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2007年12月31日 (月)

普通の食事

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パーティーの残りの料理があった。それをいろいろと手を加えて
新しい料理にして食っていた。もう残り物の料理はない。
「何を食べる?」そんなことを言われても何を食いたいのかわか
らない。ヌチャナートは冷蔵庫から肉を取り出しフライパンで軽く
炒めた。それをご飯の上に乗せた。
カイケム、塩漬けの卵をご飯の横に飾る。
後は肉に唐辛子ソースをつけながら食べる。
これはパーティ料理ではない、ごくごく普通の食事だ。
日本人の目から見たら、ちょっと変わったご飯かもしれない。
これを普通の食事を見てしまう、普通の食事に見える俺は
タイ料理ボケになっている。

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2007/12/31

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ヤムプラムック、イカのタイサラダ

これはあまり癖がないから誰でも食べられる料理だ。
イカをタイ風にアレンジしたサラダだ。
セロリの葉も彩りに使ってある。
パクチーもいれてある。

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ちょっと甘味のあるドレッシングで味付けしてある。
タイ料理だから、唐辛子も十分に使う。
辛いけど、美味しい。
タイ料理だから、辛味がないと美味しくない。
美味しくないというよりも、辛味がないとタイ料理にならない。

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2007/12/29

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ゲンノーマイ、筍のシチュウ

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ゲンノーマイは筍を使った、タイのシチュウだ。
ヌチャナートは筍が大好きだから、よくこれを作る。
今日の筍はタイから輸入した缶詰の筍だ。
缶の中には黒ずんだ水が入っている。
この水もちゃんと料理に使ったようだ。
イタリヤではイカの墨を使った黒い料理があるが、黒っぽい料理は世界的にも珍しい。
黒は泥とか汚れを連想するので、食べ物の色にふさわしくないのかもしれない。
この料理にちょっと手をだしてみると、色から連想したものと違う旨みが口に広がる。
見かけは悪いが美味い料理だ。
筍が好きだから、ヌチャナートは筍の味に五月蝿い。
これはうまいが、こっちは美味くないなどと言う。
「筍はやっぱりタイのものが一番美味しいわ」なんて言う。
慣れ親しんだ味が誰でも美味しい味と感じる。

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2007/12/29

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ナムトック

ナムトックというのはタイ風牛肉のたたきだ。
これも辛いけど大好きだ。初めて食べた時に気に入った料理だ。
半生の牛肉は柔らかでうまい。
ゴマのようなぶつぶつは餅米を焙煎したものだ。
餅米の焙煎を作るのは簡単なようで根気がいる。
餅米を煎っていると餅米が鍋の底にくっつくようになる。
火が強すぎると餅米が焦げる。焦げると香りが落ちる。
焦がさないようにこんがりと煎り上げるのがこつだ。
煎り上げたものを叩いて粉にする。
緑の葉はタイ語でサラネーと呼んでいる薄荷の葉だ。
これが良い香りをだす。
ナンプラ、唐辛子、ニンニクで味を調える。
餅米と一緒に食べるのが美味しい。

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2007/12/29

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クンナンプラ、海老のタイ風サラダ

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海老が好きな人はこれを食べると新鮮な驚きを感じる。
「えっ!海老のこんな食べ方があるのだ!」
西洋の海老サラダは野菜の上に海老が乗っていて、各種ドレッ
シングで食べる。サラダは野菜を食べるためで、海老は野菜を
美味しく食べるための補助的役割をはたしている。
タイの海老サラダは海老を食べるために香草などがちょこんと
ある。味付けはナンプラ、ニンニク、唐辛子が主体だ。
海老も生海老で出したり、ちょっと熱がかかった海老を出す店も
ある。どのように食べても美味しいサラダ。

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2007/12/29

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2007年12月30日 (日)

トムヤンクン

これはタイの定番料理だ。これが出ないとタイ料理のパーティ
は始まらない。
しゃぶしゃぶ鍋のような鍋もタイから買ってきた。
ステンレスの鍋が欲しかったが、重たくなる。
その他に買い込んだタイの品々がある。
飛行機の重量制限にひっかかりたくないのでアルミの鍋にした。
この鍋で食べると異国情緒があっていい。
料理は味も大切だが、食べる雰囲気も大切だ。
やっぱり、このような鍋で食べると美味いような気がする。

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鍋で思い出した。
ノンカイでメコン川を見下ろすレストランに入った。
ヌチャナートが料理を注文してくれた。
大きな鯰の塩焼きや他の料理が何品か運ばれてきた。
なにやらヌチャナートが店員に文句を言っている。
俺はヌチャナート達が話している内容がわからない。
店員は出した料理を下げて行った。
そして火がついたこのような鍋に料理を入れてきた。
店は横着して料理を丼に入れてきたので、ヌチャナートは文句を
言っていたのだと判った。

日本では鍋料理は冬の料理だ。鍋を食うと体が温まり美味い。
熱帯の国で熱々の鍋料理なんて奇妙が気がする。
鍋料理を食ったら体が熱くなり、おかしくならないか?と思う。
熱帯でトムヤンクンを食っても体が熱くなることはない。
酸味があるからだろうか?涼しくなる???
タイでトムヤンクンを食うと涼しくなるとは感じないが、鍋料理を
食べても体が火照ることはない。
暑い気候の中で食べるトムヤンクンの鍋はうまい。

魚屋は「こっちの頭付の海老を持っていきなよ!」と薦めていた。
たいていの人は頭を食べないのでゴミになる。
この年末にゴミを増やしたくない。頭無しの海老を求めた。

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2007/12/29

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ムウピン、タイ風豚の焼肉

豚を香草と塩で昨晩から味付けしておいた。
これをフライパンで焼く。
塩味も香りもいい。
これをナムプリックにつけて食べる。
タイ人はみんなこうして食べている。
辛い物が苦手の人はこのまま食べればいい。
俺はナムプリックをつけた方がいい。
ピリッとした刺激がいい。
これがないと飯ではないような気がしている。
俺の味の感覚もそれだけタイボケしている。

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2007/12/29

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トムカーガイ

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今日のトムカーガイはいつもと違う。鶏モツが入っている。
卵のモツも入っている。
ちょっと酸味と辛味のあるスープだ。
タイらしい味付けだ。
飽きが来ないスープで、何処の国の人にも愛される味だ。
そのように、思っていたが、「辛くてダメ!」という人もいた。
「辛くてダメ!」と言ったらタイ料理を楽しむことができない。
辛くないタイ料理もあるけど、多くのタイ料理は辛い。
この程度の辛味でも辛いといわれると、お出しできる料理
に限りがでちゃう。

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2007/12/29

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ガイヌング、若鶏の丸蒸し

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昨晩から若鶏に香草で味付けしていた。
これを蒸しあげた。
皿に乗せるとパクチーをどさっと置く。
これで飾りつけは完璧!?
なんとも簡単な料理だが、味と香りはいい。
湯気でカメラのレンズが曇った。
これが出るとパーティ料理の感じがする。

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2007/12/29

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トマトを切る

トマトを薄切りにするには鋭い刃のナイフが必要だ。
多くの家庭のナイフの刃はなまくらだ。
トマトの四つ切はできても薄切りはできない。
その悩みを解決するのがこの道具だ。100円ショップのダイソーで
見つけたものだ。
それを見た時、俺はこれはいいアイデアだと思い、迷わず買った。

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このふくらみにトマトを挟む。ナイフをプラスチックの隙間に入れる。
そうすると薄切りのトマトができる。
小さなトマトならプラスチックの隙間は左右が平行になっている。
しかし大きなトマトを挟むと、左右の隙間が平行にならない。

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そしてナイフでプラスチックを削る。
切れないナイフがますます切れなくなる。
うーん、このアイデア商品は良い製品だろうか?

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2007/12/29

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2007年12月29日 (土)

新年パーティー

新年に友達を家に呼んでパーティーをやるとヌチャナートが言い
出した。
「うん、いいんじゃない。何時やるんだい?」
「今度の土曜日よ」
「えっ?!」今度の土曜日というのはまだ年末だ。
年末なのに「新年パーティー」だと???
いったいこれはどういうことだ?
「今度の土曜日は新年じゃないよ」
「タイでは新年よ」
「・・・・・?」
クリスマスを過ぎるとタイ人は「サワディーピーマイ」と言い合っ
ている。俺はこれを日本人が年末に交わす挨拶
「どうぞいいお年を!」と解釈していた。
新年になってから「サワディーピーマイ」というのは、日本の
「新年おめでとう」に相当すると思っていた。
つまり俺は「いいお年を」と「おめでとう」をタイ語では同じだと
勘違いしていた。

ヌチャナートの言葉から、タイ人はクリスマスを過ぎると新年気分
になるらしいとわかった。
タイの文化を調べていくと、タイには独特の暦があってタイの新年・
正月は4月のソンクランだとわかる。
ソンクランは日本の正月に相当するもので、民族の大移動と
多数の宴会が行われる大切な行事だ。
それなのに、ソンクランの時には「サワディーピーマイ」と言わ
ない。

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2007/12/29

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2007年12月28日 (金)

廃鶏の呼び方

俺は「廃鶏」という言葉を改めることを提案する。
卵をとることを目的にした養鶏場から見ると、卵を産まなくなった
鶏は餌を食うだけで金がかかる。
そんな鶏は捨ててしまうから、廃鶏という言葉が使われる。
廃鶏と言う言葉は養鶏場から見た言葉だ。

それじゃ、廃鶏は不味いのか?というとそうではない。
廃鶏も美味しい肉だ。それがどのくらい美味しい肉かと言うと
比内地鶏と同じだ。比内地鶏として称して廃鶏を売り出した業者
がいた。消費者を騙す行為を容認する積りはないが、この業者は
廃鶏と比内地鶏の味が同程度だと社会に知らせてく
れた。
この業者は廃鶏も美味しいことを証明してくれた功労者と言える。
もし、この業者の比内地鶏が不味いのなら、売れなかったはずだ。
かなり大きな食品工場を必要とするくらい大量に売れていたの
だから、廃鶏は絶対にうまい証拠だ。
これは養鶏場にとって朗報だ。
消費者にとっては迷惑なことだが、今後は廃鶏も今より高い値段
で取引され
る。

消費者も廃鶏を見直そう。廃鶏というとゴミ箱行きの鶏を食う感じ
になる。廃鶏という名称をやめて、消費者から見た名前を考える
べきだ。そうすれば、廃鶏の需要も高まる。
成熟鶏、熟成鶏とかもうすこし良い名称を考えるべきだ。
卵を産まなくなったのだから、「上がり鶏」なんていうのもいいかも
しれない。
「上がり鶏」なんて言うと縁起物、祝い物に使えそうな名前だな。
養鶏場からすれば廃鶏が高く売れれば、儲けが大きくなるので
若鶏の値段を下げても採算があう。

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2007/12/28

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ムウピン、タイ風焼豚

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これは豚の脛肉をつかった焼豚だ。中華料理では焼豚は腿肉、
肩肉を使う。タイでは脛肉を焼き豚に使うとは限らない。
今日、冷蔵庫にあったのが脛肉だったから、それを焼豚にした
だけの話だ。ナンプラやニンニクの微塵切りで味付けしておい
て、グリルで焦げないように焼いただけ。
これをプリックパチョンをつけながら食べる。
ニンニクが焦げる香りは食欲をそそる。
ご近所はくさいと言っているだろうが、食っている俺はうまいと
言っている。脛肉だからちょっと硬い部位がある。
それも噛み心地を楽しめる。
この味はタイの田舎で食べる味だ。

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2007/12/28

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プリックパチョン、オキアミのタレ

オキアミの塩辛を朝鮮料理の食材屋で買った。
これをヌチャナートはタイ風の食材に変化させた。
きょうはタイ風に変化させたオキアミの塩辛を使って焼肉のタレ
にした。名前を聞いたらプリックパチョンと言うそうだ。
唐辛子の辛味と塩辛の塩味がほどよく調和している。
これは茹でた野菜につけて食べても美味しい味になっている。
美味しいタイの醗酵食品と言える。

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魚介類の醗酵製品がタイには沢山ある。
日本でも昔は沢山あったのに、今は造る人もいない。
今こそ、いろいろな魚介類の醗酵製品、塩辛、熟れ寿司を復活
させるべきだ。塩辛のような保存食品こそ少ない食糧資源を
有効に使う方法だと思っている。

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2007/12/28

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鶏を煮る

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いつもの悪い癖がでた。
「晩飯は何を食いたいか?」ヌチャナートが聞くが、適当な返事
をしておいた。冷蔵庫に鶏肉があるのを知っている。
鶏肉料理を所望したことは確かだ。
「鶏は煮るの?焼くの?・・・・」
俺は何と言ったのか覚えていない。その位、いいかげんな
返事だった。
「できたわよ!こっちに来て食べてよ!」
俺にはやりかけのものがある。ヌチャナートは俺の背中に声を
かける。
「唐辛子が欲しい?」
「ああーっ?いる!」
一度は要らないと答えたが、「タイ料理だから唐辛子がなければ
始まらない」と考え
て「いる」と答えた。
日本人の俺は、唐辛子のないものを望んでいるはずだと
ヌチャナートは考えている。
「サミイはタイ人みたいね」とヌチャナートは笑っている。
唐辛子がないと食った気がしなくなっているのも事実だ。
「スープいる?」
「いる」
食卓には鶏肉が煮たものがでていた。
俺が注文したのはこれだったのかと、鶏肉を見る。
長ネギと一緒に煮込んだものだ。
見栄えがいい料理ではないが、食ってみるといい味がでている。
ナムプリックをつけて食べると味が引き立つ。
スープも単純なものだが、いい味だ。
このスープは鶏肉を煮た時のお湯に塩を加えただけの単純な
ものだ。鶏肉から出た油が浮いている。
俺がスープを飲む姿をヌチャナートが嬉しそうに見ている。
俺の食べ方でスープが美味いかどうかわかるようだ。
十分に満足が行く食事だった。

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2007/12/27

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2007年12月27日 (木)

モンキーバナナ

先日もモンキーバナナを買った。今日もモンキーバナナを買った。
最近、モンキーバナナをみかけると、ヌチャナートはすぐに買う。
「これって美味しいのよ。甘いのよ、食べてごらんなさい。」
モンキーバナナには強い甘味がある。子供の頃はその甘味が
好きだった。

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モンキーバナナを食卓に並べるとヌチャナートはポツリと言った。
「タイにいたら、こんなもの食べないわ」
そう言えばヌチャナートがタイでバナナを食べるのを見たことが
ない。タイの路上では焼いたバナナなどバナナの加工品をよく
売っている。それらを買いたいなんて言ったことがない。
それなのに、日本に居るとモンキーバナナが食べたくなるらし
い。なんとなく可笑しかった。

これを日本人と日本の果物に置き換えると何か考えた。
タイでは柿はできない。たぶんタイ北部の高山の中にも柿の木
はないだろう。でも時々、柿を見かけることがある。
中国などから輸入されるものだろう。

