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2007年2月 3日 (土)

二人のソムタム

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タイ東北部の人はソムタムと呼んでいる青いパパイヤのサラダが大好きだ。
特に女が好む。
男もソムタムを食べるけれど、余り食べないようだ。
「ソムタムを食べるでしょ?」
どうしようかなと迷った。
海老を醗酵させたガピーが入ると生臭くなる。
あの臭いがタイ人にはいいらしいのだが、俺は駄目だな。
旨味が強く出るのは分かるが、海老や蟹特有な臭いも強く出る。
「ガピーを入れない奴なら食べるよ」
ヌチャナートは青いソムタムをポクポクと叩いて千切りを作っている。
「トマトは何処かしら?」
冷蔵庫の中を覗き込んでいる。
トマトを取り出してパパイヤと一緒に臼で突いている。
「アハハ・・・子供の食事よ!」
俺のソムタムのことを言っている。馬鹿にしているのかな?
馬鹿にされてもいい。
辛すぎるソムタムを食わされるよりましだ。
これが俺のソムタムだ。
綺麗な色合いだ。
白い器に似合う色だ。

ヌチャナートは自分の好みで味付けをした。
蒸し上げたもち米と一緒にソムタムを食べている。
もち米を指で丸めてはソムタムの汁につけて食べている。
「美味しいわ」
このソムタムの色を見てくれ。
俺のソムタムの色とは全く違う。
赤を通り越して茶色になっている。
「辛くて美味しいわ」
あの色ではかなり辛そうだ。
「サミイのソムタムには唐辛子は一本しか入っていないわ」
食べ始めた時にはそれほど辛いとは思わなかったが、食べているうちに辛味を感じ始めた。
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唐辛子一本でこのくらい辛いのだ。
ヌチャナートのソムタムには少なくとも4,5本の唐辛子がはいっているだろう。
最初は「辛くて美味しい」と言っていたが、終わりの方になるとヌチャナートも
「ああ、辛い!」と言い出した。
そう言いながらも辛い食事に満足している様子だった。
これが二人のソムタムだった。

ソムタムの関連記事はここにあります。

ソムタムポンラマイ 果物のソムタム 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_a524.html
インゲンのソムタム   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_806d.html
ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_a806.html
二人のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d616.html
ソムタムの道具    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_fbe8.html
ソムタム祭    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_0b60.html
瓜のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_baa8.html
ソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_a806.html
熱いソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_cc7b.html
茄子のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_ccda.html
ソムタムを作る    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_ed2f.html
ソムタムを食べる   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_5e83.html
今日のソムタム    
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_f488.html

2007/2/3

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牛ハラミと竹の子

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牛のハラミと竹の子を煮込んだ。
時間をかけて煮込んだハラミは柔らかい。
この煮込みにはレモングラスが入っている。
唐辛子もたっぷり入っている。
俺は辛さで汗をかいているが、ヌチャナートはこの辛味は普通だという。
日本人はハラミを味噌で煮込むだろう。
こういう味噌煮込みもうまい。
タイ人が作るハラミの煮込みも美味いよ。
タイ料理ではいろいろな香辛料を加えて煮込んでいるのでハラミの臭みが消えている。
消えているのではなくて臭みが隠されているのだ。
臭みが消えたのでも隠れたのでもどっちでもいい。
これは安くて美味い料理だ。
ヌチャナートは調味料、香辛料を加えて煮込み始めたらもう鍋を火にかけているだけで見ようともしない。
適当な時間 煮込んだら「食べられるわよ」と言って出してくる。
主婦が作るこのような手抜き料理が家庭の味なんだろうな。
こういう味って飽きがこない。

2007/2/2

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2007年2月 2日 (金)

