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2007年7月31日 (火)

ノーマイサイガイ 竹の子と手羽先

P1010852pct13 この料理の名前は長いので、聞いたけど最初の部分を忘れた。
材料は竹の子と手羽先だ。
なんで今日はこの料理かというと二つの理由がある。
まずその理由の一つは手羽先が冷凍庫に入りきらないからだ。
手羽先は食うところが少ないのにガラがでかい。
さっさと食わなくてはいけない。
もう一つの理由は半額だったからだ。
半額と札がついた手羽先があった。
ヌチャナートは漢字を読めない。
俺が手羽先のパッケージを手にとって言った。
「ヌチャナート、これを買おうか?」
「いらないわよ!」
「これ半額だよ」
「あら、それなら二つ買いましょう。」
もう完全に主婦の感覚だ。安ければ買い込まなくては損だと思っている。
言わなきゃよかったと思ったけど、もう遅い!!

手羽先は食うところが少ないし、食べにくい。
指で手羽先を摘んで食べる。
コラーゲンが豊富なので指がべとべとになる。
ハンカチで手を拭きながら食べる。
鶏のこの部分って運動量が多いからだろうか、強い旨味がある。
肉も柔らかい。
食べにくい骨と骨の間の肉を綺麗に食べた後の骨を見ると、達成感がある。
くだらないと自分でも思っている。
美味いと思って食べた時は残された骨も綺麗だ。
魚でも同じことが言える。美味いと思った時は皿の上のゴミが少ない。
今日は安い食材で満腹だ。

「食事が終わったら、サダムを外で遊ばせてね」
ヌチャナートは俺に命令する。
食卓を立って「サダム、おいで!」と言うと猫は俺についてくる。
この猫って何故か俺よりもタイ語が分かるんだ。

2007/7/30

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インゲンのソムタム

P1010850pct13 俺がインゲンを買おうとするとヌチャナートが反対する。
ヌチャナートの方が俺より強くなっちゃったから俺はインゲンを買うのを諦める。
これが一回ではない、少なくとも二回は諦めた。
それなのに、それなのにだよヌチャナートは今日インゲンを買ってきた。
俺がインゲンを食べたいと言っていたのを思い出してインゲンを買って来てくれたのだと思った。

「インゲンのソムタムを作るわ。」この料理も美味いんだ。期待していた。
「できたわよ。味見して!」俺は喜んで味見した。
「ウェーーー!生グセェーーー!!!!」凄い生臭みがある。
「あら、カニは食べちゃだめよ。サミイはカニが嫌いでしょ。カニのない所を食べなさいよ。」
俺が吐き出したものを見ると潰されたカニの鋏が入っていた。
今度はインゲンだけを取り出して食べた。やはり生臭い。この料理は俺向きではない。
ヌチャナートは美味しそうに一人でソムタムを食べていた。
俺のためにヌチャナートはインゲンを買ってきたのではない。
自分が食べたいからインゲンを買ってきたのだった。

タイの女はソムタムが好きだ。特にタイ東北部の女はソムタムが好きだ。
俺は女なら誰でもソムタムを好む物と思い込んでいた。
ソムタムを話題にしながら食事を進めていた。
「年をとった女の人はソムタムを食べないわよ」
「えっ!!!???」
これは意外だった。俺が知っている女の子供の名前をあげる。
「あの子達はソムタムが大好きよ」
”ふーん、こんな生臭い物を子供のうちから食べるのか”とちょっと驚いた。
「年をとった女の人は食べないわ」
ソムタムと血液あるいは閉経と関係があるようだ。
こういうことはグルメ本や観光案内書の料理頁には書いてない。
タイの女と一緒に生活していないとこんなことはわからない。

2007/7/30

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2007年7月30日 (月)

オクラ

P1010831pct13 オクラはタイにもあったと思うが、タイで食べた記憶がない。
あまり食べないのかもしれない。
ヌチャナートがこんなオクラ料理をだしてきた。
この味付けは日本の味だ。
「ヌチャナート、これって日本の味だね」
「そうよ」
何処で覚えたのだろうか、醤油と酢を使っていい味をだしている。
「サミイ、好きでしょ?」
「うん」
俺はオクラでタイ料理を作ってくれるものと思って買ったのに。
でも、これは美味いからよしとしよう。
腹が減っているので、ちょっとつまみ食いをしたら、止まらなくなってしまった。

2007/7/29

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蝉を食べる女

地球温暖化の影響なのかわからないが、今年は長梅雨だ。
毎日、雨の日が続く。
涼しいのはいいが、また冷夏ということで米が不作になると困る。
米だけでなくいろいろな生態系に影響がでている。

生態系と言えば「虫を食べる女」とかいう題名の時代物小説があったな。
その題名を読むとなんだか妖怪が出てきそうな感じがする。
昼間は可愛い美女だが、夜になると変身して虫をとって食べる、そんな妖怪小説のような感じだ。
昆虫食なんてタイでは当たり前だ。昆虫はタイ人の嗜好品だ。
ヌチャナートもいろいろな虫を食べている。
日本ではヌチャナートは蝉をとって食べる。日本人は蝉を食べないので蝉は油断して低いところにいる。
「日本の蝉は低いところにいるので、捕まえるのが簡単でいいわ」
なんて喜んでいる。
蝉は飼い猫サダムの玩具にもなる。大きな蝉が床の上でジイジイ鳴きながらバタバタする。
サダムは蝉に前足でちょっかいを出す。蝉がまた激しく鳴くとサダムは驚いてさっと飛び跳ねる。
さんざんサダムが遊んだ後の蝉をヌチャナートが食う。

「今年は虫が鳴かないわね」
「ああ、そうだね」
ヌチャナートに言われて、今年はまだ蝉の鳴声を余り聞いていないことを感じた。
「去年、あたしが食べちゃったかしら?」
そんなことはないと思う。

2007/7/30

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2007年7月29日 (日)

焼うなぎ

うなぎの蒲焼を焼いている臭いは日本人の俺には美味そうな食欲を誘う臭いだ。こんな落語があるよね。

蒲焼屋の前でその臭いを嗅いで飯を食っている男がいる。蒲焼屋の親父が「臭い代を払え」と男に請求した。

男は財布をとりだして振った。チャリンと言う音がした。「俺は臭いを嗅いだだけだから、金の音で払えばいいだろう」

日本人には鰻の蒲焼はちょっと特殊な食い物だ。だから「蒲焼」という特別な名前をつけている。日本人は美味しい食い物に綺麗な名前をつける。蒲焼もその一例だ。

「もみじおろし」というのも綺麗な名前だ。

「竜田揚げ」なんていうのもいい名前だと思う。天ぷら、揚げ物というより美味しそうに聞こえる。

土用の丑の日が近づくとあちこちから蒲焼の臭いがしてくる。

何処かから蒲焼の臭いが漂ってきた。

「あら、なんの臭いかしら?」ヌチャナートが聞く。

「うなぎだよ」

「ああ、焼うなぎね」

「・・・・・・・・」

蒲焼はたしかに鰻を焼いた物だけど、「焼うなぎ」と言われると、美味そうな感じがしない。

この種の料理の場合、タイ語では「焼く」という単語と「材料」の単語を組み合わせる。

日本語の「焼き鳥」「もつ焼き」と同じ発想だ。

蒲焼の場合は「焼く」という単語と「鰻」という単語を組み合わせる。

「焼うなぎ」と言われて、俺は一瞬、何のことだか分からなかった。

何を言っているのか分かった時は「蒲焼」が可哀想になり、笑い出してしまった。

2007/7/29

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ケンタッキーフライドチキン

スーパーに冷凍の揚げ物があった。豚肉を揚げて冷凍保管したものだろう。中国からの輸入品だ。最近 中国の食品の安全性が大きく報じられている。大丈夫かな?

相当ひどい薬品が入っていない限りは大丈夫だという前提で冷凍の揚げ物を買った。

いつもタイ料理ばかりなので、ヌチャナートが居ない時にそっと食おうと思った。ヌチャナートは俺が手にした物を見て言った。

ヌチャナート「KFCを買ったの?」

俺「うん」

豚肉の揚げ物なのに何故KFCと言うのか日本で生活している人にはわからないだろう。

KFCというのはケンタッキーフライドチキンのことだ。タイ人にとってケンタッキーフライドチキンというのは長すぎて覚えられない。言いにくい言葉なのだ。それで店の前にKFCと略号がでている。

その略号でタイ人は呼んでいる。

ヌチャナートは豚肉の揚げ物だろうと鶏の揚げ物だろうと区別をしないのだ。

KFCと言うのはウチだけで通じる言葉かもしれない。

他のタイ人も肉の揚げ物をKFCと言っているのかどうか、確認してみよう。

2007/7/29

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2007年7月28日 (土)

トマトケチャップ タイ製

P1010817pct13 スーパーでタイ製のトマトケチャップを見つけた。
「これ、タイのトマトだよ。買おうか?」
「よしなさいよ!甘いわよ!」
ヌチャナートは甘味のついた料理は好まない。
日本人が好む、鰻の蒲焼、天丼などの甘たるいタレは好まない。
タイ料理でも甘味のある料理は好まないし、作らない。
我々はタイ料理はどれもこれも辛いと思っているが、タイ料理のなかにも甘いものがある。
ドライソーセイジでも甘いものがある。甘いサラミなんて日本にない。
サラミだと思って食べると、甘ったるいので驚く。
決して悪い味ではないのだけど、期待、予想していた味と違うので不味いと感じるだけだ。

ヌチャナートが「よせ」というのを無視してタイ製のトマトケチャップを買った。
試食してみると、日本のものに比べて甘い。
その時、タイで食べたスパゲッティと鉄板焼を思い出した。

スパゲッティを注文した時、イタリヤ料理の風味を期待していなかった。
タイに入ってきた料理だからタイ風に変化しているはずだ。辛いはずだ。
想像に反して、タイのスパゲッティは物凄く甘かった。
イタリヤ料理を思わせる香りはこれっぽっちもなかった。
もし不味い料理の特集番組があったなら、お勧めできるほど「甘くて不味い奴」だった。
これがその時、食べたスパゲッティだ。笑い出したくなるほど不味かった。
砂糖がたっぷり入ったケチャップでうどんを炒めた焼うどんを想像すればいい。R0019149pct40pct50