日本に居たら柿なんて食わないのに、タイで柿を見たら無性に
食いたくなる。それに似ているかもしれない。

慣れ親しんだ故国の食べ物の味は忘れられないものだ。

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2007/12/26

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鴨とゲテモノ

日本ではどうして鴨を食べないのか、ヌチャナートが不思議に
思っている。日本人が何故鴨肉を食べないのかその理由を聞
かれても返答に困る。要するに鴨肉を食べる習慣がないだけ
だ。タイでは鴨を良く食べている。
鴨の皮の下にある厚い脂肪はうまい。
日本人がジンギスカンにして食べる羊肉をタイ人は食べない。
何処の国でも肉に格付けをしている。順位が低くなるほどゲテ
モノに近づく
日本では牛、豚、鶏、羊、馬の順かな?
タイでは牛、豚、鶏、鴨の順かな?
犬肉を食う地域があるが、馬や羊を食う地域を知らない。
そういえば、フランスではよく食べるウサギ肉は日本でもタイ
でも見ないな。

日本じゃあ、鴨は食わないけど、北京ダックは食う。
北京ダックはグルメ食品として知れ渡っているから食う。
でもその他の鴨料理を日本人は知らないから、鴨を食べ
ない。

ジンギスカン用の羊肉がスーパーにあった。
「これを買いましょうよ」ヌチャナートが言う。
「これは羊だよ」
「ええぇーっ!要らないわ」
羊肉は気持ちが悪い肉にヌチャナートには思えるのだ。
もし俺達がスーパーで「犬肉だよ」と言われたら、驚き気持ち
悪がるみたいなもんだ。日本人にとって羊肉はゲテモノではない
が、タイ人にはゲテモノに見える。
ウサギ肉は日本でもタイでもゲテモノに入るな。
馬刺しを食う熊本や長野では馬肉はゲテモノではない。
東京でも馬肉は桜鍋として昔から提供している古い料理店が
あるから馬肉はゲテモノにははいらない。
タイでは馬肉は食わないからゲテモノになるだろう。
食ったことはないが、タイではワニを食べさせる店があるようだ。
ワニを食べさせる店は世界のあちこちにある。
たぶんワニは何処の国でもやはりゲテモノに入るだろうな。

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2007/12/27

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2007年12月26日 (水)

パンとウインナー

珍しいことに、ヌチャナートがパンを買おうと言い出した。
食パンと菓子パンを買った。
ヌチャナートは食パンを一度食べたら、それ以上は食べようと
しない。タイ料理で育った人には食パンの味は馴染まない。

しょうがないから、俺が残りを食べる。
食べられる物を無駄にしてはいけない。これがウチの料理の
大原則だ。今すぐに食べない物は、保存食品の形にしておく。
これも環境に優しい方法だ。

ヌチャナートが食べようとしない食パンにバターをつける。
今日のウインナーは焼いてある。
どうしてそんなことになったのか?
答えは簡単だ。
ヌチャナートは餅を焼いた。餅網にウインナーを乗せて二つの
食材を同時に焼いた。餅米をタイの人々は良く食べるが、
餅はタイにはない。日本で餅を食べて、ヌチャナートは気に入
った。時々餅を焼いて食べる。

俺は焼いたウインナーをそのまま食べていた。
ドイツ人ならウインナーが出たら必ずマスタードをつけることを
思い出した。冷蔵庫にマスタードを取りに行くのも面倒だ。
食卓にはナンプラに唐辛子が入ったものがある。
ウインナーにナンプラと唐辛子をかけた。
味の深みが増して一段と美味くなった。
唐辛子の香りと辛味がいい。
たまにタイ料理以外のものを食うと美味いと感じる。

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2007/12/26

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軍鶏のラープ

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今日は軍鶏のラープを作ると言い出した。日本で大量生産され
ているブロイラーと違ってタイの軍鶏肉は硬
い。
タイでは軍鶏は放し飼いにしてあるので、十分に運動をし筋肉
を鍛え上げている。肉は硬いが旨みも強い。
硬い鶏肉は卵を産まなくなった廃鶏と日本では決まっている。
タイの場合は肉が硬くても必ずしも廃鶏とは限らない。
闘鶏で負けてチャンピオンになる見込みがない若い軍鶏も食べ
られちゃう???
日長一日タイの軍鶏は餌をついばんだり、猫が近づくと威嚇した
り運動をしている。軍鶏は正真正銘の地鶏
だ。
そんな軍鶏でラープを作った。肉だけではない皮も硬い。
この硬い皮を噛んでいると旨みがでてくる。
スルメとは違って皮の油といっしょに旨みがでる。
噛み心地がいい。肉も硬いが、噛む楽しみがある。
「俺は今、食事をしている。肉を食っているぞ!」と実感できる。
もともと俺はラープが好きだ。牛肉のラープも美味い。
軍鶏のラープは牛肉とは違う味わいがある。

地鶏の数が少なくなりグルメブームが起きると、硬い鶏肉の希少
価値が高まった。比内地鶏がいい例だ。
鶏を比内地鶏だと思って高い金を払って「美味い」と言っていた
人が沢山いる。廃鶏も調理の仕方で美味くもなる証だ。

「軍鶏肉は硬くて不味い」なんて言っていた奴がいる。
こんな奴は軍鶏肉がグルメブームに乗ると「軍鶏は美味い!」
なんて言い出す。ミーハーグルメなんだな。
付和雷同型、皆んなと一緒型のミーハーグルメにはこの美味さ
はわからない。
軍鶏をラープにして食べてごらん。美味しいよ!!

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2007/12/25

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軍鶏のチキンスープ

軍鶏で作ったチキンスープだ。ブロイラーで作っても大きな差はでない。
でも希少な軍鶏で作ったからグルメブームの先駆けになる。
作り方は普通のチキンスープと同じだ。
タイのハーブを使って香り付けをしているのが違うだけだ。
ベランダで栽培しているパクチーとネギを浮かせた。
これだけでも十分に美味しいスープだ。
写真では香りがわからないが、見た感じは西洋料理にでてくるスープと
同じに見える。

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ヌチャナートが唐辛子を入れるかと聞いてきた。
一度は要らないと答えたが考え直した。
「ああっ、唐辛子をいれて!」
焙煎した唐辛子を茶さじ一杯分いれた。
一人前のスープにこれだけの唐辛子を入れるのだ。
更に焙煎して粉にした米を入れた。

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これが唐辛子と米の粉を入れた直後だ。
スプーンでかき混ぜると唐辛子と米の粉の一部が沈む。
まだこんなに唐辛子が浮いている。

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唐辛子を入れたら、スープの香りがぐーんと引き立つ。
この味なら欧米人にも受け入れられる。
「辛いか?」ですって?たぶん、辛いでしょう。
他に辛い物を食っているから、このスープの辛さが判らない。
辛くないスープだと思っているが、茶さじ一杯の唐辛子が入っている。
絶対に辛いはずだ。辛くないはずがない。
タイのスープも美味しいもんだ。
唐辛子がごってり入ったスープを「美味い」と言いながら食う俺を見て
ヌチャナートは「サミイはタイ人みたいね」と笑っている。

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2007/12/25

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2007年12月25日 (火)

オランダ産鯵の開きを

「沼津加工」と書いてあるなんだか怪しげな鯵の開きを買って
きた。国産品なら「沼津産」と書いてあるはずだ。
鯵の開きの名産地「沼津」の名前をつけることで国産品と勘違
いさせる。勘違い商法だ。それじゃ、鯵の産地は何処だ?
表示を見るとオランダとなっている。
オランダから鯵を持ってきても採算が合う。流通の世界の変化に驚く。

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「魚を一匹だしておいてね」
ヌチャナートが鯵の開きを食べるのだと思った。ヌチャナートは鯵
の開きを焼いている。日本人は鯵の開きは完成品とかんがえる。
そして、焼いたらそのまま食べる。
俺はヌチャナートが焼き上げた鯵を食べるものだと思っていた。
そうしたら、ヌチャナートは焼いた鯵の開きの身をほぐしだした。
そしてタイの香草と共に叩き潰してナムプリックを作ってし
まった。ヌチャナートにとって鯵の開きはナムプリックを作るため
の半製品だった。
俺が完成品だと思っていた鯵の開きを半製品と考えて更に手を
加えて料理を作る文化に驚いた。

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2007/12/24

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タイの餅米と日本の餅米

タイの餅米をいつの間にか蒸し上げていた。甘味がある餅米を
指で丸めながら食べる。お赤飯とは違う美味さがある。
タイ東北部の人々は餅米を常食にしている。
餅米を常食にしている人々は「うるち米の飯は腹持ちが悪いの
で食った気がしない」と言う。

今日の餅米はタイから輸入したものだ。
蒸し上げるとタイの餅米は透き通っている。
「タイの餅米は美味しいわ」嬉しそうにヌチャナートは餅米を食べ
ている。ヌチャナートはガスコンロで日本の器具を使って餅米を
美味しく蒸し上げる術を学んだ。
タイでは七輪にかけたアルミの壺に竹の籠を入れて餅米を蒸し
上げる。壺も竹の籠もないから、日本で餅米を食べるのは不可
能だと思っていたのに、それが可能だと知るとヌチャナートは餅米
を盛んに食べる。

日本の餅米は蒸し上げても白い。ここがタイの餅米とは違う。
それから日本の餅米はタイのものに比べて短い。
普通の米もタイの米は日本のものより長い。餅米も日本のもの
より長くても不思議はない。

味はそれほど差がないが、香りに差がある。
タイの餅米には外米臭がある。
外米臭なんてわからないだろうな。
今の若い人は独特の香りとか、特異臭があると表現するだろう。

終戦直後の食糧難の時代には外国の米が大量に出回った。
細長い米だった。それを外米と言っていた。
食べられるものなら何でも輸入したのだろう。国民を飢え死に
させないため政府も必死だった。
闇米を買えない庶民は外米を食って飢えをしのいだ。
外米は食べても毒にならないが、臭くてぱさぱさしていて不味い
米だった。タイの餅米にはあの頃の臭いを思い出させるものが
ある。

暗い時代だと思うだろう。違う!違う!それは誤解だ!
どんな時代でも人間はみんな明るく笑えるものを望んでいる。
こんな時代にこんな冗談があった。
「お前、背がたかいな、どうしてだ?」
「外米を縦に食べている」
当時はこれで笑ったが、こんな冗談は今は通じない。

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2007/12/24

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クリスマスイブのソオムとサダオ

今日はクリスマスイブだと言うがウチはいつもと同じだ。
特別なことはなにもない。
軍鶏を丸ごと買って来たのだから、「七面鳥の代わりに軍鶏を
丸焼きすればいいのに」と思うのだがヌチャナートにはそんな
発想はない。

タイのクリスマスは日本と同じく商業祭だ。
町にはクリスマスツリーが飾られて消費を煽っている。
夜になると電飾がともる。日本の電飾より綺麗だ。
タイの夜は暗いから小さな明かりでも大きく見える。
光の効果を最大限に発揮できる。光の美しさ、有難さを
感じる。日本ではそんなことを感じない。
クリスマスの頃は乾季で夜は涼しくて気持ちがいい。
大好きな女と一緒に冷たいビールを飲みながら電飾を眺める。
辛い料理を食いながら他愛ない話をして笑う。

庶民の家庭では昨日と同じような食事をしている。
クリスマスだからと言って特別な食事はない。
いや、これは俺の誤解かもしれない。
いつもとは違うちょっと豪華な食事になっているのかもしれない
が、俺にはその違いがわからないだけかもしれない。

さあて、日本でのウチのクリスマスイブだが・・・・。
昨日と全く変わりがない。
小さなクリスマスツリーに電飾をピカピカさせた。
飼い猫のサダムのためだ。
「サダムちゃんが喜ぶから買いましょうよ」と言われて買った物
だ。サダムはピカピカ光る電飾にちょっと興味を示したがすぐに
飽きた。

クリスマスとは関係なしにヌチャナートはサダオを食べたいと
言い出した。新鮮な食材はタイの食材屋に出かけて買わなくて
はいけない。クリスマスツリーのそばでサダオを食べた。
サダオの苦味は俺にはとても耐えられない。
今までは苦いからイヤだったが、それを茹でる時の臭いまで
イヤになった。ヌチャナートは「美味しい、美味しい」と言いながら
サダオを食べている。
友達にあげる分までサダオを買い込んでいる。

初めてサダオを食べた時のことを思い出した。
タイの屋台でタイ人が「これを食べてごらん。美味しいよ!」と
サダオをくれた。その苦さに驚いた!!!!!
「苦ぇーよ!」
此方の反応が大きすぎるのでタイ人は当惑を通り越して笑い出し
てしまった。

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ヌチャナートはサダオにナムプリックをつけながら食べている。
タイの野菜を日本で買えて食べられることに満足している。
俺が嫌がるから、もう俺にサダオを食べろとは言わない。

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ソオムと言う野菜も買った。
こっちは苦くないから食べられる。
ヌチャナートはソオムの茎を千切ってくるくると食べやすい形にまとめる。
真似をするが同じように綺麗に巻けない。
こちらもナムプリックをつけて食べる。
これは俺にも食べられる。

この他にインゲンもあった。
ヌチャナートはインゲンを食べて「美味しい」を連発していた。
「タイの物と同じ味よ」
俺はインゲンだけを食べた。

食事のたびに文化の差、味の好みの差を考える。
今はサダオは苦くてイヤだと思っているが、何かがきっかけと
なってサダオが好きになるかもしれない。
例えば風邪を引いて鼻づまりの時、サダオを食べたら苦くなくて
鼻づまりが直った・・・・なんて経験をするとサダオが好きになるか
もしれない????
ヌチャナートはサダオが好きだが、タイの小学生は苦いサダオ
を好むか?

小学生の頃、俺はビールは苦くてきらいだった。
きっかけは忘れたが、今はビールが大好きだ。
あの苦さがいいのだ。

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2007/12/24

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ボジョレーヌーボーの安売り

ボジョレーヌーボーが安売りされていた。
クリスマス商戦の目玉だったのかな?
誰も注目しないようだ。ひっそりと売られていた。
大騒ぎの日から一月がたった。
味に変化なんてない。あってもその変化が判る人は極めて
少ない。でもボジョレヌーボーを12月に飲んだら美味くないことに
なっている。
12月にボジョレーヌーボーを飲んでも自慢にならない。

同じ醗酵製品と言っても納豆だったなら製造後一ヶ月もしたら
味が変わる。瓶詰めにされたワインは、簡単には味が変化
しない。お祭として飲んで騒ぎたいというのは、美味とは別の
問題だ。

ワインの新酒を飲んで騒ぐフランスの祭は、ボジョレー村の人々が
自分たちが育てて作った新酒を飲んで健康と幸せに感謝する
風習だ。
それを日本で日本人がやってどんな意味があるのだ??