餅つき

満月の夜だった。月を見上げながらヌチャナートが言った。
「お月様が綺麗ね。月には兎がいるのよ」
タイ人も月の黒い影を兎と見るのだと知ってちょっと驚いた。
「日本人も月には兎がいると考えているよ」
「あの兎、耳が長いわね」
確かに耳の長い兎に見える。
「兎はタムカーオしているのよ」
タムカーオというのはどういうことなのかよく解らない。
直訳すると米の作業ということになる。
タムカーオは籾を取る作業かもしれない。
あるいは精米なのかもしれない。
米に関連した作業なのは間違いない。
「米は普通の米かい?餅米かい?」
「解らないわ。お米よ」
タムカーオと言いながらヌチャナートは杵を上下に打ち降ろす仕種をした。
十五夜お月さんの絵に描かれる兎さんの姿と同じだ。
片手で杵をもって臼を突いている姿だ。
ヌチャナートの仕種は日本の餅つきのように杵を振り降ろす仕種ではなかった。
タイ人も月の兎は片手で真ん中が細くなった杵を持ち、米をついている姿を想像しているのだとわかった。
月の兎は米の作業をしているとタイ人は考えるということは はっきりした。
片手で杵を持ち、臼の米を突く作業は青いパパイヤでソムタムを作る作業に似ている。
兎がソムタムを作っているのだとはタイ人は考えないのだ。
そこがちょっと笑える。

日本では臼を使っての作業は餅つきと決まっている。
昔は臼で粟や稗などを脱穀していたかもしれない。
少なくとも現在は臼と餅は切り離せない。
俺達は月の兎は餅つきをしていると考えている。
タイには餅がないので、タイ人は月の兎が餅つきをしているとは考えないのだ。
日本人とタイ人は考え方が似ているが、何処か違う所がある。
ヌチャナートと月を見上げながら、考え方の相違を知り笑ってしまった。

2007・2・1

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クンヤム 海老サラダ

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川海老があった。ヌチャナートのお気に入りだ。
「これでクンテンを作りましょうよ」
「止めときな!」
クンテンを作るにはもっと跳ね回る海老を使わないと危険だ。
今日の川海老は、ちょっと元気がなくなっている。
「これでクンヤムを作るわ」

川海老のサラダだ。
海老を茹でると、赤くなった。
これにニンニクや唐辛子を入れて掻き混ぜる。
見た目が綺麗なサラダだ。
今日は川海老で作ったが、他の海老で作ってもいい。

2007/1/31

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2007年2月 1日 (木)

生ハム

デパートの地下で生ハムを見つけた。
ああ、そうだ!タイにはいろいろなソーセイジがあるが生ハムはない。
ヌチャナートは生ハムを知らないはずだ。
是非これを買って試食させよう!

タイでも西洋人を客としている店ではいろいろなソーセイジやハムを売っている。
よい製品もあるが、なんだこれ!と驚くほどお粗末な製品もある。
生ハムを輸入しても購買層が薄いので採算が取れないはずだ。
日本でも生ハムは手に入りやすくなったが、まだまだ売っている場所は限られている。
そんなことから考えてもタイには生ハムはないと言えるのではないかな。

生ハムの一切れを差し出した。
「ヌチャナート、これを食べてごらん。美味しいよ!」
適度な塩味、豊かな香りが口の中に広がる。
柔らかで粘るような噛み心地。
これが生ハムの味だ。
ヌチャナートもこの味を喜ぶはずだ。
そう決め込んでいた。
「うん、美味しい!」
もっと食べさせようとしたが、食べない!
「サミイが食べたら!」
こういう時は味が気に入らない時だ。
やはり、生ハムの味はヌチャナートのお気に入りにならなかったのだ。
生ハムの味、感触はタイ人のお好みではないのかもしれない。

2007/1/31

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2007年1月31日 (水)

穴子のオプウンセン

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冷凍庫になにやら見慣れぬものがあった。
「これなんだっけ?」
「それは鰻よ」
そんなものを買った覚えがない。タイ語では鰻もアナゴも同じ言葉を
使うことを思い出した。多分、違う言葉だと思うが、ヌチャナートだけ
が区別しないのだろう。穴子を買ったことを思い出した。
「アナゴを料理してくれよ」
「オプウンセンを食べる?」
どんな料理か知らないが、それを作ってもらうことにした。

なんだか美味しそうな鍋料理ができた。
そういえば、この鍋は日本の鍋だ。景品で貰った鍋かな。
そう考えると、この料理とこの鍋はちぐはぐな感じがする。
このような土鍋は世界中どこにでもあるから、まあいいか。

