根から養分を要求する。
しかし根の方はまだ伸びていない。
葉と根のバランスが取れないので枯れてしまう。

幾ら丈夫なニンニクでも植える季節などで、育たないこともあるのだ。
日本の場合、四季がはっきりしているので、ニンニクを植える時期を間違えると育たないのだろう。
品種によるのかもしれない。
ウチのニンニクは中国からの輸入品だ。
テレビで宣伝しているような、高価なニンニクは使っていない。

2007/6/11

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ブンファイデン 朝顔の炒め物

これも俺の好物だ。
朝顔と言っても日本の夏に咲く綺麗な朝顔、入谷鬼子母神の朝顔市に見る朝顔ではない。
日本では空芯菜という名前で売られている野菜だ。R0019871
英語でMorning Gloryと言うから朝顔なんだろうな。
でも葉の形は俺達が普段見かける朝顔の形ではない。
多分、朝顔科の植物で綺麗な花が咲く野菜なんだろう。
今日の朝顔は筒菜と書いてあった。
最近、見かける野菜だから日本古来からある野菜ではないのだろう。
これを炒めるとうまい。

名前は知らなかったが多分それまでにもタイのレストランでこの野菜を食べていたはずだ。
いつもタイ人が料理を注文してくれるので、俺は料理の名前を知らなかっただけだろう。
ある時、英語のメニューを渡された。
そこにMorning Gloryと書いてあった。
日本の朝顔を想像して朝顔料理を注文した。
珍しい料理を食えると期待していた。
出されてきたものは単なる野菜炒めだった。
俺はがっかりした。
最初の一口を食べて、俺はその美味さに驚き、感動した。
「これは美味い野菜だ!」
それ以来、俺の大好きなタイ料理になってしまった。
濃い緑の野菜にある赤い唐辛子は彩りでもあり、食欲の刺激剤でもある。
唐辛子は油の味と合う。
ちょっと噛み応えがある野菜を噛んでいると旨味がじわーっとでてくる。
ウチではナンプラと唐辛子を使っているが、ナンプラを醤油に変えてもいいだろう。
塩と胡椒で炒めても美味しいかもしれない。

2007/6/11

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2007年6月10日 (日)

鶏ガラと蟹

今までに何度か鶏ガラについて書いている。
日本人は鶏ガラを出汁をとるためにしか使わない。
あんなものはゴミの一歩手前だと考えている。
ところが、タイ人は鶏ガラを食べている。
一番よく目にするのは鶏ガラを一匹、丸ごと唐揚げにしたものだ。
驚くほど沢山の肉が鶏ガラについている。
軟骨部分はこりこりしていて美味しい。
ゴミだと思った鶏ガラにこんなにも沢山の肉があるのか、またこんなにも美味しく食べることができるのかと

驚く。
今まで、鶏ガラをゴミとして捨てていた自分が恥ずかしくなるほどだ。
食べてみると分かるが、鶏ガラは美味しい。

「ねえ、あの肉屋さんに寄らない?」
近所の小さな肉屋のことを言っている。
「・・・・」
「あそこに、鶏ガラがあるのよ。あれで料理を作ってあげるわ。お酒と一緒に食べるのよ。美味しいわよ。」
「・・・・」
俺はとくに興味がなかったので、あいまいな返事をしていた。
バスを降りると、ヌチャナートはもうあの肉屋に行こうとは言い出さなかった。
俺の反応がよくなかったからだろう。
「ヌー、鶏ガラを買うのだろう?」
「ええ、そうだったわね」
「鶏ガラの唐揚は美味しいね。ウチじゃ大きい鍋がないから作れないね。」
「作ってあげるわ。切ればいいのよ。」
なるほど、鶏ガラを4,5個の大きさに切れば、ウチのフライパンでも鶏ガラの唐揚を作ることができる。
小さな肉屋で鶏ガラを求めた。R0019854pct40

