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2007年10月27日 (土)

イカの塩辛とタイ人

魚介類の醗酵製品をタイの市場では数多く見かける。
どろどろに身が崩れかかったものもある。
こういう物は見た目は悪いが、味がいいから昔から作られている。
魚の形がそのまま残っているものもある。貝の漬物、小海老を
醗酵させたものなど、日本では見られない珍しい醗酵製品がある。
そんな魚介類の醗酵製品つまり塩辛や熟れ寿司のような物を
買い求めては味見している。
多くの場合、くさい。魚が醗酵すれば当然のごとく臭くなる。

臭みというのは必ずしもいやみではない。特徴のある臭みは
特定の人には好みになる。そのにおいが好きな人にとっては、
くさいとは思うが、そのにおいが嫌ではない。
俺の場合、例えば球磨酎のにおいはくさいと思うが、この臭み
がなんとも言えぬ良さと思う。

タイの市場で見つけた塩辛や塩漬けのような物を持ち帰ると、
ヌチャナートが加工してくれる。
ニンニク、レモングラスの薄切り、唐辛子などを混ぜ合わせて
出すこともある。大きな魚の切り身を醗酵させたものなどは
焼いてだす。タイの市場には多くの塩辛があるが、日本でもっと
も一般的なイカの塩辛は見た事がない。
蛸の塩辛なんてものも見た事ない。
タイ人はイカをよく食べるが、イカの醗酵製品は作らないようだ。

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ヌチャナートがサダムのためにイカを煮ていた。サダムはイカの
ワタを食べない。食べるかもしれないが、食べさせたことがない。
イカのワタをヌチャナートは捨てようとしていた。その時、俺は
イカの塩辛を思い出した。
「ヌー、イカのワタを捨てないでくれよ」
「こんなもの、何にするの?」
「これで旨い物が出来るんだ」
サダムの残り物のイカとワタに塩を振って置いておく。
余分な水分が抜けたので、イカを蓋の出来る器に入れた。
ワタも適当に加えた。ワタの量が多すぎると旨くない。
冷蔵庫に入れて時々、掻き回す。その時、味見をする。
「うーん、まだ若いな。もう少し寝かせよう」
多分、二週間ほど寝かせた。ワタはいい味に仕上がっているが、
物足りない味だった。砂糖を少し加えた。
それから三日ほどたった。俺は塩辛のことを忘れていた。
ヌチャナートが塩辛の味見をした。
「あら、美味しくできあがっているわ。スーパーで買うのより美味
しいわ」
この塩辛が気に入ったようだ。その証拠に食事のたびに塩辛を
取り出して食べている。ヌチャナートは魚が好きだし、タイには
イカの塩辛に似た食品が沢山あるから、違和感をもたないのだろう。
イカの塩辛をタイ人は知らないだけだ。イカの塩辛をタイ人に食べ
させれば旨いと言うと思う。

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2007/10/26

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2007年10月26日 (金)

鹿児島県人の怠慢

タイカレーを沢山作った。何日もタイカレーを食っている。
温めなおしては食っている。熱帯の料理だから日本の気候では
絶対に腐らない。この料理は古くなるほど旨さが増す。
もう肉なんかボロボロになっている。野菜はとろとろにとけて
いる。こうなると作りたての時とは違った旨さがでてくる。
大きな鍋で作ったタイカレーも少なくなった。肉や野菜などの
具も減った。
「タイカレーを小さい鍋に移してくれる?大きい鍋を洗うわ」
小さい鍋にタイカレーを移し、肉団子を加えた。
「果物を入れる?茸の方がいい?」
インドカレーにはリンゴやバナナを加えることがある。
今までタイカレーに果物なんて入れたことがない。
「果物?果物って何を入れるんだい?」
「これよ!」
冷蔵庫からハヤトウリを取り出した。
ハヤトウリの姿は未熟な青いマンゴーやパパイヤの形に似て
いるとも言える。姿、形から見てヌチャナートはハヤトウリを
果物と言ったのかもしれない。


