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2007年1月13日 (土)

日本のラーメン

俺はラーメンが好きだ。日本蕎麦も好きだ。タイのラーメンも大好き
だ。俺達はラーメンと言っているが、タイ人はバーミーナムとかクイ
ティオと麺の種類で呼び方を変えている。俺がラーメンが好きなもの
だから、「ヌチャナートもラーメンが好きなはずだ」と思いこんでいる。
ヌチャナートが日本に来た時、これは是非食わせなくてはいけない
食品と思ってラーメン屋に連れて行った。ヌチャナートの反応は今い
ちだった。むしろ冷ややかな反応だった。
意外な反応にこちらも固まった。それいらい殆どラーメンを食べてい
ない。ラーメンが食べたくなるとタイのインスタントラーメンを食べて
いる。それを「よくそんなものを食べるわね」とヌチャナートは冷やや
かな目で見ている。

それほど寒くはない冬の日だが暖房のないテントの下で順番待ちを
していた。用事が終った時には腹が空き、身体が冷えていた。
ラーメンでも食って身体を暖めたかった。
「ラーメンを食おうか?暖かくなるよ」
「そうね」
ヌチャナートは素直に俺の言葉に従い、黄色い看板のラーメン屋に
入った。先ずは基本の味である醤油ラーメンを注文した。
「ああ、この味だよ」久し振りにラーメンの味を思い出した。
麺はしこしこしている。いつも食うタイのバーミーナムとは違う歯ご
たえだ。腹がすいているからむしゃむしゃ食べた。

ヌチャナートの丼を見ると、まだ半分ほどしか食べていない。
「サミイは食べるのが早いわね。よく熱いものを食べられるわね。」
猫舌のタイ人にはあつあつのラーメンは食えないのだ。
ラーメンが冷めるのを待ちながら食べている。
「タイの食事には熱い物はないね」
「そうね、みんな冷たいわね」
冷たいと言っても氷で冷やした料理ではない。
常温か、日本の焼きめしか野菜炒めの温度の物ばかりだ。
タイラーメンも熱湯の中で数回こちょこちょと揺り動かして麺を戻す。
それにスープをいれる。
日本のラーメンのように舌が火傷するような温度ではない。
ヌチャナートが食べ終わるのを待つ。
久し振りに食べたラーメンだった。
今回はヌチャナートはラーメンを不味いとは言わなかった。

2007/1/12

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2007年1月12日 (金)

キムチ鍋の素

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キムチ鍋の素が余っていた。
これを使って今日もキムチ鍋をやることにした。
キムチ鍋の辛味はヌチャナートにとっては通常の刺激だ。
味や香りはタイ料理とは違うがヌチャナートにとってキムチ鍋は受け
入れ可能な味なんだ。この鍋に入れるものはなんでもいい。
どんなものでもキムチ鍋になってしまう。

今日は牡蠣を入れた。ヤリイカも入れた。
ヤリイカは身が柔らかくて美味しい。
楔形に切ったキャベツをいれる。
キャベツを楔形に切るのはタイ料理の特徴だ。
キムチ鍋に楔形に切ったキャベツを入れるのをみて一人でニヤッと
笑った。この笑いはヌチャナートにはわからない。
キャベツを煮込むと甘みが出る。
固形アルコールを燃料に鍋を温めている。
ヌチャナートとビールを飲みながら鍋をつついている。
タイの両親はどうしているかな?甥や姪は元気かな?
そんな話をしながらビールを飲む。
「電話してみようか?」「そうね」
固形燃料が消えかかっている。
「火を足してよ」
火傷をしないように固形燃料を継ぎ足す。
また鍋が元気を取り戻した。静かな時間が過ぎていく。

2007/1/12

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牛肉とジャックフルーツ

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牛肉とジャックフルーツを煮込んだ物だ。複雑な香りがする。
「辛いでしょ?」
「うーん、わからない」
食べているうちに辛さがじわーっと出てきた。
「やっぱり辛いね」
汗を拭きながら食べた。
これで唐辛子はたった二本しか入っていない。
たった二本とはいえ和食では考えられない量だ。
ジャックフルーツは缶詰だから色が黒い。
ジャックフルーツがご飯のおかずになるなんて日本人には考えられ
ない。こうやって食べてみると結構美味いもんだ。

2007/1/11

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2007年1月11日 (木)

