« ヤムパク、タイ風野菜サラダ | トップページ | 飽きないタイ料理は何か? »

2007年12月12日 (水)

ミシュランと偽装食品

俺はこのブログで2007年10月22日付「グルメと偽物食品」と言う記事の
なかで、中国製の素麺を三輪素麺とした偽装食品を例にとって、騙す奴
は悪い奴だが、「これは安くて旨い三輪素麺だ」と騙される方にも問題が
ある。ブランドだけで味を評価し、自分の舌で評価していないからこんな
ことになる。と書いてきた。
ブランドがついていれば、美味いと評価し崇めてきた我々消費者も悪い。
ブランド崇拝が悪徳業者を助長、増長させてきた。
廃鶏を比内鶏として売ったり、九州産の牛を但馬牛として売ったりした
業者が社会的制裁を受けている。騙された消費者が本物と偽物との
区別がつかないからこういうことになった。
毎日、味見をしている業者が廃鶏と比内鶏、九州産牛と但馬牛の味は
同じだ、差がないと見ている。彼らだって、それらに差があると見てい
たら、絶対に偽装はやらなかったはずだ。
見破られない、ばれるはずがないと分かっているから偽装したのだ。
微妙な差があるが、一般の人にはなかなか見分けがつかない。
高価な牛肉を毎日買える金持ちよりも、ソウルオリンピックの年に但馬牛
を一度食ったことがあるなんていう貧乏人の方が味の微妙な差に気づく
かもしれない。

今朝の読売新聞にミシュランを含めたブランド問題について天野祐吉氏
が投稿していた。ブランド品には確かに良いデザインと品質がある。
ブランドが有名になるとブランドは権威になる。消費者は自分の目で
デザイン・品質を評価してブランド品を買い求めるのではなく、権威を
求めてブランド品を買うようになる。消費者は権威のあるものを求めて
いれば安心だ。ブランド品を選ぶ方がラクチンだ。読売というブランドも
権威になっている。「今朝の読売新聞でこう言っていた」と前置きして
話せばその話は信用される。
料理もミシュランの評価が三ツ星なら一つ星の店よりうまいと思い込む。
偽物にブランドをつけて高い値段で売ってきた業者は悪いが、偽物を
見分けられない消費者も悪い。問題を起こした業者も悪いが、そんな
業者を育てた消費者も悪い。こんな内容だ。

俺と同じことを言っていたので溜飲が下がったが、俺は考えてしまった。
俺が今、ここで書いていることは「読売新聞」「天野祐吉」という権威、
ブランドを使って俺の主張が正当だったと言おうとしている。
ついつい苦笑いがでてしまう。
比内鶏もスーパーの鶏肉も大差がないと感じ、安い廃鶏肉を買って
美味しく調理する消費者がいれば、こんな偽装問題はおきなかった。

ミシュランの格付けを絶対だと思っている人が多いだろう。
だが本当に少人数の覆面審査官があれだけの店を回って食ってきたか?
格付けの正当性を強調するために、同じ店に4回も5回も足を運んだと
ミシュランはいう。
俺は「足を運んだ」という表現を「行って飯を食ってきた」と勝手に思い込
んでいる。そのように思っている人が多いはずだ。
たしか1500軒の店から選んだという。覆面審査官は単純計算で一年だか
一年半に6000から7000回の外食をしたことになる。
とうぜんフルコースの食事をしてきたと我々は思い込んでいる。
単品をとって美味かったからこの店は三ツ星なんて評価はしていないと
俺は思っている。そのように思っている人がおおいのではないかな?
いくら若い大学生でも一日に三度も四度もフルコースの食事を一ヶ月も
続けることはできない。
俺は胃袋の数と胃袋の消化能力から推定して、常識的に考えても毎日
昼夜の二回しか覆面審査官は店に足を運べない。胃がもたれている。
昨晩 食ったものが未だ残っている。そんな時は正当な評価なんてできない。
一日に二軒の店を回るにも1500軒の店で食事をするには二年の歳月を要する。
味と料理の問題を度外視して、店の外見がよい店を150軒に絞り、その店
を4回訪ねたとしても600回の外食だ。一日に二、三軒の店を回っても
一年はかかる。フランス人三人、日本人二人で評価をしたという。
20年の経歴をもつベテラン評価員というのだから、フランスに住むフランス
人が評価したのだろう。5人で手分けして評価する?
フランス人が一人で東京の街のレストランに行けるか?
三ツ星がついた和食の店ではメニューにフランス語か英語があるのか?
そんな高級レストランや懐石料理店に行ったことがないので俺はわから
ない。メニューには正しいフランス語や英語が書いてあるか?
例えば鶏の竜田揚げをFried chickenではなくてChicken Tatsutaageなんて
書いてないだろうな??店の前まで行っても看板が日本語だと、目的の
店なのかどうかわからない。フランス人が一人で覆面捜査に行ったとは
思えない。