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茸を加えても美味しくなる。ハヤトウリをじっくり煮込んでも旨い。
生だと硬いハヤトウリは煮ると とろける。とろけたハヤトウリ
も旨いもんだ。茸にしようかハヤトウリにしようか?
どちらにしようか迷った。
「うーん!?果物にしよう」
ヌチャナートはハヤトウリを切り出した。
ハヤトウリの切れ端を生で食べろと言う。これは生で食べても
旨いことは知っている。かすかな甘味があってうまい。

ポリッと噛める噛み心地もいい。
日本人の俺にとってはこれは瓜だ。果物ではない。
しかし生のハヤトウリの味は果物のようだ。
ヌチャナートがハヤトウリを「果物」と言う気持ちが分かった。

先日、ハヤトウリをそばつゆにつけると美味しいと聞いた。
ウチはいつもタイ料理だけなので、そばつゆなんて滅多に使わ
ない。ハヤトウリを醤油につけても旨いはずだと思った。
醤油につけて食べると、野菜でもない、果物でもない味がした。
良い味だ。俺は今までこの味を知らなかった。
こんな旨い野菜を全国に広めなかったのは鹿児島県人の
怠慢だぞ!!
「おーい!鹿児島県人がんばれー!俺はハヤトウリを応援して
いるぞー!」
近所のスーパーにハヤトウリがあったら、買うぞ!!

ハヤトウリを入れたタイカレーをぐつぐつ煮ている。
今までとは違った旨いタイカレーになるぞ!

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2007/10/25

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干し肉にカレー味

昨晩、味付けした肉を今朝、乾燥させた。幸い良い天気なので
晩にはほどよく肉は乾燥した。干し肉を油で揚げていた。
その時、俺は揚がった干し肉にカレー粉をまぶしたらどうか?
と思いついた。
「うん、これも食える味だ」
俺は一人で喜んでいた。ヌチャナートはそれを見て嫌な顔をする。
「臭いわ!」カレー粉のクミンの香りが悪臭に感じるらしい。
日本人にはこの香りは食欲をそそる香りだが、タイ人には悪臭
なのだ。
「日本人はガピーは臭いと言うけど、私にはいい臭いなのよ」
えっ!?あの腐った海老の臭いが食欲をそそる臭いなの?
俺は驚いた。ガピーはにおいが強いが旨味も強い。
あの臭いには閉口するが、ある時、ちょっと色がついた飯を
食ったら物凄く旨かった。あまりにも飯が旨いので
「この飯は何で味付けしてあるのか?」と聞いてしまった。
「ガピーで味付けしたのよ」
あの俺が嫌う臭いガピーがこんなにも旨い物に変身するので
驚いた。

カレー粉の臭いやカレー味はタイ人の好みではない。
ガピーの臭いは日本人の好みではない。これは俺の偏見だ。
海老や、カニが好きな日本人はガピーの味や臭いを好むと思う。
俺は新鮮な海老やカニは食うけど、醗酵や乾燥した甲殻類の
臭いは嫌いだ。

ヌチャナートと一緒に食事をしているといろいろなことを学べる。
トマトやピーマンが嫌いな子供が多いが、なにかがきっかけに
なってそれらが好きになる。俺もガピー入りの飯を旨いと感じた。
これがきっかけとなってガピーが好きになるかもしれない。

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2007/10/25

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2007年10月25日 (木)

焼鳥シチュウ、ゲンガイピン

焼鳥を作っていた。ウチの場合、焼鳥は腿肉や胸肉をそのまま
焼く。小さく切って串に刺す串焼きはあまりやらない。
この焼鳥が飯のおかずだと誰しも思う。
いつもなら、ヌチャナートは鶏を焼き始めたらもう何もしない。
時々、やけ具合を見るだけだ。今日は野菜を切ったり、何かを
煮る準備をしている。なんだか楽しそうにしている。
野菜を煮始める頃には鶏が焼きあがった。
焼きあがった鶏をヌチャナートは食べやすい大きさに切って
いる。それを食卓に持ってくるのかと思っていたら、野菜を煮て
いる鍋の中に焼鳥を入れちゃった!
「ゲンガイピンを食べるでしょ?」
「えっ!・・・・・?なに???」
料理の名前から、焼鳥を使った煮込み料理と推定した。
煮込むのならわざわざ鶏を焼く必要ないじゃないか?
エネルギーの無駄遣いだ!
軽い焦げ目のついた鶏皮の香りを求めて、手の込んだことを
やっている。野菜も、竹の子、青い茄子、生椎茸、ターツァイとか
いう中国野菜などを使っている。
タイの香草、香辛料を使っている。唐辛子は忘れずに入っている。
ちょっと面白い料理が出来上がった。

