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2007年11月12日 (月)

ソムタムは別々に

「同じ釜の飯を食う」と言うように家族は同じ料理を一緒に食べる
ものだが、ウチの場合ソムタムだけは別々に作る。
俺とヌチャナートでは辛さに対する耐性がまるで違う。
辛味を俺に合わせるとヌチャナートに合わない。ヌチャナートに合
わせると俺は食えない。
「サミイ、何本入れる?」ソムタムに入れる唐辛子の数を聞いている。
「ちょっとだけでいい」
ヌチャナートは唐辛子を二本だけ摘んで「これでいい?」と
ニヤニヤ笑っている。大人のくせにタイの子供と同じくらいしか
唐辛子を食べられないのを馬鹿にしている??

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今日はソムタムを入れた皿に素麺も盛り付けてある。
俺のソムタムには醗酵させた魚や生臭い蟹は入っていない。
これらが入ると臭いが鼻について食べられない。
ソムタムと素麺を混ぜながら食べた。こういう食べ方も旨い。
肉に二本の唐辛子なら、肉の脂で辛味はあまり感じない。
油気のないパパイヤと唐辛子の組み合わせだと、辛味を直接感
じてしまう。「この程度ならあまり辛くないな」と思いながら食べて
いるうちに汗がでてきた。

ヌチャナートは自分用のソムタムを別に作った。唐辛子でソムタム
が真っ赤になっている。こちらには唐辛子が何本入っているのか
わからない。
「ヌチャナート、唐辛子を何本入れたんだい?」
「わからないわ。10本以上でしょ。」
適当に唐辛子を鷲掴みにしてソムタムにいれたようだ。
これだけ唐辛子が入ると、さすがのタイ人にも辛いらしい。
「ひぃー!」などと言いながら食べている。
辛過ぎてもう食べないのかと言うとそうではない。
「あぁー、辛くていいわ」
そんなことを言いながら更にソムタムを手で摘んで食べる。
これはタイでは普通の食べ方だから軽蔑してはいけない。
習慣の差、文化の差だ。
「ヌチャナート、どうして手で食べるんだい?」
あんなに唐辛子がついた手で目をこすったら大変なことになる。
それが心配で聞いてみた。
「こうして食べると美味しいのよ」
日本人が寿司を手で食べるのと同じ感覚だ。寿司を手でつまん
でも日本人は誰も疑問をもたない。寿司を箸で食べても旨くない
と感じる日本人が多い。日本人が寿司を食べる光景を目にして、
「料理を手で食べている。日本人はお行儀が悪い」なんてタイ人
は感じているかもしれない。そう考えるとヌチャナートが手で
ソムタムを食べるのを理解できるでしょ。

タイ人があんなにも唐辛子を食べるのは、俺たちがすし屋で
「サビをきかせてくれ!」と頼むのに似ているのかなあ?
「ああ、辛い!お腹が変になりそう」
そんなことを言いながら、美味しそうに、満足そうにソムタムを食
べている。俺はため息をつき、呆れながらヌチャナートの食べる
姿を見ていた。

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観光などでタイへ行くと、多くの人は3日目あたりに腹痛のない
下痢をする。「辛くて美味しい!」と言っているのは最初の日。
「タイにきたら辛い物を食べなくちゃ」なんて言いながら、次の日も
朝昼晩と頑張って辛い料理を食べ続ける。三日目か四日目に
下痢をする。突然入ってきた大量の唐辛子で腸がびっくりして下痢
になる。ヌチャナートも辛いソムタムを食べて下痢の予感をして
いるようだ。
「辛いから、お腹が変になりそう」なんて言っている。夜になって
から、腹の調子を聞いたら「なんでもない」と言うので安心した。

そうそう、タイでソムタムを食べるとタイ人でも下痢をすること
がある。
「お腹がおかしいわ。昨日のソムタムが悪かったのよ」
と言いながらもヌチャナートは翌日もソムタムをまた食べる。
タイの女、特に東北部の女はソムタムが大好きだ。

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2007/11/11

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