タイ文字で「日本の麺」と書いてある下にローマ字で「テッパンヤキ」ではなくて「テパンヤキ」と書いてある看板を見つけた。
これは鉄板焼のことだろう。大きな鉄板があるから間違いない。
うどんだかスパゲッティだかわからない麺を炒めてケチャップをかける。
「日本ではケチャップなんかかけないぞ!」と言ったが無視された。
スパゲッティの経験があるから、今回はどんな味になるか予想がついていた。
想像していた通り甘い焼そばだ。実に不味い!予想が当たったのでまた笑ってしまった。
これが「テパンヤキ」だ。R0019150pct40pct50

なぜこんな不味い料理がタイで受け入れられるのか考えてしまった。
スパゲッティ、鉄板焼を食べた店は高級料理店ではない。庶民が気楽に入る店だ。
庶民にとってスパゲッティ、鉄板焼きは食べたこともない外国の料理だ。
料理の写真などを見て、庶民は外国の味を想像するしかない。
外国の料理は辛くない。色から見てケチャップを使う。
タイ料理でケチャップを使うことはない。ケチャップを使ったら酸っぱい!
酸味をタイ人は好まない。酸味を抑えるために砂糖を加えて甘くする。
こうやるとタイにはない味、つまり外国の味になった。
甘ったるい、スパゲッティや焼うどんを味見して、タイ人は外国料理を食べた気分になるのだろう。

スパゲッティや「テパンヤキ」に使ったケチャップは多分、この写真のような製品だろう。
タイ人の好みに合わせたケチャップをこのまま使ったなら、不味いというより日本人の好みにあわない。
大人には合わないけど、お子様メニュウにはいいかもしれない。
ウチの場合、(ヌチャナートはケチャップを使わないから、俺の場合という方が正確だ。)
ケチャップをそのまま使うことはない。ケチャップを使ってソースを作る。
このケチャップを使う時は砂糖を使わないか、量を抑えればいい。
値段は幾らだか覚えていないが、日本の物、アメリカからの輸入品に比べて安かったはずだ。
このケチャップは料理上手で値段に敏感な主婦の味方になるのではないかなあ??

2007/7/27

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2007年7月27日 (金)

都庁舎の割り箸

ウチの料理はタイ料理だから、スプーンで食べる。
タイのレストランでは西洋料理に使う物と同じスプーンとフォークを出す。
ウチではそんな物を出して食べることは余りない。
ステンレスのレンゲを使う。それも景品で貰ったやつだ。
タイで調味料などを買うと付いてくる景品だ。景品を貰うために調味料を買ったというのが正しい。
レンゲで料理を取って、ご飯に乗せる。あるいはご飯と混ぜて食べる。
肉を切るのもこのレンゲをナイフの代わりにする。
これ一つで間に合う。タイ料理は「ナイフを使わないでもいいように調理する」が正解かもしれない。
ただ麺類だけは箸を使わないと駄目だ。
その時は割り箸を使う。その割り箸も一度で捨てないで、洗って繰り返し使う。
繰り返し使っているうちに先端が黒ずむ。そうすると捨てる。
これで不便を感じない。エコ志向だともケチとも思っていない。
使える物は使えるだけ使っているだけだ。ごくごく普通の、当たり前の考えだと思う。

最近、都庁の職員は割り箸を使わず「自前の箸」を使うようにしたそうだ。
出入りの弁当屋にも割り箸は不要と通知した。これを聞いて感じたことが幾つかあった。

その一つは都庁の職員が「マイ箸」と言っていたことだ。
なんで「マイ」とカタカナ英語を使うのだ?
「マイカー」「マイホーム」となんでも自分の物を「マイなんとか」と言っている。
そのうち蝸牛を飼っている人は「マイマイマイ」なんてわけが分からないことを言い出すかな?
首相が言う「美しい日本」には美しい日本語が必要だよ。
日本語にはない物、日本語に出来ないもの以外は日本語で表現すべきだと思うな。
明治の日本人は当時の日本にない観念「freedom」を「自由」という言葉にしたよ。
今の日本人はカタカナ英語、カタカナ仏語、カタカナなんとか語を使いすぎる。

その次に気になったのは、この取り組みで年間何トンの木材が節約できますと言っていた。
割り箸業者の話では「割り箸に使う材料は材木として使えない木」だそうだ。
森林は適当に伐採されるから生態系が守られてきた。
今後は森林の生態系が変化する。「マイ箸」革命を提唱した人は森林の変化についても考えていたのだろうか?
俺も割り箸を使い捨てるのは勿体無いと思っている。
衛生の面から考えて一度しか使わないのは納得できるが、それをゴミにするのは勿体無いと思うな。
業者が言うように割り箸以外に使い道のない木を有効に活用できないものだろうか?
使い捨ての割り箸を回収して物理的化学的に処理すれば接着剤やコンクリートの強化材などにならないか?

三つ目に日本を訪問した韓国人の話だ。
日本の家庭に招待されてすき焼きをだされた。日本の習慣に従い、家族は自分の箸で食べ、客人には割り箸を出した。
家族は綺麗な箸で食事をするのに、韓国人には粗末な(彼等にはそう見えた)割り箸をだした。
韓国では客人に一番綺麗な箸を出す習慣があるそうだ。
韓国人は完全に誤解し、怒った。その時出されたすき焼きの味を覚えていなかった。
たった一膳の割り箸で人間関係が壊れるなんて、誤解が解ければお互いに笑ってしまう出来事だが、こういう問題は意外と深刻な問題に発展しがちだ。

2007/7/26

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胡瓜と豚肉

P1010789pct13 「今日は肉がちょっとしかないわよ」
それを聞いて俺はほっとした。体重を減らすには食べてはいけないのだ。
「胡瓜、食べるでしょ?」
「うん」
俺は他のことをやっている、作ってくれる物ならなんでも食べるよ。
「メシフロネル」に属するタイ語だが、いちいちタイ語で返事をするのが面倒だ。
ヌチャナートの機嫌を損なわないように、適当に返事をする。
昨日は適当に返事をしていたら、後で俺が調理しようと思っていた鰻が出てきた。
大失敗だった!
「プララーイ食べるでしょう?」と聞いていたのだ。
俺は「プラなんとか」としか理解していなかった。「なんの魚か分からないが、魚の料理」と理解した。
まさか鰻がでてくるとは思わなかった。
他人の話はちゃんと聞かないと駄目だな。

今日はヌチャナートの話をちゃんと聞いた。
豚肉を胡瓜とマッシュルームで炒めたものだった。
唐辛子入りの酢をかけて食べた。
日本では胡瓜を炒める事はない。しんなりして炒めた胡瓜も美味いもんだ。
冷蔵庫で冷やした胡瓜に塩をつけて食べるのも美味いが、こうやって炒めても美味しく食べられる。
「この緑の野菜はなんですか」と日本人は聞くだろうな。
胡瓜と知ったなら驚くだろう。
この胡瓜も炒める前に、皮を剥いていた。

2007/7/27

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2007年7月26日 (木)

ナンプラのにおい

ナンプラというのはタイで使っている魚から作った醤油のことだ。
ベトナムでもニョクマムと言う魚醤を使う。
タイ語もベトナム語も魚醤を表す言葉は「魚の水」という意味だ。
魚の蛋白質を分解して旨味を作り出したものがナンプラ、ニョクマムだ。
魚醤には強い旨味がある。
しかし動物性蛋白質の分解産物だから、ひどい臭いがある。
この臭いを知らない人には悪臭と感じる。
俺も最初は悪臭と感じていたが、まいにちナンプラと付き合っているので、
臭いに鈍感になった。
ナンプラの臭いを嗅いで「ああ、腹がへった。美味そうな臭いがする」とは感じない。
この臭いを嗅いで食欲が刺激されるようになれば、タイ料理のツウだろうな。

タイ料理ばかり食べているが、醤油が焦げる臭いを嗅ぐと「美味そうな臭い」と感じてしまう。
冬の夕方、駅の立ち食い蕎麦から流れてくる醤油の臭い、鰻の蒲焼の臭い・・・美味そうな臭いだ。

日本人は醤油には臭いがないと思うだろう。醤油もかなりひどい臭いがする。
煎餅などを外国の空港待合室で食べると、かなり遠くから醤油の臭いを感じてしまう。
この臭いは外人には分かるが、日本人には当たり前すぎて分からない。
自分達が醤油の臭いに鈍感になっているので、タイ人はナンプラの臭いに鈍感になっていると思っていた。

食事が終わった。小皿には唐辛子を浮かべたナンプラが残っていた。
腐る物ではないので、次の食事にこのナンプラを使う。余り物と言っても捨てない。
今、流行の言葉で言えば「再利用」する。

ヌチャナートが言った。
「ナンプラにラップをかけておいてよ。臭いのよ」
俺は吃驚した。ヌチャナートも「ナンプラはくさい」と感じているのだ。
臭いと思わないのなら、小皿に蓋はしない。
ヌチャナートがナンプラの小皿にラップをかけるのは、ゴミが入るのを防ぐ目的だと思っていた。
臭いが拡散するのを防ぐ目的でヌチャナートはナンプラにラップをかけていたのだった。

2007/7/26

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トマトスープ

P1010753pct13 「トマトが安いから」と言ってヌチャナートはトマトを買い込む。タイ料理の場合、トマトを使うが西洋料理ほど使わない。
イタリヤ料理ならスパゲッティのソースなどに大量のトマトを使う。
サラダなどにもトマトの輪切りなどをのせる。こうやって食べるトマトも美味いよね。
自家製のケチャップやトマトソースを作って食べる。
西洋料理ではトマトをよく使う。
タイ料理の場合、赤い飾りつけ、ちょっと酸味を加える程度にしか使わない。

二三日前に冷蔵庫を見たら、まだトマトが残っていた。
このままでは傷んでしまう。トマトを洗って新しいポリ袋に入れた。
多分、その時の処理が悪かった。洗った後にトマトの表面を乾燥させてからポリ袋に入れるべきだった。
濡れたままトマトをポリ袋にいれた。
今日、冷蔵庫のトマトを見たら傷みかけている。
傷んで柔らかになった部分を切り取って捨てた。まだしっかりしている部分を煮た。
これでトマトソースなり、トマトスープを作れる。
ヌチャナートはこれにマッシュルームを加えてトマトスープにした。
トマトの一部が傷むと、丸ごと捨ててしまう主婦がいる。
ちょっと手を加えれば食べられる。食材を無駄にしてはいけないよね。
ヌチャナートよ!幾ら安くても消費に見合った量を買えよ!
頭では分かっているが、主婦は安いものを見ると衝動買いをする!

