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2007年10月22日 (月)

ジャングル葡萄とサル酒

俺は山葡萄というのを名前だけで実物を見たこともないし食べた
こともない。見たことはあっても、それが山葡萄であり食べること
ができると知らなかっただけかもしれない。
農協婦人部直営の店に山葡萄があった。俺は味見するために
山葡萄を求めた。山葡萄をタイ語でなんというのか分からない。
俺は直訳して「山の葡萄」と言った。
ヌチャナートは俺が言いたいことを理解して「ジャングル葡萄」と
言い直した。野生種のものをタイ語では「ジャングルなにそれ」と
いうのを思い出した。なるほどね、山葡萄はタイ人の感覚では
ジャングル葡萄だ。
栽培種とはちがってジャングル葡萄は小粒だ。大粒の真珠ほど
の大きさだ。巨峰と比べたらとても葡萄とは思えない小ささだ。
ヌチャナートが一粒食べて悲鳴をあげた。
「どうしたの?」
「酸っぱいのよ」
ヌチャナートは果物の酸味に弱い。パイナップルがもつ酸味でも
「酸っぱい」と言う。俺は山葡萄を一粒とって味見した。
たしかに酸っぱい。でもこの酸味は爽やかで快い。
不快な味ではない。これは酸っぱい葡萄だが、もっと甘い山葡萄
があっても可笑しくない。

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山葡萄を食べながらサル酒を思い出した。
山に入ると良い臭いがすることがあると言う。臭いがする方に
向かっていく。岩の窪みに水が溜まっており、良い臭いは其処
から漂ってくる。窪みの水を飲むと旨い酒だ。このように山で見つ
ける酒をサル酒と言う。

サルが山葡萄をとって岩の上に置いた。サルは馬鹿だから
山葡萄を忘れてしまうという。そうすると山葡萄は自然発酵して
酒になる。サルが作る酒だからサル酒と言う。
山葡萄だけでなく、果物を岩の上においておけば醗酵して酒に
なる可能性はある。偶然と偶然が重なって条件がよければ酒に
なる。例えば醗酵期間中とサル酒を見つけるまでは天候がよく
なくてはいけない。そんなうまい条件なんて滅多にない。
果物に十分な糖分がなくてはいけない。
この山葡萄の甘さが標準的なら、この程度の糖分ではとても酒を
作れない。酸が強すぎて酒をつくる酵母が活動できない。
ヌチャナートが「ジャングル葡萄」と言っているこの山葡萄から
サル酒ができるという話は信じがたい。

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2007/10/22

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