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多くの場合、焼鳥は酒の肴だ。
食べ残した焼き鳥はチンして温めなおして食べるのが普通の
家庭だと思う。
食べ残った焼き鳥を煮込むと一風変わったシチュウになる。
面白い料理を勉強した。

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2007/10/24

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2007年10月24日 (水)

隼人瓜と椎茸のスープ

隼人瓜を買った時、農協のおばさんが言っていた。
「この薄切りをそばつゆで食べると美味しいですよ」
それも美味しいかも知れないな。
そばつゆに漬け込んでおくのか、そばつゆにさっとつけて食べる
のか聞かなかった。どちらも美味しいはずだ。でもウチでは
そんなことはやらないはずだ。

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ヌチャナートが料理を作り始めた。鍋を見ると隼人瓜と生椎茸が
入っている。胡瓜も煮込み材料にするから、隼人瓜を煮込む
発想も同じ所からでている。スープを味見して
「あら、美味しいわよ。よい味がでているわ。サミイも味見してよ!」
と俺を呼んでいる。なるほど、いい味だ。椎茸の香りがいい。
隼人瓜を一切れ持ってきて、煮え具合はどうかと言う。
もう食えるがまだちょっと硬い。この状態で出してもいいが、
俺はもう少し煮込んで瓜を柔らかにしたかった。

隼人瓜が柔らかになったらしい。鍋を火から下ろして盛り付けた。
テレビでは料理作りをやっている。隼人瓜と椎茸のスープを食べ
ながらヌチャナートはテレビ番組を見ている。
「あたし、お料理大好きなのよ。お菓子作りもやりたいわ」
隼人瓜は柔らかに煮えている。椎茸の香りがする上品なスープ
にまとまっている。
まだ隼人瓜はある。次は違う料理ができてくるはずだ。
これはタイ料理か?唐辛子が入っていない、辛くない料理なんて珍しい。

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2007/10/23

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スペアリブの空揚

スペアリブをニンニクと炒めて醤油と砂糖でからめる。砂糖が飴
になるようにする。これに唐辛子を入れてピリッとさせた中華風
の料理は俺の好物なのだが、ヌチャナートには不評だ。
甘味があるのが不評の原因のようだ。
ヌチャナートはスペアリブをナンプラやニンニクなどで味付けを
しておいてから空揚にするのを好む。

空揚の骨を持って肉を齧り食べる。軟骨部分がコリコリしている。
この感触がいい。このような料理は世界中何処にでもあるだろ
うな。ナンプラの代わりにその土地にある調味料を使えば郷土
料理になる。今日はタイの郷土料理ということだな。

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この料理はカニ料理に似た所がある。カニ料理を食べていると
皆な無口になる。カニの身を話をしながら穿り出せないから、
誰も会話をしなくなる。
スペアリブも話をしながら、肉を骨から剥がせないので無口になる
所がカニ料理と同じだ。

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2007/10/23

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イカの生干し

サダムの食事を作らなくてはいけない。ヌチャナートはサダムが
好きだからと言って猫にイカを与える。
「冷蔵庫からイカを出してよ」
イカをヌチャナートに渡した。大きなスルメイカだ。
「あら、大きいわね。サダムには足をあげて、身は私達が食べ
ましょうよ」
サダムの食事の一部を横取りする計画を立てた。
「このイカに塩を振るのよ。なま乾きの時に食べると柔らかで
美味しいわよ」
以前、スルメを作ろうとして失敗したことを思い出した。
たしかあの時は梅雨の時期だった。乾燥する前に悪臭が出て
きて、どうにも我慢ができなくなり捨てた。
ヌチャナートはイカを広げて吊るすと主張するが、俺は反対した。
網の上に広げることにした。どうやら今回はうまく行きそうだ。