2007/7/25

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ジャックフルーツのタイ風サラダ

P1010758pct13 なんだか見かけの悪い物を出してきた。缶詰の魚の身をほぐしたみたい。
「ねえ、これを食べてよ!」
「これ、なんだい?」
「ジャックフルーツよ。美味しいわよ」
そう言えば缶詰の魚なんて使っていなかった。
ジャックフルーツのシチュウは美味いので大好きだ。
このサラダも新鮮なジャックフルーツを使えば果肉が白いので、もっと見栄えがいいはずだ。
缶詰の果肉は褐色を帯びている。
食欲をそそる色ではない。
ヌチャナートに促されてジャックフルーツを食べた。
「これ、美味いね」
見かけは悪いが、美味しいサラダだ。
美味いと分かると、すぐに次の手が伸びる。
辛味がかなりあるが、美味い。
「ご飯にのせなさいよ。もっと美味しくなるわ」
このまま食べるよりも、ご飯に乗せると塩味が丁度よくなる。

2007/7/25

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2007年7月25日 (水)

マンゴーのソムタム

P1010728pct13 今日はマンゴーを買ってきたとヌチャナートがいう。
日本では熟したマンゴーしか手に入らない。タイ人は青い未熟で硬いマンゴーを食べる。
青いマンゴーなんて日本で手に入るのだろうか?
「青いマンゴーを買ったのかい?」
「違うわ。熟した物よ。甘いのよ。」
「ふーん」
「これでソムタムを作るのよ。美味しいわよ!」
ヌチャナートは嬉しそうに笑っている。
いろいろな果物で作ったソムタムを食べたことがあるけど、熟したマンゴーだけのソムタムなんて知らない。
ヌチャナートがマンゴーのソムタムを作り始めた。
マンゴーをつまみ食いして「あら、甘くて美味しいわ!」と喜んでいる。
「できたわよ。辛いわよ。味見してごらんなさい。」
ちょっと摘んだだけで辛さが伝わる。
これはそうとう辛いはずだ。
それになんだか生臭い。
「カニを入れたのよ」
見るとカニの足がはいっている。
先日、塩漬けにしたカニをソムタムにいれたのだ。
甘い果物に生のカニを入れるというのは日本人の発想にない。
俺は辛すぎるのと生臭いので遠慮した。
ヌチャナートが一人でソムタムを食べている。
「ああ、辛い!!ああ、美味しい!」
カニが入ったソムタムを俺が食べないと知っているので、最初から唐辛子を思い切り沢山入れたようだ。
ヌチャナートが「辛い!辛い!」と言いながら食べるのだから相当に辛い!!!
俺は辛さを消すために、ソムタムにしていないマンゴーを食べた。
甘いマンゴーだ。P1010729pct13
「こんなにも甘くて美味しい果物を、なんでタイ人は不味くして食べるのだ??」
なんて日本人は思うかもしれない。
食文化の違いなんだ。タイ人は「美味しい果物を更に美味しくして食べている」と考えているのだろう。

2007/7/24

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2007年7月24日 (火)

汚れが落ちるか?ステンレス石鹸

100円ショップでステンレス石鹸を買った。これで手を洗うと魚の生臭みが落ちると言う。
その効果のほどを俺は疑っている。
魚が好きで魚料理をよく作るヌチャナートに言った。
「これで手を洗うと魚の臭みが落ちるんだって」
ヌチャナートは鼻先で笑って使おうとしない。
俺も使わない、ヌチャナートも使わないステンレスの石鹸がそのままになっている。
使わないままになっているステンレスの石鹸の利用方法を考えていた。
「そうだ!!石鹸と言うのだから汚れが落ちてもおかしくない!」
ステンレス鍋に焦げ付いた汚れを落とすのにステンレスの石鹸を使ってみた。
ステンレスの石鹸で汚れは落ちます。
金属たわしと違って角がないから鍋が傷つかない。
でもなあ、これは物理的に焦げ付きを削ぎ落としているだけだ。
木製のへらで焦げ付きを落とすのと変わらない。
ステンレスの石鹸は石鹸と銘打っているが、石鹸ではないので汚れ落しには不向きだ。

2007/7/24

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タイのお頭

P1010694pct13 最近、ヌチャナートは鯛の頭に凝っている。
デパチカの店より安く売っている店を見つけて鯛の頭を買ってくる。
「またかよ!」
俺は厭きれてしまう。いくら魚が好きだと言ってもよくもまあ厭きないものだ。
俺はうんざりしている。
今日も鯛の頭を買ってきて料理を始めた。
「この魚をどうやって食べたい?」なんて聞いてくるけど、こっちは魚に興味がない。
適当に返事をしていた。
「適当な返事」というと無責任に聞こえる。
タイ語で料理の名前を言われても、こっちはどんな料理なのか分からないから
まともに返答のしようがない。
日本語で言えば「つくねがいい?それとも竜田揚げがいい?」と聞かれているようなもんだ。
「つくね」や「竜田揚げ」がどんな料理か分からなければ返事のしようがない。
いちいち「つくねってどんな料理?」なんて聞いていられない。
外人女房と一緒じゃないとこの面倒臭さは分からないだろうな。

「あら、おいしいわよ。味見して御覧なさいよ。」
無理矢理、味見をさせられた。
旨味はあるけど、感激はしなかった。
料理ができたので食卓についた。
「唐辛子を入れるでしょ?」
焙煎した唐辛子を入れた。
味見した時はそれほど感激しなかったが、こうやって食ってみると実にうまい。
魚をそれほど好まない俺が美味いというのだ。
これを魚好きの人が食べたなら、驚くかもしれない。
この料理をトムパーケムとか言っていた。
「魚の塩煮」とでもいうのだろうか?
大和言葉で言えば「鯛のうしお汁」となるかな?
普段より塩っけが多い。
唐辛子の辛味、魚の油などが交じり合って絶妙な味になっている。
この料理に使う唐辛子は焙煎したものを使う。唐辛子の香りが出ていい。
ただ単に辛ければいいというのではない。
タイ人は唐辛子を料理によって使い分ける。

鯛の頭なんて日本では「アラ」として売られている。
身に比べて「アラ」は一段格下の食材とみなされる。
タイの食文化、食習慣を見ていると、タイ人は魚の「アラ」の部分、肉の「モツ」部分を
格下の食材とはみていない。
「アラ」をこう調理すると美味しくなるから、「モツ」をこう煮ると美味しいと知っているから、「アラ」や「モツ」を
買い求めるようだ。
個人的な好みで「アラ」や「モツ」を買い求める。
「モツ」が格下の食材と考えないから、客人に「モツ料理」を出すこともある。

「ねえ、ここを食べなさいよ。油がのって美味しいわよ」
頭のどの部分か分からないが、ちょっと透明な部分を食べろと言っている。
とろっとした脂身で旨味がある。
俺が煮魚を美味しいと思いながら食べるのは珍しい。

2007/7/24

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幻の食事

人間の目とか記憶というものはいい加減なところがある。
自分が欲しい物、憧れる物は実際より輝いて見えるし大きく見える。
ガラス玉でもダイヤの輝きに見えることもある。
子供の頃は大きく見えても実際は小さいこともある。
子供は自分の体の大きさと比較して大きいとか小さいと見ている。
両手を広げて捕まえる大きなボールと思ったのに、大人になって見るとスイカほどの大きさだなんてこともある。
最近、俺は物の大きさについて不思議に思うことがある。

日本人が一日に摂取すべきカロリーは2200だか2400カロリーだと言われている。
これは今も昔も変わらない。
俺が子供の頃、学校の保健室の前や保健所にガラスのケースがあって、其処に推奨する料理のサンプルがあった。
毎日、この位の食事を取りなさいと書いてあった。
料理サンプルを見て栄養の目安にしなさいというわけだ。
ケースの中には大きな肉や魚が並んでいた。
俺は「あんな大きな肉を食いたいな。美味そうだな!」と羨ましげに料理サンプルを見ていた。
子供だから大きな肉に見えたのだろうか?
おれんちは貧乏だから、あんな大きな肉や魚は食わせてもらえなかった。
理想の食事とはほど遠い食事がおれんちの食事だった。

最近、似たような料理サンプルを見た。
昔は「この位の栄養を取れ」と書いてあったのに、今は「これだけで十分です。これ以上とるな!」と書いてある。
カロリーも昔と同じく2200だか2400カロリーと計算されている。
肉も魚も小さい一切れだ。

肉や魚がどのくらいの大きさに見えるかは、それらが盛ってある皿の大きさにもよる。
同じ大きさの肉でも大きな皿に乗っていれば、肉は小さく見えるし、皿が小さければ肉は大きく見える。
昔も今もガラスのケースに入っている皿の大きさは同じだ。

昔の計算が間違っていた?大きな肉を食べないと必要なカロリーを摂取できないと計算されたのだろうか?
カロリー計算なんて簡単な計算だ。間違うはずがない。

そうすると、肉が大きく見えたのは俺の幻なのだろうか?
昔の牛や豚は痩せていて油がのっていないから、大きな肉を食べないと必要なカロリーを摂取できない?
そんな馬鹿な!
昔も今も肉のカロリーは同じだから、肉が皿にちょこんと乗っていたはずだ。
俺は「あんな肉が食いたい!」と思い、自分の頭の中で幻の食事を作っていたことになる。
肉は皿の中央にあっただけなのに、幻の食事では肉の端が皿の端に届いている。
子供だから肉が大きく見えたのか?
俺が幻で見た肉を実際に見たものと勘違いしているのだろうか?