お餅が好き

タイの東北に住む人々はもち米が常食だ。
蒸あげたもち米を指で丸めながら辛いタイ料理を食べる。
もち米の甘さと料理の辛さが合うのだ。

ヌチャナートはもち米が大好きだ。時々、もち米を蒸上げて食べて
いる。タイではちょっと変わった道具でもち米を蒸上げる。
日本にはそんな道具がないのでもち米を蒸上げる事はできないと
思っていたらしい。
俺はもち米を蒸上げる方法をヌチャナートに教えた。
今は日本のもち米を美味しく蒸上げることができるようになった。

もち米を潰したものがお餅だ。ヌチャナートはお餅も大好きだ。
ちょっと小腹がすくと餅を焼いて食べている。
焼いた餅をそのまま食べるのだ。タイ料理の余り物を取出して、
餅をちぎっては料理と一緒に食べている。
醤油のつけ焼きなどはやろうとはしない。

そうそう、タイでの体験を思い出した。
炭火で餅を焼き、タイの魚醤油ナンプラをつけては焼き、つけては
焼いた。
「食べてごらん」とタイ人に餅をご馳走した。
タイ人は美味しそうに餅を食べていた。

2007/1/11

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ジャガイモで朝食

タイ料理にはジャガイモは使わない。
俺の知っている範囲ではジャガイモを使ったのを見た事がない。
金持ち階級が行くスーパーなどではジャガイモを売っていたと思う。
ウチの料理でもジャガイモがでてきたことはない。
使わないから長いこと、ジャガイモを買っていない。

俺はカレーを食いたいと思った。
カレーにジャガイモ、人参、玉ねぎが定番の素材だ。
玉ねぎはタイ料理にはよく使うからウチにある。
人参はタイ料理にも使うから、時々ウチにもある。
タイにとって人参は外来野菜なのだ。
人参が在来の野菜なら、人参を表すタイ語があるはずだ。
タイ人は人参のことをケロットと言う。英語が訛ったものだと直ぐに
わかる。言葉の上から見ても人参は外来種だということがわかる。

ジャガイモを買いこんだ。これで必要な野菜は揃った。
カレーなんて一度食えば、何度も食うものではない。
インドの方、ごめんなさい。
本場のインドカレーは日本のカレーとは違っていることを充分に
知っています。日本人は時々、カレーを食べるとそれで充分なん
です。

一人が一回のカレーに使うジャガイモの数なんてたかが知れてる。
ジャガイモが余った。
これでコロッケを作るか?それともサラダにしようか?
保存が効くので慌てて処分することもない。

ヌチャナートが突然、変なことを言い出した。
いつもと違う事を言われると俺のタイ語はついていけない。
聞き返した。
「明日の朝はジャガイモを茹でて食べましょうよ」
「えっ?!」
半信半疑だった。

茹でたジャガイモが出た。
これをどうやって食べるつもりなんだろう?
俺はヌチャナートのやることを興味深く見ていた。
冷蔵庫からマヨネーズを取出してジャガイモにつけて食べていた。
タイの庶民の生活にはマヨネーズなんて使わない。
ヌチャナートにとってジャガイモもマヨネーズも馴染みが薄くて、どち
らかというと珍種の食品なのだ。その二つを組み合せると美味しい
ということをヌチャナートの味感覚は見ぬいていた。
こういう感覚というのは先天的なのだろうか?
普通の人の味感覚は親から子に伝えられた味、自分が住む社会
で普遍的な味しか受け付けないものだ。
その他の味は異端として排除する。ヌチャナートの感覚は他の人
とはちょっと違うのだと驚き感心した。

2007/1/10

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2007年1月10日 (水)

ロールキャベツ

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キャベツをタイ人はよく使う。日本ではキャベツは千切りにしてだす
が、タイではキャベツを楔形に切ってだす。生で食べる場合も茹で
て食べる場合もある。ロールキャベツをタイでは見た事がない。
調理した料理を売っているデリカテッセンのような所でロールキャ
ベツは売っていたかもしれない。
そのような場所は庶民が買物をする場所ではない。
庶民が毎日食べる食事の中でロールキャベツはない。
俺は見た事がない。
キャベツが沢山あるからロールキャベツを作ろう。
ロールキャベツなら食べ切れなかったなら保存が効く。
どのようなロールキャベツにしようかな?
ユーゴスラビア風のロールキャベツを作ることに決めた。
挽肉にご飯を混ぜる。
ヌチャナートはこれを見て笑っている。
貧困地帯のタイ東北部のソーセイジにはご飯が入る。
それを思い出しているのだろう。
キャベツで挽肉、ご飯、玉ねぎの混ぜ物を包む。
これをキムチ鍋の汁で煮込む積もりだった。
途中で、冷蔵庫にミニトマトが沢山あったことを思い出した。
ミニトマトを食べてしまわないと傷んでしまう。
このトマトをソースにしてロールキャベツを煮込むことにした。