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ヌチャナートは生乾きのイカを焼いた。イカはくるくると丸まった。
指でイカを細く千切る。簡単にイカの身は裂ける。
生イカを焼いたのとは違う美味しさがある。塩味もちょうどいい。
今回はイカの生干しに成功した。

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2007/10/23

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タイの迷信とサダム・フセインの家出

サダム・フセインは家出を決意したのかまだ帰ってこない。
雨に濡れてサダム・フセインは悲しそうに泣いていた。
身体を拭いて、ミルクを飲ませて可愛がってきたのにサダム・
フセインは家を出たまま戻ってこない。
ヌチャナートはこの猫をサダム・フセインと命名した。
彼女はアルカイダやテロリストの一味ではない。
これはタイ人独特の冗談感覚らしい。
タイで「この猫の名前は何と言うの?」と聞かれると「サダム・
フセインよ」と答える。どのタイ人も笑い出す。

サダムがいつも遊んでいる場所を探したがいない。
そのうちに帰ってくるだろうと様子見をしていた。まだ帰って
こない。先日、道路で車に撥ねられた黒猫を思い出し暗い予感が
し始めた。ヌチャナートがサダムの好物の海老を茹でた。
「こうすれば戻ってくるわよ」
ヌチャナートは臭いでサダムを呼び戻す作戦にでた。
俺もこれはいい作戦だと思っていたが、臭い作戦も失敗した。
さすがのヌチャナートも心配になりだした。

俺は猫を気にしながらヌチャナートが作ってくれた飯を食っている。
「もうすぐ戻ってくるよ」と思いながらも、気になっていた。
ヌチャナートはサダムの海老を茹でた鍋を顔の前にもってきた。
鍋で顔を隠すような格好だ。鍋を持ったまま、マイクで話すように
声をだした。
「サダムちゃん、戻っていらっしゃい。ごはんですよ!」
なんて呼びかけている。
それを見ても俺は何をやっているのかわからなかった。
「犬や猫がいなくなったら、タイでは鍋を持って"戻っていらっしゃ
い”と呼びかけるのよ。そうすると犬や猫は戻ってくるとタイ人は
信じているのよ」
俺は思わず笑い出した。
何処の国でも馬鹿々しい迷信があるが、これは笑える。

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2007/10/23

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2007年10月23日 (火)

環境に優しいスープ

昨晩、手羽元を塩と香草で味付けし鍋の中で漬け込んでおいた。
手羽元をグリルに入れて焼いた。空になった鍋を洗おうとした。
いつもはトイレットペーパーやティシュウ、襤褸切れで鍋を拭いて
から洗う。鍋の中を見た。手羽元を漬け込んでいた鍋には肉
から出た汁や香草が残っている。
その時、鍋の肉汁が物凄く旨そうに見えた。このまま捨てるのは
惜しい。
「これをスープにしたら、きっと美味しいぞ!」
水を鍋に入れて火にかけた。味見をすると思った通りの味になって
いる。ぴりっとした辛味がある。旨いスープができている。
スープを漉して香草を取り除いた。葱を浮かせた。立派なコンソメ
スープだ。これは環境に優しいスープだぞ。

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ゴミとなる香草や、下水を汚す肉汁を食べてしまえば環境を汚染することはない。
俺は環境を考えてこんなことをしたのではない。
「旨そうだ!捨てるのは勿体無い!」と思ってやったことだが、結果は環境のためになることをやっている。

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2007/10/23

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ピンガイ、タイ風焼き鳥

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昨晩のうちに手羽元に塩を振り、香草と一緒に漬け込んで
おいた。それを今朝、焼いて食べた。
日本人の朝食だったなら、これは異色の朝食だ。
朝から焼き鳥なんて食べたくないと言う人が大多数だ。
英米人も朝から焼き鳥なんて食べないだろうな。
ヌチャナートにとっては、焼き鳥は朝食で食べても可笑しくない
料理のようだ。朝から鶏を焼き始めた。グリルの火の調整に失敗
して焦げ目がついてしまった。香草の香りが口の中一杯に広がる。

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食べだすと「朝から焼き鳥云々」なんて言ってられない。
旨いとどうしても自然に手がでてしまう。
隣近所で朝から焼き鳥を食べているのはウチだけだろうな。

