手抜き鴨の炙り焼
俺は炙った鴨の白い油の部分が大好きだ。ここは赤い肉の部分より旨い。
今日は鴨の炙り焼なのだが、これは手抜き料理だ。
実は炙った鴨を買って来ただけだ。
ヌチャナートは鴨が好きだ。俺はヌチャナートのために鴨を見つけると買っていた。
一緒に鴨を食べているうちに、俺の方が鴨を好むようになった。
ヌチャナートのためでなく、今では自分のために鴨を買うようになっている。
「今日は鴨よ」
鴨をグリルで炙り、薄切りにして出してきた。
この鴨をナンプラと唐辛子で食べる。ナンプラの中には二種類の唐辛子が入っている。緑の小さな唐辛子はプリッキヌーという奴だ。
本当は物凄く辛いはずなのだが、これはどういうわけか辛くない。
赤い唐辛子はタイの普通の唐辛子だ。こっちの方がプリッキヌーより辛い。
「プリッキヌーと一緒に食べてね。プリッキヌーは香りがいいのよ」
辛いタイ料理を食べ慣れていない日本人は香りの違いなんて味わっていられない。俺はプリッキヌーと炙った鴨肉を食べている。
「サミイはタイ人みたいに唐辛子を食べるのね」
何時の間にやら、俺も生の唐辛子を平気で食べるようになっていた。
2007/10/2
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