フランスの風習を日本の風習に置き換えてみよう。
日本の何処かの村で新米を食べて実りに感謝する風習があった
とする。実際、そのような風習はあるでしょう。
その風習をインドや中国やタイの人々が取り入れて、日本から
輸入したブランド米「コシヒカリ」を食って騒ぐ姿に似ている。
外見だけを真似て、お祭がもつ心を忘れたなら意味がない。

「ヌーボー」と言うのは新しいという意味だよね。
半年後にはこのワインはもっと安くなる。
それでも「ボジョレヌーボー」として売られる。
安売りされているボジョレヌーボーを見て、美味・グルメってなん
なのと考えてしまった。

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2007/12/24

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2007年12月23日 (日)

ウインナーとスープ

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これまた安物のウインナーだ。先日は美味いフランクフルトソーセイジだった。
同じ店で買った積りだが、違ったのか?
ウインナーもフランクフルトも同じ店のものなら、同じような品質だと
思ったが・・・・。うーん、これは違う。
今日のものは品質が格段に落ちる。形はウインナーだが肉の旨みがない。
金持ちは、この味を知らないだろうな。
タイでやるように、ヌチャナートはウインナーを油で揚げる。
同じものを使っても日本人とやることが違う。
このウインナーをニンニクと唐辛子を潰したソースにつけて食べる。
唐辛子の辛味とニンニクの香りが食欲をそそる。
こうやって食べると肉の旨みより、ソースの味を強く感じる。
ソースの刺激で飯を食ってしまう。

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「スープ、いるでしょ?」
「うん」
いつものスープがでてきた。
小さなトマトが入っている。卵をぽとんと落とした。
このスープは飽きがこない。
これってタイ料理なのか?と疑問に思う。
俺たちの頭にはタイ料理は辛い物という観念がこびりついている。
このスープは辛くない。
辛くない料理を食うと、つい「これってタイ料理?」って思ってしまう。

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2007/12/23

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肉入り野菜ごった煮

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この料理をパクサイムウとか言っていた。野菜のごった煮に肉が入ったものだ。
今日はウチの料理には珍しくピーマンが入っている。
タイ料理にピーマンを使うことはない。
使っているかもしれないが、俺の印象・記憶のなかにはない。
ヌチャナートは辛すぎたのではないかと心配している。
「辛い?」
「いや、辛くないよ」
タイの竹の子も入っている。
本当は鶏肉を使いたかったようだ。生憎、鶏肉が切れている。
豚の脛肉ならある。
豚肉でもいい味がでている。

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2007/12/23

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2007年12月22日 (土)

豚肉のから揚げ

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豚肉を牡蠣油とナンプラで味付けしている。
ここまではどうと言うことがない前処理だ。
ヌチャナートはその豚肉をそのまま油で揚げる。
文字通り”から”揚げだ。
これを唐辛子と一緒に食べるとうまいもんだよ。
唐辛子が豚の油を引き立てる。
ナンプラもちょっとかける。
薄い衣をかけてから揚げることはない。
いつもこんな揚げ方だ。
これもタイ料理なんだろうな。

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2007/12/22

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中国製化学調味料

今年一年を表す一文字は「偽」だそうだ。
確かに偽物食品問題が多かった。それと中国製製品の安全性
問題も多かった。
子供の玩具に鉛を含んだ塗料が使われていたとか・・・・・
ダンボール入りの肉まんなんて報道もあったな。
あれはやらせだった?
今年は中国製品の安全性が揺るいだ。

安い化学調味料があった。イノシン酸など旨み成分がグルタミン
酸ソーダと共に加えられた製品だ。
中国製品だ。危ないかもしれない。でも安い。それは魅力だ。
旨み成分が純粋に取り出されていれば問題はない。
旨み成分の抽出過程でいろいろな薬品が使われる。
それらは完全に除去されたのか?
あるいは抽出までの過程で中間産物ができあがる。
その中には人体に有害な物が含まれている可能性がある。
買おうかどうしようか?俺は迷った。
この製品を輸入した業者の良心を信用することにした。
輸入業者は輸入前に製品を分析して安全を確認しただろう。
安全なはずだと勝手に思い込んだ。
本当のことを言うと値段に釣られて買ってしまった。
これって危ないことだ。

コロンビアだか南米の国で安い酒を飲んだら目が腫れ上がった
という人の話を身近の人から聞いたことがある。
日本でも終戦直後の闇市時代にメチルアルコール入りの密造酒
が出回った。あれを飲むと失明し目が見えなくなるからメチル
アルコールと言うのだという笑えない冗談があった。

食は安全でなくてはいけない。
タイの屋台は不衛生だ。熱がかかりその場で食う物で腹を壊し
たことがない。もう諦めというか、それ以外に食うものがないから
それを食っている。
見かけが綺麗な店でも裏は屋台と同じだ。
いちいち気にしていたら食えなくなる。気にしないことにした。
そうすると不衛生が通常のことに見えてくる。タイボケの始ま
りだ。
「なんでこれが汚いとか、衛生と五月蝿く言うの?」
と反論がでてしまう。

中国製化学調味料がタイボケと同じような感覚で作られて
いないことを祈る。

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2007/12/19

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チャーシュウだが・・・

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昔は焼豚と言っていたが、最近はチャーシュウということが多い。
日本人は普通 チャーシュウを薄切りにしてラーメンに加える。
俺が一人でチャーシュウを食べるとしたら、インスタントラーメン
に加えていることだろう。

チャーシュウのことをヌチャナートは「ムウハム」と呼んでいる。
「ムウハムを食べる?」
「うん」
俺は無意識のうちに薄切りのチャーシュウを考えている。
ヌチャナートはぶつ切りのチャーシュウを出してきた。
このようにぶつ切りにして食べるのがヌチャナートにとっては
普通なのだ。考えちゃうな。
唐辛子、ナムプリックと一緒に食べる。
塩漬けの卵も一緒だ。今日の卵の黄身はちょっと黒ずんでいる。
俺たちの頭の中にはチャーシュウは中華料理というイメージが
出来上がっている。
チャーシュウをこのように盛り付けると、中華という感じではない。

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2007/12/22

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ミシュラン効果に疑問

今朝の新聞に国際観光振興機構がまとめたアンケート調査の
結果が掲載されている。その結果、海外から日本を訪れた
旅行者にとって最も関心のある体験は
「日本料理を食べる」であることが分かったとなっている。
11月には「ミシュランガイド東京」が発売になり、日本料理への
関心がさらに高まると同機構は予想し、料理目当ての訪日が
増えると見ている。

「ミシュランガイド東京」は日仏英の三カ国語で出版されるのか?
それとも もっと多くの言語で出版されるのか?
はたして「ミシュランガイド東京」を読んでそこに掲載されている店
に行ってみようと思う人がどれほどあるか?
料理の値段を知ったなら、ためらう観光客も多いだろう。
日本を訪れる外国人の中には「一生に一度の思い出だから、
何万円の食事でもいい」と思う人もいるだろう。
だが多くの観光客はそこまで一回の食事にお金をかけたいとは
思わないだろう。

俺たちだって例えばブルガリアで同じようなアンケートをうけた
なら、「ブルガリア料理を食べたい」と答えるだろう。
金を持たないバックパッカーでも同じ答えを書く。
「日本料理を食べたい」というアンケート結果と「ミシュラン」との
相関関係はないと思う。

アンケートは何語でできていたのだ?
多分、数ヶ国語で書かれていたと思う。
日本を訪れた観光客の中で英語で書かれたミシュランを読める
人はどのくらいいると思う?英語版の「ミシュランガイド東京」を
読みきれる日本人は少ないよね。英語国民以外で英語のガイド
を読める人は少ないもんだよ。
俺はミシュランと日本料理への関心の高まりはあまり関係がない
と思うがどうだろうか?日本を訪れる観光客のなかで
「ミシュランガイド東京」があることを知っている人はどの位ある
と思う?「ミシュランガイド東京」の日本語版は増刷待ちだが、
英語版はどの位売れている?あんがい、人気がないと思うよ。
「やれグルメだ!ミシュランだ!」
と大騒ぎしているのは一億総グルメの日本人だけだよ。
ミシュラン発行前後の比較をしないとミシュラン効果は分から
ないと思う。

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2007/12/17

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トムヤンムウ

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昨晩これを作ってくれた。でも他にやることがあったので、後で
食べよう、後で食べようとして忘れていた。今朝、その料理を
温めてだしてくれた。うん、美味い。昨晩、スープだけは
味見をしていた。美味さは実証済みだ。うん、やっぱりうまい。
肉は豚の脛肉だ。どういうわけか日本人は脛肉の料理を
あまり食べない。脛肉を見つけた時、ヌチャナートは
「あれは美味しいのよ」と言った。そうなんだよ。豚の脛肉は
美味い。
タイ料理の香りがする。あまり辛くない。
この味なら絶対に何処の国の人にも受け入れてもらえる。

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2007/12/22

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とうとう出た食品添加物問題

最近、タイからの輸入食品が急増している。あちこちでタイの食品
を見かけるようになった。
日本とタイでは食品添加物の許可基準が違う。
このような輸入食品の中には日本で許可されていない食品添加
物が含まれていることがある。製造業者も輸入業者も事前に
食品添加物を調査しないと大きな損害を蒙る。
タイからの輸入食品が増えるにつれ、いつか食品添加物で問題
が発生すると思っていた。

今日2007/12/22朝刊の下の方に謝罪広告があった。
見ると株式会社アライドコーポレーションと書いてあった。
「えっ!あのアライド!タイ食品を扱っている、あのアライド!」
この会社の商品をタイ料理の愛好者なら必ず一度は食べている。
驚いて謝罪広告を読んだ!
今回問題となった商品はカップめん『クリーミートムヤムラーメン」で、
食品添加物「ポリソルベート」が含まれていたと言うのだ。
俺が思っていた通りの事態が発生した。

話は変わる。
何回かこのブログに書いたが、タイのインスタントラーメンは昔と
違い格段に美味しくなった。
今回問題になった『クリーミートムヤムラーメン」は日清食品株式
会社の関連会社「タイ日清」が製造したものだと謝罪広告に書い
てあった。
多くの日本の企業がタイの産業に貢献している。
自動車や電子製品と言ったハイテクだけでなく、食品産業でも
タイに貢献している。
もうタイから撤退したが明星食品もタイのラーメン業界に貢献した。
日本の食品技術が裏で支えているなんてタイの人々は知らずに
今日もタイの人々は美味しいラーメンを食べている。

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2007/12/22

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消費期限偏重も考えもの

日本は大量の食料を輸入している。その一方で食べられるもの
を大量に捨てている。消費者の安全を守るため食品に消費期限
の明示が義務付けられた。
これは消費者にとって嬉しいことだ。誰もがこの措置を歓迎した。
この法律に反対する人はいないだろう。

法律の認知が高まるにつれて、予想もしていない事態が起き
ている。消費者は消費期限まじかな商品を買わなくなってしま
った。店は消費期限まじかな商品を棚の手前に置く。棚の奥に
消費期限がまだ長い商品を置く。消費者は棚の奥に手を伸ば
し、消費期限の長い商品を買い求める。
消費期限が短い商品は売れ残る。

コンビニで売っている弁当なども同じ運命だ。売れ残った物は動物
の飼料に生まれ変わる。これって随分もったいない話だ。
腐ってはいない。食べられる。しかしこれを売って
「腹がいたくなった」なんて訴えられたらもっと大変だ。
数百円の商品を売るには危険が大きすぎる。
店は売れ残った食品を泣く泣くゴミにしている。

あるコンビニでアルバイトをしていた男の話を聞いた。
店の裏にある冷蔵庫をあけると、売れ残りの弁当などがある。
「店長、この弁当をゴミにだしておきましょうか?」
「いや、いい。そのままにしておいて。」
「あの店の店長はどうやら売れ残りの弁当を食べて生活していた
らしい」とアルバイトをしていた男が話し
てくれた。

昨日は一般ゴミの日だった。ウチの周辺のゴミ集積所ではゴミ
をだしたなら網をかけることになっている。
網をきちんとかけておけば、野良猫やカラスがゴミを漁ることが
ない。誰かがゴミをだして網をきちんとかけていなかった。
ゴミ袋が破られゴミがあたりに散乱していた。
まだ十分に食べられる新しい鶏肉がゴミとして捨てられていた。
「うーん、ウチならこの肉を食べちゃうな」思わず呟いてしまった。
俺と同じ時にゴミを出しにきた近所の主婦もその肉に気づいて
いたらしい。
「そうよね」
俺が思うに、この肉のパッケージに消費期限というのが書いて
あるのだろう。消費期限を一日過ぎたから、この主婦は鶏肉を
捨てた。つまり、家族の食の安全を守る賢い消費者を演じた
積りだろう。消費期限を気にする賢い主婦なら、消費期限前に
調理し、後で食べられるようにするとか、加工して保存食
品に
する。

消費期限の明示は嬉しいが、これが食べ物の無駄を作る元凶
になっている。この問題をどう解決するか考えていかなくては
いけない時代になった。

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2007/12/22

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2007年12月21日 (金)

タイ料理のデモ

ネットサーフィンをしていたら、タイ料理の作り方を動画で見られ
た。良家のお嬢さん風の女がタイ料理を作る。
お嬢さんが着ている服も庶民が着ている物とは違って高価そう
な服だ。金持ちと貧乏人の格差がひどい国だからそんなことで
驚いては駄目だ。

料理のデモにはIHヒーターらしき物を使っている。
タイの庶民はIHヒーターなんて見たことも聞いたこともない。
お嬢さんがIHヒーターを使って料理の作り方を外国人にデモをする
のを見て俺は驚いた。何故、驚くのかタイを知らない日本人には
わからない。

まず多くのタイ人は自分で料理をつくらない。
腹が減ったなら、賑やかな通りにでて屋台などから料理を買って
きて食べる。それが普通だから、料理を作れないタイ人が多い。
このお嬢さんは自分で料理を作り、その作り方を教えることが
できる。

それも驚きだが、このお嬢さんの家には数人の召使がいるは
ずだ。庭掃除、家の中の掃除、料理、家事の担当、運転手・・・・・・
彼女は自分で飯を作る必要はないのに、料理を作れる。

IHヒーターにテフロンコートが付いたフライパンを乗せる。
タイの庶民の家庭にはフライパンなんてない。
庶民は真っ黒な薄い鉄鍋を使っている。たいてい、柄がぐらつい
ている。スープなどを作る時には、ぼこぼこにあちこちが凹んだ
アルミの鍋を使っている。プロパンガスも使うが、炭のほうが安い
のか?七輪で煮炊きをする。アルミの鍋の底は真っ黒だ。
IHヒーターにフライパンで料理なんて、庶民がみたら「お洒落!」
と感嘆の声を上げる。

お嬢さんは材料をテフロンコート付フライパンに入れる。
ヘラで材料をかき混ぜている。
俺はヘラに注目した。ヘラは木製でタイであまり見かけない形
の物だ。お嬢さんが使うヘラを見て俺は昔を思い出した。

日本にテフロンコート付フライパンが上陸したのは40年ほど
前だ。今でこそテフロンコート付フライパンなんて珍しくもなんと
も無い。1000円も出さないで、そんなフライパンを買える。
テフロンコート付フライパンが日本に出始めたころは高価だ
った。デパートなどでマネキンがデモをしながら売っていた。
その時「今、この場でお買い上げの方にこのヘラを差し上げます」
とやっていた。木製のヘラだった。
当時の日本にない斬新なデザインのヘラだった。
その格好がいいヘラがほしくてフライパンを買った主婦もいた。

フライパンを買うとなぜ木製のヘラがもらえたのか、10年以上
たってから謎が解けた。
その当時のコーティング技術は未成熟だった。
金属のヘラでこするとテフロンが直ぐに剥がれた。
クレームを先延ばしにするため、木製のヘラを無料で配った。

タイ製品の多くは安かろう悪かろうだ。
例えば見かけがよいサンダルだが、ゴムが粗悪なので直ぐに
磨耗するか割れる。衣類も洗うと色が落ちる。
直ぐよれよれになる。
タイのお嬢さんがフライパンの材料を木製のヘラでかき回すのを
見て俺は昔を思い出した。
もしかしてこのフライパンはタイ製品ではないか?
テフロンコーティングが弱いので木製のヘラがフライパンについて
きたのではないか?