2007/10/23

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青い茄子と春雨

日本の茄子はたいてい黒に近い濃い紫だ。農協の直売所で
青い茄子を見つけた。ヌチャナートは青い茄子を求めた。
タイの茄子を思い出したのだろう。タイで見る茄子はいろいろある。
色も紫から緑、形は葡萄のような丸い小さな粒だったり、ピンポン
玉みたいなものだったり、日本の茄子と同じ物だったりする。

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青い茄子を洗い桶にいれてある。洗い桶の底には春雨が入って
いる。ベランダからとってきたレモングラスやタイ蜜柑の葉などと
漬け込んだ鶏肉がある。
青い茄子、春雨、香草、鶏肉をぐつぐつ煮込んだ。
旨そうな臭いがする。まだ腹が減っていない。食いたくなったら、
また火をかけて温めて食べる。

「ヌー!腹へった!」ヌチャナートが料理を温めてくれた。
ヌチャナートは青い茄子が気に入ったようだ。
「この茄子、美味しいわよ。甘いのよ。食べて御覧なさい」
たしかに甘味がある。柔らかに煮えている。
「なんで一袋しか買わなかったの?」
「これしか残ってなかったのよ」
ヌチャナートはもっと買いたかったようだ。いかにも残念そうだ。

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鶏肉もいい香りがついている。
春雨はスープを吸い込んで薄茶色に色づいている。
この春雨をご飯にのせて食べる。春雨の塩味とピリ辛味で飯が進む。

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2007/10/22

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ハヤトウリ

昨年だか一昨年初めて「ハヤトウリ」を食べてうまい野菜だと
知った。名前から判断して「隼人瓜」と漢字で書くのだろうと勝手
に推定していた。インターネットで調べるとやはり鹿児島と関係
しているのが分かった。
明治時代に鹿児島に持ち込まれた外来種の野菜だ。
こんなに旨い野菜なのにどうして普及が遅いのか不思議だ。
この野菜の旨さが分かれば、もっともっと売れるようになる。

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湖畔の駐車場にある農協の地元産品売り場のような場所で
ハヤトウリを見つけた。それがハヤトウリとの最初の出会いだ。
「長持ちする」と言うので買おうとした。
ヌチャナートは「要らないわよ」と言う。
普通の人は食べなれた食品以外は食べようとしないものだ。
食には寛容で珍しい食品、新しい食品に手をだす、食に対する
チャレンジ精神旺盛なヌチャナートはこの野菜を買おうとしなかった。
珍しいこともあるものだ。俺が
「長持ちするから、買っておこう」というので、渋々ヌチャナート
は同意した。ハヤトウリを食べて見ると、美味しいので
ヌチャナートのお気に入りになった。

町のスーパーではハヤトウリを見かけない。
初めてハヤトウリを食べてからだいぶ時間がたった時、別の
地元産品売り場でハヤトウリを見つけた。
「これを買おう」と言うとヌチャナートは「うん」と承諾した。

またハヤトウリを見つけた。俺は買い込んだ。
以前はどうやってハヤトウリを食べたのか思い出せないが、
旨かった記憶が残っている。
きっとこの野菜は爆発的に普及するようになる。

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2007/10/22

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2007年10月22日 (月)

グルメと偽物食品

最近、やたらと偽物食品が出回っている。
中国から輸入した素麺を三輪素麺と称して売った業者がいた。
○○産黒豚と称して白豚を売っていた業者もいた。
最近のニュースでは○○地鶏と称して卵を産まなくなった廃鶏を
売っていた業者が取調べを受けている。
この業者は10年以上前から嘘の商品を高値で売っていた。
許しがたいと怒る前に笑い出してしまった。

一般消費者や自称グルメには中国の素麺と本物の区別が
つかないから、こんなインチキ商法が罷り通る。
騙す奴は悪い奴だが、「これは安くて旨い三輪素麺だ」と騙される
方にも問題がある。
ブランドだけで味を評価し、自分の舌で評価していないからこんな
ことになる。