見た目は美味しそうだな。
この料理の彩にはヌチャナートも満足のようだ。
「綺麗でしょ、見てよ!」
「ウン、美味しそうだね」
春雨にはスープの旨味が染み込んでいて、いい味になっている。
これはいける味だ。春雨の下に穴子が隠れていた。
隠れていたアナゴをつまみ出す。柔らかな穴子の肉を楽しむ。
こういう料理って日本人の発想にはないね。

2007/1/30

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2007年1月30日 (火)

薬膳:ライムジュースと便秘

日本の焼酎をライムジュースで割った。
ヌチャナートにこの焼酎を飲ませてみた。
なんで試飲させたかと言うと、タイにも焼酎があるが、タイ人の多くは自分達の国の焼酎の美味しさを理解しておらず、このような楽しい飲み方も知らないからだ。
タイの焼酎の美味しい飲み方をヌチャナートに教えたかった。

タイ人の焼酎に対する考え方は、ちょっと昔の日本人の焼酎に対する考え方と似ている。
タイの焼酎人口は貧乏人が大半を占めている。
金持ちは焼酎なんていう安酒は馬鹿にして飲まない。
年末年始や伝統的な祭日には、貧乏人は焼酎を飲んで車を運転して事故を起こす。
そんな事件がしょっちゅうある。
焼酎で自棄酒を飲み、病気になる。
どうも焼酎にたいするタイ人の意識は悪い。

日本でも昔は清酒に格付けがあった。
一級酒は二級酒よりもよい清酒と考えられていた。
二級酒の方が当然安い。
実際の旨味は格付け、値段とは違うのだけど、格付けされると一級酒の方がよいものだと思ってしまう。
二級酒より更に安いのが焼酎だった。
安い焼酎は労働者階級の飲み物と思われていた。
東京の山谷とか、日雇い労働者が寝泊りするドヤの住人が飲む酒が焼酎だった。
焼酎=労働者の酒=安物=不味い酒という公式が出来上がっていた。
日本人の考えとタイ人の考えは似ているでしょ。

日本の焼酎をライムジュースで割ったものを飲んでヌチャナートは
「これは美味しい」と言った。
思ったとおりの反応だった。
タイに行ったら、ヌチャナートは得意になってタイの焼酎をライムジュースで割って近所の人に飲ませるかもしれないなんて思ってニヤリと笑った。
このライムジュースには砂糖が少しだけ入っている。
「ちょっと酸っぱいわね。便秘にいいかもしれないわ」
俺はライムジュースの薬効については考えなかった。
ヌチャナートが言うように、これは効くかもしれないと思いながら焼酎を飲んでいた。

翌朝、朝御飯を食べると便意を催した。
調子よく便が出て行く快便だった。
どうやら焼酎をライムジュースで割ると、便通に効くようだ。

薬膳の関連記事はここにあります。

薬膳:ライムジュースと便秘 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f2f2.html
薬膳:苦瓜   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ffd9.html
薬膳:赤いスープ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_bdde.html
薬膳:烏骨鶏   
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薬膳:便秘に効く   
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薬膳:トウモロコシと便秘 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_7b1c.html
薬膳:青い葡萄   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_2c5f.html
薬膳:マンゴー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_6986.html
薬膳:唐辛子酢   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_b608.html
薬膳:便秘に効く果物   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_a32d.html
薬膳:便秘療法   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_6278.html

2007/1/30

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寒天ジェリー

タイの食材屋に寒天ジェリーの素があった。
標準的な調理法に従って作ってみた。
作り方と言っても極めて簡単だ。
粉を水に溶かして、掻き回しながら火にかける。
寒天が溶ければ容器に入れて固めるだけ。
たったそれだけだ。

パッケジに書かれてある処方どおりの作り方だったが、これでもまあ美味い。
ココナッツの香りがいい。
舌触りはプリプリだ。
俺はもう少し濃厚な味が欲しかった。
甘みはこの程度でいい。
感触はもう少し柔らかだといい。
水の代わりに牛乳を使うか水と牛乳を半量ずつにする。
そうすれば味が濃くなる。
牛乳の香りとココナツの香りは合う。
こっちの方が美味そうだ。
好みの感触にするには水分をもうすこし多めにすればいい。
寒天ではなくてゼラチンを使うと感触がちがってくる。