寝転んで本を読んでいるうちに本当に寝てしまった。
ドンドンという音で目を覚ました。
「驚いたの?鶏ガラを切っていたのよ。」
可笑しそうにヌチャナートは笑っていた。
暫くすると、鶏ガラのパッカパオが出来てきた。
鶏ガラを一口大に切り、レモングラスなどの香草と一緒に炒めたものだ。
香草の香りがいい。
辛味があるタレが満遍なくかかっている。
鶏ガラについている肉を口の中で慎重にとる。
あるいは指で鶏ガラを摘んで、肉や軟骨部分を食べる。
美味さが口の中で広がる。
鶏ガラのこんな美味しい食べ方があるのだと驚く。
この美味しさを広めたいと思う反面、鶏ガラの需要が高まれば値段が高騰する。
それも俺達には迷惑だな。複雑な気持ちで鶏ガラを食べている。
牛豚のガラと違い、鶏ガラは小さいので食べにくい。
慎重に食べないと口の中を怪我する。
指で摘んで食べる方が食べやすいが、指がべたべたする。
紙ナプキンなどで指を拭きながら食べる。

鶏ガラを食べているうちに、鶏ガラは蟹に似ていると感じた。
味も姿も全く似ていないが共通点がある。
鶏ガラのパッカパオも蟹も美味しいけど食べにくいのが似ている。
どちらも一生懸命に食べていると無口になる。

この料理を食べ終わった後に、忘れてはならない大切なことがある。
紙ナプキンで拭いたからと言っても、まだ指には唐辛子の成分がついている。
それを知らずに指で目をこすったら、痛い目にあう。
食後は必ず、手を洗うこと。

2007/6/10

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2007年6月 9日 (土)

パセリ料理

ゲンノーマイは竹の子が大好きなヌチャナートの得意料理だ。
今日のゲンノーマイはいつもと違う。
何が違うというと大量のパセリを使っているのだ。
今日の料理はゲンノーマイと言うよりパセリ料理と言った方が相応しい。

サンドイッチの飾り、スープのうきみ、安いとんかつ屋の皿に乗せるのがパセリだ。R0019847pct40
パセリの多くは飾りとして使われているので、食べないで残している。
あの特有な香りがちょっと嫌われるのだろう。

安いと言ってヌチャナートはパセリを大量に買った。
「そんなに食べるのかよ?」
「そうよ。食べるのよ。」
「タイにこの野菜ある?」
「ないわよ!」
パセリの束は大きなキャベツほどある。
どうやってこのパセリを食べるのだろうか?
ヌチャナートのことだからちゃんとした料理になるはずだ。
安心して任せておける。

「サミイ!この野菜を何かに使う?」
「使わないよ」
パセリなんて飾り物だ。食い物じゃないから使い道がない。
「それじゃ、全部使うからね」
ヌチャナートはパセリを全部 鍋に入れた。

出来上がった料理を見て驚いた。
竹の子、エリンギの他にパセリが入っていた。
パセリはしなやかになっている。
食べると、パセリ特有の香りが残っている。
パセリは立派な野菜だと見直した。
パセリのこんな食べ方があるなんて知らなかった。
こうやればパセリも食べられる。
パセリには鉄分が多いので貧血症の人にいい。
生のパセリなんて大量に食べることができないが、こうやれば大量のパセリを食べることができる。

2007/6/9

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紙皿は環境に

ファミリーレストランのロイヤルホストだと思ったな、紙皿ハンバーグとか書いた垂れ幕が下がっていた。
紙製の鍋ですき焼きなどの鍋物を出すことがある。
鍋物の場合、水分が入っている間は直火で加熱しても鍋は絶対に燃えることがない。
ハンバーグの場合は水分が少ないから直火で加熱できない。
どうやって加熱するのか興味があった。

ヌチャナートは洋食に馴染みがないので、洋食を好まない。
「紙の皿で加熱するハンバーグを食べに行こうよ。」
「ええ-!嫌よ!ハンバーグ、好きなの?」
「好きじゃないけど、どんなものか見たいだけだよ。」
俺の物好きにヌチャナートは呆れていた。

ファミリーレストランは俺にとってラクチンだからいい。
外人とレストランに行ったことがない人には絶対にその理由がわからない。
ファミリーレストランのメニューには必ず写真がある。
それを見れば、これはどんな料理か想像できる。
俺はヌチャナートに「この料理はどんなものか」いちいち説明する必要がない。

嫌がるヌチャナートを連れてファミリーレストランに行った。
俺はお目当ての紙皿のハンバーグに決めている。
ヌチャナートは長いことメニューを見つめて、決心したように一品を指差した。

R0019842pct40 紙皿のハンバーグが出てきた。
俺はテーブルの上で直火で紙皿のハンバーグを焼き上げるのだと思っていた。
出てきたものは鉄皿の上に紙皿があり、そこにハンバーグが乗っていた。
俺が想像していたものと違うので、”騙された!”と俺は思った。
店の名誉の為に言っておく。
決して店は俺を騙していない!