生肉を見ただけで黒豚の肉か白豚の肉か区別できるか?
高い値段のインチキ黒豚肉を買って「旨い」「さすが違う」と言う
人が多すぎるから偽物食品が出回る。

○○地鶏と称して売っていた業者は廃鶏の肉は硬く○○地鶏と
区別しにくいので使ったという。インチキ商品を売る業者は悪い
奴だと怒る前に我々も考え直さなくてはいけない。
騙された一般消費者や自称グルメも味がわからないから、
こんなことになる。毎日、味見をしている業者ですら○○地鶏と
廃鶏の区別がつかないという。
年に数回か数十回しか○○地鶏を食べない一般消費者が偽物
と本物の区別ができなくても当然だ。

インチキ業者と渡り合うには自分の舌を鍛錬しなくてはいけない。
「これは違う!偽物だ!」と言い切れる舌を持てばいいのだ。
ブランドや値段で味を決めるのではなく、無名で安い食品の中
から旨い食品を見つけ出せる舌を持たなくてはいけな

い。こういう舌を持つ人が増えれば偽物食品はなくなる。
有名ブランド食品を旨いと言って食べた後で、偽物と知った
なら文字通り後味が悪い。

言うのは簡単だが味を知るというのは簡単ではない。
味わい、考え、比較し、味を記憶するそして味を言葉で表現
できるようにならないといけない。食事のたびにこんな
ことを
やっていたら、旨い物も不味くなる。
これは言いすぎだ。旨い物を心底から楽しむことができないと
言うべきだ。
夜中の受験勉強中にオフクロが持ってきてくれた、インスタント
ラーメンの旨さが忘れられないなんて記憶が誰にで
もある。
美味しい食事はブランドでも値段でもない。
食事が出てきたタイミングで旨さが変わる。
それから食べる状況にもよる。例えば、喧嘩しながら食べる料理
なんて旨いわけがない。税金対策や会社の資金繰りを考え
ながら食べても味なんてわからない。
食事は楽しまなくてはいけない。食事は家族や恋人と談笑しな
がら食べるから楽しくて美味しい。
テレビや他人の評価に惑わされないようになる。
ブランド信奉を止めることが大切だ。
自分の舌が旨いと感じる食べ物が本当に美味しい食べ物だ。
有名ブランドの食べ物を食べて、普段食べている食べ物と比較
しても、何処が違うか分からないものが沢山ある。
業者が騙した○○地鶏と廃鶏が良い例だ。

味の違いなんて微妙なところだ。
世の中にはちょっとした味の違いを区別できる味に敏感な人が
本当にいる。そういう人だけが、「これは他とは違う」とこだわり
を持てばいい。微妙な味の違いが分からない人は、なにも
ブランド食品を求めることはない。

偽物食品のニュースを知ってこんなことを感じた。

2007/10/21

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ジャングル葡萄とサル酒

俺は山葡萄というのを名前だけで実物を見たこともないし食べた
こともない。見たことはあっても、それが山葡萄であり食べること
ができると知らなかっただけかもしれない。
農協婦人部直営の店に山葡萄があった。俺は味見するために
山葡萄を求めた。山葡萄をタイ語でなんというのか分からない。
俺は直訳して「山の葡萄」と言った。
ヌチャナートは俺が言いたいことを理解して「ジャングル葡萄」と
言い直した。野生種のものをタイ語では「ジャングルなにそれ」と
いうのを思い出した。なるほどね、山葡萄はタイ人の感覚では
ジャングル葡萄だ。
栽培種とはちがってジャングル葡萄は小粒だ。大粒の真珠ほど
の大きさだ。巨峰と比べたらとても葡萄とは思えない小ささだ。
ヌチャナートが一粒食べて悲鳴をあげた。
「どうしたの?」
「酸っぱいのよ」
ヌチャナートは果物の酸味に弱い。パイナップルがもつ酸味でも
「酸っぱい」と言う。俺は山葡萄を一粒とって味見した。
たしかに酸っぱい。でもこの酸味は爽やかで快い。
不快な味ではない。これは酸っぱい葡萄だが、もっと甘い山葡萄
があっても可笑しくない。

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山葡萄を食べながらサル酒を思い出した。
山に入ると良い臭いがすることがあると言う。臭いがする方に
向かっていく。岩の窪みに水が溜まっており、良い臭いは其処
から漂ってくる。窪みの水を飲むと旨い酒だ。このように山で見つ
ける酒をサル酒と言う。