俺の興味は女よりも、料理よりも、木製のヘラに曳き付けられた。

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2007/12/21

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大きな勘違い

毎日々、タイ料理だが俺は一向に気にしていない。日本の飯を
食いたいとも思わない。
「今日は外で昼飯を食わなくてはいけない」場合は
「久しぶりに食う和食だ。何にしようかな?」とちょっと考える。
そうすると牛丼か立ち食い蕎麦が食いたくなる。
ラーメンもカレーもいい。これも日本の典型的な昼食だ。
いわゆるB級グルメ食品が食いたくなる。
本膳とか懐石という料理は目出度い席で食うから美味いので
あって、普段の日はそんなものを
食いたいと思わない。貧乏人だからそう思うのかな?
そんなものは高いから、俺が毎日食える昼飯じゃない。
お金持ちの昼食は綺麗に飾りつけた懐石料理なのかな?
俺が美味いと思い、飽きがこないのはB級グルメ食品だ。
ヌチャナートはラーメンもカレーも嫌いだ。
タイのラーメンと違って日本のラーメンは量が多いから
ヌチャナートは嫌う。ヌチャナートはタイでも麺類をあまり好まない。
カレー料理が嫌いなのは、タイ人は色黒なインド人やインド料理
が嫌いだからだ。なにもヌチャナートに遠慮することはないのだが、
ラーメン・カレーは昼食候補から外れる。
野菜炒めライスとか焼き魚定食なんてものも候補に挙がってくる。

いつもタイ料理ばかりなので、ヌチャナートは俺が日本の飯を
食いたがっていると大きな勘違いをしている。
ビニール袋をぶら下げている。
「何を買ったんだい?また魚を買ったのだろう?」
魚が好きなヌチャナートは、自分が好きな魚を見つけると買って
くる。
「違うわ。サミイの好きなものよ」
「・・・・」
「当てて御覧なさい?」
「酒だろう」
「違うわ」
「肉かな?」
「違う!」ヌチャナートは可笑しそうに笑っている。

ビニール袋から取り出したものはアジフライ、クリームコロッケ、
かき揚げだった。日本人は揚げ物が好きだ。
ヌチャナートは俺も揚げ物を好むと思ってこれらを買ってきた。
どれもこれも綺麗で美味しそうに揚がっている。
ヌチャナートが気を使ってくれるのは嬉しい。でも俺はこのような
出来上がったものを買ってきて食べるのは嫌いだ。
真っ黒に焦げていてもいい。塩っぱくても甘すぎてもいい。
ウチで作った料理がいい。
揚げ物を見てため息をついた。
俺が喜ぶと思ったのに、喜ばないのでヌチャナートはきょとん
としている。

タイの食生活は自分で調理しないで、料理を買ってきて家で食
べるのが普通だ。日本ではこのように料理を買ってきて食べる
のは、手抜きとして蔑まされる。主婦失格の第一条件だ。
ヌチャナートは日本の食生活もタイの食生活と同じだと思っている?
店で料理を買って、家で食べるのは手抜きだなんて思っていない?
「美味しいでしょ?」
「美味しくない」
「なぁーんで?」
「愛が入っていない」
「・・・・・・」
俺にはヌチャナートが作ってくれる料理が一番うまい。

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2007/12/20

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2007年12月19日 (水)

菜の花と小さな海老

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「この野菜をこのナムプリックにつけて食べてね」
ヌチャナートは料理を食卓に並べた。
菜の花は綺麗な色に茹で上がっている。
ナムプリックはオキアミをつかったものだ。
ヌチャナートはオキアミという言葉を知っているのだろうか?
あるいはタイ語でオキアミと言っても俺が分からないと思ったの
だろうか?オキアミのことをヌチャナートは「小さな海老」と言って
いた。気になったので日・タイ辞書で調べたがオキアミはのって
いない。何種類もの英・タイ辞書にもオキアミはない。
オキアミのような小さな海老の塩辛をタイの市場で見た。
タイ語にもオキアミという言葉はあるはずだが、オキアミは日本
ほど親しまれていないのかな?それじゃあー、俺がタイの市場で
見た物はオキアミではなくて海老だったのかもしれない。
生物学的には海老とアミでは違う。
しかし見た目では海老もアミもそれほど違わない。
だからオキアミのことを小さな海老と言っても許せる。

いつも同じオキアミの塩辛を使ってナムプリックを作るのだが、
今日はレモングラスが入っている。そうすると全く別のナムプリッ
クのように見える。
菜の花をナムプリックにつけて食べる。適度な塩味が快い。
油断していたら赤い唐辛子を噛んでしまった。
突然の刺激に驚く。これがタイ料理を食べる面白さだ。

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2007/12/17

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釣り餌オキアミ

人間の食習慣は極めて保守的だ。新しい食事にはなかなか馴染まない。
タイに行ったらタイ料理を食わなくてはいけないのに(俺はそう思って
いる)、和食にこだわる人がいる。最近はタイの田舎にも和食の店がある
からそれほど困ることはない。トムヤンクンならまだしも、蛙なんか出され
たら、絶対に食えない人が多い。蛙だって昆虫だって食用になるのに、
人間の食習慣は保守的だから日本人はそんなものは食わない。

オキアミは釣りの餌としてよく使われる。
南極の海から持ってくるオキアミで鯵や鯖がよく釣れる。
日本の近海にいる鯵や鯖は南氷洋なんて行った事がない。
鯵や鯖にとってオキアミは初めて見る食材だ。
それなのに魚は初めて見る食材を「食用可能」と判断するから、食らい
ついて針にかかる。人間と違って魚は食べ物にたいして保守的ではない。

人間ならアラビアのメッカに巡礼に行った回教徒がいる。
長老が遠いアラビアで食った食べ物の話を子供たちに語って聞かせる。
子供達はアラビアの食物はどんな味なんだろうと想像する。
長老が美味いと言うアラビアの食べ物を子供達は食べて見たいと思う。
長老から聞いたことがある食べ物なら、子供達はそれを食べることがで
きる。

鯵や鯖の中に南氷洋まで巡礼だか観光で行った奴がいるなんて考えられ
ない。南氷洋まで行った長老の鯵や鯖が「オキアミはうめーぞ!」と冒険談
を語るから、初めて見るオキアミに鯵鯖が食らいつくなんてことは絶対にない。

たしかスーパーでも食用としてオキアミを売っていた。
これをかき揚げにして出している店があったな。
オキアミが大型のプランクトンと知っていても、見た目が海老だから
それほど抵抗がないのだな。

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2007/12/18

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辛い料理にはナンプラを

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辛い・・・・・!汗が出てくる。朝からこんな辛い物を食べるのはヌチャナートの手抜きだ。
俺はタイカレーが好きだから、タイカレーがあれば文句を言わない。
俺の弱みを知っているヌチャナートは昨晩のうちにタイカレーを作っておいた。
こうしておけばヌチャナートは朝寝坊ができる。
今朝はカレーを温めてだすだけだ。このタイカレーもうまいが、俺はハンカチで流れる汗を拭った。紙ナプ

キンでは間に合わない。
「辛かった?」
「うん」
「冷たいお水、飲むでしょ?」
「うん」
俺は水を飲んだ。

休暇でタイに行き食事をする場合、辛い食事の時には水かビールで口の中を冷やす。
そうして辛味を抑える。あるいは辛味の炎を消火する。
スイカのような甘味と水分が多い果物を食べることもある。
辛いと感じたら水・ビール・果物をとるのが通常の食べ方だと俺は思っていた。
ウイスキーのような強い酒はよくない。
「辛い時はナンプラを入れるといいのよ」
ヌチャナートはこんなことを言う。辛い料理に更にナンプラの塩分が加わったなら、もっと辛くなると俺は

感じる。塩分の取りすぎも警戒しなくてはいけない。
俺はナンプラをいれることを拒否した。
タイ人が効果があると言うのだから、間違いはないだろう。
ナンプラが辛味とどのような関係があるか分からないが、これを研究したら面白い。

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2007/12/19

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2007年12月17日 (月)

カイケム、塩漬け卵

塩漬け卵を茹でて冷蔵庫にしまってある。
「なんで茹でるの?」
「これ以上、漬けておくと塩っぱくなるのよ」
まあ、わかるな。
それなら、卵を取り出して冷蔵庫に入れておけばいいと思うが。
まあ、なんかの理由があるから茹でるのだろう。

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ゆで卵が保存食として冷蔵庫にあると思ってくれ。
保存食だから必要な時に、いつでも取り出して簡単に食べられる。
ヌチャナートは塩漬け卵カイケムを冷蔵庫から取り出した。
それを二つに切って出してきた。
写真をよおーく見てくれ。
卵を殻ごと切っているだろ!
この卵は茹でてあるから、殻を剥いてから二つに切るのが日本人のやり方だ。
タイ人はゆで卵を殻ごと切る。それだけでも驚きだ。
これは鶏卵だから殻が薄い。殻が厚いアヒルだったならどうするのだろうか?
食べ方は卵の殻をもって、スプーンですくう。
難しいことはない。
食事をしながら今日も文化の差に驚いた。

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2007/12/17

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オキアミの塩辛

先日、買ってきたオキアミをヌチャナートはタイ風に漬け込んだ。
味がだんだんよくなってきた。塩味も適度だ。
塩辛というと俺たちはイカしか思いつかない。
鰹の塩辛やタコの塩辛もあるが、イカほど人気はない。
タイ人はいろいろな魚介類を塩辛にする。
オキアミもその一つだ。

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このオキアミにはガーリックを沢山いれてある。
食べる時には生の唐辛子を加える。
ガーリックを食べた後の口臭を気にしなければ、美味さは保証
する。温かいご飯にちょっと乗せて食べる。
オキアミが醗酵して作った旨み、唐辛子の辛さ、ガーリックの香り、
それらが一体となって食欲をそそる。
健康・保健雑誌にでてくる健康食品を食べている感じがする。

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2007/12/17

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クアムウ

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今日の料理に名前はない。食って美味かったからヌチャナート
に聞いた。
「この料理は何と言うの?」
「うーん・・・・」
返事に困っているようすだった。返事を待っていた。
「名前なんかないわ。適当に作ったのよ」
そうだったのか。
ブロッコリーだと思った太い茎は菜の花だった。
豚肉と菜の花を適当に煮込んで味付けしただけだった。
ヌチャナートは料理の名前を考えていた。
「そうね、クアムウかしら」
料理に名前をつけると、なんとなく美味しそうに感じる。
日本語で言えば、豚肉のごった煮とかうま煮だろう。
いい加減な料理だというが、これは俺の好みにあっている。

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2007/12/16

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金と銀のカオツム、お粥

昼は食い過ぎたので夕食時間になっても腹がすかない。
腹がすかないのをいいことにして、パソコンをいじっていた。

最近、変な酒の飲み方をしている。
清酒にレモンを絞って入れる。それを炭酸で割る。
結構いい味になる。
酒を飲んだら、何かを食いたくなった。
今晩は食わないで寝る積りだったが、酒のせいで空腹を覚え
た。何を食おうか考えた。
麺類にしようかな?
油っぽいものは控えよう。
そうするとカオツム、タイ風のお粥しかないな。
「ヌー、お粥を作ってくれよ」
うとうと寝ているヌチャナートを起こしてお粥を作って貰う。
「肉がないわよ」
「いらないよ」
「卵を入れる?」
「うん、一つだけでいいよ。」
食べ過ぎは肥満の原因になるので、小型の卵を買うことにして
いる。小型でも大型でも一つは一つだ。卵が一つ入ると満足
する。俺も単純だ。

「生姜を入れる?」
「うん、生姜を入れて食べるよ」
生姜はキン、食べるはギンとタイ語で言う。
キンギンは日本語では「金銀」に通じる。
俺は洒落の積りで「キンそしてギン」とタイ語で言った。
「ああ、そう」とヌチャナートは軽く受け流した。
俺の洒落、冗談は全く通じなかった。

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いろいろなタイ料理があるが、お粥のような単純な料理は飽きがこない。

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2007/12/16

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2007年12月16日 (日)

マグロの皮

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運転しながらラジオのスイッチを入れた。忘年会シーズンだ。
忘年会場の宣伝をやっている。
どこかの店でマグロの目玉鍋というのを出すそうだ。
女のアナウンサーが「マグロの皮で出汁をとり、マグロの目玉を
・・・・・」といかにも美味しそうに宣伝文句を並べている。
マグロの皮や目玉の実物を見たら女アナウンサーは「気持ち悪い」
なんて言い出すだろう。そういえば俺もマグロの目玉は知って
いるが、皮を知らない。

ヌチャナートがマグロの皮を手に入れてきた。
これを塩やご飯粒と一緒に漬け込んでおいた。タイでマグロの皮
なんて売っていない。それなのに、ヌチャナートはマグロの皮を
このように漬け込んでおくと美味しくなると感じているようだ。
「魚の塩漬けを食べるでしょ?」
漬け込んであったマグロの皮を油で揚げてくれた。
マグロのような大きな魚の皮下脂肪は厚い。脂肪部分をめくって
みたらこんなにも厚かった。

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脂肪部分をちょっと食べた。口に入ると油がとろっと溶ける。
旨みがぱーっと口に広がる。これは美味い!
トロだ、大トロだなんていうけど、皮下脂肪の旨みはそれ以上
だ。そのうちに、皮下脂肪は珍味として高価になるから今のうち
に食べておいた方がいい。
昔は赤身が賞賛され、脂っこいトロなんて下司の食うものだった。
今はマグロの皮下脂肪はゲテモノ扱いされているが、間違いなく
珍味扱いされるようになる。