昔はもっと栄養を取れと啓蒙するために、必要以上に大きな肉を使っていた。
今は逆に栄養の過剰摂取を抑えろという警告の意味でわざと小さな肉を使っていることも考えられる。
本当のところはわからない。
でも子供の頃に見た、料理サンプルの肉は大きくて美味そうだったと今も記憶している。

2007/7/23

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小さな毬栗

P1010722pct13 誰が植えたのか分からないが、栗の木があった。小さい毬ができている。
「ああ、そんな季節なんだ。これが秋になると大きな実になるのだ」
はっきりしない梅雨空が続く日々だ。梅雨が終わると暑い夏になり、涼しい秋がくると実が熟す。
月日がたつのは早い。

ヌチャナートが毬栗を見て「ランブータンよ」と昔を思い出して笑う。
日本に来て初めて毬栗を見た時、ヌチャナートは毬栗を熱帯の果実ランブータンと勘違いした。
その時は「ランブータンだわ。ランブータンがあるわ」と興奮していた。
ランブータンというのは英語の呼び名だ。タイ語では「ンゴ」という。
俺はヌチャナートが何を言っているのかわからない。
「ンゴ」という発音は「蛇」という意味の単語の発音に似ている。
蛇がどうした?蛇なんかいないじゃないか!
やっとヌチャナートが勘違いしていることがわかった。
果樹園で毬栗を触らせて納得させた。
そんな経験を思い出してヌチャナートは笑っていたのだ。

ランブータンは上品な甘さがある美味しい果物だ。
これも好きな果物だ。

2007/7/23

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2007年7月23日 (月)

回転寿司の風景

ヌチャナートは何故か寿司が気に入っている。
タイでは生魚を余り食べない。その理由の第一は衛生的でない。第二は新鮮な物が少ない。第三は寄生虫がいる。
こんな理由でタイでは魚は熱をかけてから食べる。
ヌチャナートは魚が好きだが生魚や寿司は食べないだろうと思った。
日本の食文化を教えるために、寿司屋に連れて行ったら、寿司が気に入ってしまった。
ウチが行く寿司屋は回転寿司だ。
これは俺もラクチンだから歓迎する。いちいちメニュウを説明し注文する必要がない。
ヌチャナートが勝手に自分が好きな寿司をとって食べてくれる。
今日も寿司を食いに行こうと言う。
「ええっ!またかよ!!」
魚をあまり好まない俺は寿司屋に行くのを躊躇う。
それでもヌチャナートに押し切られて寿司屋に行くことになった。

あるお父さんがこぼしていた。
「回転寿司に行くとウチの子供は魚だけを食べてご飯を残すんだ。しょうがないから俺がご飯を食べる。
飯だけを食うから腹が一杯になって、寿司が食えないんだよ」
その話を聞いて、可笑しいやら気の毒やらで同情したが、悪いけど笑ってしまった。

「あら、あの子供は魚だけを食べてご飯を食べないわ」
ヌチャナートが驚いたような声をあげる。まさかあのお父さんの家族ではないだろうな?
俺はどきっとしながら振り返って、ヌチャナートが見ている方向を見た。
俺が知っているお父さんではなかった。
皿の上には手をつけないご飯が一杯になっている。
そんな皿が二皿もある。これを丼に入れたら丼が山盛りになる。
なんとまあ勿体無いことをするのだ。
「世界には飢えた子供が沢山いる。食べ物を無駄にしてはいけない!」
なんて善人ぶった説教は俺には不似合いだ。
食べられるおいしいご飯がそのままゴミ箱に行くと思うと残念で悲しくなる。
終戦直後の食糧難の時代には俺達庶民は野の草を食って生きてきた。
草よりも美味い米飯がゴミになるのか!許せない!怒りがこみ上げる。
豚の餌にでもなるのなら、慰められるが。
これがそのままゴミとして捨てられると思うと情けなくなる。
それを黙って見ている親も親だ!
「金を払えばいいんだろ!飯を食おうと食うまいとこっちの勝手だ!」
そんな風に考えているのかもしれない。
「高いと言ったって一皿100円じゃないか。いま時100円なんてたいした価値じゃないよ。
食べたくないものは食べなくてもいいんだ」
なんて考えているのかもしれない。それは傲慢なとんでもない考え違いだ。

このベルトに乗ってくる寿司は「安く、美味しく食べてもらおう」という店の努力もある。
美味しい米を作ろうとする農家の努力もある。体をはって荒海で漁をする人がいる。
米や魚を運ぶ流通業者の努力もある。
社会全体の努力で安くて美味しい回転寿司が成り立っている。
自分の周囲の人々の努力のおかげで、家族で低廉な価格で外食を楽しめるのだ。
感謝して回転寿司も食べなくてはいけない。
こんなにも沢山の飯が残っているのを見たら、店で働く人はがっかりする。
店の人々の気持ちを考えると、申し訳ないと思ってしまう。
(なんで俺が謝らなくちゃいけないんだよ!!)
酢が入っているから寿司米は腐りにくい。あとで食べるのなら、冷蔵庫にいれておけばいいのだ。
あの寿司米を持ち帰れば、簡単に散らし寿司が作れるだろうに!
ヌチャナートも「悪い人ね」と呟いていた。

次々と寿司が流れてくる。見慣れぬものが流れてきた。クラゲの寿司だ。その皿を取った。
「ヌチャナート、これを食べてごらん」
「なあにこれ?」ヌチャナートは皿を覗き込んで考えている。
「これは・・・・」
クラゲってタイ語でなんて言うのか思い出せない。鞄から英タイ辞書を取り出す。
英語だからちょっと面倒だが手帳ほどの大きさの便利なタイ語の辞書だ。
クラゲは英語で何と言ったけな?jelly fishだったな。読みにくいタイ文字を読み上げるとヌチャナートは理解した。
寿司を食いながら辞書を引く家族はウチだけだ。苦笑しながらクラゲの寿司を食った。
これも回転寿司を食う平和な家族の風景だ。
「ねえ、次、何を食べる?」
わさびをたっぷり入れた醤油に寿司をつけながら、ヌチャナートは次の寿司のことを考えている。

2007/7/22

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2007年7月22日 (日)

タイ風うどん

P1010692pct13 昨晩、テレビでうどんをやっていた。
「明日はうどんを食べよう」
ヌチャナートに言った。

俺はうどんを茹でてヌチャナートが起きてくるのを待った。
その間、俺はうどんをつまみ食いして空腹を騙していた。
ヌチャナートが起きてきた。
「何を食べる?」
「うどん」
「ご飯があるわよ」このご飯も俺が炊いた奴だ。図々しい女だ。
「うどん」
俺はうどんにこだわった。
「日本にする?タイ?」
タイに決まっているだろう。ヌチャナートに日本のうどん汁を作れるはずがない。
作れないことはないが、タイ人から見た日本風の味だ。
「タイ」タイ風な料理を所望した。

「これ、海の野菜よね?」
海の野菜と言うのは昆布のことだ。昆布茶の袋を取り出していた。
「そうだよ」
ヌチャナートは昆布茶を出汁につかった。昆布茶は昆布だしになるのだ。
「卵をいれるでしょ?」一個だけ残っている卵をいれた。
「出来たわ。出汁を味見して!」
綺麗なうどんができている。出汁は関西のうどんのような味になっている。
いい出汁がでている。
「これはよく出来た。何を使った?」
「海の野菜にナンプラをちょっと入れただけよ」
うどんの上にはタイ土産の油で揚げた豚の皮を散らしてある。
「これを入れてかき回してね」
唐辛子を入れた壷を持ってきた。
その唐辛子は俺が作った奴だ。
俺が日本の唐辛子とニンニクを潰して酢を加えたものだ。
唐辛子を加えて掻き混ぜた。
これは日本のうどんをタイ風な味付けにしたものだ。

2007/7/22

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2007年7月21日 (土)

パッカパオヌア

P1010686pct13 腹が減ったと言ったらヌチャナートが料理を作り始めた。
換気扇を回さなかったのだろう、唐辛子が加熱されてくしゃみがでる。
「近所でも、きっとくしゃみをしているよ」
今日は特別に煙が多い。
この料理は俺の好物なんだ。タイ蜜柑の葉っぱも入っている。
これだけの唐辛子を見たら近所の人はそれだけで吃驚するだろう。
唐辛子を見ただけで「辛そう!」と言って手を出さないかもしれない。
この料理は辛いだけではない。香りがいいのだ。
素麺が茹でてあった。パッカパオを素麺で食べろというのか?
パッカパオを素麺で食べてみた。うん、食えないこともない。
ヌチャナートが食卓についた。ヌチャナートは別の料理、魚を使った料理を出してきた。
その料理と素麺を食べていた。俺にはご飯をよそってくれた。
「ああ、辛くて美味しいわ」
ヌチャナートが辛いと言うのだから絶対に辛い。
俺は黙って肉を取りご飯に乗せる。
「これは美味い!」
辛味と香りでご飯をもりもり食べてしまう。
途中で食事を止めることができない。
肉がなくなるまで食事は絶対に止まらない。
もう肉はなくなったが皿に美味い油が残っている。
皿を傾けると油がゆっくり流れて一箇所に集まる。
その油も飲んでしまった。
いい香りと旨味が溶け込んだ油だ。

2007.7.21

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ゲテモノか?蝸牛料理

フランス語で蝸牛のことをエスカルゴと言っている。
テレビで南フランスのエスカルゴ料理を放映している。
「ヌチャナート!見てごらん。」
「ウワアーーー!気持ち悪うーーー!」
ヌチャナートは悲鳴を上げる。
大きな目をした美人が「思ったより、噛み応えがあります。」なんて言っている。
顔の表情から判断して「彼女は美味しいとは思っていない」と俺は見た。
フランスの名物料理だから彼女は食べる。
これがタイ料理だったなら、彼女は絶対に食べない。
同じ蝸牛料理なのに、タイで蝸牛料理を見たら彼女は「ゲテモノ!汚い!気持ち悪りい!」
なんて言うだろうな。
「これは偏見差別だよな」と思いながら、俺は番組を見ていた。
「ヌチャナート、タイにこれがいるかい?」
「居るわよ。雨が降ると出てくるのよ。汚いところにいるわ。」
「タイでは蝸牛を食べるかい?」
「そんなもの食べないわよ!」
フランスの蝸牛料理はゲテモノ料理ではないのかな?
一体、ゲテモノって何なのだろう?
フランスの一流料理店で蝸牛料理が出されるから、蝸牛はゲテモノではない?
屋台だったならゲテモノかな?
蝸牛を陸生の貝と考えれば、蝸牛料理は貝料理に属するのでゲテモノ料理ではないよね。
韓国の犬料理はゲテモノかな?韓国人に言わせれば伝統料理、民族料理と言う。
犬を食うなんて野蛮だと動物愛護家は言う。
動物愛護家は肉や魚を食わない菜食主義者か?
牛、豚、羊を食うのは野蛮ではないのか?鹿、雉はどうなんだ?
日本人が食べる鮫や鯨をタイ人は食べないので、タイ人は鮫や鯨をゲテモノと考える。
世界共通のゲテモノとゲテモノでない食品の境界線はあるのだろうか?
そんなものはないと思う。
偏見によってゲテモノと分類されるだけだと俺は思う。