どんな美味い物でも毎日食っていたら飽きる。
まして短期間に同じ店で同じ料理を何回も食っていたら、間違いなく飽
きる。毎日毎晩、あちこちの店を回って、似たようなものを毎日食ってい
るので、覆面審査官は食いたくもない物を食わなくてはいけない。
日本人なら
「ああ、牛丼が食いたい。たまにはラーメンかカレーが食いたい」
と思ってしまう。そんな時に食うラーメンは三ツ星ではなくて五つ星をあげ
たくなるほど美味いはずだ。
厳密な審査を行うには、味を評価し、味を比べなくてはいけない。
やってみればわかるけど、そんなことをやっていたら食事を楽しむことが
できない。覆面審査官は美食の結果、糖尿病かメタボリック症候群、通風
にならないのも不思議だ。仕事で美食をしていたという理由で糖尿病が
労災の認定をうけることができるか????

俺の想像は続く。
覆面審査官だって美食の結果、病気になる危険性を熟知している。
そこで覆面審査官は5人一組で一軒の店に出かける。
一人前のフルコースをを注文して5人で食べる。このやり方なら150軒の
店を4,5回訪ねて試食することも可能だ。経費だって5分の1になる。
こんなことをやると店から嫌がれるから「俺たちはミシュランの者だ」と
名乗る。最初から覆面なんてかぶっていない。
店の方は「ミシュランさまさま」で大変なもてなしをする?

ミシュランが言う様にちゃんと覆面をかぶって審査していると仮定しよう。
毎日、似たような食事をしているから覆面審査官はちょっと食っては多く
を残している。そうしなかったなら身体がもたない。何万円もする料理を
殆ど食わない客だ。店にとっては嫌な客かもしれない。
美味さを確認するために、店から嫌がられても4回も5回も足を運ぶ。
覆面審査官の仕事も大変だなと同情する。

ミシュランの記事が権威をもつほど、その権威に俺は疑いをもってしまう。
俺たちだって懐石料理や寿司を週に三回も食えば、四回目は食いたくな
い。評価したのがフランス人だよ。日本人が飽き飽きしているのに、
フランス人が「美味い、美味い」と言いながら食べると思う???

そのうちにミシュランの格付け暴露本がでるのではないかな?

2007/12/12

|

« ヤムパク、タイ風野菜サラダ | トップページ | 飽きないタイ料理は何か? »

コメント

【やまけん】★☆ ヤマケン ☆★【やまけん】
http://food8.2ch.net/test/read.cgi/gurume/1204089905/

この人のブログに出てる某市の市長さんの食事の写真を
よく見てください。
なぜ写真に修正加工がされているのか文章もよく読んで
上記の2ちゃんねるでの指摘も見てください。
来年度のミシュランはどうなるのか疑問です。

投稿: asdfg | 2008年9月20日 (土) 20時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/68615/9369614

この記事へのトラックバック一覧です: ミシュランと偽装食品:

« ヤムパク、タイ風野菜サラダ | トップページ | 飽きないタイ料理は何か? »