こんなタイのお菓子を知らない人に何も言わずに食べて戴いた。
タイのお菓子と言うと偏見を持つ人がいるからだ。
割と評判が良かった。
これは簡単にできるし、いろいろな色にすれば楽しいお菓子になる。

寒天ジェリーの素をタイの食材屋で求めるのは簡単だ。
陳列棚を見て、パッケジの絵を見れば、それと直ぐにわかる。
作り方はタイ語と英語で書かれている。
日本語の説明はなかったと思う。
簡単な中学生英語だから、辞書を引きながら読めばいい。
「そんなことまでして作りたくない!」なんて言う方もいるだろうな。
本当のグルメというのは、美味を追求するためならどんな事でもする人だと思うよ。
例えば、美味の為なら、英語も勉強する。
美味を味わうために、体を鍛え強靭な胃袋と肝臓を維持する。
虎が棲む山に分け入り美味しい茸をとってくる勇気も必要だ。
見た目は汚く、気持ちが悪いかもしれないが、それを食べてみる好奇心も必要だ。
強靭な体を持ち、味のためなら何でも勉強し、好奇心の塊のような人が本当のグルメだろうな。

2007/1/29

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2007年1月29日 (月)

ニンニクの芽

ウチの料理にはニンニクと唐辛子を大量に使う。乾燥した唐辛子を
キロ単位で買う。日本の普通の家庭では考えられない量だ。
ニンニクは生のものを使っている。すりおろしたニンニクを売っている
が、買ったことも、使ったこともない。生ニンニクも1KG単位で買って
いる。そのニンニクもどう言うわけか、食べ切らないうちに青い芽が
出てしまうことがある。日本人は青い芽がでたニンニクは捨ててしま
う。ヌチャナートはそんなことを気にかけない。芽がでていようとも、
料理に使ってしまう。
ニンニクの茎を買ってきて食べるのだから、
青い芽がでたニンニクを食べても不思議はない。青い芽は茎になる
手前だと考えればいい。青い芽は腐っているのではない。
ニンニクの生命力の強さなんだ。
せっかく芽が出てきたのだから、
ベランダの鉢に植えてみた。暖冬とは言えまだ寒い冬だ。
これからも雪が降る日もある。植えても育たないだろうと思っていた。
そしてニンニクを植えたことも忘れていた。
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「サミイ!ニンニクの芽がでているわ。サミイが植えたの?」
ヌチャナートが驚いて騒ぐ。
「そうだよ」
ベランダの鉢を見ると、ニンニクの芽が伸びている。
ウチは農家ではないから、ニンニクを綺麗な大きな丸い球に育てる
必要はない。育ってくれれば、それだけで嬉しいのだ。
青い芽が大きくなるとヌチャナートは摘み取って料理に使う。
切られちゃうとニンニクは、慌ててまた青い芽を出す。

去年は何時頃植えて、何時頃になってから根を取り出したか覚えて
いない。根を掘り起こすと小さな球根が出来上がっていた。
その球根は多分、料理に使って食べちゃったと思う。
今、出ている青い芽も暖かくなると元気に成長する。
成長すると食べられちゃう。ニンニクは諦めずにまた青い芽をだす。
その芽も大きくなると食べられちゃう。
それを繰り返していくうちに土の中では丸い球が出来上がっていく。

ニンニクの関連記事はここにあります。

ニンニクの芽、その後   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_93de.html
ニンニクの芽が   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_20ed.html
ニンニクの芽   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_5dc1.html

2007/1/29

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しょっぱい物

俺は塩分が多いと「塩っぱい」とは言わないで、「しょっぱい」と言っている。
タイ料理は日本の料理と比べて塩分が少ない。
測定したわけではないが、塩分が少ないと感じる。
あの辛さの料理に和食と同じ量の塩を入れたならとても辛くて食べられない。

日本人は塩分が多いと「辛い」と言う。
辛味というのは唐辛子や胡椒が持つ刺激だ。
塩にはそんな刺激はない。
しかし日本語では「しょっぱい」も「辛い」も同義語だ。
塩の刺激と唐辛子の刺激は共通点があるのだろうか?