サルが山葡萄をとって岩の上に置いた。サルは馬鹿だから
山葡萄を忘れてしまうという。そうすると山葡萄は自然発酵して
酒になる。サルが作る酒だからサル酒と言う。
山葡萄だけでなく、果物を岩の上においておけば醗酵して酒に
なる可能性はある。偶然と偶然が重なって条件がよければ酒に
なる。例えば醗酵期間中とサル酒を見つけるまでは天候がよく
なくてはいけない。そんなうまい条件なんて滅多にない。
果物に十分な糖分がなくてはいけない。
この山葡萄の甘さが標準的なら、この程度の糖分ではとても酒を
作れない。酸が強すぎて酒をつくる酵母が活動できない。
ヌチャナートが「ジャングル葡萄」と言っているこの山葡萄から
サル酒ができるという話は信じがたい。

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2007/10/22

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お坊さんの食事

これはウチの料理の話ではないが、タイの食習慣を考える上で、
タイのお坊さんの食事を考察すると面白い。

タイのお坊さんは食事を作らない。もちろんお坊さんだって腹が
減るから飯を食う。お坊さんは自分では食事を作らないのに、
どうやって生きているのだ?
それは在家の人々から寄進される食事をお坊さんは食べている
から生きていける。
毎朝、お坊さんは家々を回って食事を貰って寺に帰る。
貰うというと乞食になる。お坊さんは在家の人々のために
「食事を貰ってあげる」と考えている。
在家の人々は寺やお坊さんに食事を寄進することで来世の幸せ
を願っている。寄進したくても受け取ってくれる人がいなかったなら、
寄進はできない。
お坊さんは在家の人々の寄進を受け取ってあげる。
寄進を受け取るのは宗教行為だ。物乞いをして食事を貰っている
のではないから、食事を貰っても「ありがとう」とは言わない。
言う必要もないし、言ったらおかしなことになる。
言葉は悪いが、食事を寄進するのが在家の仕事、食事を貰って
あげるのがお坊さんの仕事と考えることもできる。

Monks

自分ひとりで食べきれないほど食事が集まる。
寺には病気、怪我、老齢などいろいろな理由で家々を回れない
お坊さんがいる。そのようなお坊さんに食事を分け与える。

食事を受け取るお坊さんはアルミなどでできた壷を抱えている。
この壷に食事を入れさせる。新しく根付いたタイの習慣として、
食事はポリ袋に入れ、風船のように丸く膨らませて輪ゴムで縛る。
こんなポリ袋が壷の中に溜まっていく。
おいしい熱々の料理を寄進する人がいる。寄進した人は良い
ことをしたと満足しているが、受け取ったお坊さんは大変だ。
料理の熱がアルミの壷から手に伝わり低温火傷になる。
寄進する人はほんの少しの食事と思っている。これが10軒とか
30軒の家から寄進を受け取ると壷に入りきれない
量になる。
かなり重たいが、この壷を肩に担ぐわけにはいかない。
壷を手で抱えて、ゆっくり歩かなくてはいけない。
黄色い僧服を着て走っているお坊さんを見たら、タイ人でなくても
吃驚する。もう十分に食事が手に入ったからと言って寺に戻る
というわけにはいかない。この先にもお坊さんがくるのを待って
いる人がいる。僧侶の役目としてその人からも食事を貰ってあげ
なくてはいけない。
重い壷を抱えながら、お坊さんは次の家に向かう。

これは富裕層が住む地域に建っている寺のお坊さんの話だ。
貧困地域にある寺のお坊さんは寄進される食事が少ない。
寺によって格差がある。

以前は毎朝4,5人のお坊さんが一列になって来るソイ(路地)を
知っている。そのソイには最近、お坊さんが来ない。
寄進をする人が少ないので労働対効果が悪いのでお坊さんは
来なくなった?
あっちのソイの家の食事は美味しいが、こっちのソイの食事は
不味い。それで来なくなった?
理由はわからない。