2007/7/21

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2007年7月20日 (金)

鯛のカマ

ヌチャナートが鯛の兜を買ってきた。この部分はヌチャナートが大好きな部分だ。
兜の身は柔らかくて油がのって美味しい。
これでトムチュートを作って食べる。白身の部分を刺身で食べるのとは違う美味さがある。
今日は兜のカマの部分だけをとって焼いた。
俺の食事を用意するとヌチャナートは他の用事をやっている。
一人でカマを食べていた。
「ありきたりのカマなのでブログに書き込むこともない。写真は不要だ。」
そう思ってカマを食べた。今日のカマはいつもとは違う。
写真を撮っておくべきだったと悔やまれた。
カマってこんなに美味しい部分だったかな?
これは美味いな。どうして他の人々はこの部分を食べないのだろうか?
アラつまり「ゴミの一歩手前」という考えだろうな?
こんな美味い物をゴミとして捨て去るのは勿体無い。
美味いと感じると夢中で食べる。骨の間の身を箸で穿り出して食べる。
取り出した身に赤い唐辛子を乗せる。俺は唐辛子を乗せるのが癖になっている。
辛味がないと物足りないのだ。
綺麗に身を食べるから、皿に残った骨も綺麗だし残骸も小さい。
ヌチャナートが食卓に戻ってきた。もうその時は鯛のカマはない。
俺が一人で全部食べちゃった。
「ヌチャナート、この魚は美味いね。」
ヌチャナートは勝ち誇ったように笑っていた。
「アハハハ・・・。嬉しいわ!」P1010684pct13

ヌチャナートが勝ち誇ったように笑うわけがある。
先日、商店街で蟹を見つけた。体の部分は懐中時計ほどの大きさの蟹だ。
「あの蟹を買いましょうよ。塩漬けにしておくと美味しいのよ」
蟹を買って帰り、すぐに塩漬けにしておいた。
使った蟹はこんな蟹だ。この蟹に塩とナンプラを入れただけだそうだ。
容器に直接入れると、蟹の臭いがついて容器を再利用できなくなるのだろう。
蟹をポリ袋をに入れてから、そのポリ袋を容器に入れていた。

鯛のカマを焼く前に塩漬けした蟹を冷蔵庫から取り出していた。
「サミイ、美味しいわよ!よく出来ているわ。味見してごらんなさいよ!」
塩漬けにした蟹から水がでている。その水をスプーンですくって味見した。
旨味はあるが、生臭い臭いが気になる。魚が好きなヌチャナートは臭いを気にしない。
味だけを見て「美味い」と言っている。

「あの魚の頭ね、・・・」魚の頭と言うのは鯛のカマのことだ。
「・・・・・・・蟹の水を塗って味付けしたのよ」

うーん!参った!道理でいつもと違う味なんだ。
俺が嫌がる蟹の水で味付けした鯛のカマを食べて、俺が「美味い」と言ったので、ヌチャナートは勝ち誇ったように笑うのだ。
ただ単に塩焼きにしたものより一段と強い旨味がでている。
この味が気に入った。
鯛の刺身もうまいが、単純な味だ。この味は複雑で香りが豊かだ。
日本の鯛の兜焼とほぼ同じ味なので日本人にも受け入れられる。

2007/7/19

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2007年7月18日 (水)

タラコ

P1010660pct13 タラコ、イクラ、筋子もヌチャナートは「魚の卵」と呼んでいる。
ヌチャナートが「魚の卵」と言ったら、現物を見ないとどんな魚の卵なのか俺にはわからない。
日本人は魚卵をよく食べるから魚卵の種類ごとに異なる名前をつけている。
タイでは魚の卵は食べないのかな?
タイ人は魚卵を食べないからイッパヒトカラゲに「魚の卵」と言っている可能性がある。
よく食べる鯰でも季節によっては卵を持ったメスがいる。
いちいち卵を取り除くはずがないから、タイ人も魚卵を食べると考えられる。
魚から卵だけを取り出して塩漬けなり乾燥させて食べることはないかもしれない。
一メートルを越す大鯰がいるから、そんな大魚の卵を取り出して加工していると思うが・・・・・。
見たことがないし、気づかなかった。
不思議に思い、ヌチャナートにタイ人は魚卵を食べるかどうか聞いて見た。
「淡水魚の卵には細菌がついているので食べてはいけないって、お医者さんが言ってるわ」
海の魚と違って淡水魚には寄生虫がついていることがよくある。
そのことを言っているのかもしれない。
「魚の卵も食べるわよ。いつも熱をかけてから食べるわ。」
トムチュートのような熱をかける料理に魚卵を使うようだ。

「魚の卵があるわ。安いわよ。買いましょうよ」
見るとタラコだった。安いわけは、身が千切れたくずタラコだからだ。
ウチの場合、タラコを焼くことはない。
生のまま食べるので身がまとまったタラコを買う必要はない。
「このタラコを買えば、絶対にタイ風に加工するぞ!」
そう思ったので、タラコを買った。
家に帰ると案の定、タラコを加工し始めた。
加工と言っても簡単だ。
生の唐辛子を切り、ニンニクの薄切りと一緒にタラコと混ぜただけだ。
こうして瓶に入れておく。
一週間もすると辛し明太子のような香りがついてくる。
唐辛子の辛味とニンニクの辛味が一緒になる。
ニンニクの香りがある分、明太子よりも複雑な香味になっている。
こうやって食べるタラコも美味しい。

2007/7/18

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2007年7月17日 (火)

南瓜のお菓子

P1010639part13 ヌチャナートが小さな南瓜を手にしていた。何だか嬉しそうな顔をしていた。
「これでお菓子を作るわ。甘くて美味しいのよ」
市場や夜店で南瓜をくり抜いたお菓子を売っている。
多分、あのお菓子のことを言っているのだろう。

南瓜のヘタをくり抜いて、南瓜の種を取り出した。
「南瓜の種は捨てるなよ。俺が食べるから」
「あたしがやってあげるわ。種はあっちに置いてね」
スプーンで南瓜の種を取り出しながら命令がでた。
「卵をとって!」
「ハイ!ハイ!」
「砂糖は何処?砂糖を此処にいれて!入れすぎると美味しくないのよ」
俺を手伝いに使いながら、お菓子を作って行く。
卵に砂糖とココナッツを入れて掻き混ぜる。
それを南瓜の窪みに流し込んで蒸しあげる。P1010640pct13

卵が固まり、南瓜が柔らかになったら火からおろす。
こんなお菓子が出来上がった。
これを二つに割るとなんとも可愛らしい姿になる。

南瓜の甘味と、卵の風味が合う。
温かいうちに食べてもよし、食べ残ったものは冷蔵庫に入れて冷やして食べてもよし。
お腹も一杯になる楽しいお菓子だ。

2007/7/16

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オイルサーディン

P1010636pct13 どういうわけかスーパーでオイルサーディンの缶詰を見たら食いたくなった。
オイルサーディンにまつわることを思い出していた。
それほど美味しいとは思わないが、なんとなく食いたくなった。
これをヌチャナートに食べさせてみよう。
金持ちが行くタイのスーパーに行けばこの缶詰はあるかもしれないが、タイの
庶民はこの缶詰を知らないはずだ。
「ヌー、タイにこの缶詰はあるかい?」
「ないわよ」
思った通りだ。多分あるだろうが、ヌチャナートが知らないだけだろう。
「魚でしょ?以前、サミイが食べさせてくれたわ」
そんなこともあったか?忘れている。

オイルサーディンの缶を開けてヌチャナートに見せた。
「これを食べようと思うんだ」
こうやればヌチャナートが缶詰に手を加えてくれるはずだ。
おそらく魚を皿にとり、ニンニクの薄切りと生の唐辛子を散らすだろう。
これだけでもぐーんと美味くなるし、これは日本人の発想にない料理だ。
「これをサラダにする?」
おお、そういう食べ方もあるのだ。タイ風サラダを作ってもらうことにした。
「この油も美味しいのよね」
缶詰の状態を見て油に旨味が移っていると考えたのだ。
「ああ、そうだよ」
「この油も使うわ。いいでしょ?」

俺が想定していた単純なものとは違うタイ料理ができた。
この味は完全にタイの味だ。
これだけでご飯を食べてしまった。
小さな缶詰なので魚は二匹しか入っていない。
野菜も沢山ある。唐辛子やニンニクの刺激で食が進む。
体によさそうな料理だ。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2007/7/16

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2007年7月16日 (月)

塩茹での夕顔

P1010613pct13こんな塩茹でしただけの夕顔を料理と言えるのだろうか?
料理と言えなくとも、ウチで食べているものだ。
これが柔らかで美味しい。
塩の他に市販の顆粒状の鰹出汁を少し加えてある。
夕顔は鰹の旨味を吸い込んだ。
これは和風の料理とも言える。
ウチでは夕顔に赤い生の唐辛子をのせて食べるからタイ料理かな?
塩味や鰹の旨味を吸い込んだ夕顔だけだと、物足りない感じがする。
そこでナンプラにつけた赤唐辛子を加えると味にしまりがでる。
いつも辛い物を食べているので唐辛子がないと、なんとなく淋しくなる。
日本人の家庭では塩味だけの夕顔で十分に美味しいと思うだろう。
「ヌチャナート!食べてごらん。美味しいよ」
「あら、本当ね!」
ヌチャナートも夕顔の美味しさを喜んでいた。
「日本の夕顔は大きいわね」
「・・・・・」
ブラジル人も同じようなことを言っていた。ブラジルにも同じ物があるが、日本の物はブラジルの物より大きい。
「タイにも夕顔はあるけど、こんなに大きくないわ」
「・・・・・」
「こんなちいさいのよ。大きい物が時々あるわ」
「・・・・・」
「大きくなると曲がっちゃうのよ。日本の物は曲がらないで真っ直ぐね。日本の夕顔の方が綺麗ね。」
そんなことを考えたこともなかった。