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2007/12/15

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ボロニヤソーセイジとタイ人

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腹が減ったが特にこれを食いたいというものがない。
「ソーセイジがあるわよ。揚げてあげるわ。食べるでしょ?」
考えるのも面倒なので「うん」と返事をしておいた。
「できたわよ。」
テーブルに出されたボロニヤソーセイジを見て思わず笑って
しまった。ソーセイジを分厚く切って、それをサイコロのように
切る。サイコロをそのまま油にいれて揚げてある。
日本人ならソーセイジを薄切りにして衣をつけてから揚げる。
あるいは薄切りをフライパンで炒める。
タイ人の料理の仕方は俺が思っているのとあまりにも違うので
つい笑ってしまった。
「何を笑っているの?」
ヌチャナートは何故俺が笑っているのか分からない。
タイでは安物のホットドッグに串をつけて揚げる屋台がある。
揚げたものをタレにつけてポリ袋にいれてくれる。
その感覚の延長だ。ボロニヤソーセイジをぶつ切りにして揚げる。
揚げたものを皿に乗せて食べるから、ヌチャナートにはお洒落な
食べ方に感じるのだろう。卵焼きもつけてくれた。
写真で見るアメリカ風の食べ物と思っているのだろう。
俺から見るとこれはタイ的な食べ方だ。

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2007/12/15

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ピーマンのナムプリックと菜の花

ピーマンを買いたかった。俺は性格もいい加減だけどタイ語は
それ以上にいい加減だ。
タイ語でピーマンってどういうのかわからない。
しょうがないから「甘い唐辛子」と言った。ヌチャナートは理解した
らしい。買い物に行ったらちゃんとピーマンを見つけてくれた。
もう用済みだから今更タイ語でピーマンって何と言うのか調べ
る意味もない。それでも調べてみた。
驚いたことにピーマンは「甘い唐辛子」と言う。
これには俺も驚いた。

俺が使うつもりで買ったピーマンをヌチャナートが使っている。
「おいおい!」
「大丈夫よ。サミイが使う分は残してあるわ」
どうやらヌチャナートはナムプリックを作るつもりらしい。
いつもの手順で材料を用意している。
「ねぇー、このままじゃ辛味がないわ。少しタイの唐辛子を
入れる?」
「そうだな」
何本かのタイの唐辛子をピーマンに加えた。
ほどよい辛味のナムプリックができあがった。

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ヌチャナートはいつのまにか菜の花を買っていた。
菜の花は春先の野菜だ。初冬だと言うのに菜の花が出回って
いる。今の日本には旬というのがなくなった。
菜の花を茹でた。これをピーマンのナムプリックと一緒に食べる。
俺は箸で菜の花をつまみ、ナムプリックをつけて食べている。
ヌチャナートは菜の花を指でくるくると丸めてナムプリックをつけ
ている。餅米を手で食べる習慣があるから、野菜も手で食べる
のかな?菜の花のほろ苦さとナムプリックの辛味は相性がいい。
嬉しくなる美味さを感じた。

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2007/12/15

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オキアミの塩辛

朝鮮料理の食材屋のショウウインドウをヌチャナートが覗き込ん
でいる。
「ねえー、サミイ、あれ幾ら?」
何の値段が知りたいのかと思ったら、オキアミの塩辛だった。
似たようなものがタイにもある。ヌチャナートはタイの食材を思い
出したらしい。オキアミの塩辛を求めた。
家に帰ると早速オキアミを取り出して味見をしていた。
「うわぁー!塩っぱい!」
そりゃそうだろう。これはキムチなどを作るときに使うものだ。
そのまま食べたなら塩っ辛いに決まっている。
ヌチャナートはオキアミを水で洗っていた。
そしてご飯粒や刻んだニンニクをオキアミの塩辛にまぶした。
こうして味が馴染むのを待つ。

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オキアミを取り出して味見をしていた。
「あら、美味しいわ」
俺も味見をした。たしかにいい味になっている。
こうなるとタイの香りになる。
ヌチャナートはどんな材料でもタイ料理にしてしまう。

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2007/12/15

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2007年12月15日 (土)

食べ物と健康Z157

食べ物と健康の関係は誰でも知っている。しかし、健康にいいから
と同じものを大量に食べると弊害がでる
はずだ。
例えば玉葱は高血圧によいからと生玉葱を食べることを薦めて
いる記事があるとしよう。生玉葱を大量に食べ続けるとどんな
弊害がでるか書いていない。そんな記事が多いのではないかな?
それと健康食品というのは流行り廃りがある。また復活すること
がある。紅茶きのこなんてそろそろ復活するかもしれない。

今日の新聞広告から食べ物と健康に関係するものを抜き出し
てみた。

2007年2月号 わかさ の広告
高脂血高血圧が見事に退き血管強化によくきく二大特効食は
紫イモとニンニク油

ガンやアルツハイマーも招く最悪の現代病糖尿病を見事に防ぐ
寒天・コーヒー・速歩の効力アップ法

糖尿病の重大原因「インスリン抵抗性」を改善し合併症も退けると
医大が実証の注目食はにがり水と新型人

シミクスミがみるみる薄れ潤いしっとりの色白美肌に変身する
酒カス洗顔

次に2007年2月号 壮快 の広告から見てみよう。
種菌を30人にプレゼント ヨーグルトきのこで11キロ 楽(丸囲み
文字)やせた 便スルリ 白髪 シミ 
シワ コブも消えた

水太り脂肪太りも解消! ヨーグルトきのこで11キロやせた!
ポリープが消えた!血圧が下がった人大続出
など

「ゆでアズキ」で17キロ 14キロ 11キロ 速(丸囲み文字)やせた
14センチウエスト大縮小!血糖値 中性脂肪 体脂肪も激減

5万円のクリームよりずっと効いた シワ、シミ、くすみ、たるみが
解消 夫と親子に見られるほど若い!
「卵白パック」

「あわびの粉末」で緑内障、白内障、飛蚊症 乾き目が大改善、血圧血糖値が大降下!性力爆発!

こういう広告や記事を沢山見ていると「何を食っても健康になる」
ような気がする。雑誌が嘘を書いているとは思っていない。
効果があったから記事にしたのだと信じる。
食べ物と健康に関係するものを抜き出していくと面白い発見が
あるかもしれない。

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2007/12/15

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タイ人と赤貝

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商店街に赤貝があった。今日の赤貝はいつもと違う。
赤貝には太い筋がある。いつも見かける赤貝は太い筋に黒いもの
がぎっしり詰まっている。
この汚れは洗っても洗っても取りきれない。
今日の赤貝は太い筋に黒い汚れがない。国産品の表示があった。
日本の海は綺麗なのか?それとも出荷する時に綺麗に洗うのか?
どちらかわからないが、貝の太い筋に黒い汚れはない。
いつも見かける赤貝は中国などから輸入されるものだろう。

タイ人は赤貝をよく食べる。ヌチャナートも赤貝は大好きだ。
食べ方は簡単だ。さらっと茹でる。半生ていどの茹で方だ。
煮えて貝が完全に口をあけるまで茹でない。半生で口がポカーン
と開いた程度で火からおろす。開きかかった口をこじ開けて、肉を
とりだしてナムプリックにつけて食べるだけだ。
半生だから食べると貝から赤い汁が出る。それが美味いらしい。
でも俺はなんとなく気味が悪いと感じてしまう。
俺があまり食べないものだから、ヌチャナートが一人で食べている。
たちまち貝殻の山ができる。
貝殻を捨ててきて、またヌチャナートは赤貝を食べている。
「全部、食べちゃうのかい?」
「食べきらない物は冷蔵庫にいれておけばいいのよ。明日、食べるわ」
日本人なら、食べる分だけ茹でて、残りは水の中で生かしておく。
タイ人は新鮮なうちに全てを茹でて、冷蔵庫に保管する。
こんな簡単な料理なんだが、日本人とタイ人では食べ方が違う。

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2007/12/14

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ムール貝の蒸し煮

赤貝があった。ヌチャナートが大好きな貝だ。
「貝を買うだろう?」
「そうね、後にするわ」
あちこちの店を見て回ってから、ヌチャナートは貝を買いに行った。
家に帰って買ったものを見ると赤貝の他にムール貝もあった。
「あれっ!これも買ったの」
「そうよ、美味しそうなんだもの」
ムール貝をレモングラスなどタイの香草と一緒に蒸し上げた。
自分が好きな料理を作っている時のヌチャナートは嬉しそうだ。
「パクチーをとってくるわ」
ベランダにパクチーが植わっている。パクチーなんて大量に使う
ものではない。でも料理にこれがあるとないとでは大きな差がある。
ベランダ栽培で出来るだけでウチで使うには十分だ。
パクチーをナムプリックに乗せた。赤いソースに緑の葉がさえる。
美味そうに見える。ナムプリックもこの料理にはこんなナムプリック、
こっちの料理にはあんなナムプリックと使い分けている

今日のナムプリックはムール貝にあうナムプリックだ。
日本人にはあのナムプリックもこのナムプリックも辛いだけで味の
差を見分けられない。
大雑把な差は分かっても微妙な差なんて分からない。
ヌチャナートに薦められるまま、ムール貝をナムプリックにつけて
食べた。普段はあまり食べないのに、なぜか今日のムール貝は
美味いと感じた。幾つもムール貝を食べた。

道路が整備され、大量、高速に商品を移動できるようになったから、
海から遠く離れたタイの田舎の村にも
ムール貝を売りにくる。
ロートタラート(自動車市場の意)と呼んでいるピックアップトラックに
野菜、肉、魚といろいろな物を積
み込んだ小売商人が村々を訪れる。
彼らが売っているのはたいてい小さなムール貝だ。そんなものしか
売れ
ない、買えない貧しい地域だ。
「ロートタラートの貝は小さいね」
「そうね、美味しくないわ」
いつもにこにこ笑っている若い奥さんがロートタラートに乗っている。
優しい旦那が車を運転している。二人を見ていると本当に幸せそうだ。
お金で買うことができない幸せな生活を彼らは送っている。
ムール貝を食べながらタイで出会った人々を思い出していた。

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2007/12/14

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2007年12月14日 (金)

ナムプリックパー

これはナムプリックに魚を加えたものだ。
今日の魚は鯵を使った。
出来立てよりも時間をおいた方がうまい。
炊き立てのご飯にナムプリックパーを乗せてヌチャナートは食べ
ている。その食べ方を見て、俺はため息がでた。
ご飯の上にこの辛いペーストをどさっと乗せる。
「あんなに食べて辛くないのか?」
辛味を全く感じていないようだ。
俺は辛味で汗がでているのに、ヌチャナートは平然としている。
我々が金山時味噌をご飯に乗せて食べるように、ヌチャナートは
ナムプリックパーをご飯に乗せている。
唐辛子の辛さに対する反応は日本人とタイ人ではこうも違うのか
と改めて驚いた。

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2007/12/14

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マンゴーのソムタム

青いマンゴーをヌチャナートはソムタムにした。
俺が嫌がる腐った魚を入れる。ヌチャナートに言わせると腐って
いるのではなくて熟成している。腐るも熟成も醗酵の結果だ。
とにかく臭い。でもこの臭みがないと美味くないらしいのだ。
納豆から臭みをとったなら納豆ではない。
それと同じで魚の熟成品から臭みをとったらなにもないとタイ人
は考える。そんな素材を集めてポクポクと臼で叩く。
ヌチャナートは美味しそうにソムタムを食べる。
「味見しなさいよ」
「いいよ!」
「美味しいから、味見しなさいよ」
味見をした。やっぱり魚の臭いが気になって食えない。
「うえぇー!」
ヌチャナートは俺の反応を無視している。
ひとりで美味しい、美味しいといいながら臭いソムタムを食べ
ている。

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2007/12/13

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マンゴーサラダ、ヤムマムアング

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新鮮なマンゴーが手に入った。俺はこれを縦長に切って塩と
唐辛子粉で食うのだと思っていた。
「マンゴーを食べるでしょ?」
「うん」
「サラダにする?」
「う?・・・・?」
俺がどうしようか迷っているうちに、ヌチャナートはマンゴーで
サラダを作り始めていた。
ざく切りにした青いマンゴーを一切れとって味見をした。
なんだか青臭いような臭いがある。
タイでこの臭いを嗅いだかな?多分、この臭いにきづかなかった
のだろう。ストーブをつけた部屋で青いマンゴーを食べるとその
青臭さに気づくのかもしれない。

「ねえ、酸っぱくする?」
「そうだな、酸っぱくしてくれ」
これがマンゴーサラダだ。マンゴー、ナンプラ、唐辛子、砂糖、
レモンで味付けした。ヌチャナートは辛味を抑えたのかもしれない。
最初は「こんなものかな」と思って食べていた。
そのうちに汗がでてきた。辛味がきいてきた。
マンゴーを食べ終わったあとに、ナンプラが残る。
このナンプラはマンゴーの汁が加わりいい味になっている。
ヌチャナートに見られないように、ナンプラを飲んでしまった。
テーブルから皿を持ち上げるなんてタイ人からみると食事の作法
に反する。タイにもテーブルマナーがあるんだ。

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2007/12/13

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マーカンティン

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こんなものはタイの田舎では何処にでもある。
たまに誰かが取っているのを見かける。
小腹が減って「何かを食いたいな」と思った時、目に付くと取って
食べる。とくに美味いという味ではない。
木からとってそのまま食えるから食う。
日本でこれを食おうとしても、なかなか手に入らないから食うこと
ができない。ヌチャナートがこれを手に入れてきた。
この莢を剥くと豆が綺麗に並んでいる。

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ヌチャナートは綺麗に莢を剥き、豆が並んでいる姿を見せてくれ
た。この豆の莢は大きいが、豆は小さい。ほんの少ししか食べる
ところがない。
「ちょっと苦味があって美味しいのよ」
苦味というほどの苦味ではない。サダオの苦味に比べたら苦味
なんてないといえる。
「タイに居たらこんなもの食べないわ」
「日本で食べると美味しいだろ?」
「そうね」
故国を思い出しながら、ヌチャナートは一粒一粒かみ締めていた。

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2007/12/13

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ナムプリック

「ねえ、サミイ!これを見てよ!」
鍋の中を見せてくれた。唐辛子で鍋は真っ赤になっている。
ナムプリックを作るつもりらしい。
「日本の唐辛子とタイの唐辛子を使っているのよ。日本の唐辛子
は辛くないから沢山使うのよ。」
「・・・・」
確かに日本の唐辛子はタイの物に比べると辛味は少ない。
「これを日本人が見たら驚くわね」
ヌチャナートは可笑しそうに笑っている。
今日の唐辛子は生の唐辛子だ。
ヌチャナートは唐辛子を焦がさないように丁寧に焙煎している。
これをニンニクと一緒に叩き潰す。
ナンプラなどで味付けをすると、「カラーィ」と思うが美味さに驚く。
このナムプリックを舐めながら酒を飲んでもうまい。
炊き立てのご飯に乗せてもいい。
焼き魚や焼肉につけても味が引き立つよ。

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ラー油やコチュジャンなど辛味のあるソースが日本に定着してい
る。これからはもっと辛いナムプリックが日本に定着するだろう
か?辛すぎて駄目だろうか?
俺のようにナムプリックが好きな奴がいる。
酒飲みにはいける味だから、何処かでひっそりとブームになるかも
しれない。俺には美味いのだが、辛すぎて一般受けしないかな?

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2007/12/13

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2007年12月13日 (木)

飽きないタイ料理は何か?

