ムックガイノーマイ竹の子と鶏肉煮込み
何を食べたいかヌチャナートが聞いている。野菜の名前を幾つか
あげる。俺は竹の子を選んだ。この竹の子は姫竹だ。
細くて柔らかい竹の子だ。
竹の子をまな板にのせると、ヌチャナートはすりこ木で竹の子を
叩く。叩かれると竹の子は縦長に細く割れる。
こうすると食べやすくなるのかな?日本の料理の世界ではこんな
ことをやらないと思う。竹の子に鶏肉とたっぷりの唐辛子を加えた。
ぐつぐつ煮込んでいる。これが出来上がりだ。
ヌチャナートが「辛いわよ」という位に辛い料理だ。
タイ人が辛いという料理は辛い。
最初はそれほど辛いとは思わなかった。旨さに釣られて竹の子を食べていた。
じわじわと辛味が効いて来た。頭から汗がでる。
汗を拭き拭き食事をしている。タオルで汗を拭いてまた食べる。
なんでそんなことまでして辛い料理を食べるのだ?
普通の日本人はこの辺りでもう食べるのを諦めて降参している。
辛い料理が当たり前になっているので、食事中に汗を拭くのが
普通の姿にもなっている。自分で、その姿に笑い出す。
旨いと感じる時、人は無口になる。黙って食べ続ける。
食い終わり満足して言った。
「美味しかったよ。ありがとう」
2007/10/15
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