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2007年10月30日 (火)

コンビーフのサラダ

コーンビーフなんて長いこと食べていない。店先に並んだ商品を
見ていたらコンビーフが目に入った。
「あっ、これはヌチャナートが知らない食べ物だ!」
コンビーフなんてタイにあったかな?スパムメールの語源と
なったSPAMならタイで見たことがある。
日本のタイ食材店にもSPAMがあるのは知っている。
でもSPAMを使った料理なんて一度もタイの家庭で食べたことが
ない?SPAMなんて欧米かぶれのタイ人が「格好」をつけて食べる
程度だろうと俺は推定する。
かっての日本人は欧米に憧れ、欧米風になるのが格好いいと
思っていた。タイではかっての日本以上に欧米風を格好いいと
思い欧米風を真似したがる。ああ、話が横に飛んだ。
コンビーフの話に戻そう。

コンビーフがタイにあったかな?記憶は定かではない。
「ヌチャナート、タイにこれがあるかい?」
「知らないわ。」
タイの市場にはない。大型スーパーに行けばあるかもしれない。
あったとしても輸入食品は高価だ。庶民の手の届かない食品だ。
ヌチャナートはコンビーフをタイで見ていたかもしれないが、気づか
なかったのだと思う。もし、タイのスーパーにコンビーフがあったと
しても、俺にとっては当たり前の光景なので注意を引かなかった
のかもしれない。

コンビーフは昔と同じ台形の缶に入っている。
俺が求めたコンビーフは牛肉と馬肉が混じった安物だ。
国が貧乏だった頃の日本人が求められる価格帯に抑えるため牛肉
に馬肉を混ぜたものをコンビーフと称して売っていた。
表示に嘘があると指摘されて馬肉を混ぜたコンビーフはニューコン
ビーフと表示することになった。
その当時はコンビーフとニューコンビーフは別物として識別され
許容されていた。今はこのような偽物コンビーフをニューコンビーフ
と称するのは許されないらしい。
ニューコンミートと表示するようになったらしい。
俺はコンミートと言えばいいと思う。何故「ニュー」が必要なんだ?
牛肉100%の物をコンミートと言うのならニューコンミート言いたく
なる理由がわかる。
多分、牛肉100%だとコンビーフなのだろう。片仮名でコンミート
と書くとコンビーフと間違えるからわざわざニューコンミ
ートと称す
るのかな?片仮名を読んで英語のスペルが分かる人には
コンビーフとコンミートは別物とすぐに分かる。
英語が分かる人ばかりではない。いっそのこと「味付け繊維肉」と
でも漢字の名称にすれば違いがはっきり分かる。
時代の変化をコンビーフの表示に見た。

P1030089pct13

コンビーフは昔から、缶切りなしで開けることができた。
缶の一部を巻き取って切るようになっている。
巻き取り用の鍵のような物が昔は缶に半田付けしてあった。
半田には鉛が使用されているので、環境に悪い。
今はテープで巻き取り用の鍵が固定されている。

ヌチャナートにコンビーフで、いや間違った、ニューコンミートで
料理を作るように頼んだ。缶を見ただけでは中身がどんな物なの
かわからない。
「明日、中を見てから料理を考えるわ」
ヌチャナートはニューコンミートを開けようとしたが、開け方が分から
ない。
「サミイ!缶をあけてよ。あたし、開けられないわ」

缶の中身を見て、サラダにしたら美味しそうだと考えたようだ。
サラダを作る準備をしだした。
レモン、タクライ(レモングラス)、ニンニク、唐辛子などを混ぜ合わ
せた。欧米人なら、このコンビーフをレタスなどの上に乗せるだろう。
タイ人にはそのような発想はないようだ。
このサラダはタイの香りがする。唐辛子の辛味がピリッとする。
感激の味ではないが、旨い部類に入る。
初めて見た食材で料理を作ってしまうヌチャナートに感心した。

ヌチャナートのサラダを食べながら俺は考えていた。
初めてコンビーフを見た日本人は、コンビーフをどのように使う
だろう?
味噌汁の具にする?炊き込みご飯にする?椎茸と煮付ける?
日本人はコンビーフを和食の中に取り込もうとする。
ヌチャナートもコンビーフをタイ料理のなかに取り込もうとした。
その結果がこのコンビーフのサラダだ。

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2007/10/30

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