2007/7/16

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パットマラ 苦瓜の炒め物

P1010618pct13 この料理はパットマラと言うそうだ。ようするに苦瓜の炒め物だ。
苦瓜もヌチャナートの好物だ。どうもタイ人は苦い野菜などを好むようだ。
暑さと苦味に関係があるのかな?
ラープにも胆汁をいれて苦くする。苦いと美味しいという。
これに似た料理は沖縄にもあるはずだ。
苦瓜を薄切りにして豚肉と炒めた。
ナンプラで味付けするからタイ料理かな?
このような料理は飽きが来ない。
ヌチャナートが気にして聞いてきた。
「ねえ、苦い?」
「苦くないよ」
本当はちょっと苦いけど、気になるほどの苦さではない。

2007/7/16

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大きなネム

P1010628pct13 普通のネムは赤肉を使う。今日のネムは豚の横隔膜を使った。
作り方は通常通りだ。肉を切り刻まない。大きなぶつ切りだ。
いつもは親指の先ほどの大きさに肉を包むのだが、今日は拳の大きさに肉を包んだ。
今までやったことがない。
ヌチャナートがやるのだから、間違いはない。横着しているのではない。
このような料理なのだろう。

包んだ肉を常温に置いておくと肉が発酵して酸味がでる。
P1010606pct13 酸味がでたら食べごろだ。
包みを開けて、肉を取り出す。
肉をバラバラにして油で揚げてだす。
ちょっと酸味がある唐揚げ肉が出来上がる。

2007/7/15

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雑草

P1010610pct13 スーパーの駐車場の片隅にこんな雑草があった。
雑草と言うのは我々はこの草を使わない、食べないからだ。
この雑草をヌチャナートが見つけた。
「あら、タイの野菜があるわ!」
「・・・・・?どれ?」
「あれよ」
「ふーん」夏になると見る雑草だ。
「サミイはあの野菜を食べたことがあるわよ」
「・・・・・・」
「お母さんが、取ってきて料理してくれたわ」
タイの母が野原から野菜を摘んできて料理を作ってくれたことがある。
そのことを言っているのかもしれない。
言われて見ると、こんな草をタイで見たことがあるような気がする。
こっちの雑草をヌチャナートはパクホムと呼んでいた。P1010611pct13
その隣に、花が咲いている。
この花はナス科の植物の花だ。
「これも小さな茄子よ」とヌチャナートは言う。
そうかもしれないな。
タイへ行くとヌチャナートはよく教えてくれる。
「この草は食べられるのよ。こっちの草も食べられるわ」
感心しながらヌチャナートの説明を聞く。
「タイでは野菜を買う必要ないわ。あちこちに食べられる物が生えているのよ」
バンコックでも都心を離れれば野草が生えている場所がある。
しかし都市の人口を支えるほど野草はないから、都会ではこんなことは無理だろうな。

終戦直後の食糧難の時代は日本人は野草を食って生きながらえてきた。
今は野草を食べる必要がなくなった。
それと共に食べられる野草の知識が薄れた。
野草には薬効もある。食用可能な野草の知識を広げる必要があるな。

2007/7/15

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2007年7月14日 (土)

夕顔

P1010586pct13 商店街を歩いていたら夕顔があった。
「ヌチャナート、夕顔があるよ。夕顔を買おうか?」
「あら、本当!あれで美味しい料理ができるのよ。」
この商店街には何軒もの八百屋がある。どの店でも夕顔があった。
「このお店で買いましょうよ。あそこでは400円よ。こっちは200円よ。」
ヌチャナートも完全に主婦的買い物をするようになった。
安い方の店で夕顔を買った。商店街を戻り、高い方の店の前を通った。
高い方の夕顔は200円のものよりちょっと大きい。

「夕顔を食べるでしょ?」
「・・・・・・」
他に食い物があるので、それほど気が進まなかった。
「美味しいわよ。ちょっとだけ作るわ」
ヌチャナートはこっちの意思を無視して夕顔の皮を剥き始めた。
出来上がった夕顔が食卓にでた。
味見をしたら、美味いので驚いた。P1010591pct13
なんだか醤油で味付けした和食のような感じだ。
香草を入れた複雑なタイの味ではない。
「ヌチャナート、これは醤油で味付けしたのかい?」
「そうよ」
やっぱりそうか。タイ料理ではないがこれも美味しい料理だ。

2007・7・13

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ソムタムの材料

赤い小さな沢蟹があった。これはソムタムの材料になる。
タイでは沢蟹ほどの小さな蟹をソムタムに入れる。
俺はあの生臭さが気になるのだが、タイ人はそれを美味いという。
ヌチャナートが喜ぶと思い、沢蟹を求めた。P1010582pct20

こういう時に限って青いパパイヤがない。
どの八百屋にもパパイヤは置いてなかった。
青いパパイヤがある時はどの店にもあるのだが、ない時にはない。

「この蟹はサダムの玩具にしてあげましょうよ」
「そうだね」
沢蟹を飼い猫サダムに見せると、思った通りサダムは大喜びだ。
サダムは沢蟹の動きをじっと見ている。
そのうちに手をだして沢蟹をいじる。沢蟹が逃げ回るのでサダムにはよけい面白くなるようだ。
サダムを沢蟹と遊ばせておいた。

突然、サダムが「ギャー!!」と大きな声をだした。
何が起きたのかとサダムを見た。
サダムは沢蟹をいれた器から飛び跳ねていた。
一匹の沢蟹が器の外を歩いている。
サダムは沢蟹の鋏で挟まれたのだった。
よほど、痛くてショックだったのだろう。
沢蟹のそばによりつかなくなった。
その後、サダムを抱いて沢蟹のところに連れて行く。
「サダム、蟹さんだよ」
サダムは沢蟹をちょっと見るが、あの時のショックを思い出して沢蟹から逃げていく。

2007/7/13

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ゲンオンヌア

P1010594pct13 今日はタイの食材屋でタイの野菜を買い込んで来た。
それほど食欲はなかったが、ヌチャナートは夕食の準備を始めた。
出された物を見ると彩が綺麗だ。
まずスープを味見した。
「このスープはいける」
肉も美味い。野菜を食べるとタイの味だ。
食べ始めると止まらない。食欲がなかったことも忘れて食べだした。

2007/7/13

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2007年7月13日 (金)

ゲンペット 赤いシチュウ

P1010562pct13

ゲンペットという赤いシチュウが出来てきた。一口食べて、この味が気に入った。
「辛いわよ」と言われたが、それほど辛味は感じない。
表面には鶏肉からでた油が浮いている。
いろいろなタイの香辛料の香りが湧き出てくる。
「こりゃうまい!」
こうなると夢中で食べる。
熱帯の食事は辛いものが多い。
その理由は辛味で食欲を刺激して、暑くて食欲がなくても無理矢理食べさせるという説がある。
俺は香辛料を多用して腐敗菌の増殖を抑え、料理を安全に食べるために辛くなっているという説を採りたい。
この料理を食っていると、食欲刺激説も納得できる。
一口食べると、もう一口、もう一口と食べてしまう。
皿に盛ったご飯の山から、一口分を皿の端に取り分ける。
取り分けたご飯の上からゲンペットをかける。
ご飯とゲンペットを混ぜる。ご飯粒が赤い水分を吸ってちょっと膨らむ。
その時が食べごろなんだ。ご飯粒が膨らみすぎるとお粥みたいになって美味しくない。
膨らんでいないと、ご飯とゲンペットの味がばらばらに感じられて美味しくない。
冬瓜も赤いスープを吸い込んで赤く染まっている。
食べ終わると氷が浮かんだ冷たい水を飲む。
これはただの水道水なのだが、水道水が甘く感じるので不思議だ。
ゲンペットは水まで美味しくさせる。

2007/7/13

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2007年7月12日 (木)

竹の子とズッキーニ

スープは真っ黒で見かけは悪い。しかし味はいいのだ。
この料理はイタリアにもタイにもないだろうな。
竹の子は残留農薬やら違法食品添加物がはいっているかもしれない中国からの輸入品だ。P1010540part20
真空パックされた竹の子をいつもは買わない。
ヌチャナートが「こんな竹の子は美味しくない」というからだ。
今回は、ヌチャナートが知らない間に俺が買っておいた。
缶詰のタイの竹の子と中国の竹の子を料理に使った。
小さな竹の子だと思ったのに、薄く切って鍋に入れたらかなりの量になり、ヌチャナートも驚いていた。
タイにズッキーニなんてあったかなあ???
あったような、なかったような・・・・・・・記憶があいまいだ。
例えあったとしても、あまり食されていない野菜だ。
「ヌチャナート、タイにこの野菜はあるかい?」
「ないわ。これって胡瓜なの?」
やはり、ズッキーニを知らないようだ。タイにはズッキーニはない。
ヌチャナートは自分が知らない野菜、ズッキーニも一緒に煮込んである。
知らない野菜、食べたこともない素材を使うにはちょっと勇気がいる。

この黒い汁は何かの絞り汁だろう。竹の子の缶詰に入っている水だそうだ。
タイ料理にしかない香りがする。ちょっと作り過ぎだ。
明日もこれを食うことになる。

2007/7/11

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パクチーのペースト

P1010556pct13パクチーのペーストなんてタイにはない。恐らくないだろう。
何故かウチにそれがあるのだ。
タイからの輸入品ではない。南米ペルーから輸入したものだ。
英語でコリアンダーペーストと書いてある。
コリアンダーとはタイ語でパクチーのことだから、これはパクチーのペーストと言える。
色から推定すると、コリアンダーの葉を摺り潰して塩を混ぜる。
発酵させて、調味料と混ぜて瓶詰めにする。

これをどうやって食べたらいいのか分からない。
俺はペルー料理を知らないからだ。
味を見ると、新鮮なパクチーがもつ強烈な臭みはない。
発酵させている間に穏やかな香りに変化したのだろう。
塩味が強いが。味も全体にまとまっている。この味ならいろいろな物に変化させることができる。
これを使ってマカロニと炒めるソースを作ってみよう。
唐辛子は南米原産だから、ペルーの料理に多用されているだろう。
コリアンダーと唐辛子の組み合わせは合いそうだ。
そうするとニンニクも欲しくなる。
タイではあまり使わない胡椒を多めに入れてみよう。
鶏肉を加えてソースにした。
肉に火が通ったところで味見をした。
予想外にいい味ができている。
マカロニをこのソースにまぶして炒めた。
ペルー人がこんな食べ方をするかどうか知らない。
コリアンダーペーストを味見して思いついた味付けだ。

これをヌチャナートに試食させた。
「変わったパクチーね」と言うと思う。きっとお気に入りになると思った。
このパクチーのペーストを使ってタイ料理をヌチャナートは作ると思う。
タイを知っている日本人なら誰でもそう思うよね。
ところが、ちょっと味見して・・・・・・・。
「なあーに、この味!!!」
不評だった!!