要するに鉄皿を洗う手間を省くために考え出されたのだと俺は思う。
うーん、これは環境に優しいのかな?
値段も高そうな真新しい、厚手の紙だ。
こういう出し方なら再生紙でもいいんじゃないかな???

そんなことを考えながら食べていた。
でもなんとなく味が物足りない。
いつも辛いタイ料理ばかり食べているので、この料理には刺激がない。
タバスコソースでもないかとテーブルを見渡した。
俺は完全に唐辛子中毒になっている!

2007/6/9

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朝粥のおこげ

ヌチャナートはまだ寝ている。
腹が減った。
寝ているヌチャナートを起こすのは可哀想だ。

「何を食おうか?バーミーナムにしようか?」
バーミーナムもいいか、今日はあまり食いたくない。
そうだお粥にしよう。
朝粥はうまい。
豚肉で出汁をとった。
出汁は紙で漉して透明にした。
冷蔵庫の野菜を取り出して加えた。
彩りも綺麗なお粥になるはずだった。

お粥をとろ火でゆっくり煮ることにした。
パソコンで作業をしながらお粥ができあがるのを待てばいい。
作業をしているうちに夢中になりお粥のことは完全に忘れてしまった。

なんだか臭ってくる!!
「あっ!!やってしまった!お粥を焦がしてしまった!」
あわてて火を消した。
おこげを作ったことをヌチャナートに見られたら、絶対に馬鹿にされる。
どうしよう?!
証拠を隠滅しよう。
流し台にあった汚れた皿と一緒におこげの付いた鍋を洗った。
こうすれば妻を助ける優しい夫の姿となる。
見た目はこれで誤魔化せたが、焦げた臭いが残っている。
これもナントカしなくてはいけない。
臭いはお香を焚けばいい。
先日、戴いたお香で臭いを誤魔化した。
これで完全犯罪となる。
ヌチャナートはまだ寝ている。
しめしめ。

2007/6/9

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2007年6月 8日 (金)

ロールキャベツのトムチュート

トムチュートにするかそれとも他のものにするか、聞かれたのでトムチュートにした。
どんなトムチュートになるのか考えていなかった。
「できたわよ!」
見ると、今までに見たことがないトムチュートができていた。
緑色の野菜はキャベツだとすぐにわかった。
黒っぽいもので挽肉を包んだものもある。。
昆布巻きのように昆布で何かを包んだのかな?
ウチには昆布なんてない。
そういえば、タイで海草を売っているのを見たことがない。R0019832pct30
海岸地帯では海草も食べるのだろうが内陸では海草を食べないのかもしれない。

このように、何であるかはっきり分かる食べ物と、何だかよくわからないものがあると、よく分かるものから手をつける。
人間の習性なんだな、こういうのは。

緑色のキャベツを取った。
キャベツは楊枝で留めてあった。
俺が知らないだけかもしれないが、このような料理方法もタイ料理にはない。
ヌチャナートが日本で学んだ料理方法かもしれない。
「珍しいな!」と思いつつ楊枝を抜いた。
齧るとキャベツの中に挽肉が入っている。
これは西洋料理のロールキャベツだ。
こんな調理方法はタイにはない。
明らかに日本に来てから学んだ調理だ。
よくできている。
スープも美味い。
「唐辛子と一緒に食べてね。」
申し分ないほどよくできたロールキャベツなのに、更に唐辛子を使うのか??
やはりタイ人なんだな。
唐辛子の辛味がないと味付けにならないのだ。
ロールキャベツに生の唐辛子という組み合わせは西洋料理にはないから、
やっぱりこれもタイ料理なんだ。

黒いものを取ってみた。
昆布ではなくてナスだった。
茄子の中をくり抜いて、そこに挽肉を詰め込んでいた。
苦瓜を使って同じような詰め物している。
茄子を使ったのは初めてだ。
こちらもかなり美味い。

