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2007年7月29日 (日)

焼うなぎ

うなぎの蒲焼を焼いている臭いは日本人の俺には美味そうな食欲を誘う臭いだ。こんな落語があるよね。

蒲焼屋の前でその臭いを嗅いで飯を食っている男がいる。蒲焼屋の親父が「臭い代を払え」と男に請求した。

男は財布をとりだして振った。チャリンと言う音がした。「俺は臭いを嗅いだだけだから、金の音で払えばいいだろう」

日本人には鰻の蒲焼はちょっと特殊な食い物だ。だから「蒲焼」という特別な名前をつけている。日本人は美味しい食い物に綺麗な名前をつける。蒲焼もその一例だ。

「もみじおろし」というのも綺麗な名前だ。

「竜田揚げ」なんていうのもいい名前だと思う。天ぷら、揚げ物というより美味しそうに聞こえる。

土用の丑の日が近づくとあちこちから蒲焼の臭いがしてくる。

何処かから蒲焼の臭いが漂ってきた。

「あら、なんの臭いかしら?」ヌチャナートが聞く。

「うなぎだよ」

「ああ、焼うなぎね」

「・・・・・・・・」

蒲焼はたしかに鰻を焼いた物だけど、「焼うなぎ」と言われると、美味そうな感じがしない。

この種の料理の場合、タイ語では「焼く」という単語と「材料」の単語を組み合わせる。

日本語の「焼き鳥」「もつ焼き」と同じ発想だ。

蒲焼の場合は「焼く」という単語と「鰻」という単語を組み合わせる。

「焼うなぎ」と言われて、俺は一瞬、何のことだか分からなかった。

何を言っているのか分かった時は「蒲焼」が可哀想になり、笑い出してしまった。

2007/7/29

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