2007/7/11

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さくらんぼ

P1010584pct13 日本に来てさくらんぼを初めて食べたヌチャナートはその美味しさが気に入った。
さくらんぼの季節になると、さくらんぼを買い求める。
色が黒くて甘味が強いアメリカのさくらんぼも、赤から黄色の日本のさくらんぼもあまり気にしない。
好き嫌いがまだできていないようだ。

「この果物の名前はなんというの?」
「さくらんぼだよ」
桜の花を知っているので、ヌチャナートは「さくら」までは簡単に覚えて言えた。
でも「さくら」の後に続く「んぼ」が言えない。
「さくらんぼって言ってごらん」
「さくられんぼ」
「さくら」まで一息で言って、ちょっと休んでから「れんぼ」と言う。

「ちがう!さくらんぼ!」
「さくららんぼー」
今度は途中で休まずに一息で言った。そうすると「さくら」の「ら」が重複する。

「ちがう!さくらんぼ!」
ヌチャナートにとっては「さくらんぼ」と発音するのは困難なようだ。
果物の名前を言えないけれど、一人でさくらんぼ摘んで「アロイ!アロイ!」と言いながら幸せそうに食べている。

2007/7/10

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2007年7月11日 (水)

トムヤンクン

今日はトムヤンクンを作ると言い出した。
そういえばウチでトムヤンクンは暫く食べていない。
早速作ってもらうことにした。P1010495pct13
「ねえ、味見して?」
「ちょっと酸味が足りないね」
「そんなことないわよ」
味見してと頼まれたから、味見して評価したら怒られた。
怒るのなら、味見なんか頼むなよ!
味見の前にちょっと酸味のある物をつまみ食いしたから、酸味を感じなかったのかもしれない。
そのまま引き下がった。
食事を始めたら、やはり酸味が不足していると感じた。
バンコックのレストランでも、店によっては酸味と辛味が飛び出しているトムヤンクンがある。
今日のトムヤンクンは酸味も辛味もおとなしい。
日本のタイレストランで食べるような味だ。

2007/7/9

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2007年7月 9日 (月)

またも冬瓜

P1010472pct13 今日もまた冬瓜がでた。冬瓜のトムチュートという奴だ。
肉団子が入っている。煮込んだ冬瓜は透き通る。
やわらかな冬瓜は口に入れると、とろけるように崩れる。
スープを吸い込んだ冬瓜から旨味がぱっと口の中で広がる。
美味いと思うと、人間は無口になる。
食べることに専念するからだ。
黙って冬瓜とスープをとり、ご飯にかける。
そして黙々と食べる。
黒胡椒の香りがする。この上品な香りが食欲を刺激する。
ナンプラに小さな唐辛子とニンニクの薄切りを浮かべたソースがある。
唐辛子を冬瓜にのせる。
この唐辛子は辛いタイプだ。
「うっ!カレエー!」
この唐辛子の辛味がないと、味に物足りなさを感じる。

2007/7/9

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2007年7月 8日 (日)

スックノーマイ

竹の子のサラダとでも言うのだろうか?
レモングラスやタイ蜜柑の葉と竹の子を煮ていた。
それだけでも美味しいスープが出来ていた。
惜しげもなくその美味しいスープや、香り付けに使った香草を捨てた。
ニンニクや唐辛子を叩き潰してこの竹の子と混ぜ合わせる。
辛い竹の子をご飯にのせる。P1010467pct13
焼肉もあるので、焼肉も一緒にご飯にのせる。
なんとも言えない美味しさが口に広がる。
この味は日本にはない、タイの味だ。タイの香りだ。
これを美味しいと言って食べる日本人は数少ない。
半年に一度か、一年に一度だけタイ料理を食べるのなら、どんな味でも堪えられる。
タイ料理は変わった味で美味しいと思って食べることができる。
これが毎日、毎食タイ料理となると話が違う。
飽きるか、胃袋が唐辛子でおかしくなる。
飽きることもなく、胃もおかしくならず、毎日食べ続けているタイ料理だ。
その中で、今日のスックノーマイは美味しい料理だ。

2007/7/8

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じゅんさい

テレビは「じゅんさい」を取る光景を映していた。
「ヌチャナート、見てごらん。タイにもあるかい?」
「タイにもあるわよ」
「あれをタイ語でなんて言うんだい?」
「ブアマイよ」P1010465pct13
スーパーに行ったら「じゅんさい」があった。
これをタイ風に料理してもらおうと思い買い込んでいた。
冷蔵庫に入れておいた。
「サミイ、忘れていたでしょう。野菜があるわよ」
見ると「じゅんさい」だった。
「それを料理してくれよ」
赤い唐辛子を「じゅんさい」に入れてナンプラで味付けをする。
ニンニクか薄荷の葉をのせてだす。
そんな料理を想像していた。
「タイじゃ料理なんかしないわよ。新鮮なものをそのまま食べるのよ」
「ええ・・・!! ・・・・??」
全く期待はずれだ。そのまま食べるなら買う必要もなかった。
「日本じゃどうやって食べるの?」
逆に聞かれてしまった。しょうがない、俺が作るか。
ちょっとパソコンをいじっている間にヌチャナートが自分でさっさと「じゅんさい」を調理した。
「アラ、美味しいわよ。サミイ、味見してよ!」
「おお、たしかに美味い。ナンプラを入れたのかい?」
「醤油よ。酢を入れるともっと美味しくなるわね」
日本の料理を知らないのに、日本の味を作ってしまった。
ヌチャナートの味覚に感心した。

しかし、この後がいけなかった。
「じゅんさい」の他に濃い味のタイ料理があった。
辛くて香りが強いタイ料理を食べると、繊細な味の「じゅんさい」はまるで味がない。

2007/7/8

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カイルア

P1010459pct13 初めてこの料理?を食べた時、美味いと思った。こんな卵の食べ方があるのだと知り驚いた。
これを料理と言えるのか?ゆで卵の出来損ないみたいなものだ。
日本人は生卵を食べる。白人は気味悪がって生卵なんて食べない。
タイ人も食べないようだ。タイ人が生卵を食べているのを見たことがない。
その代わり、タイ人は卵を半茹でにする。
温泉卵よりももっと生煮えの状態で火を止める。
そこに胡椒とナンプラを加える。
これをかき回して、黄身と白身を混ぜ合わせる。
後はぐいっと飲み干すだけだ。
卵はまだちょっと温かい。P1010462pct13
生卵にはない旨味がある。ゆで卵とは違った香りがある。
ナンプラの香りがする。
タイでこれを食べると、ナンプラの臭いを感じない。
周囲にナンプラの臭いが満ち満ちているからだろう。
日本ではナンプラの臭いがないので、卵の中のナンプラの臭いを強く感じるのだろう。

2007/7/8

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2007年7月 7日 (土)

トートガイ

何を食べるか聞かれても困る。答えようがない。
黙っていると、「トートガイを食べる?」と言うので。
「うん」と答えた。P1010423pct13

鶏肉と乾燥椎茸、玉ねぎなどを煮込んだものだ。
乾燥椎茸は自宅で乾燥させたものだ。
安いからと言って買ったが、食べきれない。
それを乾燥させておいた。こうすれば長持ちする。
「唐辛子は?」
生の唐辛子がいいか、それとも乾燥品がいいかと聞いているのだ。
俺は生の唐辛子を選んだ。
ナンプラの中に生の唐辛子が浮かんでいる。

鶏肉や野菜をスプーンでとってご飯にかける。
生の唐辛子を加えて食べる。
食っているうちに唐辛子の辛味で汗がでる。
毎日、毎日、唐辛子を食べているので、汗の出方が少なくなってきた。
そのうちに、どんなに辛い物を食べても汗がでなくなるのかな???
タイ人は食事中に汗を拭かない。

2007/7/7

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2007年7月 6日 (金)

鴨の燻製

P1010411pct13 これはヌチャナートが大好きな料理だ。その理由は買ってきた燻製をちょっと温めて切るだけだからだ。
「今日の料理は簡単でいいわ!」
嬉しそうに笑っている。
鴨の皮の下についた厚い脂肪と煙の香りがなんとも言えない美味しさを作っている。
鴨につけるナムプリックもよく出来ている。
このナムプリックには日本の唐辛子を使った。
ヌチャナートにとって日本の唐辛子は全く辛くない。
俺達がしし唐を食べるような感覚で日本の唐辛子を食べているに違いない。
俺も唐辛子の辛味にぼけてきているので、日本の唐辛子をそれほど辛いと思っていない。
この器に何本の唐辛子を入れたかわからない。
おそらく5-6本は入れただろう。
鴨の肉とナムプリックを合わせて食べる。
その時、ヌチャナートが面白いことを言った。
「鴨をナムプリックにつけちゃ駄目よ。ナムプリックを鴨につけるのよ。」
「・・・・?ふーん」
「肉がナムプリックに入ると、すぐに駄目になるのよ。肉が入らなければ明日もこのナムプリックを食べられるわ」
これだけの辛味があれば、そうは簡単に腐らないと思うのだが・・・・???
タイ人が言うのだから間違いはないだろう。
鴨の一切れを取って、ナムプリックをかける。
ナムプリックの辛さと鴨の脂肪の甘味を楽しみながらご飯を食べる。

2007/7/5

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ゲンガイ 鶏と冬瓜のスープ

ヌチャナートが小型の冬瓜を嬉しそうに持ち上げている。
こんなちいさな冬瓜をタイで見ることができないからだ。
日本でも昔は枕のように大きな冬瓜しかなかったが、最近は小家族化の影響で冬瓜も小型のものが栽培されるようになった。
農家の努力に頭がさがる思いだ。P1010335pct13