2007/6/7

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2007年6月 7日 (木)

ゴイクン タイの海老サラダ

ウチの飼い猫サダムに海老を与えた。
「食べるかしらね?猫に海老をあげているのをタイ人が見たら驚くわよ。」
物価の安いタイでも海老は高級品だ。
貧乏人は海老など食べられない。R0019829
面白半分にサダムに海老を食べさせたら食べた。
サダムが喜ぶからと言って、ヌチャナートはサダムのために海老を買ってくる。
そのうちにサダムも舌が肥えてきたらしく、赤い殻の海老は食べなくなった。

この海老もヌチャナートが猫のサダムのために買ってきたものだ。
どういうわけか気が変わったらしい。
サダムの餌を取り上げて、俺のためにサラダを作ってくれた。
生の海老サラダだ。
海老の甘味がじかに感じられる。
酒の肴にぴったりの料理だ。
のん兵衛なら誰でもこの味に満足する。
唐辛子を避けて食べれば辛くない。

2007/6/6

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2007年6月 6日 (水)

蚕を食べる

養蚕農家ことをテレビでやっていた。
先日、ヌチャナートが養蚕のことを聞いた。
丁度よい機会なので洗濯をしているヌチャナート呼んだ。
桑の葉を見て、タイと同じだと喜んでいた。
「桑の実は甘いのよね」
興味深そうにテレビを見ていた。
蚕が出てきた。
「日本人は蚕を食べる?」
「食べないよ」
「タイでは蚕を食べるわよ。美味しいのよ。」
うーん!?
考えてしまった。
バッタやコオロギより美味しいかもしれないと想像した。
でも俺にとって蚕は食べ物と考えていないし、大型の蛆虫のようで気持ち悪い。
食文化の違いだ。

2007/6/6

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2007年6月 5日 (火)

プラケム 塩漬けの魚

いつだったか鯵が馬鹿安だった。
ヌチャナートはこの時とばかり鯵を大量に買い込んだ。
それを塩漬けにしておいた。
漬け上がった当時は「美味い、美味い!」と言って塩漬けの鯵を食べていたが、やがて飽きがきた。
塩漬けにした鯵があることすら忘れていた。
熱帯の国で魚を保存する方法をそのまま日本で行っている。
常温においていても絶対に腐るはずがない。
ヌチャナートは食べ物を無駄にしないから、ここはヌチャナートにまかせておけばいい。R0019803pct20

何かを油で揚げていた。
換気扇を回して油の臭いを追い出す。
「できたわよ!味見して!」
テーブルの上には魚の唐揚が乗っている。
魚には唐辛子や、小さな紫色の玉ねぎ、ニンニクの薄切りが乗っている。
これって、日本で言う「南蛮漬け」の原型だな。
魚をちょっと摘んで味見した。
塩っぱいが、塩漬けされているうちに出来上がった旨味がたっぷりある。
「これはよくできた!美味いね、ヌー。」
ヌチャナートがにこっと笑う。

習慣というものはなかなか抜けないものだ。
俺は魚を摘んでは食べて、それからご飯を食べる。
別にどうということがないと思うだろう。
日本人にはごく普通の魚の食べ方なのだ。
しかしこんな食べ方はヌチャナートには奇妙な食べ方なのだ。
俺の食べ方に文句をつける。
今日のご飯は餅米でなくて普通の日本のご飯だ。
餅米の場合は餅米を指で丸めて、魚に押し付ける。
そうすると魚の旨味が餅米に浸み込む。
普通のご飯の場合は食べ方がちょっと違う。
「魚をご飯に乗せて食べるものよ」
あるいは、ご飯の上で魚の身をほぐして、魚とご飯をまぶして一緒に食べる。
ここが日本人とタイ人の魚の食べ方の違いなんだ。