「できたよ」
「あら、綺麗ね。」
「タイにこの料理はあるかい?」
「ないわよ。今日はサミイが料理を作ってくれたので助かるわ。」

2007/1/9

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アンチョビイ

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イタリアから輸入されたアンチョビイが叩き売りされていた。
タイにはアンチョビイはない。
しかしアンチョビイに似た魚の醗酵製品は沢山あるから、アンチョビイはタイ人にも受け入れやすい食べ物と睨んだ。
「これをヌチャナートに食べさせたい」と思ってアンチョビイを買い求めた。
一度、ヌチャナートにアンチョビイを食べさせたことがあるがヌチャナートはもう忘れているはずだ。
アンチョビイ入りのピザも食べたことがあるが、ヌチャナートにはどれがアンチョビイなのか分からなかっただろう。
アンチョビイを試食させると、すぐさま「うん、美味しい!」と言った。
この味はタイ人にも受ける味なのだ。
ヌチャナートはこれを使って料理を作るという。

小さな紫玉ねぎ、生姜、レモングラスなどを切り、アンチョビイと混ぜた。
ネズミの糞という変な名前の小さくて辛い唐辛子も入れた。
それにレモンの汁をかける。
全体をこちょこちょと掻き混ぜると出来あがりだ。
簡単な料理だ。
こうやると、このアンチョビイの味は完全にタイ料理になってしまう。
「これは面白い味だ。イタリアの素材がタイ料理になるのだ!」
驚き、感心した。
冷たいビールでも熱燗のお酒でも合う味だ。
白いご飯に乗せて食べても美味しい。
塩味と辛味でご飯をパクパクと食ってしまう。

2007/1/9

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2007年1月 8日 (月)

お弁当

正月休みはごろ寝が一番だ。
ヌチャナートはごろ寝が大好きだ。
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寝ているのかと思うと、猫のサダムの動きには敏感に反応する。
「サダムの食事を用意して」
命令をするとまた眠る。
そんな器用なことは俺にはできない。

さすがにごろ寝にも飽きたのか、ごろ寝に疲れたのかヌチャナートは何か他のことをしたくなったらしい。
「ねえ、サミイ!今日は外で食事をしましょよ」
天気もいい。昨日の強風は何処かに消えてしまった。
「直ぐ食事を作るわ」
有り合わせのものをちょこちょこと調理して弁当箱などに詰めた。
エリンギと長ネギの味噌汁、ご飯はジャーに入れた。
太刀魚の三五八漬けのようなものを焼いた。
鶏肉の焙り焼。蛸の焙り焼。
ヌチャナートが大好きな魚のシチュウ
そんな料理を持って家をでた。
ごく普通の家庭料理を表で食べるだけだ。
同じ料理でも屋外で食べると気分が変わって美味しい。
もっと美味しくなる。

なんとなくタイらしい雰囲気を出したかった。
タイの屋台に置いてあるトイレットペーパーの容器を持ち出した。
トイレットペーパーはナプキンとしてタイの屋台では使っている。
ピンクの容器を買ってきて日本のトイレットペーパーを入れてみた。
タイのトイレットペーパーは日本のものより幅が狭いのだ。
日本のトイレットペーパーをこの容器に納まらない。
わざわざタイから買って来たトイレットペーパーをこの容器にいれた。
この馬鹿馬鹿しいことが遊びなんだ。

地面にこのまま座ったらお尻が冷える。
ビニールシートの下に毛布を敷いた。
冷たい地面の上で気持ちよく座れる。
ああ、こういう食べ方もいいな。

2007/1/8

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苦いココア

タイ人は辛味にも強いが苦味にも強い。
俺達が苦くて食べられないものを平気で食べている。
しかも美味しそうに食べるのだ。
「苦くて、美味しい」と言っている。
人間の習性として苦いものには毒があると感じて、苦いものは避
ける。安全と分かった苦い食品は嗜好食品となる。
その一方で初めて食べる苦い食品は異物のように感じるものだ。

ヌチャナートはココアを知らないはずだから、ココアを作ってあげた。
ココアには苦味がある。
その苦味を隠すために砂糖とクリームを沢山いれた。
十分に甘くしたつもりだ。
このこってりとした甘さのココアをきっと喜ぶと思った。
ココアはコーヒーと違ってとろみがある。
同じ温度でもとろみがある食品は熱く感じる。