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2007/10/21

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野生の茸スープ

街道筋を走っていると小さな小屋で野菜などを売っているのが
目に入る。ヌチャナートは店の商品を見ていた。
「あらっ!茸があったわ。野生の茸よ」
その時はもう俺達は店の前を走り去っていた。道の反対側は
渋滞している。俺達の側は渋滞はないが交通量が多い。
戻ることも車を止めることもできない。
そのまま走り去った。あちこちに小屋があって、いろいろなものを
売っている。ヌチャナートはタイの街道筋を思い出している。
「タイでも道路でいろいろな物を売っているわ。それと同じね」
面白そうに小屋を見ている。山菜らしきものを売っている店の前
に車を止めた。山で採ってきた茸が沢山並んでいる。
店主が大きな茸を差し出して「臭いを嗅いでごらんなさい」と言う。
ヌチャナートは「あら、良いにおいよ」と驚いている。
「これを食べると他の茸を食べられないよ」と店主は自慢する。
どの茸を買おうかヌチャナートは迷っている。
「この茸はタイにもあるわよ。スープをこの茸で作ると美味しいのよ」
中くらいの大きさのタイにもあるという野生の茸を買った。
「野生の茸」と言うのはヌチャナートの表現だ。日本語じゃ山菜だな。

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帰宅すると、すぐに茸の調理を始めた。
「これはすぐに料理しないと駄目なの。熱をかけておけば明日
でも食べられるわ」
ぐつぐつと茸と香草を煮始めた。唐辛子が入っているので
くしゃみがでる。
どういうわけか調理をしている人はくしゃみをしない。
鍋からちょっと離れた所にいるとくしゃみがでる。
ベランダからレモングラスを摘み取ってきて鍋に入れる。
「スープを味見して御覧なさいよ。いい味がでているわよ」
促されて味見をすると、茸の香りがするスープは良い味をだして
いる。思わず唸ってしまった。
「レモンを入れるともっと味がよくなるわ」
レモンをぎゅーっと絞った。酸味を加えると味がしまった。
歯応えのいい茸だった。

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2007/10/21

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サソリに刺されたら

いつもの通り辛いタイ料理で食事をしながらテレビを見ていた。
エジプトの画面でサソリの絵がでていた。
「あの虫を日本語ではなんというの?」
「サソリだよ」
「あれに刺されると痛いのよ」
「死ぬのかい?」
「死なないわ、二三日は痛いのよ」
サソリというのはエジプトや米国西部の砂漠地帯など乾燥した
場所にいるのだと思っていた。
タイにもサソリがいると聞き驚いた。
米国でキャンプをしていると、脱いだ靴の中にサソリが入り込む。
それを知らないで翌朝、靴を履こうとするとサソリに刺される。
西部劇を見ていると野宿をしたカウボーイが靴を履く前に靴を
地面にトントンと叩いている。
あれはサソリを靴から落とすためにやることだ。

タイの家の中にはトッケーのようなヤモリが入り込むけど、
サソリは見たことがない。
家の中にまでサソリは入り込むのかなああ??
タイのサソリは草むら、倒木のかげ、枯葉の下などにいるそうだ。
サソリはあちこち、何処にでもいるそうだ。
エジプトなどのサソリは大きいがタイのサソリは小さくて、色も
黒とか赤があるそうだ。
「サソリに刺されたらキーを塗るのよ」
キーというのは面白いタイ語でいろいろな意味に使われる。
第一義はウンチのことだ。魚のはらわたもキーと呼んでいる。
「サソリのキーをどうやって取るの?」
小さなサソリの排泄物を集めてきて塗るのかと思った。サソリの
ウンチをどうやって判別するのだ?
「サソリを潰すのよ」
「・・・・」
サソリを潰して出てきた体液のことをキーと言っているらしい。
体液の中にはサソリの毒を分解する酵素がはいっているのか?
医学的根拠はわからないが、タイ人がやっている民間療法、
伝統療法だから間違いなく効果があるはずだ。
気休め、おまじないかな?憎いサソリを腹立ち紛れに叩き潰す。
それだけでも精神的に痛みを緩和できる。
ヌチャナートの話ではキーを塗るとすぐに痛みがなくなるという
から、おまじないではなさそうだ。
タイではサソリの毒をこのように解毒している。
古代エジプトの人やその他サソリの棲息地にいる人々はどの
ようにサソリの毒を解毒しているのだろうか?

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2007/10/21

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