俺がタイ人に化けてもこんな小さなことから、日本人とばれてしまう。

2007/6/4

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パットムウ 豚肉の炒め物

これは豚肉の炒め物だ。野菜はキャベツと玉ねぎがはいっている。
味付けはもちろんナンプラだ。
このナンプラがないとタイの味にならない。
「中華そば」と書いた赤い暖簾がかかっている店にある、野菜炒めの味に似ている。R0019807pct20
生の唐辛子を加えながらこれを食べる。
庶民が屋台で食べる味なんだ。
唐辛子は好みで量を調節すればいい。
辛い物が苦手なら、唐辛子をいれなくてもいい。
日本人にもタイ人にも受け入れられる味だ。

2007/6/4

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2007年6月 4日 (月)

ゲンルアム 黄色いカレー

カレーというのは黄色いものと日本人は思い込んでいる。
タイのカレーは赤、緑、黄色の三色がある。
使う肉によってタイ人は色を使い分けているようだ。
色が違うというのは使っている香辛料も違うはずだが、日本人にはどのカレーも辛すぎて辛味以外の香りなど吟味する余裕がない。
通常、黄色いカレーは魚と一緒に使うそうだ。R0019800pct30
ウチの料理ではそんなことはお構いなしだ。
今日の黄色いカレーには鶏肉と竹の子が入っていた。
「辛味がいいわ」
ヌチャナートはこの程度の辛味だとちょうど良いと感じるらしい。
「サミイ!辛くないの?」
「それほどでもないよ」
俺も辛味中毒になっているらしい。
唐辛子の辛味に鈍感になり、この辛味でもそれほど辛いと思わなくなっている。
食べているうちに辛味による効果だか、唐辛子のカプサイシンの効果だかわからないが、汗が吹き出てきた。
舌では辛いと感じないのだが、体の方が辛味に反応している。
「ああ!辛い!」
ヌチャナートが悲鳴を上げ始めた。
タイ人が辛いと言うのだから、この黄色いカレーはかなり辛いはずだ。

2007/6/4

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カイクア 卵の料理

肉が冷凍のままだった。今から解凍させても時間がかかる。
それで卵を使った料理になった。
「カイクアにする?」
たしかそんな名前だった。
「うん」
これまたいい加減な返事をする。
カイクアというのがどんな料理なのかわからない。
説明を聞いてもまたちんぷんかんぷんになるだけだから、聞いてもしょうがない。
カイクアというのは卵料理なはずだから、それでよしとした。
出てきたのがこの料理だ。
溶き卵をスープの中で固めたものだった。
赤い唐辛子が彩りと辛味用に入っている。
単純な料理だが、これも結構いける。
スープと卵をご飯に少しずつかけて食べる。
ちょっと塩っぱいスープだが、この位の塩味でないとご飯にかけても旨味がでない。

2007/6/3

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2007年6月 3日 (日)

鯰の黒焼か

鯰の輪切りをから揚げしてソースをかけたものが食べたくなった。
珍しく俺から鯰を買おうと言い出した。
ヌチャナートもちょっと驚いていた。
ああ、それなのに、ヌチャナートは鯰を黒焼きにしてしまった。
「鯰の唐揚を食べたかったのに」
ちょっぴり不満を言った。
「あら、以前、作ったわよ。サミイは食べなかったじゃないの!」
逆に怒られてしまった。
言わなきゃよかった。
これをそのまま食べるのかと思っていたら、これはまだ料理の前段階だという。
この後、いろいろな香辛料などを臼でぽくぽく叩いて潰している。
それから黒焼きの鯰の身をほぐす。R0019759
黒焼きの鯰も臼の中で叩いている。
こうして英語ならペースト、日本語ではなめ味噌とでも言うようなものを作る。
今日は二種類の味噌を作っていた。
一つは鯰が入っていない俺用のもの。
俺用のものはあっさりした味だ。
あっさりと言っても辛味は十分にある。R0019769
タイ料理の辛味に慣れていない日本人はこの辛味だけでご飯を食べてしまう。
もう一つは鯰を入れたヌチャナート用のものだ。
鯰が入ったヌチャナート用の味噌を舐めてヌチャナートは言う。
「あら、美味しいわよ。サミイも味見してよ。」
釣られて俺も味見をした。
沢山の香辛料などに隠れてしまい、鯰の泥臭さはない。
うん、これなら食える。R0019771