毎日、タイ料理ばかりだ。日本人の家庭でも毎日食べる家庭料理は大体
同じような物の繰り返しだ。タイの家庭料理でも同じだ。
同じようなものが出てくる。手のかかるご馳走よりも、さっと作れる物が多い。
あるいは煮込んでおいて、一度作れば温めなおしてまた食べることができ
るような料理だ。

日本人から見て代表的なタイ料理はトムヤンクンだろうな。
これも最初は美味いと思って食っていた。
たしかに美味いスープだ。友達が来ると、ウチでも必ずお出しする定番
メニューだ。でも最近、なんだか飽きがきた。自分から積極的に食いた
いとは言い出さない。あれば食うという感じかな。

海老のサラダ、クンナンプラも初めて食べた時、美味いと思った。
感激の味だった。辛くてニンニクの香りがあって・・・・
海老の甘味があって、これも美味い。
この料理も飽きがきた。最近はあまり食わない。ヌチャナートが一人で
食べている。

タイカレーはまだ飽きがこない。
ヌチャナートはなかなか作ってくれない。その理由がわからない。
タイカレーなんてヌチャナートにとっては料理ではないらしい。
俺は頼んでタイカレーを作って貰う。
これは飽きない。

バーミーナムも俺は好きだ。タイラーメンだ。
ご機嫌がよくないとヌチャナートはバーミーナムを作ってくれない。
タイラーメンも飽きが来ない。

飽きがくるタイ料理と飽きがこないタイ料理を日本の食事と照らし合わ
せる。懐石料理のように、洗練され、手が込んだ料理は飽きる。
単純で泥臭い料理の方が飽きがこない。
毎日の家庭料理は肉じゃがとか芋のにっころがしなんてものが多いの
ではないか?日本の食品産業を見るとラーメン屋、カレー屋が多い。
それだけラーメン・カレーが日本人の好みにあっているのだろう。

俺も例外なくラーメン・カレーが好きだ。
俺が好きなラーメン・カレーの味、それに似た味をタイ料理の中に無意識
で求めているのだろう。そこで辿り着いたのがタイカレーとタイラーメンな
んだろうな。食習慣は保守的だ。なかなか新しい食品に馴染まない。
日本からタイに来ると、日本の食事はないと諦めがつく。
そこでなんとか日本で慣れ親しんだ料理に近いものを求める。

新しい味を求めて冒険・探検をしてタイカレー・タイラーメンに到達したの
ではない。古い味に近いものを求めた結果タイカレー・タイラーメンを見つ
けたのだろう。
俺は好奇心から新しい味に挑戦し、何でも受け入れる味の探求者のよう
に思っていたが、やっぱり俺も食習慣は保守的なんだ。

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2007/12/13

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2007年12月12日 (水)

ミシュランと偽装食品

俺はこのブログで2007年10月22日付「グルメと偽物食品」と言う記事の
なかで、中国製の素麺を三輪素麺とした偽装食品を例にとって、騙す奴
は悪い奴だが、「これは安くて旨い三輪素麺だ」と騙される方にも問題が
ある。ブランドだけで味を評価し、自分の舌で評価していないからこんな
ことになる。と書いてきた。
ブランドがついていれば、美味いと評価し崇めてきた我々消費者も悪い。
ブランド崇拝が悪徳業者を助長、増長させてきた。
廃鶏を比内鶏として売ったり、九州産の牛を但馬牛として売ったりした
業者が社会的制裁を受けている。騙された消費者が本物と偽物との
区別がつかないからこういうことになった。
毎日、味見をしている業者が廃鶏と比内鶏、九州産牛と但馬牛の味は
同じだ、差がないと見ている。彼らだって、それらに差があると見てい
たら、絶対に偽装はやらなかったはずだ。
見破られない、ばれるはずがないと分かっているから偽装したのだ。
微妙な差があるが、一般の人にはなかなか見分けがつかない。
高価な牛肉を毎日買える金持ちよりも、ソウルオリンピックの年に但馬牛
を一度食ったことがあるなんていう貧乏人の方が味の微妙な差に気づく
かもしれない。

今朝の読売新聞にミシュランを含めたブランド問題について天野祐吉氏
が投稿していた。ブランド品には確かに良いデザインと品質がある。
ブランドが有名になるとブランドは権威になる。消費者は自分の目で
デザイン・品質を評価してブランド品を買い求めるのではなく、権威を
求めてブランド品を買うようになる。消費者は権威のあるものを求めて
いれば安心だ。ブランド品を選ぶ方がラクチンだ。読売というブランドも
権威になっている。「今朝の読売新聞でこう言っていた」と前置きして
話せばその話は信用される。
料理もミシュランの評価が三ツ星なら一つ星の店よりうまいと思い込む。
偽物にブランドをつけて高い値段で売ってきた業者は悪いが、偽物を
見分けられない消費者も悪い。問題を起こした業者も悪いが、そんな
業者を育てた消費者も悪い。こんな内容だ。

俺と同じことを言っていたので溜飲が下がったが、俺は考えてしまった。
俺が今、ここで書いていることは「読売新聞」「天野祐吉」という権威、
ブランドを使って俺の主張が正当だったと言おうとしている。
ついつい苦笑いがでてしまう。
比内鶏もスーパーの鶏肉も大差がないと感じ、安い廃鶏肉を買って
美味しく調理する消費者がいれば、こんな偽装問題はおきなかった。

ミシュランの格付けを絶対だと思っている人が多いだろう。
だが本当に少人数の覆面審査官があれだけの店を回って食ってきたか?
格付けの正当性を強調するために、同じ店に4回も5回も足を運んだと
ミシュランはいう。
俺は「足を運んだ」という表現を「行って飯を食ってきた」と勝手に思い込
んでいる。そのように思っている人が多いはずだ。
たしか1500軒の店から選んだという。覆面審査官は単純計算で一年だか
一年半に6000から7000回の外食をしたことになる。
とうぜんフルコースの食事をしてきたと我々は思い込んでいる。
単品をとって美味かったからこの店は三ツ星なんて評価はしていないと
俺は思っている。そのように思っている人がおおいのではないかな?
いくら若い大学生でも一日に三度も四度もフルコースの食事を一ヶ月も
続けることはできない。
俺は胃袋の数と胃袋の消化能力から推定して、常識的に考えても毎日
昼夜の二回しか覆面審査官は店に足を運べない。胃がもたれている。
昨晩 食ったものが未だ残っている。そんな時は正当な評価なんてできない。
一日に二軒の店を回るにも1500軒の店で食事をするには二年の歳月を要する。
味と料理の問題を度外視して、店の外見がよい店を150軒に絞り、その店
を4回訪ねたとしても600回の外食だ。一日に二、三軒の店を回っても
一年はかかる。フランス人三人、日本人二人で評価をしたという。
20年の経歴をもつベテラン評価員というのだから、フランスに住むフランス
人が評価したのだろう。5人で手分けして評価する?
フランス人が一人で東京の街のレストランに行けるか?
三ツ星がついた和食の店ではメニューにフランス語か英語があるのか?
そんな高級レストランや懐石料理店に行ったことがないので俺はわから
ない。メニューには正しいフランス語や英語が書いてあるか?
例えば鶏の竜田揚げをFried chickenではなくてChicken Tatsutaageなんて
書いてないだろうな??店の前まで行っても看板が日本語だと、目的の
店なのかどうかわからない。フランス人が一人で覆面捜査に行ったとは
思えない。

どんな美味い物でも毎日食っていたら飽きる。
まして短期間に同じ店で同じ料理を何回も食っていたら、間違いなく飽
きる。毎日毎晩、あちこちの店を回って、似たようなものを毎日食ってい
るので、覆面審査官は食いたくもない物を食わなくてはいけない。
日本人なら
「ああ、牛丼が食いたい。たまにはラーメンかカレーが食いたい」
と思ってしまう。そんな時に食うラーメンは三ツ星ではなくて五つ星をあげ
たくなるほど美味いはずだ。
厳密な審査を行うには、味を評価し、味を比べなくてはいけない。
やってみればわかるけど、そんなことをやっていたら食事を楽しむことが
できない。覆面審査官は美食の結果、糖尿病かメタボリック症候群、通風
にならないのも不思議だ。仕事で美食をしていたという理由で糖尿病が
労災の認定をうけることができるか????

俺の想像は続く。
覆面審査官だって美食の結果、病気になる危険性を熟知している。
そこで覆面審査官は5人一組で一軒の店に出かける。
一人前のフルコースをを注文して5人で食べる。このやり方なら150軒の
店を4,5回訪ねて試食することも可能だ。経費だって5分の1になる。
こんなことをやると店から嫌がれるから「俺たちはミシュランの者だ」と
名乗る。最初から覆面なんてかぶっていない。
店の方は「ミシュランさまさま」で大変なもてなしをする?

ミシュランが言う様にちゃんと覆面をかぶって審査していると仮定しよう。
毎日、似たような食事をしているから覆面審査官はちょっと食っては多く
を残している。そうしなかったなら身体がもたない。何万円もする料理を
殆ど食わない客だ。店にとっては嫌な客かもしれない。
美味さを確認するために、店から嫌がられても4回も5回も足を運ぶ。
覆面審査官の仕事も大変だなと同情する。

ミシュランの記事が権威をもつほど、その権威に俺は疑いをもってしまう。
俺たちだって懐石料理や寿司を週に三回も食えば、四回目は食いたくな
い。評価したのがフランス人だよ。日本人が飽き飽きしているのに、
フランス人が「美味い、美味い」と言いながら食べると思う???

そのうちにミシュランの格付け暴露本がでるのではないかな?

2007/12/12

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2007年12月11日 (火)

ヤムパク、タイ風野菜サラダ

白菜を買い込んだ。日本の白菜はタイの物よりも大きい。
ヌチャナートは白菜をいろいろな料理に使う。
一番簡単な料理は茹でるだけだ。それをいろいろなソースにつけて食べ
る。スープやシチュウの具にもする。今回はちょっと違った。

「ねえ、日本の漬物を作るわ」
ヌチャナートが好きなようにやらせた。
白菜はいい具合に漬け上がった。俺は柚子を加えた。
柚子のいい香りがする美味しい漬物ができあがった。

和食は塩分が強い。日本人は塩分が強い食事を子供の頃からやっている
ので塩分の強さがわからない。
ヌチャナートが作った白菜の漬物は、俺には甘塩の漬物だ。
それでもヌチャナートには塩っぱい味だ。
ヌチャナートは白菜を洗って塩を流していた。
まあ、そこまでは日本人でもやるから別に驚かなかった。

日本人は白菜を切ったら、元の野菜の形を残したまま盛り付ける。
ヌチャナートは切った野菜をかき回して根も葉もごちゃごちゃに盛り付
ける。俺はそれが気に食わない。きちんと根は根、葉は葉の形のまま
盛り付けた。
「あら、綺麗ね!」
ヌチャナートは盛り付けを喜んだ。
俺は得意になって、白菜を醤油につけて食べることを教えた。
俺が白菜を醤油につけて食べるのを見て、ヌチャナートが言った。
「唐辛子いる?」
日本人は白菜のお新香を食べる時、醤油に七色唐辛子を加える。
俺は「醤油に唐辛子を入れるか?」と聞かれているのかと思っていた。
当然のことのように「入れる」と答えた。
「レモンも入れる?」
「・・・・?ああ」

P1030559pct13

そうして出てきたのがこの料理だ。
俺はこんなにも唐辛子を白菜にまぶすなんて考えていない。
想像もしていなかった。
これじゃキムチだ!

ヌチャナートはこれを「ヤムパク」と言っていた。
ヤムパクは日本語では野菜サラダだろうな。

日本とタイの違いを感じてしまった。

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2007/12/10

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2007年12月10日 (月)

タイカレーで朝食

P1030558pct13_2

日本人の家庭では昨晩 食べ切れなかったカレーを温めて朝食
に食べることがよくある。温めなおしたカレーはうまい。

今朝はこんなタイカレーがでてきた。
これは今朝のために昨晩作っておいたものだ。
「あしたの朝はこれを温めるだけだから、寝坊できるわ」
昨日の残りを今朝 食べるのではない。
昨日、作っておいたものを今朝、食べるのだ。

こんなカレー料理は日本人の感覚では昼か夜の飯だ。
それを朝から出すのはタイ人の感覚だな。
美味いけど、なんとなくちぐはぐな感じで飯を食っていた。

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2007/12/10

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カオパットに生卵がないと駄目

ある料理にはこの材料が必要という組み合わせがある。
例えば寿司には山葵が必要と言う組み合わせだ。

ちょっと腹が減った。
「何か食べる?」
「うんそうだな。カオパットがいいな」
「カオパットは駄目よ」
「なんで?」
「だって卵がないもの」
俺たち日本人の目から見ると、タイのカオパットは日本の焼き飯
と同じだ。日本の焼き飯には卵無しのこともある。
卵は焼き飯の必需品ではない。しかしカオパットの必需品らしい。
ヌチャナートにとって卵無しのカオパットなんて考えられないようだ。
「うーん??!」俺は考え込んでしまった。
塩漬けの卵があることを思い出した。
「塩漬け卵を使えばいいじゃないか?」
「それでいいの?」
「ああ、いいよ」
ヌチャナートは塩漬けの卵を使ってカオパットを作った。

俺はなんだか不思議な気がしながらカオパットを食べた。

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2007/12/9

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カオツムに唐辛子

酒を飲みながらパソコン作業をやっていた。
「ねえ、何か食べないと体に悪いわよ」
「うん」
「カオツム、食べる?」
「ああ、自分で作るよ。ご飯が残っていた?」
「あるわよ。少しだけ」
見るとほんのわずかだけご飯があった。
「あたしがカオツムを作ってあげるわ」
ヌチャナートにカオツムを作ってもらうことにした。

P1030554pct13

綺麗な彩のカオツムが出来上がってきた。
ご飯が少ない分は春雨で量を増やしている。
この発想は日本人にはない。
美味いと思いながらカオツムを食べていたが、汗が噴き出てくる。
唐辛子を食ったのだ。
熱いカオツムを食いながら、唐辛子も食ったから余計に熱くなる。
唐辛子をよけながらカオツムを食うことにした。
熱い料理では唐辛子の辛味はききすぎる。

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2007/12/9

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2007年12月 9日 (日)

ピーナッツに唐辛子を

今日も辛い飯だ。飯=辛いが当たり前になっている。
いつもいつも辛い飯を食わされているので、辛味がないと物足り
ない。

焼肉屋へ行った。ヌチャナートは焼肉が気に入ったようだ。
そこに辛いソースがあった。それでもヌチャナートには辛味が
足りない。
「今度来る時はウチから唐辛子ソースを持ってきましょうね!」
「うん」とは言ったものの、少々あきれた。
「そうすれば、もっと美味しく食べられるわ」
「・・・・・」
もう黙っていた。そんな生活なので俺も唐辛子中毒になっている
ようだ。

バターピーナッツを見たら、急に食いたくなり、それを求めた。
中国からの輸入品で真空パックになっている。
バターピーナッツといいながらバターの香りがしない。
塩っけも少ない。
俺は冷蔵庫からバターを取り出してピーナッツに混ぜた。
そして塩も適当に振りかけて全体にまぶした。

そうそう、バターと言ったがマーガリンと言う方が正しい。
昔はマーガリンはバターの代用品で下級と看做されていた。
今は動物性脂肪より植物性脂肪の方が体によいということで、
マーガリンの価値があがった。マーガリンの方が使い易い。
今はマーガリンがバターより劣るなんて考える人はいない。
むしろ本物のバターを知らない人がいるのではないかな?

