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2007年10月27日 (土)

イカの塩辛とタイ人

魚介類の醗酵製品をタイの市場では数多く見かける。
どろどろに身が崩れかかったものもある。
こういう物は見た目は悪いが、味がいいから昔から作られている。
魚の形がそのまま残っているものもある。貝の漬物、小海老を
醗酵させたものなど、日本では見られない珍しい醗酵製品がある。
そんな魚介類の醗酵製品つまり塩辛や熟れ寿司のような物を
買い求めては味見している。
多くの場合、くさい。魚が醗酵すれば当然のごとく臭くなる。

臭みというのは必ずしもいやみではない。特徴のある臭みは
特定の人には好みになる。そのにおいが好きな人にとっては、
くさいとは思うが、そのにおいが嫌ではない。
俺の場合、例えば球磨酎のにおいはくさいと思うが、この臭み
がなんとも言えぬ良さと思う。

タイの市場で見つけた塩辛や塩漬けのような物を持ち帰ると、
ヌチャナートが加工してくれる。
ニンニク、レモングラスの薄切り、唐辛子などを混ぜ合わせて
出すこともある。大きな魚の切り身を醗酵させたものなどは
焼いてだす。タイの市場には多くの塩辛があるが、日本でもっと
も一般的なイカの塩辛は見た事がない。
蛸の塩辛なんてものも見た事ない。
タイ人はイカをよく食べるが、イカの醗酵製品は作らないようだ。

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ヌチャナートがサダムのためにイカを煮ていた。サダムはイカの
ワタを食べない。食べるかもしれないが、食べさせたことがない。
イカのワタをヌチャナートは捨てようとしていた。その時、俺は
イカの塩辛を思い出した。
「ヌー、イカのワタを捨てないでくれよ」
「こんなもの、何にするの?」
「これで旨い物が出来るんだ」
サダムの残り物のイカとワタに塩を振って置いておく。
余分な水分が抜けたので、イカを蓋の出来る器に入れた。
ワタも適当に加えた。ワタの量が多すぎると旨くない。
冷蔵庫に入れて時々、掻き回す。その時、味見をする。
「うーん、まだ若いな。もう少し寝かせよう」
多分、二週間ほど寝かせた。ワタはいい味に仕上がっているが、
物足りない味だった。砂糖を少し加えた。
それから三日ほどたった。俺は塩辛のことを忘れていた。
ヌチャナートが塩辛の味見をした。
「あら、美味しくできあがっているわ。スーパーで買うのより美味
しいわ」
この塩辛が気に入ったようだ。その証拠に食事のたびに塩辛を
取り出して食べている。ヌチャナートは魚が好きだし、タイには
イカの塩辛に似た食品が沢山あるから、違和感をもたないのだろう。
イカの塩辛をタイ人は知らないだけだ。イカの塩辛をタイ人に食べ
させれば旨いと言うと思う。

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2007/10/26

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