2007/6/2

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牛舌を使って

加熱処理して真空パック詰めになった牛舌を売っていた。
「あら、舌よ!」
ヌチャナートは真空パックを見ながら、買おうかどうしようか迷っている。
牛舌はヌチャナートの好物だ。
通常、牛舌は生のまま売られている。
このように加熱して真空パックになった物は珍しい。
珍しさゆえに俺は買うことにした。
「この牛舌をどうやって食べようか?」
「いろんな食べ方があるわよ。焼肉にしてもいいじゃない?」
そりゃそうだ、材料だからいろいろな食べ方ができる。
R0019793
工夫次第ということだ。

牛肉の大和煮のような臭いがしている。
食卓の上には牛舌がでていた。
既に加熱処理された肉なので、柔らかだ。
舌特有のカリカリした噛み心地はないが、歯の悪い人でも食べやすい肉になっている。
タイの辛いソースをつけて食べた。

2007/6/2

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2007年6月 2日 (土)

チリ産煮貝

先日のテレビでアワビ採りを見た。
「貝を採っているのね」
「そうだよ。あの貝は高いよ。あれだと三千円以上だね。」
商店街の魚屋に行った。
「サミイ、来てよ!あの貝があるわ。高いんでしょ?」
アワビに似た貝があった。
煮貝チリ産と表示があった。R0019751
煮貝と言うのは山国の甲州の名物だ。
静岡などの海で取れたアワビを醤油で煮込んで山梨に運ぶ。
そうするとアワビに味が浸み込んで美味しく保管できる。
昔はそうとう高価な食品だっただろうと想像できる。
この煮貝はチリで取れたアワビに似た貝を輸入して日本で煮たか、チリで煮て日本に持ち込んだものだろう。
小さくて安いものを試食用に買った。
しこしこした感触がいい。
味も適度に浸みていてなかなかいい。
「山葵醤油で食べると美味しいわよ。」
ヌチャナートは山葵醤油で食べることを提案した。
まず醤油だけをつけてみた。
味が濃くなった。
タイの辛いソースをヌチャナートが作った。
そのソースもつけてみた。
辛味が刺激になって貝を美味しく食べられた。
どのように食べてもこの貝は美味しい。

2007/6/1

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ヤムホイ 帆立のひもサラダ

帆立のひもを売っていた。
「これを買おうか?」
「これなあに?」
ヌチャナートは帆立のひも知らないようだ。
「貝だよ。貝の身のまわりにあるやつだよ」
「・・・・ふーん」
俺はこれを佃煮にする積りだった。R0019746

帆立のひもはよく洗わないと砂が沢山付いている。
ひもを洗いながら砂が残っていないか確認していた。
それを見ていてヌチャナートが言った。
「あら、これをサラダにすると美味しいわよ。」
食べたこともない、見たこともない帆立のひもを見てヌチャナートは美味しい食べ方を考えていたのだ。
うん、確かに美味そうだ。
俺も帆立のひもを使ったサラダなんて食べたことがないが、他のタイのサラダの味からどんな味になるか想像した。
あの味付けに帆立のひもを使ったなら間違いなく美味しいはずだ。
ヌチャナートは俺から帆立のひもを取り上げてサラダを作り始めた。
想像していたような味のサラダが出来上がった。
帆立のひもがしこしこしている。
思っていたより美味しいサラダだった。
こんなに美味しいサラダができるのなら、帆立のひもをもっと買えばよかったと悔やまれた。

2007/6/1

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茹でた赤貝

ヌチャナートのお気に入りの商店街に買い物に行った。
その商店街はタイの市場を思い出させるらしい。
いつものようにのんびり商店街を歩いている。
タイ人は日本人のようにせかせか歩かない。
この商店街に来るとヌチャナートの歩みはタイの歩みになる。
うんざりするほどのろのろ歩く。
「今日は、貝を買うわ」
買い物の予定を言っていた。
ヌチャナートは赤貝が大好きだ。R0019754
自分のペースで歩いていたら、俺はヌチャナートとはぐれてしまった。
後から付いてくると思っていたのに、振り返ったらヌチャナートがいない。
すぐに追いつくだろう。
幾ら待ってもヌチャナートが来ない。
携帯で呼び出そうと思ったら、ヌチャナートが見えた。
「貝を買うのだろう?」
「もう買ったわ」
俺はアサリかハマグリでも買ったのだろうと思っていた。
家に戻って貝をみたら赤貝だった。
赤貝は貝に深いぎざぎざがある。
幾ら洗っても綺麗にならない汚れがここに溜まっている。
俺はそれが気になってしょうがない。
何度か水洗いをして貝をヌチャナートに渡した。
ヌチャナートは簡単に貝を茹で上げた。
貝は大きく口を開けない。
貝の口をこじ開けて、中の赤い身を取り出しては、ニンニクと唐辛子のソースにつけて食べている。
俺が赤貝を食べないのでヌチャナートは一人で美味しそうに赤貝を食べていた。