マーガリンと塩をまぶしたピーナッツをヌチャナートに味見させた。
「あら、美味しいわね。もう少し頂だい!」
どうやらこの味はヌチャナートにも好評なようだ。
俺も気を良くしてピーナッツを食べていたが、なんとなく物足りなく
なってきた。

「そうだ、これに唐辛子を混ぜよう!」
唐辛子の粉でピーナッツが赤くなった。食って見るとこれも結構
いける味だ。この味を他の人にお勧めできるかな?
ピーナッツが赤くなるほど唐辛子を入れない。
ほんの少量の唐辛子を入れれば、日本人受けする味になるの
ではないかな?

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2007/12/9

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薬燉排骨と烏骨鶏

タイ料理の食材屋に見慣れないものが入荷していた。
漢字で「薬燉排骨」と書いてある。なんと読むのかなあー?
ヤクトンパイーコーと俺は読んだ。台湾からの輸入物だ。
俺は興味がなかったので買おうとはしなかった。
今日はヌチャナートはあれもこれもと欲張って買い物をしている。
保存がきく物ばかりだからいくら買ってもかまわない。
「こうしておけば、何度も買い物にこなくてもいいでしょ?」
それもそうだ。買い物のなかに冷凍の烏骨鶏が入っていた。
店主とヌチャナートが話をしている。
店主は体にいいと言う品物を説明していた。ヌチャナートは店主
が薦める品物を取りに行った。それが薬燉排骨だった。

Z087pct20_2 

家に帰って袋の中身を見た。なんだかよく分からない木の皮、
枝、実・・・・が入っていた。
漢方薬の臭いがする。仁丹の臭いと言ってもいい。

P1030522pct13


ヌチャナートは烏骨鶏を食べやすい大きさに切っている。
そしてこの薬だか調味料だかわからないものと煮始めた。
家中に漢方薬の臭いがした。
「出来たわよ」と出されたのがこの料理だ。烏骨鶏の黒い皮に
薬草が付いている。

P1030530pct13

味ですか?漢方薬を食べているみたいだ。
昔、四足を食えなかった時代は「薬食い」と称して猪など四足の
肉を食べていた。なんだか文字通り「薬食い」をしている感じだ。
「スープも飲んでよ」
スープも漢方薬を煮出した香りだ。食事をするというより、薬を
頂いているようだ。

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2007/12/8

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俺が食べないソムタム

何時の間にやらヌチャナートは青いパパイヤを買っていた。
「こんな小さなパパイヤよ」
「いつこんなものを買ったんだよ」
「こないだよ」
「・・・・・・」
タイではこんな小さなパパイヤは売っていない。
日本用に小さな物を輸出しているようだ。
ヌチャナートは俺がソムタムを食べないと思って自分の好みの
味付けにした。腐った魚としか思えない調味料を入れている。
それに唐辛子をどっさり入れた。
「ああー、辛い!辛くていいわー!」
辛さに悲鳴をあげながらも、辛さを賞味している。
ヌチャナートが辛いというくらいだから、俺は食べなかった。

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2007/12/8

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2007年12月 7日 (金)

パーナンパー、マグロのヅケ

マグロの刺身が大安売りだった。店内放送で安売りを宣伝して
いた。
「刺身を安売りしているよ!」
日本語が分からないヌチャナートに教えてあげた。
俺よりヌチャナートの方が刺身が好きだ。
刺身や鮨を見るとヌチャナートは大喜びする。

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夕食に刺身を食べたが、食べきれない。食べきれない刺身をヅケ
にした。俺の発案でナンプラ、ニンニク、生唐辛子で漬け込んで
見た。なんとなくタイ料理の味に近いものが出来上がった。
冷蔵庫に入れておけば保存が利く。

マグロをヅケにして何日かたった。
なんだか、馴染みのあるタイ料理の臭いがする。
俺には毎度お馴染みの臭いだが、ご近所にとっては迷惑な臭い
だろう。「くさいねえー」なんて言っていることだろう。

食卓に出来上がった料理がでている。
鶏肉のような色をしている。よく見ると魚だ。
「こんな魚を買ってきたのかな?なんだろう、この魚?」
不思議そうに魚を見ていた。
「この魚、何だい?」
「先日、買った魚よ。ナンプラにつけて冷蔵庫にしまっておいたでしょ。それよ!」
思い出した。タイ風にヅケにしたマグロだ。
マグロは生だと赤いが熱をかけると白くなる。
それにしても白い。まるで鶏肉だ。シーチキンという商標を考えた
奴の気持ちがわかる。

家庭で食べ残ったマグロ、寿司屋が売れ残ったマグロを醤油に
漬け込む。このヅケは昔からある食べ方で、あつあつの飯に乗
せて食うと美味い。
俺が考えたナンプラ、ニンニク、唐辛子のヅケもいい。
そのヅケをヌチャナートは生姜も加えて熱をかけた。
この料理は俺とヌチャナートの共同作品だ。
生の刺身とは違った美味さができあがっている。
バンザーイと喝采を叫びたくなった。

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2007/12/7

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2007年12月 6日 (木)

パットプリックトワ、豆と牛肉の唐辛子炒め

楽しそうにニコニコ笑いながらヌチャナートは台所に立っている。
ニンニクを刻んでフライパンで炒める。美味しそうな香りがする。
唐辛子を加えたのだろう、目には見えないが唐辛子の煙が立
ち込み始めた。くしゃみがでる。換気扇だけでは間に合わない。
扉をあけて煙を表に追い出す。
ある時間たつと唐辛子のくしゃみ成分がなくなるのだろう。
もうくしゃみをしなくなった。

P1030513pct13

今日の料理が食卓にでた。インゲンと牛肉を炒めたものだ。
唐辛子が十分にはいっているので飛び切り辛い。
辛いことは辛いが旨みも強い。
タイの香草の香りが口の中で広がる。ああ、タイ料理を食べて
いると感じる。辛さで汗が噴き出るが、美味くて箸が止まらない。
美味くて次々とついつい食べてしまうことを「箸が止まらない」と
表現する。これはタイ料理だから箸を使っていない。
スプーンで食べているからスプーンが止まらないと言うべきだ。
「スプーンが止まらない」と言ったら、あんまり美味しそうな感じ
がしない。やはり「箸が止まらない」といわないといけない。
今日のインゲンは冷凍物だ。腰がなくてぐしゃっとするのが残念
だ。生のインゲンでこれをつくったならもっと美味しい。
今度は生のインゲンで作ってもらおう。

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2007/12/5

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ピザ、チーズ、醍醐味、グルメ

チーズの味や香りをタイ人は好まない。ヌチャナートに「チーズを
買おうか?」「チーズを食べるかい?」と聞いても、いつも
「いらないわ」と言う。チーズが食いたくなると一人で買ってきて食う。

ピザを作った。ヌチャナートはピザを好まないのでチーズは使わ
なかった。チーズなしのピザなんてピザじゃない!と息巻きたく
なるのは分かる。食べ物は新しい地域に入ると変化するものだ。
タイ風のピザを作ったと思えばチーズ無しのピザだっておかしな
ものではない。俺が作ったピザをヌチャナートは美味しいと言って
食べている。外交辞令でいつも俺の作った料理を「美味しい」と
言うが、それ以上は食べようとはしない。
今日は違った。ちゃんと全部食べている。

「ねえ、ピザにある粘っこいものはなあに?」
「・・・・・・」
聞き返した。どうやら糸を引くチーズのことを言っている。
「あれはチーズだよ。チーズは食べないだろう?」
「・・・・・」
ヌチャナートは黙りこんだ。餅だと思っていたのかもしれない。
どうやらチーズそのものは食べないが、ピザに乗せたモツァレラ
チーズなどは食べるようだと分かった。こうやってチーズの味や
香りに慣れていくと、カビが生えたブルーチーズも食べるように
なる。食の好みの変化はこのように起きるのだと知り面白かった。
トマトが嫌いな子供もピザから入れば生のトマトも食べるように
なるかもしれない。

最高の美味さを表す言葉に「醍醐味」がある。醍醐というのは
チーズのことだ。醍醐は中国などから渡来して宮中に貢がれた
ものであろう。俺が想像するに醍醐はかなり臭いものだと思う。
臭みというのは、ある人には香味になり、ある人には嫌味に
なる。時の天皇が醍醐を香味と感じたか嫌味と感じたか分か
らない。

俺は醍醐とグルメの関係を考えた。
世の中にグルメと称する人が沢山いるが、本当に味が分かるの
だろうか?グルメ本とか有名人が「美味い」と言ったものだけを
「美味い」と言っているのではないか?
あるいは値段が高い物は「美味い物」と思っているのではないか?
天皇のような権威者、偉い人から貰った醍醐だ。
「不味いはずはない。美味くなくてはいけない。」と当時の人も
思い込んだ。本当はくさくて吐き気を催すが我慢する。
「これは日本にはない味。醍醐の味こそ究極の味だ。」
なんて多くの貴族は無理やり思ったのではないか??
もちろん、臭い醍醐を本当に「美味い」と思った貴族もいた。
新しい味に対する反応は今も昔も変わらない。

手作りのピザをヌチャナートと食べながら考えがあちこちに飛ん
でいた。

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2007/12/6

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2007年12月 5日 (水)

鶏肉のトムチュート

今朝は鶏肉のトムチュートだ。こういうものを朝飯に食べるのは
日本人の食習慣から見るとなんだかおかしい。英米人も
「朝からシチュウだなんておかしな物を食っている」
と思うだろう。実は俺もそう思っている。
しかも肉や野菜を摘んでは唐辛子を加えている。
やっぱりおかしい。
でもこのような食べ方に馴らされると、これをおかしな食べ方と
は思わなくなる。これが普通の食事と感じてしまうから面白い
ものだ。

P1030509pct13

日本や英米は「朝食にはこれを食べる」と言うものがあるが、
タイには朝食の為の食事というのはないようだ。
腹に入るものならなんでもいい??
タイのホテルでは朝食にお粥がでる。お粥が朝食の定番料理
かな?お粥は夜、飲んだ後に食べに行くな!あのお粥もうまい。
でも昼にはお粥を食わないから、やはりお粥は朝の定番料理と
見て良いかな?

今日のトムチュートの味ですか?煮込んだキャベツから甘味が
出ていて美味しいですよ。真ん中にぽつんとある赤いものは
梅干ではありません。ちいさなトマトです。

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2007/12/5

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2007年12月 4日 (火)

和食とワイン

ミシュランが東京の美味いもの店の格付けを行った。和食部門
で上位に入った店はワインを置いているそうだ。
これでワインの消費が増えればワイン業界にとっては嬉しい話だ。
しかしこれは伝統的な和食の食べ方にはないので危険がある
かもしれない。伝統的食べ方はそれなりに理由がある。
理論的、科学的に証明はされていないかもしれないが、伝統的
な食べ方をしていれば安全である。
安全だとわかっているから、何処の国の人も伝統的食べ方に
こだわっている。刺身を山葵や生姜と一緒に食べるのが日本
の伝統だ。生の魚を食べるなんて危険なことだが、山葵と食べれ
ば食中毒にならないことを経験が教えてくれている。
なぜ生魚を山葵と一緒に食べるのか、誰もその理由を考えない。
ただ伝統に従って刺身を山葵と一緒に食べている。

確か中国の辺境地域だったと思う。そこでは何かおかしな物を
食べている。その土地の土壌にはモリブデンが不足している。
このミネラルは大量に摂取する必要はないが、不足すると体に
異常がでる。ある物を食べるとモリブデンの不足を補える。
それでおかしな物を食べる伝統が生まれた。

タイで食事中に倒れた男の話を読んだ。
彼はタイ料理をメキシコの酒テキーラと一緒に食べていたと
いう。テキーラはサボテンから作る酒だ。サボテンから作る酒は
タイにはない。タイのビール、タイで取れる作物から作った酒を
飲んでいたなら安全だったのではないだろうか?

よく食い合わせが取りざたされる。あれとこれを一緒に食べては
いけないというやつだ。それには科学的根拠があるものと、全く
の迷信と思われるものがある。タイで言われている食い合わせ
のひとつに
「酒を飲む時、ジャガイモを食べると馬鹿になる」というのがある。
ビールをがぶ飲みして、ジャガイモを大量に食べるドイツ人は
馬鹿か???

ミシュランがワインが和食と合うと間接的に認めた。
これは権威者によるお墨付きのようなものだ。
フランス人がたまに日本に来てワインを飲みながら懐石料理を
楽しむ程度なら問題はない。晩酌を熱燗の酒からワインに変え
て、毎日毎晩、刺身を摘んでいたらどうなるか予想がつかない。
そのうちにトロの脂とワインの酒石酸が作用して腎臓結石を起こ
しやすくなるなんてことがわかってくるかもしれない。

俺はワインと和食の組み合わせを手放しで喜んでいない。
もしかすると危険かもしれないと思っている。
ワインと和食の組み合わせが危険と指摘されるにはあと10年
くらいかかるだろう。例えば腎臓結石の患者の中にワインを晩酌
にしている人が多いなんて研究結果がでるには時間がかかる。
逆にワインを晩酌にしている人は高血圧になりにくいなんて、
その組み合わせが健康によく安全と確認されるにもやはり10年
はかかるだろう。
ヨーロッパ人は日本人よりもワインと和食の組み合わせを好む
はずだ。日本人はワインと和食の組み合わせを「お洒落」
「ファッション」とするだけだ。
ヨーロッパ人と違って日本人はワインを酔うほどには飲まない
だろう。もしワインと和食の組み合わせが悪いなら、悪い症状は
ワインを大量に飲むヨーロッパで発見される。
それは多分フランスやドイツの科学者が指摘するだろう。

俺の話には科学的根拠は全くない。単なる俺の憶測だ。
経験的に分かっているのは、ある国に行ったならその国の食べ
物を食べていると病気になりにくいことだ。
その国の気候、風土に対抗するための何かを食べ物が与えて
くれる。俺が見ている範囲でも異国で和食を食べ続ける日本人、
アメリカ風の食事にこだわるアメリカ人がまず倒れた。
「出張先、駐在先の国の食べ物を食べていないと駄目だよ」
と指摘するビジネスマンが多いことからも、食べ物と健康には
大きな関係があることがわかる。

日本では和食と共に飲む酒は清酒に決まっている。
ヨーロッパの習慣を日本に持ち込んで和食をワインで食べると
思わぬ落とし穴があるのではないかな?
日本にきたら日本の食事を日本人が食べるように食べている
のが安全だと思う。