今日は冬瓜を使った料理を作ってくれた。
煮込むと冬瓜は透明になり、美味しいスープを吸い込む。
柔らかな冬瓜を齧ると溜め込んだスープを口のなかに流してくれる。
今日のスープはヌチャナートも上出来だと太鼓判を押している。
味見をすると、たしかに良い味だ。
これなら、ヌチャナートが自慢するのも無理がない。

わざとスープを残した。
残したスープでお粥を作ろう。間違いなく美味しいお粥ができる。

2007/7/5

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焼き鳥を食いながら

バス停に東南アジア風の女がいた。
肌は黒い。目の形が日本人とはちょっと違う。
タイ人でも吃驚するほど色の黒い日本の女がいたから、肌の色だけでは、国籍は分からない。

雨の中、バスを待ちながら彼女は焼き鳥を食べている。
タイの路上でも串焼きの肉を売っている。
そんなことを思い出しながら、俺はヌチャナートに電話した。
彼女は黙って焼き鳥を食べ続けている。
電話を終えて、俺は本を読む。
目を上げると彼女が焼き鳥を食べているのが目に入る。
気にしなかった。また本を読む。
そろそろバスが来るかな?本から目をあげる。
彼女はまだ焼き鳥を食べている。焼き鳥は減っていない。
「おかしいな?さっきから焼き鳥をむしゃむしゃ食べているのに、焼き鳥が減っていない???」
どうやら彼女は何本も焼き鳥をもっていたようだ。
俺が本から目を上げるタイミングと彼女が新しい串を食べるタイミングが同期していた。
だから俺には彼女は焼き鳥を食べているのに、焼き鳥が減っていないように見えたのだ。

2007/7/4

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2007年7月 5日 (木)

肉キャベツ炒め

今日の料理はタイの料理かなあ???なんだか安い中華料理屋の野菜炒め定食みたいだ。
これが食いたくて、作った料理ではない。
「そろそろ食事にする?何、食べる?」
「うーん、キャベツを食おう」P1010345pct13
キャベツを食べちゃわないと、腐ってしまうからだ。
「キャベツを・・・・?」
キャベツと言われてヌチャナートはちょっと困った様子だった。
ちょっと考えて、料理のアイデアを思いついたらしい。
納得したように「うん」と言って調理を開始した。

キャベツと有り合わせの豚肉を使った料理だ。
金をとってお客様にお出しする料理ではない、家庭の料理だからこれでいいのだ。
オイスターソースで味付けしてある。
そういえば、ウチではながいことオイスターソースを使っていない。
半年くらいは使っていないようだ。
オイスターソースがないのに気づいた。
先日、タイの食材屋でオイスターソースを見かけたので買うことにした。
「これを買おうか?」
「・・・・」
ヌチャナートはあまり乗り気ではない。
でも俺は買うことにした。買っておけば使うことがある。

今日の味は何かに似ている。この味に似た料理はなんだっけな?
そうだ回鍋肉の味に似ている。
オイスターソースとキャベツが合わさったので回鍋肉の味に近づいたのだ。

2007/7/4

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2007年7月 4日 (水)

ゲンウンセン 春雨料理

今日は帰りが遅くなった。飯は簡単なものにしよう。
ヌチャナートが冷蔵庫を開けたら、少し挽肉があった。
前の料理で使いきれなかった残り物だ。P1010344pct13
「ねえ、この肉でいいかしら?」
「ああ、いいよ」
ヌチャナートが手早く料理を作っている間、俺はパソコンに向かっていた。
「できたわよ。食べて!」
俺のパソコン作業はまだ終わっていない。区切れのいいとこで止めたい。
ヌチャナートにせかされて食卓に行くと、こんな料理ができていた。
名前を聞くと「ゲンウンセン」と言った。
春雨を使った料理だ。
この料理は日本人の発想にはない。タイ人だから作れる料理だ。

2007/7/3

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2007年7月 3日 (火)

餅を食べる

タイ東北部では餅米を常食にしている。餅米は蒸して食べる。
日本の赤飯のように小豆などいれない。白い塩味のない「おこわ」と思えばいい。
そんな餅米を毎回食べている。餅米だから粘りがあって、箸で食べようとしても食べられない。
手で餅米を丸めて食べる。
「米を手づかみにして食べるなんて、タイ人はお行儀が悪い」なんて誤解する日本人もいるだろう。
人類学的に見ると、箸やフォークなどを使わずに、手づかみで食事をする地域は世界中に広く分布している。

これだけ餅米を食べているのだから、餅があってもよさそうだがタイ東北部で餅を見たことがない。
日本から餅を持って行き、焼いてタイ人に食べさせた。
醤油はないからナンプラで付け焼きにした。タイ人は何の違和感も持たずに餅を食べていた。
予想したとおりの反応だった。

先日、ヌチャナートが餅を買おうと言い出した。
ヌチャナートに命令されて俺は餅を焼いた。俺はただ餅を焼いただけだ。
醤油、塩、味噌などで味つけをしない。
この後のヌチャナートの反応を見たかった。
ヌチャナートは醤油ではなくてナンプラを取り出した。
これは俺の想定内の反応だから、「ふむふむ、やはりそうか。」とニヤリと笑った。
その後、ナンプラの中に生の唐辛子を入れた。
これは想定外なのでちょっと驚いた。
日本人も醤油に七色唐辛子を入れて付け焼きにするから、まあ同じ発想かな??

餅をナンプラにつけた。ナンプラの旨味と塩味が加わるので餅は美味くなる。
俺はナンプラの臭いに慣れているから何とも思わない。
初めて餅をナンプラにつけて食べる人にはこれは、とても臭くて食えないだろう。
「美味しい餅が不味くなった」と感じるだろう。

餅をナンプラにつけて、生の唐辛子をのせて食べてみた。
唐辛子のすがすがしい香りがする。それと同時に辛味を感じた。
タイ料理に慣れていない人にこの食べ方はお勧めできない。
七味唐辛子をつけたのとは違う美味さがある。

2007/7/3

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ラープガイ 鶏肉のラープ

P1010332pct13 鶏肉のラープだ。鶏肉の他に砂肝がはいっている。砂肝は噛むとぷちっと切れる。
その歯ざわりが面白い。
ラープの上に生唐辛子が乗っていた。美味しそうに見えたので半分ほど齧った。
いい香りがする。それほど辛いと思わなかった。ラープをお菜に飯を食べていた。
残りの半分の唐辛子を齧った。そして飯を食べ続けていた。
そのうちに辛味が口の中で爆発してきた。
「カレエー!!!!」
昔は口の中が火事になったと感じ飛び上がりたくなったが、今は火事という感覚がなくなっている。
痛みに似た感覚が口の中を走る。
頭から汗がだらだら流れる。タイの屋台を真似てナプキン代わりにトイレットペーパーが食卓にある。
トイレットペーパーで汗を拭くが、汗が次から次と流れてくる。
紙で汗を拭いていたのでは、紙が幾らあっても間に合わない。
バンダナで鉢巻をして食事を続ける。
ヌチャナートは平然と唐辛子を食べている。汗もかかない。
俺は冷たい水を飲み、休み休み食事をしている。
サダオという苦い葉っぱと一緒にヌチャナートはラープを食べている。
俺が一本で参った唐辛子をヌチャナートは三本くらい食べている。
とても日本人には真似ができない。
子供の頃から唐辛子を一日に何本も食べているタイ人には適わない。
このラープは美味いのだが、もう辛くて食えない!!!

2007/7/2

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2007年7月 2日 (月)

トムカーガイ 鶏肉シチュウ

「明日はトムカーガイを作るわ。サミイは好きでしょ?」
確かに、俺はトムカーガイが好きだ。ヌチャナートが何故こんなことを言い出したのか、その理由は明白だ。
鶏肉を買いすぎたので、その処分に困っている。
トムカーガイを作って、温めなおして何度も食べようというのだ。
そうすれば鶏肉が無駄にならない。P1010315pct13

酸味のあるスープはタイ独特の味だ。この酸味はタマリンドで調整する。
「味見して?どう?もう少し酸っぱい方がいいわね。」
タマリンドを持ってきてスープに入れる。
ちょっと酸っぱいスープに唐辛子が入る。酸味と唐辛子の辛味が調和する。
鶏肉からでた油、タマリンドの酸味、唐辛子の辛味が一体となって調和した味になっている。
香り付けにレモングラスなどいろいろな香草が入る。
日本人が真似のできない、タイならでの味付けだ。

2007/7/2

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2007年7月 1日 (日)

こんなラーメン

こんなラーメンがあった。
何処の国から来たものかわからない。
漢字がないから中国、香港のものではないはずだ。
インドネシアかベトナムの麺だろうと推定していた。P1010264pct13

ヌチャナートが起きてこない。腹が減った。何か食おう!
「ああそうだ、あの麺を食ってみよう」
袋には英語の説明があるが読まなかった。
「ラーメンの作り方なんてどれも同じだ。」とタカをくくっていた。
大切なのは水の量だ。この麺はタイの麺と同じ程度の大きさだから水は350ccだろう。
麺を茹でるがなかなかいい固さにならない。
日本のラーメンならもう茹で上がる時間なのに、まだ茹らない。
日本の技術が優れているのは自動車、電子製品だけでない。
食品の加工技術も優れている。日本のラーメンならすぐに茹る。

どうやら麺が茹で上がったようだ。
麺を茹でているお湯に添付のスープを加えた。
なんだかあまり美味くない麺だった。激辛と書いてあったが、辛くない。
毎日、唐辛子を食っているから、辛さを感じないのか???
不満足な味だった。

麺が入っていた袋を取り出して英語の説明を読んだ。

説明「茹で上がった麺のお湯をこぼせ」と書いてある。
俺「あれれ、そうだったのか?俺はお湯をこぼさなかった。」

説明「添付の小袋に入っているものを皿にあけて混ぜ合わせ、ペーストにする。」
俺「なんだって!?粉末スープだと思ったからお湯にいれてしまったよ!」

説明「お湯きりをした麺と合わせて食べろ」と書いてある。
俺「道理でまずかったはずだ。!これはつけ麺だったのだ。」

初めて食うものは説明をちゃんと読まなくちゃいけない。
フィリッピンの麺だった。
もういちど挑戦しよう。

2007/7/1

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