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2007年7月26日 (木)

ナンプラのにおい

ナンプラというのはタイで使っている魚から作った醤油のことだ。
ベトナムでもニョクマムと言う魚醤を使う。
タイ語もベトナム語も魚醤を表す言葉は「魚の水」という意味だ。
魚の蛋白質を分解して旨味を作り出したものがナンプラ、ニョクマムだ。
魚醤には強い旨味がある。
しかし動物性蛋白質の分解産物だから、ひどい臭いがある。
この臭いを知らない人には悪臭と感じる。
俺も最初は悪臭と感じていたが、まいにちナンプラと付き合っているので、
臭いに鈍感になった。
ナンプラの臭いを嗅いで「ああ、腹がへった。美味そうな臭いがする」とは感じない。
この臭いを嗅いで食欲が刺激されるようになれば、タイ料理のツウだろうな。

タイ料理ばかり食べているが、醤油が焦げる臭いを嗅ぐと「美味そうな臭い」と感じてしまう。
冬の夕方、駅の立ち食い蕎麦から流れてくる醤油の臭い、鰻の蒲焼の臭い・・・美味そうな臭いだ。

日本人は醤油には臭いがないと思うだろう。醤油もかなりひどい臭いがする。
煎餅などを外国の空港待合室で食べると、かなり遠くから醤油の臭いを感じてしまう。
この臭いは外人には分かるが、日本人には当たり前すぎて分からない。
自分達が醤油の臭いに鈍感になっているので、タイ人はナンプラの臭いに鈍感になっていると思っていた。

食事が終わった。小皿には唐辛子を浮かべたナンプラが残っていた。
腐る物ではないので、次の食事にこのナンプラを使う。余り物と言っても捨てない。
今、流行の言葉で言えば「再利用」する。

ヌチャナートが言った。
「ナンプラにラップをかけておいてよ。臭いのよ」
俺は吃驚した。ヌチャナートも「ナンプラはくさい」と感じているのだ。
臭いと思わないのなら、小皿に蓋はしない。
ヌチャナートがナンプラの小皿にラップをかけるのは、ゴミが入るのを防ぐ目的だと思っていた。
臭いが拡散するのを防ぐ目的でヌチャナートはナンプラにラップをかけていたのだった。

2007/7/26

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