パッカパオヌア
「腹が減った」と言うとヌチャナートは立ち上がって料理の準備を始めた。
肉を炒めると言って、肉を冷蔵庫から取り出していた。
「唐辛子はこれでいい?」唐辛子を三本ほど見せる。
これを肉と一緒に炒めるのだとすぐにわかった。
長い豆も取り出していた。
肉を炒めると美味しそうな臭いが立ち込める。
こういう臭いに食欲を刺激されるようになっている。
出来上がった料理にはフアラパーが入っている。
この香りが好きだ。長い豆の緑が唐辛子の赤と冴える。
ほどほどの良い辛味がある。
唐辛子が三本も入っているので極辛でないのか??
極辛ではない、ほどほどだの辛味だ。
辛味は味ではなくて痛覚だという。
唐辛子を食べると確かに痛いような感覚がある。
この痛みの感覚はだんだん感じなくなる。
昔は唐辛子を一本食べたら、口の中が火事になったものだ。
それが唐辛子三本入りの料理を食べて平気な顔をしている。
ヌチャナートはこの程度の辛味は辛味のうちに入らないと感じているはずだ。
2007/9/29
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