グルメと偽物食品
最近、やたらと偽物食品が出回っている。
中国から輸入した素麺を三輪素麺と称して売った業者がいた。
○○産黒豚と称して白豚を売っていた業者もいた。
最近のニュースでは○○地鶏と称して卵を産まなくなった廃鶏を
売っていた業者が取調べを受けている。
この業者は10年以上前から嘘の商品を高値で売っていた。
許しがたいと怒る前に笑い出してしまった。
一般消費者や自称グルメには中国の素麺と本物の区別が
つかないから、こんなインチキ商法が罷り通る。
騙す奴は悪い奴だが、「これは安くて旨い三輪素麺だ」と騙される
方にも問題がある。
ブランドだけで味を評価し、自分の舌で評価していないからこんな
ことになる。
生肉を見ただけで黒豚の肉か白豚の肉か区別できるか?
高い値段のインチキ黒豚肉を買って「旨い」「さすが違う」と言う
人が多すぎるから偽物食品が出回る。
○○地鶏と称して売っていた業者は廃鶏の肉は硬く○○地鶏と
区別しにくいので使ったという。インチキ商品を売る業者は悪い
奴だと怒る前に我々も考え直さなくてはいけない。
騙された一般消費者や自称グルメも味がわからないから、
こんなことになる。毎日、味見をしている業者ですら○○地鶏と
廃鶏の区別がつかないという。
年に数回か数十回しか○○地鶏を食べない一般消費者が偽物
と本物の区別ができなくても当然だ。
インチキ業者と渡り合うには自分の舌を鍛錬しなくてはいけない。
「これは違う!偽物だ!」と言い切れる舌を持てばいいのだ。
ブランドや値段で味を決めるのではなく、無名で安い食品の中
から旨い食品を見つけ出せる舌を持たなくてはいけな
い。こういう舌を持つ人が増えれば偽物食品はなくなる。
有名ブランド食品を旨いと言って食べた後で、偽物と知った
なら文字通り後味が悪い。
言うのは簡単だが味を知るというのは簡単ではない。
味わい、考え、比較し、味を記憶するそして味を言葉で表現
できるようにならないといけない。食事のたびにこんなことを
やっていたら、旨い物も不味くなる。
これは言いすぎだ。旨い物を心底から楽しむことができないと
言うべきだ。
夜中の受験勉強中にオフクロが持ってきてくれた、インスタント
ラーメンの旨さが忘れられないなんて記憶が誰にでもある。
美味しい食事はブランドでも値段でもない。
食事が出てきたタイミングで旨さが変わる。
それから食べる状況にもよる。例えば、喧嘩しながら食べる料理
なんて旨いわけがない。税金対策や会社の資金繰りを考え
ながら食べても味なんてわからない。
食事は楽しまなくてはいけない。食事は家族や恋人と談笑しな
がら食べるから楽しくて美味しい。
テレビや他人の評価に惑わされないようになる。
ブランド信奉を止めることが大切だ。
自分の舌が旨いと感じる食べ物が本当に美味しい食べ物だ。
有名ブランドの食べ物を食べて、普段食べている食べ物と比較
しても、何処が違うか分からないものが沢山ある。
業者が騙した○○地鶏と廃鶏が良い例だ。
味の違いなんて微妙なところだ。
世の中にはちょっとした味の違いを区別できる味に敏感な人が
本当にいる。そういう人だけが、「これは他とは違う」とこだわり
を持てばいい。微妙な味の違いが分からない人は、なにも
ブランド食品を求めることはない。
偽物食品のニュースを知ってこんなことを感じた。
2007/10/21
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