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2007/12/3

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もやし炒め、ナンプラ味

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なんだか懐かしい臭いがしている。いったい何の臭いなのか
わからない。なんだろうこの臭いは?ウチでは珍しい臭いだ。
食卓を見るともやし炒めがある。
「ああ、この臭いはもやしだったのだ」
もやし炒めの味付けはナンプラだからタイ料理だな。
見た目は街角のラーメン屋のもやし炒めと変わらない。
更に唐辛子が入ったナムプリックがあるから間違いなくタイ
料理だ。炒めたもやしに唐辛子を加えて食べるのも美味いもん
だ。このような食べ方を美味いという日本人は少ないだろうな。
タイの味に馴らされたので唐辛子がないとなんとなく物足りなく
感じてしまう。

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2007/12/3

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ザウアクラウト、タイ風味付け

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キャベツを醗酵させて酸っぱくさせたザウアクラウトは典型的な
ドイツの食品だ。ドイツではソーセイジとか燻製した豚の背油など
と一緒に炒めて食べている。ザウアクラウトの缶詰を買っていた
が食べる機会がない。いつもヌチャナートがタイ料理をつくって
くれるからだ。
今日はザウアクラウトを食べるつもりで缶詰をだしておいた。

さすがのヌチャナートも今日は飯を作るのが面倒なようだ。
「ねえ、サミイ、今日はなにを食べたい?」
「ザウアクラウトを食べたいな。」ヌチャナートがザウアクラウトを
使えないのを知っている。
「・・・」
「俺が自分で作るよ。酸っぱいキャベツだよ」
「・・・」
ヌチャナートとバンコックのドイツ料理店で食事をした。
その時、ザウアクラウトがでてきた。ヌチャナートはそれをちょっと
しか食べなかった。どうやらザウアクラウトを思い出したらしい。
缶詰を開けて味見をしていた。
「酸っぱいわね」
ザウアクラウトを洗って酸味を落とした。
「これをどうやって食べるの?」
「炒めるんだよ」俺は当然のように答えた。
酸味を落としたザウアクラウトをヌチャナートは味見した。
「トムチュートにしても美味しいわよ、この野菜」
「うん、それも美味いかもしれない」

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ニンニクをフライパンで炒めている臭いがする。それに唐辛子
も臭う。扉を開けないと家中に臭いがこもってしまう。
ザウアクラウトにナンプラと牡蠣油を加えて味付けしている。
タイ料理の味付けになっている。
驚いたことに、ちょっと酸味のあるザウアクラウトに唐辛子の辛味
とナンプラが合っている。
ザウアクラウトのタイ料理なんて信じられないかもしれないが
美味しいよ。

炒めたザウアクラウトを食べているうちにトムチュートが出来
てきた。ザウアクラウトとセロリを加えて煮込んだものだ。
こっちも美味い。この料理はヌチャナートが独自に作った創作
料理だ。これをドイツ人に食べさせたら驚くだろう。
まさかザウアクラウトが使われているなんて思わないだろう。
ドイツ料理ではなくてタイ料理だと思うだろう。
この味なら間違いなくヨーロッパでも受け入れられる。

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2007/12/3

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2007年12月 3日 (月)

蕪の漬物

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デパートの地下で蕪の漬物を売っていた。真っ白な蕪と新鮮な
緑色の茎が色鮮やかだった。
いかにも食欲をそそる色合いだった。
「美味しそうだね。ヌチャナートは作れるかい?」
「作り方、わからないわ」
まあ仕方がない。タイ人だから作り方がわからないのも当然か
もしれない。

そんな会話をしたことも忘れていた。
スーパーで蕪を見かけた。美味そうな蕪だ。
何時だったか、ヌチャナートが蕪のスープを作ってくれた。
蕪を買えば多分またあのスープを作ってくれるだろうと思って
いた。

昨晩、蕪の漬物をだしてきた。蕪の漬物なんて作り方がわから
ないと言っていたから、そんなものが出てきたので驚いた。
どうやって作ったのか見た。
塩水をポリ袋に入れて、蕪も塩水に漬け込んでいた。
分からないと言いながらもヌチャナートは工夫していた。

蕪はいい塩加減だった。
ヌチャナートも味見をしてよく出来ているとご満悦だった。

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2007/12/02

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ラーメンの約束ごと

腹が減った。インスタントラーメンでも食うか?
こういう時はたいてい自分で作って食べる。今日はヌチャナート
に作ってもらうことにした。
ヌチャナートに頼めば、肉や野菜を入れてくれる。
俺は麺をお湯にいれ、適当なときに粉末スープをいれるだけだ。
長い間の習慣で食べ物の形は時代ごと、地方ごとに決まってい
る。ラーメンも例外ではない。
現代の関東地方では、ラーメンの形は麺の上にチャーシュウの
薄切り、長ネギ、半切りゆで卵・・・と決まっている。
そうしなくてはいけないというのではないが、暗黙のうちに出来
上がっている約束みたいなものだ。器の模様だって決まっている。
俺はヌチャナートにラーメンを作ってくれと頼んだ時、無意識の
うちに関東地方のラーメンの形を期待していた。
ウチにはチャーシューがないから、その代わりに豚肉が入るかな?
そんな風に思っていた。これができあがったラーメンだ。

P1030468pct13_2 

フランクフルトソーセイジが入っているので驚いた。チャーシュー
の代わりに薄切りのプレスハムが入れたラーメン屋があったかも
しれない。でもフランクフルトソーセイジが入っている店は知らない。
長ネギはぶつ切りだ。しかもよく煮込んである。
キャベツもよく煮えている。この形はヌチャナートから見て美味し
そうな形なのだろう。器も土鍋だ。約束の模様がついた器では
ない。これだけでもなんとなく変な形になっている。

「ああ、やっぱり日本人とタイ人の感覚の差なんだ」
これを見て俺は思わず笑ってしまった。
「何を笑っているの?不味いの?」まだ食べていない。
「いや・・・・」
「レモン、入れる?」
バーミーナムなどタイのラーメンでは酢、唐辛子をいれる。
その感覚なのだろう。レモンで酸味をつけるか?と聞いている。
インスタントラーメンにレモン汁をいれるという発想は日本人
にはない。日本人の食事には唐辛子は使わないと思ったのだろ
う。唐辛子は入れてなかった。
味はともかく、楽しいインスタントラーメンでした。

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2007/12/2

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2007年12月 2日 (日)

ソーセイジの食べ方、タイ版

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ソーセイジは何処にでもあるヨーロッパ風の安物だ。
「サミイ!ソーセイジを食べるでしょ?煮るの?それとも炒め
る?」適当に返事をしていたら、料理ができてきた。
ヨーロッパ人ならマスタードをつけながらパンと一緒に食べるだ
ろう。ウチでは茹でた野菜を付け合せにだす。
唐辛子が沢山入ったナムプリックをつけながらソーセイジも野菜
も食べる。ここがタイらしい食べ方だ。
餅米もある。こうなると完全にタイの田舎料理だ。

日本でこんな盛り合わせを見るとなんだかおかしな食べ方に見
える。タイでは普通の食べ方だ。このようなヨーロッパ風のソーセ
イジはタイの市場では売っていない。綺麗なスーパーに行かない
と、こんなソーセイジはない。金持ちしかスーパーでは買い物が
できない。タイの庶民から見たらこれはちょっと高級な料理になる
かもしれないな。

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2007/12/02

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回転すしで思ったこと

食文化は変遷する。太平洋戦争後の貧しい食事というより、食い
物がなかった時代から見ると今日の食生活は贅沢過ぎる。飽食
の時代から、食わないようにする時代になった。
食いたければ何処にでも食い物はある。だから食い過ぎて
肥満になる。

戦後の混乱が終わると、食生活も落ち着きを取り戻した。
安月給のサラリーマンも寿司を食える時代になった。
そして、回転すしが発明されて寿司がますます安く食えるように
なった。寿司屋がアメリカに進出してアボガドを使った寿司とか
マヨネーズを使った寿司なんてものが出来上がった。
そんな寿司を外道の寿司としていた。それが今じゃどうどうと
回転寿司のメニュウに入っている。イタリヤ風に酢と油につけた
タコも寿司だねになっている。これなんかは魚が乗っているから
まあよしとしよう。ハンバーグが乗ったものまである。
これも寿司なのか?と首をかしげてしまう。
寿司米を握り肉でも魚でも乗せれば寿司と称せるのだ。

日本の料理をあまり食べないヌチャナートは寿司なら食べる。
大好きだ。それで俺たちは回転寿司に行く。本物の寿司屋に行っ
たことがないから、ヌチャナートは寿司は回転するものだと思って
いる。このままそう思わせておく。液晶のタッチパネルを触ると
好みの寿司を注文できるシステムを導入した寿司屋ができた。
物好きな俺はヌチャナートと一緒にその店に行った。
そんなものはどんなものかとちょっと見れば、俺は満足だ。
システムを理解すると、流れてくる寿司を食べていた。

寿司も変わったもんだ。外道と蔑まされた”変り種寿司”も日本
の市民権を得た。そういえばミシュランが選んだ和食の店には
ワインが置いてあるそうだ。ワインを置いてある店が上位に選
ばれた。俺は貧乏だから、その店にワインがあるかどうか確認
しに行くことができない。金があったとしても一見さんはお断り
なんていわれるだろう。

ワインブームが始まった頃
「刺身を食いながらワインを飲むなんて外道の食い方だ!」
「和食に合う酒は日本酒だよ」
なんて息巻いていた連中がいた。その当時、多くの日本人は
そう思っていたと思う。そんなことを言っていた連中もミシュラン
がワインと和食の組み合わせを間接的に良しと認めたら、
「ワインと刺身はうまい」
「ワインと和食の組み合わせの良さが分からない奴はグルメ
じゃない」なんて言い出すのだろうな。
権威に弱い日本人の性格がよくでている。
美味いか、美味くないかは自分の舌が決めるもんだ。
他人から押し付けられるものではない。
「トロと赤ぶどう酒が合う。ひらめには白ワインがいい」とグルメ
風を吹かせる連中が増えるのだろう。懐石料理にワインの組み
合わせも市民権を得る日は近い。

航空機が発達し、人々が移動する機会が増えた。あちこちで食
べた美味しいものを自国の料理に取り入れる。外国人がその国
の名物料理を紹介する。それが日本人の好みの味に変化していく。
あるいは日本で容易に手に入る食材をつかって外国の料理を
模倣する。これが食の国際化だ。例えば、タイにはトムヤンクン
ピザが、韓国にはキムチピザがある。これもピザの外道だ。
外道食品と食の国際化は同じなんだな。

現代の日本人は天麩羅は日本固有の食べ物だと思っている。
テンプラだってポルトガル人によって伝えられ日本で発展・変化
した物だ。マヨネーズがかかった寿司のようにテンプラは昔は
外道食品だった。食の国際化は昔からあった。人々がゆっくり
移動していたので、食の国際化速度もゆっくりしていた。
これからは食の国際化はますます早い速度で進むだろう。
外道の寿司を食いながら、そんなことを考えていた。

ヌチャナートは「あら、アナゴがでてきたわよ」などとタイ語で話し
かける。魚の名前をタイ語で言われると、なんだか別の魚のよう
な気がする。
これも食生活の国際化か??

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2007/12/01

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2007年12月 1日 (土)

ナンプラとTVのリモコン

今日はウチのタイ料理とは関係のない話だ。
TVのリモコンは赤外線を発射してテレビを操作している。
リモコンとテレビの間にさえぎる物があるとテレビのチャンネル
を変えることができない。それは当然の話
だ。
リモコンとテレビの間に水のような透明なものを置いたらどう
なる?多分、赤外線は水を通り抜けるからテレビの操作はできる
だろう。

P1030444pct13

人類史上初めての実験を思いついた。
色は茶色だが透明なナンプラをリモコンとテレビの間に置いた
ならどうなるか?ナンプラはタイを代表する調味料だ。
ペットボトルのナンプラを手にかざして見ると向こう側が透き通っ
て見える。ナンプラには塩や魚のアミノ酸が入っているから赤外
線の通過を妨げるのではないか?
赤外線はナンプラを通り抜けてテレビの操作ができた。

P1030445pct13

それじゃあ、日本を代表する調味料の醤油はどうだ?
日本対タイの対決だ。
醤油は真っ黒だ。ペットボトルを透かして見ても反対側は見え
ない。これは無理だろう。日本は負けると思った。
ところが赤外線は醤油を通り抜けてテレビを操作できる。
日本対タイの勝負は引き分けだ。

次に取り出したのはオイスターソースだ。これは黒いどろどろの
ソースだ。さすがに赤外線もこれを通り抜けることはできない。
オイスターソースには増粘材としてキサンタンガムやコーンスタ
ーチが含まれている。それらが赤外線を乱反射するためと考え
た。オイスターソースは黒い色をしている。
黒は赤外線と相性が悪い??
赤外線は黒い色を嫌うのでテレビを操作できない?

P1030447pct13

それじゃあ、赤いチリソースならどうだ?赤対黒の対決だ!
赤いソースなら赤外線は通過できる?
やっぱり赤いチリソースも赤外線は通過できないことが判明した。

P1030454pct13

馬鹿々々しいから追試験はしないほうがいいですよ。

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2007/12/1

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コラーゲンがいっぱい

日本と違って、肉食文化が長いタイでは肉のあらゆる部分を食
う。一羽のニワトリも食える所は何でも食う。
肉を取り去ったガラにもまだ食べられる所がある。
これを油で揚げて食べる。食べて見れば分かるが、これが実に
美味い。「こんなにもガラには肉がついていたのか!」と驚くほど
肉が付いている。軟骨部分もこりこりして美味い。
ミシュランに教えてあげたい位の美味しさだ。
ヌチャナートによるとタイでは鶏の頭も煮たり焼いたりして食べて
しまうそうだ。

鶏の内臓を食べるのは当たり前だ。煮たり揚げたりし鶏の足も
食べてしまう。鶏には手はないが、羽は手に相当する。
足を食べるのだから、手に相当する羽も食べる。
羽の一番先っぽを手羽先と呼んでいる。タイ人は手羽先だって
食べてしまう。日本じゃ手羽先なんて出汁をとるのに使う位で食
べやしない。

P1030453pct13_2 

昨晩、これを煮た。
煮たものを一晩おいたら、スープがこちこちに固まっていた。
これにはコラーゲンが沢山ある。薬屋でコラーゲンなんて買う
必要はない。これを食べれば肌が綺麗になる。
薬屋で売っているコラーゲンはこのような材料から取り出し精製
したものだ。

この手羽先をニンニク、唐辛子、ナンプラのソースに付けながら
食べる。スープをご飯にかけて唐辛子ソースを加える。
こうやって食べる手羽先も美味いよー!
これには泣き所がひとつある。それは箸やフォークでは食べにくい
ので手で食べることになる。手がコラーゲンでべとべとになる。
手をタオルで拭きながら食べないといけない。
これがちょっと面倒だ。美味さは保証する。

食べられるものは全部食べてしまうタイの肉食文化に感心する。
肉食が長い国では絶対に肉を無駄にすることはない。

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2007/12/01

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