「ヌー、できたよ。飲んでごらん。美味しいよ。」
「熱いでしょ。冷ましてから戴くわ」
「冷めたら美味しくないよ」
日本人は熱い御茶や味噌汁を平気で食べるが、タイ人は食べられ
ない。熱帯の国だから熱い食品、料理を食べないのだろう。
タイ人は猫舌なのだ。
ちょっと冷ましてからヌチャナートはココアを飲んだ。
「ああ、苦い!」
そう言って、それ以上ココアを飲もうとしなかった。

ああ、これでも苦いのか?
タイ人は苦味に強いと思ったが、この苦味は受け入れないのだ。

2007/1/8

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2007年1月 7日 (日)

軟骨の唐揚げ

豚の軟骨があった。これを唐揚げにした。
これにはコラーゲンが豊富だ。
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化粧品とか薬品の広告にコラーゲンが肌にいいとか関節の痛みに効くとか書いてある。
そんなに効果があるものなら、豚の軟骨を食べればいいのだ。
薬屋がコラーゲンを取る大元になるものはこのような食品だ。
薬になると高いが軟骨だとやすい。
しこしこして噛みごたえがあってうまい。
歯がよい人は軟骨の味と噛む感触を堪能できる。
俺はタイ風のソースにつけて軟骨を食べたかった。
ヌチャナートは日本のポン酢で食べたがっていた。
俺はニンニクと生の唐辛子を叩き潰したソースで食べたかったがヌチャナートは作ってくれない。
その代わりに焙煎した唐辛子をつかったソースを作った。
ポン酢も美味いね。油と酢の味があう。
俺はポン酢に空揚した軟骨を浸し十分にポン酢を吸い込ませる。
こうして食うのも美味いもんだ。
辛い唐辛子ソースもいいよ。

2007/1/7

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ラオス風竹の子のシチュウ

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今日はラオス風の料理だそうだ。ゲンノーマイラオと言っていた。
生の食材がないので全て缶詰を使った。
竹の子もタイから輸入した缶詰だ。
缶から取り出した竹の子は柔らかい。
その竹の子をフォークで引っ掻く。
丸い竹の子が千切りになる。
それからヘットポーという茸を入れる。
この茸は一年に一度、雨季にだけでてくる茸だ。
取れる量が少ないからタイでも高価な茸だ。
色は黒くて見掛けは悪いが、しこしことした噛みごたえと旨味がある。
缶詰にしても噛み応えは残っている。
このスープの黒い色はナムバイヤナンというものから来ている。
柔らかそうな野菜を搾ってその汁を缶詰にしたものだ。
缶を開けると黒い水だけで固形物がないので日本人は騙されたような気がする。
この汁がないと料理にならないらしい。
汁と言えば、竹の子の缶詰にも汁がある。
この汁も捨てることなくこのシチュウにいれてある。

食べ物で黒い色というのは食欲をそそらないものだ。
イタリヤやスペインにイカの墨を使った黒い料理がある。
黒い食べ物に手をつけるのは最初はちょっと抵抗がある。
でも食べてみるとこれも美味いよ。
軽い芳香が口のなかでひろがるのだ。

2007/1/7

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蒲鉾のスープ

正月もそろそろ終わろうとしている。
正月のお節料理も食い飽きたと言いたいところだがウチにはお節料理はない。雑煮だけは食べようと思って蒲鉾を買っておいた。
雑煮も一度食べただけだから蒲鉾は手つかずのまま残っている。
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板ワサで酒のツマミにして食えばいい。今すぐ食わないと腐るものでもない。
冷蔵庫にしまったままだった。

「ねえ、サミイ!スープいるでしょ?」「うん」気のない返事をする。
魚を煮込んだ料理以外は、ヌチャナートの料理を何でも食べている。
何でも食べるということは、何を出されてもいいということなんだ。

「できたわよ」というので食卓についた。
スープを見て驚いた。スープの中には蒲鉾が浮いている。
表面を赤く染めた蒲鉾だ。
スープには小さなトマトが入っている。
ヌチャナートが作る薄味のトマトスープは美味しい。
そのトマトスープに蒲鉾が浮いている。
俺は驚いてスープを見直す。
彩りはいい。トマトスープと蒲鉾も味の相性がいい。
これは結構いけるよ。蒲鉾をスープにいれてごらん、美味しいよ!
ヌチャナートは彩からトマトスープに蒲鉾を入れたのだと思う。
スープに蒲鉾をいれるという発想は日本人にはない。
外人女房は変わったことをやってくれる。
これって笑えるね。

2007・1・6

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