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2007年10月15日 (月)

虫食む人々

今朝の読売新聞に「虫食む人々」という記事があった。
「食む」と書いて「はむ」と読むんだよね。
これは野中健一さんという人が書いた本の紹介記事だ。
「虫食む暮らし」というタイトルでNHKブックスから出しており970円
で買えるそうだ。

俺はこのブログの中でタイ人の昆虫食のことを何件か書いた。
そして昆虫食は貧困から来るのではなく、嗜好なのだと書いた。
野中さんは俺と同じことを言っている。俺は学者でも研究者でもない。
たんなる物好きだ。でも俺の結論と野中さんの結論は同じだ。
タイ人はいろいろな昆虫を食べる。昆虫により味が違い、旨い物
は値段が高い。(俺は旨いとは感じていないから、旨いと言われ
ている物と書くべきだ。)

俺はタイの食生活をヌチャナートに強要されている。タイ料理だけ
を食べて何の違和感も持たない。
食に対して寛大、新しい食生活にすぐに馴染める体質かもしれ
ない。でもタイの昆虫食には偏見をもっているのだろう。
旨くて高価と言われている昆虫を食べるには、気持ち悪さを抑え
て無理して食べなくてはいけない。
「この虫は旨いだろう」とタイ人に言われても、気持ち悪さが先に
たってその旨さが分からない。自分から手を出して昆虫を食べる
ことはない。昆虫を食べる時は、「これから昆虫を食べるぞ!」と
気合を入れてからでないと食べることができない。

日本人が食べる鮫をタイ人はゲテモノと考えて食わない。
タイ人が食べる昆虫を日本人はゲテモノと考える。
ゲテモノって何だろうね?

誰でも偏見をもってはいけないとわかっている。
でも日本人が食品と看做していない昆虫を食べるタイ人を見る
と、日本人はタイ人を蔑視する。
食い物がなくて貧しいから昆虫まで食べていると完全に誤解する
白人のアメリカ人にタイで出会ったことがある。
このアメリカ人の考えは大方の日本人の考え方に一致している。
タイ人は昆虫は旨いから食べている。旨いから昆虫は商品として
取引できる。捕獲も簡単で大量に取れるし貴重な蛋白源だ。
イナゴを食べれば殺虫剤を使わなくてすむから環境にやさしい。
米の収量も増える。

メスのタガメから取るエッセンスは洋梨のような芳香がある。
この香りを使った料理を「タイ王宮料理だ」と言って出されれば
信じて疑わない。そのくらい上品な香りがする。
こうやって考えると昆虫はいいことずくめだ。

頭の中では昆虫食はいいことだと分かっているが、はっきり言って
俺は今、昆虫が旨いとは思っていない。昆虫を食べたいとも思
っていない。食習慣と言うのは極めて保守的で、昆虫のような
新しい食物をなかなか受け入れない。
一日三食タイ料理に切り替えて平気でいられる俺も今までの
食習慣にない昆虫食をなかなか受け入れることが出来ない。

このような本が出版され、昆虫食に対する偏見がなくなれば
嬉しい。飽食の時代と言われ簡単に飛行機に乗れる時代だ。
飛行機が墜落して、山で救助を待つ、無人島に漂着するなどで
飢餓に直面するかもしれない。
そんな時、昆虫を食べることが出来ると知っていれば生存できる。

俺にはタガメや蛆虫など昆虫を食べる機会がある。気持ち悪がら
ずにもっと昆虫を食べてみよう。
そこから何か新しい発見があるような気がする。

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2007/10/14

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