2007/6/1

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2007年6月 1日 (金)

サンマの開きの食べ方

今、俺がはまっているサンマの開きの食べ方だ。
サンマの開きを通常通りに焼く。
焼きあがったら、サンマの身を手でほぐす。
ナンプラにレモン汁を入れる。
それに生唐辛子の輪切りを加える。
このナンプラの中にほぐしたサンマの身を加えてかき混ぜる。
温かいご飯にこのサンマをナンプラ、唐辛子と一緒に入れる。
全体をよく混ぜる。
たったそれだけだ。R0019737

日本人は魚の身をとったら、魚の身だけを食べる。
あるいはご飯の上に魚の身を乗せてご飯と一緒に食べる。
タイの人々は魚の身をとってはご飯に混ぜて食べる。
その時、唐辛子入りのナンプラに魚の身をつけてから食べることもある。

俺のこの食べ方はタイにもない。
タイ人の魚の食べ方をちょっと変化させただけだ。
食べるたんびに毎回、魚とご飯を混ぜるのが面倒なので、それを一回で済ませようという横着な食べ方なのだ。
やってみると、これは美味い!

2007/6/1

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レモンの使い方

今ではレモンなんて安い。
俺が子供の頃はレモンは高価だった。
その考えが抜けないので、俺は今でもレモンは高価なものと思っている。
レモンを大事に使う癖が抜けない。

タイでは黄色いをレモンを見たことがない。
あるのかもしれないが、見た記憶がない。
庶民は青いライムを使っている。
タイのライムはピンポン玉より小さい。
ライムなんて安いものだからタイ人はライムを粗末に扱う。
彼等はライムを料理の酸味付けに使う。
ライムの香りを楽しむとか、ライムを飾りに使うということはない。
焼酎に搾ったライムジュースを入れることもある。
そういう飲み方をする人も少ない。

日本ではレモンは輪切りにしてカクテルグラスの縁ににつけたり、料理のお飾りにする。
ウイスキーなどを炭酸で割った場合、レモンの輪切りを浮かべる。
レモンを絞っていれることもある。
レモンの酸味を料理に使うこともあるが、どちらかと言うとレモンは日本では装飾用に使われることが多い。
しなびたり、乾燥したレモンは装飾としてつかえない。
乾燥しないようにレモンの切り口をラップで包んで冷蔵庫に保管するのが日本人のやり方だ。

タイ人はライムを料理に使うだけだから、ライムを綺麗な輪切りにしない。
適当な大きさに切って、ぎゅーっと絞る。
「入れ過ぎかな?」と思うと、半分ほど絞ってまだジュースが残っているライムをその辺に置いておく。
そして、次回、酸味が必要になると、残っている絞りかけのライムを取り出して使う。
ライムもレモンも強烈な酸味があるので、その辺に置いていても乾燥することがあっても腐ることはない。

ヌチャナートはレモンをこのように切る。R0019742

ヌチャナートはレモンを飾りとして使うことがない。
タイのライムを扱うのと同じように適当に切ってジュースを料理に使う。
輪切りにするのを見たことがない。
残ったレモンはラップもかけずに、台所に置いてある。
良いレモンと悪いレモンの判断基準は、ジュースの量で決まる。
小さくともジュースがよく出るレモンはいいジュースになる。
外見、外観、見かけなんて全く考慮しない。
安いと言っては沢山のレモンを買い込む。
レモンの皮に皺がよる。
酸味が必要なだけだから、皺だらけのレモンも捨てない。
ぎゅーっと絞ってジュースをだす。

日本人とタイ人ではレモンの使い方はこんなにも違うのだ。

2007/6/1

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