最近の日本の食べ物は”塩分控えめ”が多くなった。
塩鮭も漬物も塩分が少なく甘くなった。
冷蔵庫が普及し、流通段階も冷蔵なので塩分を強くする必要がなくなったからだ。
昔は保存のために塩を効かせていた。

ヌチャナートが好きなので寿司屋に行く。
寿司を腹いっぱい食べて暫くすると喉が渇く。
醤油をたっぷりつけて食べるからだろう。
断っておくが、これは回転寿司での話だ。
ヌチャナートは寿司は黙っていても回ってくるものだと思っている。
このまま騙し続けるつもりだ。
カウンターで注文しながら食べるのが寿司だなんて思っていない。
考えてください!
いちいち「マグロ、海老、トロだ」とヌチャナートは食べたい物をタイ語で言う。
ヌチャナートの代わりに俺が注文する。
食事をしながら、そんな面倒なことはしたくない。
食べ物は気楽に食べなくては美味しくない。
日本語タイ語と頭を切り替えていたのでは食った気がしない。
回転寿司ではヌチャナートが勝手に好きな物を取って食べるので、こっちの手間が省けていい。

話が横にそれた。塩分の話に戻そう。
日本に仕事で来たタイ人が心配そうに言っていた。
「ホテルで食事をして暫くすると喉が渇くのよ。何故かしら?」
「味噌汁を飲んだだろう?」
「はい」
「味噌汁には塩分が多い。それで喉が渇くのだ。」
「ふーん」
タイ人はちょっと納得した様子だった。

ウチではいつもタイ飯ばかりだが、時々和食のようなものが出る。
例えば蒲鉾だ。
そういう時は醤油を使う。
蒲鉾を醤油に漬けて食べる。
どうしても最後に醤油が残る。
その醤油を飲みたくなる。
それを見てヌチャナートは驚く。
「そんな塩辛いものを飲んじゃ駄目よ!」
俺もそう思うが、なんだか”しょっぱい”ものを体が要求するのだ。
こんなことからも、タイの飯は塩分が少ないのではないかと推定している。
たまに食べる醤油の味をもっと強く感じたいのか?

2007/1/27

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馬蟹のトムヤンプー

R0018528pct20馬蟹というのは俺の翻訳語だ。店に並んだ渡り蟹をヌチャナートが
見ていた。
「買えばいいじゃないか」
そうすると、蟹を手にとって品定めをしている。
やっと一つのパッケージに決めた。
「今日はこれでトムヤンプーを作るわ」
晴れやかな顔で言った。家に帰り調理を始めた。
美味しそうなトムヤンプーが直ぐにできてきた。
丼が小さいので
綺麗な盛り付けになっていない。
二人と猫のサダムと食べるだけだから盛り付けなんて関係ない。
蟹の出汁が効いている。うまいスープができている。
今日のスープは酸味がちょっと不足している。
温度が下がるとこのスープは蟹の臭みを感じてしまう。
熱いと酸味がちょっと不足していても、多すぎてもそれほど旨味に
関係ない。渡り蟹は出汁がよく出るが食べる所が少ない。
「肉がないわね」ヌチャナートは不満そうだ。
「この蟹は出汁をとるだけだよ。肉は食べないよ」
そうは言っても俺達貧乏人はあちこちを箸でつついて肉を穿り出し
て食っている。少ない肉を穿り出して食うところに渡り蟹の美味さが
ある。
渡り蟹のことをタイ語でなんというのかヌチャナートに聞いた。
この蟹はプーマーというのだそうだ。直訳すると馬蟹となる。
「日本語では何と言うの?」
そう聞かれても困る。
「渡り」なんて言うタイ語を知るわけがない。
「渡り」から引越しを想像して「プーヤイバーン」と言ったが自分でも
納得がいかない。いろいろ説明してなんとか「移動する蟹」という
タイ語を探り当てた。
なぜタイ語では渡り蟹のことを「馬蟹」というのか聞いた。
「この蟹は海の中では早く動くのよ」
なるほど、渡り蟹の動きは馬のように素早いから、タイ人は馬蟹と
呼ぶらしい。俺は渡り蟹の生態に詳しくないが、名前からして渡り蟹
は海の中で素早く動き回っているようだ。日本人も蟹の動きに注目
して「渡り」蟹と呼ぶ。
日本語でもタイ語でも蟹の動きに注目して命名しているのに興味を
もった。
食べ終わると蟹の殻が大盛になる。
「わあ、こんなに殻があるわ」
ヌチャナートも食べ残しの殻の多さに驚いている。
美味しい出汁がでたスープがまだ残っている。
「このスープは使い道があるよね」
「そうよ。捨てないわよ。」
この美味しい出汁で明日は何かを煮込むのだ。料理屋の食事では
ない。普通のウチの食事はこれでいいのだ。
今日の余りが明日は全く違った味になってでてくる。

トムヤンの関連記事はここにあります。
   
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d695.html
トムヤンパー 魚のタイ風鍋料理
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_52fa.html
馬蟹のトムヤンプー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_a41c.html
トムヤンプラムック   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_f508.html
トムヤンガイ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_e950.html
トムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_3f9d.html
今日のトムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_521e.html
トムヤンタレ海鮮鍋   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_c538.html
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_d695.html

2007/1/28

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高菜のトムチュート

R0018523 高菜の漬物があった。
このまま食べても美味しい漬物だ。
ヌチャナートは高菜の漬物が好きだったはずだ。
高菜の漬物を食べた経験をヌチャナートは忘れているようだ。
タイにも高菜はある。
高菜の漬物は缶詰になって日本にも輸入されている。
缶詰の高菜は砂糖で甘くなっているので、俺の好みに合わない。

買ってきた高菜の漬物をそのまま食べた。
「うん、美味しいわ」
思った通り、高菜の漬物はヌチャナートのお気に入りになった。

翌日だった。
「トムチュートを食べるでしょ?」
「うん」とは言ったものの、俺は余り気が進まない。
そうかと言って何が食いたいという欲望もない。
こういうのがいちばんいけない。

今日はこの他に焼き魚がある。
焼き魚には大根おろしという組合せをヌチャナートは覚えたようだ。
タイの料理には大根おろしはない。
「大根おろしは日本の料理」と考えるのか、ヌチャナートは大根おろしを俺に作らせる。
焼き魚に合わせる大根おろしを作っていた。
最近の大根はおろすと水が沢山でる。
大根から出た水分と高菜を鍋に入れた。
挽肉で団子を作り、それも鍋に加えて煮込んだ。
タイ料理だから、当然のように唐辛子が入る。
こうすると完全にタイの味になる。
この料理をトムチュートパクと呼んでいた。

漬物を煮込むという発想は日本人にはない。
そのうちに大根の沢庵も煮込んでシチュウにしちゃうのかな?

2007/1/28

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2007年1月28日 (日)

モモンガ

この世に存在する蛋白質なら、それを食べる民族がこの地球の何処かに必ずいると言われている。
蟻、バッタのような昆虫、ヘビ、蛙のような爬虫類、猿、熊のような哺乳類、それらを必ず誰かが食べている


ワニの料理を出す店は世界にあちこちにある。
タイにもいろいろな野生動物がいる。
野生動物の保護にタイ政府は乗り出しているが、監視の目をかいくぐり密猟が絶えない。
例えば虎の骨、ペニスなどは薬になると信じられており、高く売れるからだ。
「ジャングル料理」タイ語でアーハンパーと称する野生動物を料理して出す店がある。

テレビでモモンガの生態を放映していた。
リスのように木の上に棲み、グライダーのように木から木に飛び移って生活している動物だ。
ヌチャナートはモモンガを知らないだろうと思って得意になって説明した。
「この動物はネズミの一種だ。飛ぶことができる」
「知ってるわよ!」
ああ、タイにもモモンガはいるのだ。
「食べたことあるわよ」
「えっ!うっ!・・・・・・」
言葉を失った。
タイ人は何でも食べる。
ヌチャナートは料理を手早く作り、食に対する興味が強い。
モモンガも食べちゃうくらいだから、日本のタヌキ汁でも出されれば食べちゃうだろう。

2007/1/27

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